マールイ「眠りの森の美女」 1月5日の感想
2008/01/09(Wed)
<プロローグ>
今年も王様と王妃様はマラト&オシポワペア。 マラトの登場の様子に落ち着きと威厳のようなものを感じたので「おぉっ」っと、目を見張ったのだけれど、椅子に腰を降ろし、妖精たちが登場してからの寛ぐ様子は以前のまま・・・。 もちっとしゃきっと王様らしく座っておれ!
5人の妖精もなかなか豪華なメンバー。 まだ今シーズン見ていないコシェレワが優しさの精を降板してしまったのはとても残念。 ロマチェンコワ、何を踊っても手堅い踊り手になったと思う。 細かいパもとても安定。 ハビちゃんに関しては踊ってくれるだけで、もう嬉しい! ミリツェワも徐々に調子が上がってきている感じ。
リラの精のコチュビラ、東京デビュー、おめでとう! 手足が細くて長いシャープ感の勝る彼女のラインは本当に綺麗です。 ただ私の好みでいうと、首が長すぎという贅沢な・・・。 この先、威厳のあるペレンのリラ、温かく包容力に溢れたコシェレワのリラに対し、コチュビラのリラがどんなタイプになっていくのか楽しみです。
チェスノコフ@カラボス登場。 付け鼻とか化粧とか顔の作りと体の細さのせいもあって、こちらも毎度の事ながらシャープな印象。 今年は余裕を持って楽しみながら演じているようにも見えた。
カラボスを招待していなかったために、カラボスの怒りを買い、髪をむしられてしまったフィリモーノフ@式典長とひたすらおろおろする従者のマラーホフのやり取りがナイス! マラさん、むしられた式典長の髪を大事そうに一つ一つ拾ってあげてましたね(笑)

<1幕>
禁じられた編み物をしている娘たちを見つけてしまい、動揺しながらも王の命に従い娘たちを捕える式典長。 おまえとおまえと・・・と娘たちと一緒に編み物犯に数えられてしまいワナワナと震えてへたり込む従者。 この人たち、本当に面白すぎ!だし、舞台を愛していてまじめな人たちだなー。 
4人の王子、出だしからちょっとおとなしめで、さり気なく不安。
薔薇のワルツ、女性コール・ドの身長が高くなってしまい、男性コール・ドとのバランスが崩れていたのが、見た目美しくない。
ペレン@オーロラ登場。 空間を大きく使って、自身の踊りも大きく伸びやか。 溌剌として
華やかで幸せしか知らないお姫様。 自然な表情でとても良いのだけれど、最初から少し艶やかすぎる気がしないでもない。 やはりエフセーエワのような愛らしさはないわな・・・。
4人の王子を引っ張るシヴァ! オーロラにまみえた後、「なんと美しいぃ〜」と胸に手をあて
ほぉ〜〜っとしていた夢見る王子な表情がツボ! ひょっとしてペレンとシヴァを一緒に見られるのはこのツアーこれだけか!と思い、サポート王子のシヴァとペレンのツーショットを穴が開くほどじぃ〜〜〜っと見つめてしまった。 (今までどおり、白鳥はこの2人で見せて〜〜〜〜!)
ローズ・アダージョ、90度以上のアチチュードを保ったまま、王子から王子へと離す手も柔らかく、ラストに向かって激しく盛り上がるアニちゃんの旋律にもびびることなく(笑)、危なげなくきっちりバランスを取っていた。 その後のヴァリアシオンも伸び伸びと、ジュテも高く綺麗な形で、調子はかなり良かったもよう。
カラボスが現れ、受け取った毒針を指に刺してしまったオーロラ。 舞台奥中央で、オーロラの体に毒が回るようにと杖を動かすカラボスに操られるように苦しみ出し、ついに倒れるオーロラ。

<2幕>
5組の貴族が登場。 ここもクリギンの抜けた穴が埋まりきらず、例年に比べると薄味。
村人たちの踊り(で、いいのだろうか?)の可愛い女性ダンサーは誰だろう? 楽しそうに軽快に踊っていてとても良かった。
プハチョフ@デジレ王子の登場。 ヅラのおかげか?若々しく凛々しく落ち着いた風情の王子。 彼の美脚はいつ見ても、何度見ても惚れ惚れします。 指先、爪先までのラインもとても美しいけれど、この日は彼には珍しく、ザンレールなどの着地が若干不安定気味。   
貴族たちが去り、一人になった王子がふと気がつくとリラの精が微笑んでいる。 コチュビラちゃん、きょろんとした目のせいか、視線を動かすたびにえらく艶っぽい(笑)
ペレンはやや物悲しそうな表情で丁寧に伸びやかに前半を踊り、後半のヴァリではわずかに安堵の笑みを見せる。 昨年もそうだったけれど、やはり私には、眠っているオーロラの魂が、近づいている幸せな目覚めを悟り、幻影のオーロラの表情に生の喜びを与えているように感じる。 2幕を通じてペレンの踊りはラインが美しくとても素晴らしかったと思う。
幻影の場のコール・ドは、まだ、メンバーが入れ替わってから踊りこなしていないせいか、去年のように一糸乱れぬ美しさとはいかなかった。 足音も昨年よりも大きかった気がするな。
間奏曲。 今年もこのメロディーをアニハーノフの指揮とコンマスで聴けたのは幸せです♪
本当なら目を瞑って音楽のみに聴き惚れていたいのだけれど、アニちゃんのバレリーナのように美しいあの手の舞を見ないでいられるわけもなく、揺れ動く黒いシルエットのマエストロも堪能いたしました。 
デジレ王子とリラの精の力でカラボスと一味は敗れ去り、人々は100年の眠りから目を覚ます。 リラの精に促されて(確か・・)デジレとまみえたオーロラ。 出逢いの淡い恥じらいの瞬間を襲う爆音に包まれながら幕が降りる。 本当に、今日はここでお終いか!と思うほどのマエストロの盛り上がりようでした。 至福。

<3幕>
今年も結婚式はホワイトシルバーの鬘つき。 
コチュビラは一昨年は上げる脚が少し乱暴で上げすぎと思ったのだけれど、今回はとても優雅だった。 降ろす時も綺麗だったし。
ハビちゃん、パルフョーノワ、カミロワ、ミリツェワの宝石たちは皆良かったです。 けっこう大きな宝石だったな。 
リィーコワは可愛かったけれど、やはりマールイの白い猫はシシコワで見たい。
狼のマラーホフ、あんまり悪い狼には見えないところがやっぱり彼なんでしょうねー。 赤頭巾ちゃんへのサポートに優しさが溢れてました。
プロームは今までみた彼の青い鳥の中では一番良かったように思う。 柔らかい跳躍に細かい脚捌きがとても軽やかだった。 品のあるロマチェンコワのフロリナはいつでも安心して見ていられる。
オーロラとデジレのGPDD。 ペレンの一つ一つの踊りはとても丁寧で良かったけれど、もっと表情豊かにもっと表現豊かに堂々と踊れるんじゃないかと思ってしまった。 プハチョフはやや不調かな? 微妙に乱れるところが多かった。  
結婚式に集まった人たちが二人を暖かく祝福する中、今度こそ本当の大ラスの大音響とともに大団円を迎えて幕。


昨年ほど花丸・三重丸ではなかったけれど、マールイらしい暖かいとても素敵な舞台でした。
来年もアニちゃん指揮のマールイのバレエで年が明けますように!
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