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新国立劇場「白鳥の湖」 6月27日の感想
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2008/07/04(Fri)
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オデット/オディール:スヴェトラーナ・ザハロワ
ジークフリード王子:アンドレイ・ウヴァーロフ ロートバルト:市川透 王妃:坂西麻美 道化:グリゴリー・バリノフ 家庭教師:ゲンナーディ・イリイン 王子の友人:本島美和、丸尾孝子、マイレン・トレウバエフ 小さい4羽の白鳥:さいとう美帆、本島美和、寺島まゆみ、小野絢子 大きい4羽の白鳥:厚木三杏、西川貴子、丸尾孝子、堀口純 スペインの踊り:西川貴子、楠元郁子、芳賀望、冨川祐樹 ナポリの踊り:さいとう美帆、小野絢子、江本拓 ルースカヤ:丸尾孝子 ハンガリーの踊り:西山裕子、マイレン・トレウバエフ 2羽の白鳥:厚木三杏、堀口純 <プロローグ> 白いドレスに身を包み、刺繍?をしている王女ザハロワの美しいこと! なにやら不吉な気配を感じて王女の様子を見に来た侍女?2人のスタイルの良さにもビックリしてしまう。 視点がずれているとは思いつつそんなところに感心してしまいました。 さすが新国だわ。 <1幕1場> ダンサーたちの衣装は周りの木々と調和したグリーンを基調とした爽やかな感じの衣装。 東京バレエ団を退団した古川さんのいつもと変わらぬ笑顔を発見。 すっかり馴染んでいる感じでした。 トロワは本島美和、丸尾孝子、マイレン・トレウバエフ。 マイレンの体がふわっと浮き上がるようなジャンプと、スッと柔らかく上げられた脚が爪先までまっすぐ美しいのにうっとり。 ボール・ド・ブラも綺麗で優雅。 本島さんも丸尾さんも無難に踊っていたけれど、もう少し踊りにアピール感が欲しかった気もします。 バリノフ君の道化は2003年に酒井さんと山本さんの舞台で見て以来、5年ぶりです。 肉がついて体つきが丸くなったのかな? もう少し動きに切れがあれば良かったと思うけれど、最後のピルエットは軸もしっかりしていて、見事な回転で客席を沸かせていました。 ウヴァーロフ、大きいです!(笑) 家庭教師と連れ立って歩く時に両手を後ろに組んで歩く姿は、成年式を迎える王子としてはあまりにも老成して見えてしまうので、新国立での舞台では止めた方がいいかもです。 ラストの彼のソロは少し体が重く、重心が上手く取れていないようで回転も若干乱れ気味。 疲れているようにも見えてちょっと心配になった。 全くの余談ですが、シンプルで感じのいいセットの中に3対か4対置かれた白鳥の置物。 首が太く頭も大きいその姿にハシビロコウを連想してしまいなんとなく舞台に集中できないサイテーな自分に活! <1幕2場> ザハロワのオデットは初めて見た3年前とはかなり違った印象を受けた。 硬質で完璧なフォルムを持ち、触れても凝視してもならないような神々しさは薄れ、その時に感じるままを表現しているような開放感と生身の人間っぽさがあった。 アームスの動かし方が少し派手になったかな? ザハロワとウヴァーロフの並びはさすがに美しい。 けれどもお互いの気持ちの投げ方、受け方がいまいち双方向ではないような雰囲気だったのが残念だった。 小さな4羽はけっこう大きい(笑)! でもよく揃っていて綺麗でした。 4人が主役を踊れるダンサーというのも贅沢ですねー。 <2幕1場> 花嫁候補は厚木、真忠、寺島、本島、寺田というこれまた豪華なメンバーです。 一人一人少しずつ違うデザインの白いドレスとココシュニックがいずれも素敵でした。 王子に選ばれなかったあとの細かい演技も見ていてとても楽しかった。 スペインを踊った芳賀さん、踊はとても良いのだけれど、スパニッシュなエッセンスがもちょっと欲しかった。 踊りこなせばどんどん良くなると思います。 ナポリは小野さんの可愛らしさが目立ちました。 ハンガリーはマイレンの濃厚色気目線に思わずこちらの顔が緩んじゃって・・・。 西山さんはわざとマイレンを見ないようにしてたんじゃないかと思ってしまうくらい(笑)。 マズルカはちょっとおとなしすぎかも。 黒鳥のPDD. ザハロワはオディールの自分を楽しみながら踊っている感じで妖艶な悪女ぶりも板について表情豊か。 グラン・フェッテはシングルで前に進み出てきましたが、スピード感があって良かった。 右足をとてもシャープに90度に上げていました。 ウヴァーロフもここのヴァリでは調子が出てきたようで、ポジションも正確だったし柔らかくてダイナミックな踊でした。 ラスト、王子が自分に愛を誓ったのを見届けたザハロワ@オディールの、他人を不幸のどん底へ突き落としてやったという快感の表情がツボ。 愉快で愉快で涙が出そうだわ!という顔でした。 <2幕2場> 舞踏会からの舞台転換のために内幕を降ろし、王子のソロ。 マールイでいうと一幕1場から2場に移るときみたいな感じです。 2羽の白鳥は厚木さんも堀口さんも丁寧な踊りで良かったのですが、ここで素晴らしかったのはコール・ド。 黒鳥も混ざり隊列を組みながら少しずつ前進してくる時の首の角度や足の動きの揃い様が身震いしそうなくらい素晴らしかったです。 新国立劇場のコール・ドはどんな演目でも必ずそういう瞬間があるんですよね。 許しを請う王子を悲しみながらも優しく受け止め、絶望の中にも凛とした気高さ失わないザハロワのオデットがとても美しかった。 最終場はオデットと王子が互いを思い合う切ない気持ちもよく伝わってきました。 ただ、ハッピーエンドに向かうあの演出は好みではなかったです。 マリインスキーばりに王子がオデットを肩にかついでロットバルトに向かう。 マリインスキーはその後オデットが倒れ王子がロットバルトの羽をもぎ取るけれど、こちらは弱ったロットバルトをさらに二人が追い詰めていき、死をも恐れず愛を貫くという二人の心が感じられないままザハロワの勝ち!!という具合でしたから・・・。 最後は少し手を入れてみたらどうでしょうか? ☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆ 寺島姉妹のサイトに花嫁候補など、「白鳥の湖」の舞台の写真があがっています。 |
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