マールイ三田公演「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」の感想
2008/02/03(Sun)
<第1部>
「白鳥の湖」より 第1幕2場
エレーナ・コチュビラ、ドミトリー・ルダチェンコ、レニングラード国立バレエ
大きな白鳥:ハビブリナ、ミリツェワ、カミロワ、マディシェワ
小さな白鳥:ニコラエワ、ニキフォロワ、ラトゥースカヤ、ヤパーロワ

会場で配られていたキャスト表はコシェレワの名前になっていましたが、皆1演目ずつなので、
これは単なる間違いではないかと推測。
コチュビラはあのとろんとした目のせいでとても艶っぽいオデットです。 出からジュテしてポーズという流れが綺麗でした。
ルダチェンコのジークフリート・・・。 いやぁぁぁ、三田までやって来てルダコのジークフリートに出くわすとは思っていなかったのだけど、けっこう拾い物でした(暴言!&失礼!) 一生懸命ルダコのジークフリートを演じているのですよ! オデットと出会い、一度消えてしまったオデットを捜して縦2列になっている白鳥達の間を抜けてくる途中、3人くらいに近づいてはそれぞれオデットであるかどうかをしっかり確かめて、いずれもオデットではない事が分かるたびに悲しそうにうなだれて、その悲しそうな顔が妙にツボにはまりました。 ようやくオデットが姿を現した時、その気配を感じて俊敏に振り返った姿も良かった。 いやー、ここだけでめっちゃくちゃ感動してしまいましたよ! 最後の方でオデットを2度リフトするところは、こちらの心臓がバクバクしましたが、無難にこなしていて(コチュビラちゃん、軽いだろうしね!) 安心しました。
コチュビラのオデットは、はっとするほど綺麗なポーズもあり、踊りは安定していたけれど、まだ指先、足先まで神経が行き届いていない感じで雑な印象を受けました。 録音の音楽に合わせるのも難しいだろうけど、音を待ってしまって踊りが途切れてしまったところがあったのが残念。 彼女ならもっともっと美しいラインを描けると思うので、踊りこんでいけば素敵なオデットになると思います。
けっこう二人で踊っているのだとは思いますが、コチュビラとルダコの相性はなんだかとても良いように感じました。 愛があったもの〜!
オディールのコチュビラに対するルダコも見てみたくなりました♪
大きな白鳥、やはり、ハビちゃんの上半身の動きが美しい! 小さな白鳥さんたちには、今回の白鳥公演のすべての分の大拍手をしてきました。 素晴らしい4羽です。


「海賊」より グラン・パ・ド・ドゥ
オクサーナ・シェスタコワ、アントン・プローム

まず、この組み合わせにびっくり! 考えた事もないペアでした。
プローム、出だしのジャンプは硬かったけれど、2度目以降はキレとしなやかさがあって良かったです。 たーだ目の周りの化粧がね・・・。 なんだか凄い事になっていて、メドーラにほのかな恋慕ってな感じはこれっぽっちもなく、お子ちゃまな下僕でした。 相手がシェスタコワだけに、本当に奴隷のようだったわ(笑) ほぉーっと感心したのは、シェスタコワを頭上高くリフトしながら舞台奥まで運んだところで、数秒ルルベで静止したところ。 見せてくれますね!プローム君!!
シェスタコワのメドーラは優しい感じ。 その優しい笑顔が、プロームの奴隷を「やんなっちゃうわね〜、このいたずらっ子!」と言っているようにも見えて可笑しかったです♪ グランフェッテはシングルでしたが、音楽にぴったりあって軸もまったくぶれず綺麗に回転していました。 シングルで綺麗に回りとおすというフェッテはけっこう好きです。


<第2部>
「眠りの森の美女」より グラン・パ・ド・ドゥ
イリーナ・コシェレワ、アルテム・プハチョフ

大阪でのコシェレワのオーロラデビュー公演が見られなかっただけに、この日見られてとても嬉しかった!
二人とも鬘ですが、コシェレワの衣装がなぜか1幕のピンクの衣装なので鬘とちょっと合わないというかくるみのカヴァリエみたいで、粛々とした結婚式の主役という感じがやや薄れ気味かな?
コシェレワはプハチョフにサポートされたピルエットなどは軸もまっすぐで綺麗でとても良かったのですが、踊りなれていないせいかコシェレワらしい楷書的なラインが堪能できなくて残念。 
プハチョフはそんなコシェレワを盛り立てようと万全のサポートと優しい笑顔です。 踊りは彼らしくノーブルでジャンプも高く素晴らしかったですが、ザンレールの着地に少し甘さがあったのが残念。 プハチョフにはどうしてもいつでも10点満点を期待してしまう。


「くるみ割り人形」より グラン・アダージョ
アナスタシア・ロマチェンコワ、アンドレイ・マスロボエフ、
4人の王子?って・・(シャドルーヒン、ルダチェンコ、モロゾフ、?)

くるみのグラン・アダージョってこんなにいろいろヴァリがあって長かったでしたっけ? 全幕で見てるとそういう事を感じる事もなく見ていたのですが、やはりガラでここだけ持ってこられると、ここ!という見せ所がないような感じがして時間の長さだけが気になってしまいました。
キャスト表にはミリツェワの名前が発表されていたので、いつの時点での変更だったのかな?
ロマチェンコワは女らしい雰囲気とともに、この頃は気品が感じられてとても素敵なバレリーナになったと思います。 踊りもそつがなく、しっかりしていて安心してみていられる。 細かいパもとても綺麗! 
マスロボエフは今シーズンはあまり調子が良くないのかもしれないけれど、なんとなくお疲れモードなのがドン・キあたりから気になります。 後は、もう少し頑張ってテクニックを磨いて欲しいなと思う。 
4人のカヴァリエはシャドルーヒン、ルダチェンコ、モロゾフともう一人がわかりません。 背格好は他の3人と同じで、けっこう精悍な顔立ちでした。 彼がアレクサンドル・オマールかしら?? シャドルーヒンが出てきた時には、ありゃ??次どうすんの?と思いましたが、多分翌日の主演に備えたのでしょうね。


「ファウスト」より ワルプルギスの夜
エレーナ・エフセーエワ、イーゴリ・フィリモーノフ、マラト・シェミウノフ
男女のペア(アレクサンドラ・ラトスカヤではないかと? 男性わからず・・とても上手かったのに)

いや〜〜〜、もうすっばらしい! 本日の白眉でございました。
最初に黒ベースに赤の衣装の男女二人が登場して??と思いましたが、昨年、一昨年と夏に見せてくれたバージョンよりもロングバージョンで、悪魔達の祭典ぶりがさらにさらにパワーアップ。 
この男女二人については誰なのかわからずとても残念。 女性は最初はサビーナかと思ったけれど、サラ・ジェシカ度が足らず(似てますよね!)、アレクサンドラ・ラトゥースカヤではないかと。 彼女がこれだけ踊れるダンサーだったというのも嬉しい発見です。 で、全く見当がつかない男性ダンサーの踊りがとても上手い。 アレグロな音楽に乗ってぴたりぴたりと面白いように決めていきます。 誰なの〜〜〜? ドン・キのジプシーのアルジャエフ?
1月中旬の白鳥あたりからイマイチ調子が良くないようで心配だったエフセーエワがもう全開!! 小悪魔入った表情も楽しそうでとてもいいし、身体能力の高さを惜しみなく見せつけてくれるこの役はまさに彼女のためにあるようなものです。 空中でも床の上でも飛びまくり、回りまくりのアクロバティックな技を次から次へと決めまくり! 
フィリモーノフとマラトとのパートナーシップも抜群で、彼ら二人の踊りと芝居もとてもいい。 シャドルーヒンの、悪魔なんだけどどこか人が良さそうで品があってというのも捨てがたい味わいがありますが、マラトの場合は悪魔度アップで濃度もアップ。 彼の長身のおかげで空中の空間が広がってダイナミックさも一段とアップされますね!
絶対、このバージョンでまた夏も見せて下さいね〜。 一回これ見ちゃったら、もう3人バージョンじゃ満足できないもの!
あっ、でもね、フィリモーノフの人間階段がなくなっちゃったのはつまんないなー(笑) 本人はこの方がいいだろうけど!


「ドン・キホーテ」より グラン・パ・ド・ドゥ
イリーナ・ペレン、ミハイル・シヴァコフ
ヴァリエーション : オリガ・ステパノワ、タチアナ・ミリツェワ

ようやく私のベストカップルであるペレンとシヴァコフの踊りを見る事ができました。
一昨年のあの素晴らしかった西宮のドン・キ再び!と意気込んでいたのですが、残念ながらそうはいかず・・・。
アダージョはどうしたの?というくらい息が合っていなかった。 というか、シヴァコフがかなりお疲れのようで(そりゃそうですよ! 25日のエスパーダのあと、27日、31日と民代さんと白鳥の主演をしていますから)、意識が散漫に感じられました。
厳しい事は言いたくないけれど、トリを務める二人なんだから、もうちょっと頑張って欲しかったです。
ペレンは、目を強調した化粧のせいなのかな? かなり色っぽく見えますね(笑) それでいてちょっと気の強い(つーか、気のなさそうなバジルにカツ入れてた?)すました感じのキトリ。
アダージョでシヴァコフのサポートを受けたピルエットはもっと高速で回転数も多く回って欲しかった。 多少軸が曲がってもいいからもっとスカッとやってくれないとダメです!
シヴァコフは片手リフトが本当に素晴らしかった。 ペレンも空中でしっかりポーズを決めているし、シヴァは微動だにしない。 音楽が録音でなければ、リフトしたままの状態を余裕で長く保てたはずなのでそこがとても悔しいわ! 
録音といえば、ドン・キの録音は昨年のルジすべと夏の親子祭りと今回の3回立て続けに聞いたわけですが、全部違う録音なんですよね! ルジガラは最初から最後までおっそろしいほどスローだったけれど、今回はコーダがゆっくりめ。 キトリのヴァリはアレンジが強くてちょっと好みじゃなかった。 夏祭りの時が一番普通だったな!
ヴァリエーションはシヴァコフもペレンも良かったです。 シヴァはちょっと体が重かったけれど正確に綺麗に踊っていた。 ペレンもここのヴァリがとてもこなれて雰囲気を良く出せるようにくなったと思う。 
ファーストヴァリのステパノワが全幕に続いて素晴らしい踊りでブラボー! 今シーズンの彼女はほんとに凄い! 彼女も明日の主演に備えてのここだけの出演だったと思います。
コーダは前述の通り音楽が遅め、グランフェッテは最後ぴたりと決まらなかったけれど、ある意味あの遅さでよく回ったなと思います。 グラン・パの女の子たちも再登場したところでシヴァのグラン・ピルエット。 軸もしっかりしていて綺麗なピルエットでした。 ペレンの上手奥からの回転の連続もここはスピードがあったけど、ずいぶん大きなスタンスで少し飛んでましたね(笑) 最後は気持ちよくフィニッシュ!


カーテンコールは白鳥のコール・ドも含め出演者全員が参加! ペレンとシヴァコフがみんなを迎えるわけですが、ここでもシヴァがちょっとお疲れ気味でホストの役目を忘れていた?(笑) 3日の白鳥がちょっと心配になった私でした。 どうか怪我なく無事に踊り終えてくれますように! 
次から次に登場してくるダンサーは皆笑顔で、充実感に溢れていたように思います。 
小さい子供たちがバレリーナに渡す花束を持って出てきて、会場の雰囲気は一層和やかに! でも、一人間違えて渡しちゃった子がいてシェスタコワへの花束がなくて・・・。 みんなであれあれ?と慌てているときにもにこにこ笑顔だったシェスタコワ、可愛かったです!
最後は舞台上のダンサーがバイバーイと手を振ってくれてフィナーレでした。
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マールイ「白鳥の湖」 和歌山公演、大阪公演速報!!
2008/02/03(Sun)
関西に遠征中のうみーしゃさんより昨日と本日の公演の速報が入りました。 ありがとうございます!! 本当に大感謝!
マールイファンの方々といち早くシェアしたいので、ご紹介!


2月2日 「白鳥の湖」和歌山公演キャスト

オデット&オディール: オリガ・ステパノワ
ジークフリート: ドミトリー・シャドルーヒン
ロットバルト: ウラジーミル・ツァル
パ・ド・トロワ: ロマチェンコワ、ヤパーロワ、ヤフニューク
スペイン白: アレクセイ・マラーホフ、エレーナ・モストヴァーヤ
ナポリ: アリョーナ・サマーロワ
ハンガリー: エレーナ・フィルソワ 

ステパノワのオデットとシャドルーヒンの王子には愛があってとても素敵だったそうです。 ツァルのロットバルトも素晴らしい出来で、スペインの白組にいたっては最高〜〜との事!
 

2月3日 「白鳥の湖」大阪公演キャスト

オデット&オディール: 草刈民代
ジークフリート: ミハイル・シヴァコフ
ロットバルト: ミハイル・ヴェンシコフ
パ・ド・トロワ: ペレン、ステパノワ、ルダチェンコ
大きい白鳥: ハビブリナ、ミリツェワ、コチュビラ、マディショワ
スペイン男性: ニキータ・クリギン、アントン・チェスノコフ
ナポリ: エレーナ・フィルソワ
ハンガリー: マリア・リヒテル
指揮: アンドレイ・アニハーノフ

ルダコも今日はとても良かったそうで、一安心!
民代さんはこの年代の女性でしか出せないような深い思慕の情と女王のような気高さでシヴァコフのジークフリートとの間に愛もあって良い雰囲気との事。
シヴァコフ、今日は踊りも演技も絶好調のようで、民代さんの白鳥全幕引退公演に相応しい愛情たっぷりのパートナーぶりだそうです。 成長したなーと感慨も一入だわ! 見に行かなくて本当にごめん!!
アニちゃんの音楽が素晴らしいそうです。 くぅぅぅぅ、羨ましい!
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