一年間ありがとうございました
2006/12/31(Sun)
2006年も残すところわずかとなりました。
先ほど、かずのこを作り終わり(あれって、皮むくのが本当にめんどくさいよー。 何度も水洗いして手も凍りそうになったし・悲)、今はブリ大根」を作っているところです(笑) いつのまにか私が作るブリ大根は、お正月のお料理の定番メニューになってしまいました。 みんな、手が魚臭くなるから自分で作るのは嫌だけど食べるのは好きという理由らしい・・・。
明日はブランチで義母の家でおせちを食べ、夕方は千葉の私の実家に向かい、1泊して1月2日に東京に戻ってくる予定です。

この一年、私自身は風邪を引くこともなく、元気に日々を過ごして来ましたが、4月に大学時代の友人を病気で亡くすという出来事に遭遇し、かなり落ち込んだ時期もありました。 優しい旦那さんと息子3人を残して、さぞ無念だったと思います。 自分の天命がどのくらいのものかは知り得るはずもありませんが、「今日を全く生きよ」という姿勢を持たなくてはいけないと思っています。 この言葉、小学校の6年生の時の担任の先生から教わった好きな言葉なんです。

ブログを始めてちょうど1年半ですが、思った以上に多くの方に見に来ていただけて大変ありがたく思っています。 常連さんでいつも読んで下さる方、コメント、メールを下さった方、本当にありがとうございました。 とても嬉しく、励みになりました。 
来年もバレエを中心に、映画、スポーツ、ワインと私のデイリー・ライフを綴っていこうと思っていますので、どうぞよろしくお願い致します。

このお正月は例年並みの寒さになりそうですね。 今までわりと暖かかったので、皆様、体調にお気をつけ下さいね。
それでは、良いお年をお迎え下さい。
2007年が皆様にとって幸多き年でありますように。
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2006年 バレエ鑑賞の総括
2006/12/30(Sat)
今年観た公演は、全部で46公演でした。 去年の自己記録を抜いた新記録・・・。 パリオペ、ボリショイ、バレエフェスとNBS関係の公演が例年よりも多かったせいのような気がします。
46公演中、マールイ(含・美神)=15、マリインスキー=6、ボリショイ=3、ルジ=2で、ロシアバレエが26公演と半数を超えました。 去年のロイヤルバレエ、ドイツの3つのバレエ団(ベルリン、ハンブルグ、シュツットガルト)などのそれぞれに素晴らしい公演も経て、やはり自分が一番好きなのはロシアバレエだとつくづく思った今年の暮れでした。 そして、ロシアでもペテルブルグ派が一番好みなのだろうと感じています。

さて、都さん、ザハロワ、テューズリーという大好きなダンサーの公演も複数回観られたし、パリオペでは、ジロのアクシデントに泣いたものの、オーレリとルグリのパートナーシップと麗人パケットの家庭教師&ロットバルトを堪能。 グラ様のニキヤも観られたし、ボリショイのアレクサンドロワの可愛いカッコ良さにも惚れ、その他もとても素敵なバレエ公演に恵まれて、それでも主観的ナンバー1公演は1月のペレンとシヴァコフの「ドン・キ」よ! で今年は終わるはずでした、11月29日までは・・・。
11月30日の「ロパートキナのすべて」で、すべてが変わりました。 バレエという芸術の具現のようなロパートキナの生ける至宝とも言うべき素晴らしさ。 コルスンツェフとの完璧なパートナーシップが作りだす甘美で無二な世界。 自分の中にあった、絶対に揺るぐまいと思っていたものが壊れた瞬間でした。 その2人の世界からなかなか抜け出す事が出来ず、困っておりますが、あの舞台を観られた事は本当に幸せでしたし、再び彼らによる生の舞台を観られる事を切に願う次第です。
という事で、今年のナンバー1(歴代ナンバー1でもありますが)は、ロパートキナとコルスンツェフの「ダイヤモンド」です。 そして燦然と輝く(笑)次点・第2位が西宮まで遠征したペレンとシヴァコフの「ドン・キホーテ」! あの舞台も、2人がうっそみたいな勢いと若さで輝きまくっていた素晴らしい舞台でした。 来シーズンは是非、東京で見せてもらいたいものです。
(ロパートキナとコルスンツェフのダイヤモンドの写真を見つけました。2004年のものですが、とても素敵です

今年観た公演一覧

 1月06日 「ラ・シルフィード」 シェスタコワ、ルジマトフ (マールイ)
   07日 「白鳥の湖」 ペレン、シヴァコフ (マールイ)
   09日 「白鳥の湖」 ザハロワ、ウヴァーロフ (新国立劇場)
   10日 「眠れる森の美女」 ペレン、プハチョフ (マールイ)
   22日 「ドン・キホーテ」 ペレン、シヴァコフ (マールイ)
   28日 「バヤデルカ」 ペレン、ルジマトフ (マールイ)
   29日 「バヤデルカ」 シェスタコワ、ルジマトフ (マールイ)  
 2月01日 「ドン・キホーテ」 クチュルク、ファジェーエフ (マールイ)
   03日 「バレエの美神」 
   04日 「ジゼル」 佐久間奈緒、テューズリー (スターダンサーズ・バレエ団)
   05日 「バレエの美神」
   24日 「マラーホフの贈り物 Aプロ」
 3月09日 「マラーホフの贈り物 Bプロ」
   16日 「ア・ビアント」 吉田都、テューズリー (牧阿佐美バレエ団)
   22日 「ジゼル」 斉藤友佳里、フィーリン (東京バレエ団)
 4月24日 「白鳥の湖」 ジロ→コゼット、マルティネス
   27日 「パキータ」 デュポン、ルグリ (パリ・オペラ座 バレエ)
   29日 「パキータ」 ジルベール、ベランガール (パリ・オペラ座 バレエ)
 5月04日 「バヤデルカ」 グラチョーワ、ネポロジーニー (ボリショイ)
   09日 「ファラオの娘」 ザハロワ、フィーリン (ボリショイ)
   11日 「ファラオの娘」 ルンキナ、グダーノフ (ボリショイ)
   19日 「こうもり」 フェリ、テューズリー (新国立劇場)
 6月21日 「ラスプーチン」 ルジマトフ (ノーヴィ・インペルスキー・バレエ)
   23日 「愛 それはダンス」 (モーリス・ベジャール バレエ)
 7月01日 「ジゼル」 厚木三杏、マトヴィエンコ (新国立劇場)
   16日 「クラシック・ハイライト」 (マールイ)
   21日 「バレエ祭」 (マールイ)
   23日 「バレエ祭」 (マールイ)
   27日 「バレエ祭」 (マールイ)
 8月04日 「くるみ割り人形」 吉田都、ボネッリ (スターダンサーズ・バレエ団)
   05日 「世界バレエフェスティバル Aプロ」
   11日 「世界バレエフェスティバル Bプロ」
   15日 「ジゼル」 コジョカル、ルグリ (東京バレエ団)
   17日 「ジゼル」 ヴィシニョーワ、マラーホフ (東京バレエ団)
10月06日 「ライモンダ」 ザハロワ、コルスンツェフ (新国立劇場)
   15日 「シェヘラザード」 ザハロワ、ルジマトフ (インペリアル・ロシア・バレエ)
11月17日 「ドナウの娘」 吉岡美佳、後藤晴雄 (東京バレエ団)
   29日 「ヴィシニョーワのすべて」 コルプ、サラファーノフ、ファジェーエフ
   30日 「ロパートキナのすべて」 コルスンツェフ、イワンチェンコ
12月04日 「マリインスキー オールスター・ガラ」
   05日 「海賊」 ロパートキナ、ゼレンスキー (マリインスキー)
   08日 「白鳥の湖」 ロパートキナ、イワンチェンコ (マリインスキー)
   10日 「白鳥の湖」 ロパートキナ、ゼレンスキー (マリインスキー)
   19日 「シンデレラ」 コジョカル、ボネッリ (新国立劇場)
   23日 「くるみ割り人形」 エフセーエワ、シヴァコフ (マールイ)
   26日 「眠れる森の美女」 エフセーエワ、ルダチェンコ (マールイ) 

2007年の公演は、1月4日のペレン、シェミウノフ、ルジマトフの「海賊」から始まります。 そしてペレン6公演、シヴァコフ4公演というペレン&シヴァ祭が始まるわけです(笑) 
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今年もあと2日・・・
2006/12/30(Sat)
本日、ようやく仕事納めでした。 11月末のマリインスキーからなんだかんだと忙しくてさすがに疲れた~~~。 といっても、体は頑丈に出来ているようなので、体調を崩す事もなく寝不足で辛いくらいでしたが・・・。 今夜からは思いっきり寝るぞ~!

今日、「硫黄島からの手紙」を観て来ました。 構成が少し複雑だった「父親たちの星条旗」とは異なり、戦争の表側だけに焦点を定め、真実を映し出そうとしたアプローチでしたが、淡々とした描写が、まさにイーストウッドらしい映画だなと思いました。 作品としては素晴らしいと思ったのですが、今ひとつ映画に入り込めなかったところがありました。 渡辺謙、二宮和也、伊原剛志などのメインキャストはとても良かったのですが、それ以外の年配の脇役の演技が、あまりにも下手だったのと、字幕が欲しいと思ったほど聞き取れない会話が何箇所もあったのが残念でした。 役者の滑舌が悪いのか音の拾い方が悪いのか・・・。 

さて、今年もあと2日を残すのみとなりましたが、明日は掃除、あさっては正月用の料理と年賀状書きで、ほとんどゆっくりできないまま新年を迎える事になりそうです。 年末年始の休みって、かえって疲れるだけで、最近はあまり嬉しくないんだよなー。
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マールイ「眠りの森の美女」 12月26日の感想
2006/12/28(Thu)
毎度の事ではありますが、マールイの眠りの感想、他のバレエ団だったら気にも留めない様なシーンに、やたら行数を費やしておりますが、あしからず・・・。

キャストはこちらです。

<プロローグ>
王様はシェミウノフが復帰(笑) いつもながら王妃様と仲睦まじい。
5人の妖精は・・・・と、主役級を惜しみなく投入した豪華なメンバー。 さすがに皆、踊りなれた自分の役だけあって上手いです。 でも、妖精たちが並んで踊るシーン、東京文化の舞台ですら狭くて、腕や脚がぶつかりそうで気の毒でした。 
リラの精のペレン、ヴァイオレットの鮮やかなチュチュがとてもよく似合って美しい。 温かみのあるリラではないけれど、5人の妖精を従える威厳と気品を兼ね備えた精。 笑みを浮かべながらの踊りも柔らかく丁寧、マリインスキーのダンサーにも見劣りしない美しいラインはまさに彼女のgiftです。 さらなる精進を願います。
ブレクバーゼのカラボスは、少しヒステリックでしょっちゅう、「へッ!」とか「フン!」とか憎まれ口を叩いていそうな捻くれた老婆。マイムがわかりやすくて好演だったと思う。 この人も芸域が果てしなく広い人ですね。

<1幕>
禁止されていた編み物をしていた4人の娘の処分を王様が下そうとしている場面、臣下の者たちに、オーロラよりも先に登場した4人の王子たちも加わり、みんなでおろおろ、うろうろ・・・。 舞台を所狭しと動き回るクリギン王子とシヴァコフ王子の距離が離れるたびに、私の動体視力は極限状態を何度も超えそうになり、早くも極度の疲労感・・・。 ローズアダージョもこれからだというのに持つのだろうか・・・。
オーロラ姫@エフセーエワ登場。 彼女らしい溌剌とした歯切れの良い踊り。 以前のような、はちきれんばかりの元気娘は姿を消し、深窓の姫らしい慎ましさが垣間見られたところに彼女の成長を感じました。 ローズアダージョも、90度にキープした脚も綺麗で危なげなく、王子たちの小芝居に動じる事もなく(笑)、余裕を持ってこなしていました。
でも、なんで、あんな栗色の変な鬘をつけなくてはいけないんだろうか? 去年のペレンはここは鬘なしだったのに、まさか気に入っているわけではあるまいが・・・。
コール・ドの中にヴィジェ二ナ発見♪ 情熱系ラテンな美しさ! カミロワとミリツェワと、もう一人は誰だろう? かなり緊張気味でした。
その後のエフセーエワのヴァリも安定していて表情も豊かでとても良かったのだけれど、クリギン王子が負けじとクリギンワールドを展開していたもので・・・(笑)
編み針で手を刺したオーロラ姫とすべての人々がリラの精の魔法によって100年の眠りにつく。

<2幕>
貴族たちが森で狩を楽しんでいる。 シヴァとクリギンも衣装を変えて貴族で登場。 ここでも目が休まらない・・・。
舞台中央で軽快な踊りを見せてくれた小柄で目がパッチリしたキュートなダンサーは、ひょっとして23日にコロンビーナを踊ったアレクサンドラ・ラツスカヤかなぁ? シシコワ、リィコワなど、小柄だけれど快活で踊りの上手いバレリーナが揃いましたね。
と、そこへ一人の若者が現れる・・・。 ルダコ@デジレ王子の登場。 貴族たちは的に矢を投げる遊びに興じている(みんな下手だが・・・)。 さぁ、王子も、と勧められて投げたルダコの矢の外れっぷりが半端じゃなくて思わず失笑。 頑張れ、ルダコ!と俄然応援モードに変わる。 デジレ王子のソロ、表情はけっこう柔らかで笑みも見られて、おととしよりもいいじゃんという感じで、踊りもそれなりに(それなりにというのが、そもそも問題ではあるが)きちんと踊れていた。 彼は昔から柔らかく高い跳躍をもっているのだけれど、着地に不安がある。 ソロを終わった後の息切れが酷いのが少し気にかかる。
貴族たちが去って行き、一人佇む王子の前にリラの精が現れる。
ペレンとルダチェンコの2ショット。 思えば、私の初・生・「白鳥の湖」全幕は、2000年1月のこの2人だったのだと、なんだかノスタルジックな気分になってしまった。 
リラの精がオーロラ姫の幻影を見せる。 エフセーエワは表情をつけず、しなやかにしっとりと踊っていた。 そして、ここで非常に素晴らしかったのが、ホワイトとグリーンを綺麗に使っているチュチュ姿のコール・ドの踊り。 フィロソワ、モストバヤなど、もはやベテランとなったダンサー達が上手くリードしているのかもしれないけれど、ポアントの音も静かでダンサーたちの顔や腕の向きも綺麗に揃っていて感動的な美しさでした。 
間奏曲。 見え隠れするアニハーノフの両手のアクションに見惚れ、綺麗な旋律を奏でるオケと、心の奥にまで響いてくるようなバイオリンの音色にひたすら酔いしれた幸せなひとときでした。 
リラの精に導かれ、オーロラ姫を100年の眠りから目覚めさせ、求婚するために城に着いたデジレ王子。 カラボスの手下たちはさっさと逃げ出し、カラボスはリラの精の善の力に屈する。 少しくらい王子が勇敢に戦う姿を見せてくれてもよさそうなものだが・・・。 王子のキスで姫はめでたく目覚める。

<3幕>
結婚式。
やはり、エフセーエワもルダチェンコもホワイトシルバーの鬘付き・・・。 ルダコはわりと違和感がなく、エフセーエワも1,2幕の栗色のよりはまともだわ! でも、鬘はない方がいいなぁ。
リラの精のペレン、脚が高く上がっても体がぶれることなく、彼女らしい滑らかで柔らかい踊りでした。
ダイヤモンドのミリツェワも溌剌とした軽快な踊り。 金の精のロバノワは、体調不良により降りたエレーナ・カシチューワの代役でしたが、彼女のはっきりとした輪郭の踊りは結構好きなので、見られて嬉しかった。 サファイヤのユリア・カミロワは私の癒し系バレリーナ。 いつも笑顔で一生懸命に踊っている姿が好きです。 白い猫、私のデフォは気の強そうなシシコワキャットなので、外して残念。 赤頭巾ちゃんのリィコワ、とても愛らしいです。 驚いた顔をしながらパ・ド・ブレで後ろに下がっていく姿が本当に可愛かった。
この日、とても良かったと思ったのが、青い鳥のプローム。 夏に、期待していたバラの精があれれだったのがウソみたいに滞空時間の長い、綺麗な跳躍でした。 やはり彼の課題はジュテ系なのかな? フロリナ王女のロマチェンコワも、相変わらず男前な踊りだけれど、きっちりしていて品も感じられて上手くなったなーと思いました。 
オーロラとデジレのGPDD。 エフセーエワは愛らしさは残しているものの、愛する男性と巡りあい、女性としても成長した凛とした美しさがありました。 若芽が萌え始めるような清々しい生命力を、音楽性豊かな踊りで見事に表現していて素晴らしいグラン・パでした。 惜しむらくはパートナーの力不足でしょうか? ルダチェンコはサポートは一生懸命にしていて好感が持てましたが、踊りには不安定さが目立っていたように思います。 ヴァリは途中からテンポ、跳躍、全てが失速してしまい、やっとの事で踊りきったという感じ。 技術がどうこうではなくて、体力的にかなり問題があるのではないかと心配です。
結婚式の出席者皆にに囲まれ、幸せそうなオーロラ姫とデジレ王子。 エフセーエワ姫、ちょっと頼りないルダコ王子でも愛情たっぷりな輝く笑顔で見つめている。 偉いわ~、健気だわ~。 リラの精が再び姿を現し(しかし、ここの王様、やけにリラの精に恭しく敬意を払いまくる事!・笑)2人を祝福してハッピーエンド♪
 
私の今年のバレエ鑑賞を締めくくるに相応しい、ダンサーたちの成長を感じ、美しいコール・ドの踊りに感激し、アニハーノフさん指揮によるマールイ管のチャイコの旋律に包まれた素晴らしい舞台でした。
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マールイ「くるみ割り人形」 12月23日の感想
2006/12/27(Wed)
昨シーズンは観なかったので、マールイのくるみは2年ぶりでした。 今回の私的目的はシヴァのくるみ王子を初めて見る事と、クリギンのねずみの王様にぶち当たる事だったのですが、そもそもクリギンは今年、ねずみの王様にキャストされていませんでした。
そこで、思ったことですが・・・。
光藍社さん! 来年チケットを売り出すときに、1日だけでいいですから、マーシャ役のバレリーナではなくて、ねずみの王様・クリギンという日を設定して売り出していただけないでしょうか? その日はマーシャも王子も誰でもいいですから(どのペアでも楽しいし!)・・・、でも、できたらくるみ割り人形はマミンにしていただけるとありがたく・・・。 限定1日だったら、ルジマトフ並みにチケットも売れるのは確実では!

キャストはこちらです。

<1幕>
マラトのドロッセルマイヤーは初めて見ました。 いや、まず、かなり体が絞られていた事にびっくりしました。 195センチの長身を、以前よりも自由自在にコントロールできている感じがしました。 腕も脚も長いから、自分の作りだすフォルムにもっと神経を配ったら、もっともっと綺麗に見えると思うよ! 
エフセーエワも、このほっそりしたスタイルをキープできるようになったようですね。 雰囲気も大人っぽくなったし、でもくるみ割り人形に心を奪われる少女らしい可愛らしさも残していて、とても魅力的でした。 多分、彼女も自分が演じるキャラクターに関して細かく分析していると思うのだけれど、どんな役を踊っても自然な感じで役に入っているのがいいですね。
くるみ割り人形のトルマチョフってこんなに小柄なダンサーだったっけ? ドロッセルマイヤーのマラトにいとも簡単にリフトされている様子は本当に人形のようでした。 ピルエットなど、安定していたと思いますが、もう少しシャープさと速さが欲しかったようにも思います。
ラツスカヤのコロンビーナは初見。 踊りにはもうちょっと人形っぽさがあると良かったけれど、愛らしいお顔と仕草でした。 ピエロのポドショーノフはさすがの動き! キャラクテールとしていつも100%の踊りを見せてくれる彼には本当に好感が持てます。
マラーホフのねずみの王様は、王様というより端正なねずみの王子様って感じで、あまりダークに見えないのが欠点といえば欠点なのかしら?(笑) 踊りがいつもより切れがなかったですが、ちょっとお疲れだったのかな? 
ねずみ軍団とおもちゃの兵隊達の戦いが終わったところで、ようやくシヴァコフ王子の登場! しっかし、くるみ割り人形と入れ替わる、あの体を左右に揺らせる変身動作が似合わない! 誰がやってもあれは変だけど、シヴァはとっても変! と、思ったら、鬘の髪がちょっとはねていてオー・マイ・ゴッド・・・。 出だしは表情が少し固い気もしたけれど、すぐにあの少年笑顔が見られて、まぁまぁの滑り出し。 でも、1幕の踊りはあまり切れがなくてラインもちょっとぼやけてたかな?
雪の国のコール・ドはまずまずの出来だったと思います。 ここの音楽は何度聞いてもいいしねー。

<2幕>
マールイの2幕はドロッセルマイヤー家の屋根裏が舞台なんですよね・・・。 まー、だからねずみ軍団が再び出てきたりするのも納得なんだけど・・・。 でも、もうちょっと御伽噺っぽく設定を変えて、ついでにセットと衣装も全とっかえしませんか?
マスロボエフは1幕で招待客の子供と兵隊の役をやっていて、なんだか音についていってないようなお疲れモードだったのでどうしたのかと思っていたけど、スペインは普通に踊っていました。 
中国の人形のナタリア・リコワ、アレクセイ・クズネツォフは夏祭のアレルキナーダのペアです。息も合ってて可愛らしかった。 でも、シシコワだと、もっとあの棒の振り回し方が派手で楽しいのよね!
パストラルはなんであんなにつまらない踊りなのだろうといつも思う。 せっかくプハチョフもミリツェワもいるのだから(キーロフの映像、レジェニナ&バラノフのくるみ割り人形のあし笛はこの2人+もう一人の女の子)、マリインスキー版に変えればいーのにと、つい思ってしまう(笑)。
花のワルツはペレン、ステパノワ&ルダチェンコ、コシェレワ&プハチョフと主役級がそろって豪華絢爛(笑)。 でも、プハチョフの美脚を堪能しつつ、ルダコの顔色、脚の筋肉、リフトばかりを不安気に見ていた花ワルでもあった・・・。
エフセーエワとシヴァコフのGPDD。 主役としての貫禄も身についたエフセーエワの隙のない踊りは素晴らしかった。 ヴァリの時のちょっとした首の動かし方にちらっとシェスタコワを見たような気がしたけれど・・・、幸せ一杯な乙女マーシャの喜びがこちらにも伝わってくるような、陽性で気持ちのいい彼女らしい踊りでした。 シヴァコフも尻上がりに調子は上向いたようで、笑顔も炸裂して良かったと思います。
タイトルロールのくるみ割り人形とドロッセルマイヤーだけが、舞台に残って幕が降りるエンディングはボヤルチコフ版のくるみ割り人形でけっこう気にいっている演出です。

最後になりましたが、特筆すべきは、ホリコフさん指揮、マールイ管の演奏の素晴らしさ。 美しいチャイコフスキーの旋律に聴き惚れました。 指揮者がバレエをわかって大事に思ってくれているって本当にありがたい事ですよね。 いつもながらマールイ管には心から感謝です♪
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これぞ、マールイ!
2006/12/27(Wed)
マールイの「眠りの森の美女」を観て来ました~♪
主役も脇もオーケストラも素晴らしく、これぞマールイという舞台でした。 もう最高!

今日のキャストです。

オーロラ姫 : エレーナ・エフセーエワ
デジレ王子 : ドミトリー・ルダチェンコ
リラの精 : イリーナ・ペレン
カラボス : アンドレイ・ブレクバーゼ
優しさの精 : アナスタシア・ロマチェンコワ
元気の精 : エルビラ・ハビブリナ
鷹揚の精 : ヴィクトリア・シシコワ
呑気の精 : タチアナ・ミリツェワ
勇気の精 : オリガ・ステパノワ
4人の王子 : ミハイル・シヴァコフ、アンドレイ・クリギン、ヴィタリー・リャブコフ、デニス・モロゾフ
フロリナ王女 : アナスタシア・ロマチェンコワ
青い鳥 : アントン・プローム
ダイヤモンド : タチアナ・ミリツェワ
金・銀・サファイヤ : スヴェトラーナ・ロバノワ、アンナ・スホワ、ユリア・カミロワ
白い猫 : ユリア・アヴェロチキナ
長靴をはいた猫 : ラシッド・マミン
赤頭巾ちゃん : ナタリア・リィコワ
狼 : ヴィタリー・リャブコフ

エフセーエワがとても素晴らしかったです。 技術的に不安はないし、演技もとても上手。 1幕は以前ほど弾けた感じがなくなりましたが、明るくちょっとだけ恥ずかしがり屋の姫という感じ。 3幕もキャラクターの作り方に大きな違いは見せていないけれども(100年寝てただけだから、凄く成長してるわけじゃないんだものね・・・)、凛として風格も漂わせているのは流石でした。
で、ルダコですが・・・、2幕は演技も踊りも頑張っていて、おととし観た時よりも良かったと思います。 ただ、3幕のGPDDのヴァリの後半が失速。 終わった時には顔面蒼白に見えたので、体力がないというより、鉄欠乏性貧血とかじゃないかしら?とちょっと心配。
リラの精のペレンは、ともかくあのヴァイオレットの衣装が映える。マリインスキーのダンサーを見た後でも、これっぽっちも引けをとらないラインは彼女ならでは。 表情も踊りも柔らかくなって、このシーズンも去年同様安心して見ていられそうです。 良かった♪
青い鳥のプロームの、バネがあり滞空時間の長い跳躍が素晴らしかった! 夏よりも断然良い感じです。 そして、パートナーのフロリナ王女のロマチェンコワの安定してしっかりした踊りがとても良かった。彼女も派手さはないですが、堅実なダンサーになりましたね。 王女らしい品も感じられて本当に良かったです。
赤頭巾ちゃんのリィコワも踊りと演技がとってもキュート♪
4人の王子・・・、最高でした(笑)。 今日はモロゾフのアクションが以前より濃くなっておりました。 クリギンとシヴァは相変わらずだったけど、今日のシヴァは帽子も見事クリアして(なんじゃ、そりゃ!)髪の毛は爆発せずにまとまってました(笑) クリはもうー。 1幕2場の始まり、王に捕らえられた編み物をしていた娘たちが王妃の懇願で許される。ほんのちょっとしたシーンなのに、2人の王子の一挙手一投足を追いかけたために異常に疲れてしまった・・・。
コール・ドは、特に2幕のパノラマが一糸乱れず揃っていて、本当に素晴らしかったです!
そして、アニハーノフ率いるオーケストラの演奏が、本当に見事!!! 2幕の間奏曲が素晴らしすぎた。 予想していた事ではありましたが、ロパートキナとコルプが踊ったパブロワとチェケッティを思い出し、マリインスキー病再発(笑)。 アニハーノフ指揮のこの演奏で躍らせてあげたかったと心から思いました。

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新国立劇場がらみの野望・・・
2006/12/25(Mon)
先日届いた新国立劇場・情報誌のジ・アトレ1月号、来年5月13日からのローラン・プティの「コッペリア」の会員郵送申し込み用紙が同封されて来ました。 なんだか、早いなー・・・。 マリインスキーのレオニード・サラファーノフが5月18日(金)、20日(日)とゲスト出演するのですね。 で、今頃気が付いたのが15日と18日の平日の公演は19時開演だそうで、通常より30分遅いのですね。 それだけ上演時間が短いという事なのかしら? 観に行くつもりはなかったんだけど、サラファーノフのフランツはちょっと興味あるなー。 でも、プティ版って、振付がどんな感じなんでしょうね?

来月には、2007/2008シーズンのラインアップの発表があるそうなので、楽しみです。 新国立劇場のサイトを少しうろうろしていたら、来シーズンのバレエダンサー募集のページの出演対象演目に「くるみ割り人形」「ラ・バヤデール」「白鳥の湖」等の予定とありました。 「白鳥の湖」が何版なのかは気になるところですが、むーっ、身勝手な欲望が頭をもたげ出し・・・。 ゲスト、誰なんでしょう? というか、「白鳥」と「ラ・バヤデール」ならどっちも観たいペアがいるぅぅぅぅ。 こういう発言は新国立劇場バレエ団のダンサーたちのファンの方には全く申し訳ないとは思いつつ、ロパートキナ&コルスンツェフを呼んで下さ~~~~い!!と叫ばずにはいられない今の私。 いつまで続くんだろーか、この病・・・。 なかなか辛いなぁ・・・。

と、言いつつ、明日は会社を早退して、マールイの「眠りの森の美女」を観に行って来ます。 エフセーエワのオーロラ姫、ルダチェンコのデジレ王子、ペレンのリラの精、シヴァとクリギンの2人の王子(笑)の予定です♪  強そうなペレンのリラとルダコ王子の並びは面白いですよ! リラの精が持っている長いスティックのようなもので、王子に活を入れそうな気がして・・・(笑)
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来年11月・12月のキエフ・バレエ公演にルジ出演
2006/12/24(Sun)
昨日のマールイの公演でもらった光藍社さん主催公演のチラシの中に、来年11月~12月に来日するキエフ・バレエ(公演演目の「くるみ割り人形」、「白鳥の湖」、「ライモンダ」)のチラシがありました。
その事自体は、以前から知っていたのですけれど、なんと、「ライモンダ」のアブデラクマン役で、ルジマトフが出演するとありました。 キエフ・バレエにルジっていうのがあまりピンと来ませんが、これまでにもどこかの公演でゲスト出演した事があるのでしょうか? それともただ光藍社さんつながり? けっこうビックリしました。

東京&近郊公演でわかっているスケジュールは以下の通りです。

「白鳥の湖」
11月18日(日)15:00開演 大宮ソニックシティ   S席12,000円
11月23日(金)15:00開演 千葉県文化会館    S席12,000円
11月24日(土)14:30開演 東京国際フォーラムA S席13,000円

「くるみ割り人形」
11月25日(日)13:00開演 東京国際フォーラムA S席13,000円
12月 2日(日)15:00開演 神奈川県民ホール   S席13,000円

「ライモンダ」
12月 4日(火)18:30開演 オーチャードホール   S席15,000円
12月 5日(水)18:30開演 オーチャードホール   S席15,000円

チケット代の設定は基本的にははマールイ公演と同じですね。 千葉と大宮が1,000円安くて、ルジ出演は2、000円アップ。
「白鳥の湖」の東京は一回しかないのかな? しかもフォーラムAだ・・・、ムジカさん招聘の時はCだったのよね・・・。 できればフィリピエワとマトヴィで観たいけど、マトヴィエンコって今、キエフとはどういう関係なのかしら? 一緒に来日してくれればいいけど!
おととし、キエフの「くるみ割り人形」を観ましたが、男性ダンサーは、コール・ドなども身長が高くて美脚の持ち主が多かったような記憶があります。

ふ~む、キエフの「ライモンダ」にルジがゲスト出演となると、もし、来シーズンにマールイが「ライモンダ」を持って来ようとした場合、どうなるのだろう??? まさか続けて2回、アブデラクマンのゲスト出演はしないよね・・・。 だからってマールイはマールイだから、来年持ってきて欲しいぞ~~! 11月の初演に続き、来年3月に、ピーテルで2回スケジュールが入っているので、たくさん公演数をこなして日本に持ってきて、ベストキャストで公演して欲しいです♪
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マールイ開幕! エフセーエワとシヴァのくるみ
2006/12/23(Sat)
Image012.jpg私のマールイが始まりました♪
今日はエフセーエワとシヴァコフの「くるみ割り人形」を観て来ました。






以下、今日のキャストです。

マーシャ : エレーナ・エフセーエワ
王子 : ミハイル・シヴァコフ
ドロッセルマイヤー : マラト・シェミウノフ
くるみ割り人形 : デニス・トルマチョフ
フリッツ : アンドレイ・ラプシャノフ
父 : ミハイル・ヴェンシコフ
母 : オリガ・ポリョフコ
ねずみの王様 : アレクセイ・マラーホフ
コロンビーナ : アレクサンドラ・ラツスカヤ
ビエロ : マキシム・ポドショーノフ
スペイン人形 : タチアナ・ミリツェワ、アンドレイ・マスロボエフ
中国の人形 : ナタリア・リコワ、アレクセイ・クズネツォフ
アラビアの人形 : ナタリア・オシポワ
パストラル : ナタリア・エゴロワ、エレーナ・ニキフォロワ、デニス・モロゾフ
トレパック : オリガ・ポリョフコ、アンナ・スホワ、ラシッド・マミン、バヴェル・シャルシャコフ

マリインスキー後遺症で、マールイにモードチェンジできるのかと、自分ながら半信半疑でフォーラムへ行ったわけですが、フォーラムはマールイでしか行かない場所でもあり、いつもと同じエントランスを見たら、不思議と気持ちが落ち着きました。 幕が開けば、1年ぶりや半年ぶりの懐かしい顔ばかりだし!

一番に報告したいのは、オケ!!
マリインスキーとこの前の新国立の酷いのを耐えてきた後に、ご褒美貰ったみたいに良かったです。 あのフォーラムAで美しい音色だったんだから! ちなみに今日のマチネの指揮はホリコフさんでした。

しか~し、ねずみの王様、今回もクリギンを外してしまいました。 マラーホフの端正なねずみの王様も大好きなんだけど、クリギン王を一度も見ていないというのは、マールイファンとしては淋しい限りで・・・。 そういえば、1幕でスターバウム家の招待客の中にいた、アントン・チェスノコフ、長身と金髪で目立っていましたが、ちょっとした仕草にクリギンが入っていて、余計目立つ。 絶対同じDNAを持っているに違いない!(笑)
1幕のエフセーエワのドレスがブルー系でした。 いままでピンクのドレスしか見たことなかったけど新調したのかしらん? 見る度に上手くなるエフセーエワは、今日も完璧で、真ん中を踊るプリマらしさも出てきたし、ずいぶん大人っぽい雰囲気になったなー。
王子のシヴァコフ、あの人形ムーブメント?が徹底的に似合わない(笑)、そこへあのヅラ(髪がどうしてもきちんと収まりきらないのかな? 奴は!)ときてるから、王子が出てきてあれだけテンション下がるってのも他にはないだろうな・・・(苦笑)。 くるみの王子は「絵本から抜け出たようなプリンス」とインタビューで言ってるわりにはそーは見えないぞ!(笑) 踊りも、今日はまずまずといったところかな? エフセーエワの腰を回して回転を助けるサポートは、身長の差がありすぎて、ちょっとやり難そうでした。 上背のないくるみ割り人形が彼女をサポートする時の方が上手かった。
その他、今日良かったのはドロッセルマイヤーのマラト。 体が良く絞れていて、動きも綺麗になったと思います。 あの長い膝下の細くて真っ直ぐな脚はちょっとびっくりクラスだわ。 
そして、ペレン&?、ステパノワ&ルダチェンコ、コシェレワ&プハチョフ、ガルネツ&?という豪華花ワルも復活で、眼福~! ただ、あの衣装はね・・・。 そろそろ変えましょうよ! プハチョフのノーブルさ&美脚をあんなところでも堪能致しました。 ルダチェンコも少し脚に筋肉がついたかなー? なんだかステパノワ&ルダチェンコばかり見てしまった。 ちゃんとリフトしてる?とか・・・。 3日後は王子だぞー! ルダコ頑張れ!! あと、もうちょっと表情は柔らかくネ!
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DVD新作リリース情報
2006/12/22(Fri)
DVDでーた1月号が出たので、新しいリリース情報など。

 1月 6日「X-MEN ファイナルディシジョン」 ヒユー・ジャックマン、ハル・ベリー
 1月12日「ママが泣いた日」 ケビン・コスナー、ジョアン・アレン
 1月19日「日本沈没」 草剛、柴咲コウ、豊川悦司、大地真央
 1月26日「レディ・イン・ザ・ウォーター」 ポール・ジアマッティ、ジェフリー・ライト
       「カサノバ」 ヒース・レジャー
 2月 2日「マッチポイント」 ジョナサン・リース・マイヤーズ、スカーレット・ヨハンソン
       「ザ・センチネル 陰謀の星条旗」 マイケル・ダグラス、キーファー・サザーランド
       「16ブロック」 ブルース・ウイルス、、モス・デフ
 2月 9日「イルマーレ」 キアヌ・リーブス、サンドラ・ブロック
 2月14日「デスノート 前編」 藤原竜也、松山ケンイチ、瀬戸朝香
 2月23日「ワールド・トレード・センター」 ニコラス・ケイジ、マイケル・ペーニャ
       「ブロンディー 女銀行強盗」 キム・ベイシンガー、バル・キルマー
 3月 2日「もしも昨日が選べたら」 アダム・サンドラー、ケイト・ベッキンセール
 3月 9日「氷の微笑2」 シャロン・ストーン

「ママが泣いた日」 夫に不倫相手と駆け落ちされた妻にジョアン・アレン、彼女に思いを寄せる元野球選手のデニーにケビン・コスナーというキャストです。 「迷い婚」で久しぶりに見たケビン・コスナーがまだまだいけるじゃん!だったので、なんとなく見てみたい映画(笑)
「ザ・センチネル」 大統領暗殺計画を巡って、大統領夫人と不倫関係にあったために疑いをかけられた主人公が真犯人を追うというサスペンス。 どんな役かは不明ですが、キム・ベイシンガーが出ています。彼女好きなのです♪
「16ブロック」 「ダイ・ハード」並みの不運にみまわれるらしい刑事ジャック(ブルース・ウィルス)のアクション映画
「ブロンディー 女銀行強盗」 1993年の映画ですが、キムがうっつくしい~し、バルが優しくてまた献身的なのだ! ストーリーもなかなか洒落てます!
「もしも昨日が選べたら」 ハートウォーミング・コメディーだそうで、ベッキンセールが好きなので楽しみなり。 ましてや、共演者にクリストファー・ウォーケン様のお名前があれば、見ないわけにはいかない!(笑)
「氷の微笑2」 劇場公開時にはカットされたシーンが追加されているそう。
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コルスンツェフの独占インタビュー発見♪
2006/12/21(Thu)
私的マールイ開幕まであと2日だというのに、未だ病癒えず(←何の病だ)、何とはなしにネットで検索していたら、マリインスキーの来日前に行ったコルスンツェフの独占インタビューを見つけました。 写真も5枚ほど載っています。

イープラスの演劇・ダンス情報サイト「e+ Theatrix!」のこちら。 こんなサイトがあった事すら知りませんでしたが・・・。

もう、よくぞインタビューして下さいました!って感じです(喜)

コルスンツェフへの質問は、
Q1:バレエを始めたきっかけは?
Q2:プロのダンサーになろうと思ったきっかけは?
Q3:マリンスキー・バレエ団には、どんな経緯で入団したのですか?
Q4:尊敬しているダンサーは誰ですか?
Q5:「ロパートキナ・ガラ」で踊る“ダイヤモンド”についてお話いただけますか?
Q6:日本に来て、楽しみにしていることはありますか?
Q7:日本のファンにメッセージをお願いします。

という7つの質問ですが、特にQ3でマリインスキーに入団した経緯を聞いてくれたのが嬉しい。 どういうきっかけだったのだろうと思っていたのです。 モスクワ・クラシック・バレエ団で6年過ごした後、シュツットガルト・バレエ団のオーディションに受かって入団契約まで済ませていたところに、ユネスコのガラ・コンサートがあって、そのときに「白鳥の湖」のPDDを踊ったリューボフ・クナーコワが彼の事を非常に気に入ってマリインスキーに推薦した事から入団が決まったそうです。 そのガラがなかったらシュツットガルトに入団してしまい、ロパートキナとのゴールデンペアは誕生しなかったんですねー。 人生、何が転機になるかわからないものだし、人との出会いって、どんなものでも大切! うーーーん、クナーコワさんに大感謝だわ~~。
彼にとってロパートキナと踊るという事がどんな事なのかというのも、是非聞いて欲しかったな~。 コルスンツェフ自身がどういう表現をするのか聞いてみたかった。

今の彼の一番のリラックスのもとは、まだ1歳にならない息子さんと遊ぶ事だそうです。 間違いなく、や~さしいお父さんなんでしょうね!

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光藍社さんのHPにお知らせが!
12月23日(土)のBSの番組で12月10日の大宮ソニックシティーで公演されたエフセーエワとシヴァコフの「くるみ割り人形」の様子が紹介されるそうです。 こちら。 しっかり録画しなくては♪ マリインスキーの時にヴィシとコルプの名古屋公演を紹介したのと同じ感じなのかな? 


日時:12月23日(土)放送予定
エンターテインメントエクスプレス 「BS週刊シティー情報」
NHK 衛星第1テレビ 12月23日(土)午後06:10~06:49
            12月24日(日)午前00:20~00:59(再放送)

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コジョカル&ボネッリのシンデレラ
2006/12/19(Tue)
今日は会社を午後半休して、友人とコジョカルとボネッリのシンデレラを観て来ました。 平日のマチネにもかかわらず、1階席はほぼ埋まっていたのではないかしら? 高校生と思われる生徒達のグループもいくつか見かけましたが・・・。
新国立劇場バレエ団のアシュトンだったら、マリインスキーからマールイへのワン・クッションとしてちょうど良いのではないか?などと勝手に思いながら出かけたわけですが、えー・・・、うーんと、なんだかあまり楽しめませんでした。 

アシュトンの「シンデレラ」は、昨年のロイヤルバレエの来日の時に吉田都さん主演の舞台を一度だけ観た事があり、都さんだった事もあって、超大感激した記憶もまだ新しいんだけど・・・。 
なんでだろー??? コジョカルは本当に愛らしく、踊りも良かったし(1幕のポアントの音は気になったけど)、ボネッリも普通に良かったし、道化の八幡さんも頑張っていて好感度大だったし。 アグリー・シスターズもいい味出していて笑わせてもらったんだけど、なんだか舞台にピリッとしたものがないというか・・・。 だいたい3幕の結婚式に主役2人の踊りがなくて、クライマックスの盛り上がりがないまま、ジ・エンドっていうのが、考えてみれば去年観た時も、えー、これでお仕舞い?とは思ったんだと、3幕になって思い出しました(笑)。

そういえば、なんだか雰囲気が違うなーと思ったら、ロイヤルとは舞台美術・衣装の担当は別の方なのですねー。 新国立のは舞台美術・衣装ともにデビッド・ウォーカーさん。 ロイヤルは舞台美術がトール・ヴァン・シャイクさん、衣装がクリスティーン・ハワースさん。 新国立の方が場面場面での衣装の色のトーンがおとなしかったような・・・。

シンデレラ :アリーナ・コジョカル
王子 :フェデリコ・ボネッリ
義理の姉たち :マシモ・アクリ、篠原聖一
仙女 :湯川麻美子
父親 :石井四郎
ダンス教師 :吉本泰久
春の精 :西山裕子
夏の精 : 西川貴子
秋の精 : 高橋有里
冬の精 : 寺島ひろみ
道化 :八幡顕光
ナポレオン :伊藤隆仁
ウェリントン :市川透 
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アメリカン・ドリームズ
2006/12/18(Mon)
「アメリカン・ドリームズ」
原題 : AMERICAN DREAMZ
監督 : ポール・ウェイツ
出演 : ヒュー・グラント、デニス・クエイド、マンディ・ムーア、サム・ゴルザリ
鑑賞日: 12月2日(DVD)


視聴率しか考えないエゴイスト、マーティン・トゥイード(ヒュー・グラント)がホストを務めるオーディション番組「アメリカン・ドリームズ」。この大人気番組には、全米各地から明日のデビューを夢見る個性的な候補者が勢ぞろい…。勝利のために傷痍軍人の元カレ(クリス・クライン)も利用するサリー(マンディ・ムーア)、ミュージカル好きのイラク人テロリスト・オマール(サム・ゴルザリ)などなど。そんな彼らの決勝戦に、特別審査員として大統領(デニス・クエイド)が出演することに!しかし、この大統領はちょっとオツムが問題ありの要注意人物。首席補佐官(ウィリアム・デフォー)と全米の視聴者が見守る中、はたして無事に番組は進行するのだろうか…? (映画生活より)

日本未公開のこの映画、ヒュー・グラントが出ているから見たのだけれど、なかなか面白いブラック・コメディーでした。 
デニス・クエイド扮するアメリカ合衆国大統領は、急に新聞を片っ端から読み漁ってみたり、討論会ならぬテレビ番組のトークで耳に通信機を埋め込むなど、思いっきり現職のブッシュ大統領を皮肉っています。


そして、ファーストレディー役の女優さんの雰囲気もローラ夫人に良く似せています。 が、ローラ夫人の方が美人です(笑) でもって、私的超大受けだったのが大統領の寝室にまで自由に出入りして、大統領を意のままに操っている、チェイニー副大統領激似の大統領首席補佐官役のウィリアム・デフォー。 ちょっと痩せたせいか、すぐには分からなかったくらいです。 実際のチェイニー副大統領とブッシュの関係とは違うにしろ、かな~り面白かったです。
視聴率を上げるためなら手段を選ばないマーティン役のヒュー・グラントも、40代半ばになってさすがにちょっと太ったのかな・・・。 そのせいでいくらか人相が悪くなったようで、キャラに思わぬ説得力があったような・・・(悲)
サリーにいいように利用される元カレ、髪の毛ぼさぼさの冒頭ではわからなかったけれど、短髪に軍服姿になったらどこかで観た事があるうような・・・。 「ワンス・アンド・フォーエバー」でクールな若き少尉を演じていたクリス・クライン。 あの時はカッコ良かったのに、なんだか今回はださい役で残念。
オマールの周辺事情もアメリカとイスラム世界との間で現実に起こっている様々な問題をシニカルではあるけれど痛快描いています。 
そこで英国に見せしめか?とも言いたくなるような映画のラスト(深読みしすぎ!・笑)はちょっと気に入らないけれど、お勧めな一本です。
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イリーナ・ペレンとマラト・シェミウノフのホームページ
2006/12/17(Sun)
イリーナ・ペレンとマラト・シェミウノフのHPが出来たようです。 こちらです。
いつも貴重な情報を教えていただいているこうすけさんから教えていただきました。 ありがとうございます。
いまのところ、2人のプロフィールと舞台での写真集というような感じですが、興味深いのはマラトが書いた4点の絵。 彼ってこういう才能を持っていたのですね。 Queen Margo(Margot?)というビデオがありますが、容量が多いのでまだ見ていないけど、どんなものなのでしょうね???
写真集はデイァナとアクティオン、ライモンダ、ドン・キホーテ、パキータ、ラ・シルフィード、ジゼル、白鳥の湖ですが、写真家の名前が載っていないのも含めて全部Nikolai Krusserさんという方の写真なのかな?
ジゼルの写真は1幕ばかり(コール・ドの衣装が変わった?)で、ウィリーのロマンティックチュチュの写真がなくがっかり。 アルブレヒトを演じているのは誰なんでしょう? 半年ほど前に噂で聞いたニコライ・セミョーノフさんというダンサーなのかな? まぁ、2人のホームページなので仕方ないですが、ドン・キでシヴァとの写真がないとか、いろいろ不満もあります(笑) シヴァとのツーショットは白鳥の湖で2枚ありますが、シヴァの衣装、黒のはずが臙脂っぽく見えるのは照明のせい? お時間があったらご覧下さい。 ライモンダの衣装は、マールイにはめずらしく豪華そうです(笑) マラトがアブデラーマンを踊ったときのライモンダはステパノワのようですね。 
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最高の「白鳥の湖」、そして最高のジークフリート
2006/12/16(Sat)
ロパートキナとコルスンツェフの「白鳥の湖」、絶対に録画の失敗は出来ないので、タイマー録画がきちんと出来ているかどうかを確かめてから寝ようと思ったのですが、結局、タイマーが無事作動した後も、そのまま最後まで見てしまいました(笑)
本当に本当に素晴らしい舞台でした。 魂持ってかれた~。
やはり、8日のコルスンツェフの降板は痛かったです。 調子も良かったようだし・・・

この舞台のちゃんとした感想はそのうち書くとして、今日はダニーラについてどうしても言いたい事を。(かなりノックアウト状態ではあります)
彼は1幕1場で登場した瞬間から、ず~~っとジークフリート王子になりきっているんです。 つまり、舞台にいる時にはどんな時でも、ジークフリートとしての立ち振る舞い、演技をし通すという事なのですが、当たり前のように聞こえる事だけど、これが出来そうで出来ない凄い事なんじゃないかと。 ともかく演技の細かさには驚かされました。 そして真っ直ぐ育った明るく優しく男らしく爽やかな王子でした。
湖畔でオデットと出会った時も、強引にオデットに近づこうとはせず、少し距離を置いて「なんて美しい人なんだ」と酔うような心持でオデットをみつめる。 オデットの身の上話を聞いているときも、真剣で優しさの溢れる表情。 グラン・アダージョでは少し離れているときでも、常にオデットを見つめ、愛しい気持ちを伝えている。 そしてそれがとても自然で大仰ではない。 グラン・アダージョでこれほどオデットに愛を語りかけていたジークフリートは初めてみました。
3幕でも、ロパートキナをともかく大事に大切に扱って、オデットへの想いは終始溢れまくっていました(笑) ロットバルトとの闘いもかなり気合が入っていたし(もしかしたら、羽がうまく取れなかった?)、もぎ取った羽を床に叩きつける姿も勇ましく、ロットバルトに対する怒りを顕にしていました。
で、イリヤ・クズネツォフのロットバルトの形相と悪魔ぶりがすさまじく、かなり激しく身もだえする死に様も見事でした。 (いや~、どこかのねずみの王様かってくらい濃かった・笑)

ロパートキナは、素晴らしかった東京公演よりもさらに素晴らしい出来だったと思います。 東京公演のような詰まったスケジュールではなかったでしょうから体調も良かったのではないかと思います。 そして、この日の彼女は、イワンチェンコと踊った時ともゼレンスキーと踊った時とも違うオデット・オディールだったような気がします。

先日の東京公演は、これがロパートキナの白鳥を生舞台で見られる最後かもと思って見ていましたが、やはり諦められるはずもなく、何としても3年後、カンパニーと共に来日してコルスンツェフとの舞台を見せて欲しいと切望します。 コルスンツェフにしてもあれだけのジークフリートを演じる事ができるのはパートナーがロパートキナだからこそなのだと思います。
しかし、ゼレの生舞台を見た後でも尚、ここまでコルスンツェフにやられてしまうとは思ってもいませんでした・・・。 来週の土曜日にはいよいよマールイ開幕、いきなりシヴァコフだというのに・・・。 大丈夫なんだろうか? 自分。
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チャイコフスキー交響曲第3番
2006/12/15(Fri)
頭の中がマリインスキーで一杯で、11月の末にDANZAの最新刊が出ていたのはすっかり忘れていました。 友人に見せてもらったものの、やっぱりゲットしようと思い、昨日新星堂を覘いてみたのですが、もう残ってませんでした。 がっくし・・・。 で、なんとなくクラシックのCDコーナーにふらふらと足が向いて・・・、気がつけばチャイコフスキーの交響曲第3番(ポーランド)を買ってしまいました。 ハハハ。 チャイコの交響曲、4、5、6番の品揃えは豊富でしたが、1,2,3番はそれほどチョイスが多くはありませんでした。 私が買ったのはPHILIPSの20世紀の巨匠シリーズ、イーゴル・マルケヴィチ指揮、ロンドン交響楽団のもので1,200円とかなりお安いもの。 昨夜から時間の許す限り聴いております。 それも1楽章を飛ばして2楽章から・・・・(笑)

さて、あと1時間ほどでロパートキナとコルスンツェフの「白鳥の湖」の放送が始まります。 BS2で0時30分から2時47分までのようです。 永久保存版にするべく録画も忘れないようにしないと!
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リバティーン
2006/12/14(Thu)
「リバティーン」
原題 : THE LIBERTINE (2004年 英 110分)
監督 : ローレンス・ダンモア
出演 : ジョニー・デップ、ジョン・マルコビッチ、サマンサ・モートン
鑑賞日 : 11月25日(DVD)


17世紀、王政復古のイギリス。追放されていたある男が、恩赦を受けてロンドンへと戻ってきた。ジョン・ウィルモット(ジョニー・デップ)ことロチェスター伯爵である。悪友たちが演劇議論を交わすバーに寄った彼は、国王チャールズ二世(ジョン・マルコビッチ)の親族を前に、性描写の入った政府批判の詩を詠んだ武勇伝を話してきかせた。世間を騒がし続ける破天荒なジョンだが、その才能は国王も認めるところだった。ある日、劇場でひとりの女優エリザベス(サマンサ・モートン)を目にしたジョンは、演技指導を申し出るが……。(goo映画より)

ジョニー扮するジョン・ウィルモットがいきなり見る者に語りかけるというプロローグは、いささか奇を衒ったようにも感じるけれど、ものの見事に彼の映画の世界へと引きずり込まれた気がします。 そして、ジョニーが脚本を3行読んだだけで出演を決めたというだけあって、スクリーンからも彼のこの役への入れ込み方がよく伝わってきました。 狂気とエロティシズムと奔放さをもった人物が廃頽していく様を演じるという、いかにもジョニーが惹かれそうなプロットです。

自らの欲望のまま、酒と女にうつつを抜かし、才能と命を棒に振ったジョン・ウィルモットの生き様はとうてい理解できないけれども、ともかくジョニーが最初から最後まで魅力的でした。 梅毒に侵され、顔が原型を留めないほどに醜く変わり果てるという彼の晩年(33歳で死去)を、特殊メイクで臨んだジョニーの演技も素晴らしかったです。 最後の最後になって、若くして死に行く放蕩者(Libertine)としての人生を後悔しているように思えたジョンが哀れでした。


この映画の出演者(ロザムンド・パイク、トム・ホランダー、ルパート・フレンド)がかなり「プライドと偏見」と重複していますね。 先に作られたのはこちらなので、この映画で目に留まったという事なのでしょうか? 
ロザムンド・パイクは007シリーズの「ダイ・アナザー・デイ」のボンド・ガールで見たのが初見でしたが、すでにその時に知的で透明感のある美しさが魅力的な女優さんだと思いました。 リバティーンのジョンの妻エリザベス・マレットのように、夫から愛されない辛さにも負けずに強く生きるというような、精神的に強い女性が似合いそうな感じですね。
対して、ジョンから愛された女優のエリザベス・バリーを演じたサマンサ・モートンは、内向的で従順そうだった出会いから、女優として成功して以降のジョンへの微妙な心変わりなどを心憎いほどの上手さで演じていたと思います。
チャールズ2世役のジョン・マルコビッチは、彼にしてはアクが抜けた演技だったと思うけれど、燻し銀の輝きでした。
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Dance Cubeさん更新
2006/12/13(Wed)
Dance Cubeさんの内容が更新されています。 アプローズ・ダンス!EASTは、新国立劇場の「白鳥の湖」、Kバレエカンパニーの「三人姉妹」「二羽の鳩」、草刈さんの「ソワレ」、東バの「ドナウの娘」など10作品の紹介で盛りだくさんです。
新国立劇場って1998年に創設されて以来イ、セルげーエフ版の「白鳥の湖」の公演を40回もしていたのですね。 私はその内、酒井はなさんー山本隆之さんペアとザハロワーウヴァーロフペアの2回しか見ていないのですが・・。 今回牧監督の改訂版が制作されて、今後セルゲイエフ版の上演はなくなってしまうのかしら??? 今回の舞台の写真で、マトヴィエンコとザハロワの2ショットがありますが、ザハロワがポアントアチチュードで上体をそらしているものの、私が思っていたよりもマトヴィとの体格的な釣り合いがとれていてちょっとびっくり! それに2人の雰囲気もいいですね!。 この写真で見るだけでもマトヴィの白タイツ姿が美しいのがよくわかる!! あー、やっぱり観に行けば良かった(笑)
アプローズ・ダンス!番外編は第6回マリインスキー・インターナショナル・バレエ・フェスティバルの最終日のレポート。 「3つのグノシェンヌ」を踊ったロパートキナとイリヤ・クズネツォフの写真が載っています。 この最終日の公演でも「ダイヤモンド」が上演されたそうですが、ゼレンスキーとパブレンコが踊ったみたいですね。 
ロパートキナとコルスンツェフのダイヤモンド、また見る機会があるでしょうか? もうないのかなぁ・・・(悲)
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マリインスキー「白鳥の湖」 12月10日の感想
2006/12/12(Tue)
念願のゼレとロパートキナの「白鳥の湖」が現実のものとなったドキドキ感伴う興奮と、この公演が終われば、また数年はマリインスキーの公演が見られないのだという感傷的な気持ちに交互に襲われるなか幕が開く。

<1幕1場>
コール・ドの踊りが終わり、ゼレンスキー@ジークフリートの登場。 黒い上着に白いタイツのゼレ、ゼレの脚、こんなに細かった? 腿周りに均等に付いていた筋肉がかなり落ちてしまったような気がする。 それでも、この人が舞台に出てきただけで、空気は変わるし舞台も華やぐ、という事でゼレンスキー健在なり!
村人たちとの踊り、ゼレは花の冠がお気に召さなかったようで、すぐに外して手に持って踊り、王妃がお出ましになる前に舞台袖の方に投げてました(笑)。 (そういえば、イワンチェンコは王妃に挨拶する時まで被りっぱなしで女王から指摘されて外してたっけな。) しかし、すでにこの国の統治者のような風格漂うゼレンスキーと王妃は親子には見えない。 見えないだけならまだいいけれど、何となく危ない大人の雰囲気が・・・。
道化のイワーノフ、相変わらず物凄いスピードのピルエット。軸足の膝を少し曲げているのになんであんな凄い回転が軸もぶれずにできるんだろう?  ゼレが投げ捨てた花の冠を従者の頭に載せたり、トロワのオスモールキナのお相手をしたいんだけど、とゼレに言ってみたり、この方の芝居を見ているのも楽しかったです。
トロワは金曜日と同じメンバー。 こちらの精神状態の違いのせいもあるかもしれませんが、今日の方が断然出来が良かったと思いました。 特にスホルーコワはシクリャローフのサポートの失敗も無かったし(笑)、今日は伸びやかに可憐に踊っていたと思います。 シクリャローフの跳躍も相変わらず高いです。 アントルシャなど余裕ですものね。
皆が去っていった後、どこか満たされない自分の心の内と向き合っているような表情のゼレ。 ふと思い出したように弓矢を手に取り、夕闇の中に消えて行った。

<1幕2場>
湖を泳いでいく一羽の白鳥を、天井から下がる幕の陰に身を隠すようにして狙っているジークフリート。 何かの気配を感じて下手袖にさがる。
ロパートキナ@オデットの登場。 思わず息をのむ神々しさと気高さ。 ロパートキナのオデットは出のところでジュテをしない。 綺麗なアラベスクでしばらく静止する。 
ジークフリートはオデットの目の前に現れるなり、オデットに触れようと手を伸ばす。 驚き身をかわすオデットと追いかけるジークフリート。 ロパートキナがゼレンスキーの手に触れてはさっと腕をふりほどいてしまう様子が印象的だった。 気高く典雅なロパートキナの踊りは本当に素晴らしかったけれど、ヴァリは指揮者がわざと音をずらしているように感じてしまうほど踊りにくそうな音楽だった。 アニハーノフとレニ管がすぐ近くにいると思うと、どうにももどかしい。
コール・ドも、今日は良かったと思います。 上手奥から登場して来てそれぞれのポジションにつくまでのポアントの音が静かなのが嬉しい驚きでした。 (マールイとはトゥ・シューズが違うのかしら?) グランアダージョの終わり、オデットとジークフリートの後ろにわずかな弧を描いて横一列に並んだ白鳥たちは本当に美しかった。
夜が白み始め、オデットとジークフリートに別れが迫る。 ラストのポーズは立ち膝のジークフリートの上にオデットが乗るポーズではなく、手を取り合って2人が寄り添うポーズ。 グラン・アダージョでも大きなリフトはしなかったのでゼレの状態に合わせたバージョンなのでしょう。 コール・ドが去り、いよいよ別れとなった時に、一瞬だけれども、かなり激しく身を震わせていたロパートキナは、まさしく鳥が身もだえして苦しみ、悲しんでいるように見えました。

<2幕>
花嫁候補は、誰が選ばれても不思議ではない美女ぞろい。 ゼレ王子はにこやかに一通りダンスを踊るけれど、心を動かされるわけも無く、王妃から花束を渡されて一人を選びなさいと言われても、最後の方は顔を見もせず小走りに素通りする有様。
そこへ、ロットバルトとオディールたちが現れる。
スペインでは、改めてシクリャローフ共々話題になっているセルゲーエフを確認。 ちょっぴりオーリー入ってるかなー? そして赤い衣装のバイムラードフはニコラス・ケイジ入っているといったら怒らるかな? 2人とも踊りはバッチリでした。 マズルカは下手側になる2組の男性2人の脚が細くて長くて綺麗でした。 それにしても美しい衣装だなぁ・・・。
オディールと王子のGPDD。 ロパートキナは長い手と脚がさらに長く見えるような大きく輪郭のはっきりした踊り。 金曜日と比べると(席もかなりちがうので、見え方の違いもあるかもしれないけれど)感情の起伏と踊りの緩急の差がいくらか大きいのではないかと思った。 ゼレンスキーはかなり慎重にヴァリを踊っているようで、トゥール・ザン・レール?の連続では、一回ずつかなり神経を使っているようでしたが、マネージュはゼレらしいシャープなラインで綺麗でした。 ロパートキナはフェッテの最後で疲れが見えたけれども、コーダでのシェネはとても美しかったです。
ジークフリートがプロポーズの白いバラの花束をオディールに渡し、ロットバルトに促されるままに愛を誓ったとたん正体を現し、勝ち誇ったように去ってゆくオディールとロットバルト。 オディールは最後に振り返り、花束をジークフリートめがけて投げつける。 花束を受けとめたジークフリートはその花束を抱きしめ顔をうずめる。 次の瞬間、ゼレは去っていったオディールの後を追うように、舞台下手奥にしつらえてある階段を一挙に駆け上がり、上りきった後、呆然とした表情を見せ、ようやく我に返り、王妃のもとに戻ってくる。 意表をついたゼレの演技に思いっきり心を揺さぶられて思わず泣けてしまった。 ジークフリートはオディールがオデットでないという事を直ぐには信じられなかったのだろう。 役作りそのものが濃い目の王子なら、例えばマラーホフなら、その行動にこちらが衝撃を受ける事はなかったと思う。 一見世慣れてクールに見えていた王子だからこそ、彼が見せた純真さのようなものに心打たれたような気がします。 まさか、二幕のラストで泣くとは思いもしませんでした。

<3幕>
コール・ドの踊り、よく揃っていて美しい。 2羽の白鳥のクセーニャ・オストレイコーフスカヤの踊りがたおやかでラインが美しくとても良かったです。 上手奥から高速のグラン・ジュテで舞台を斜めに突っ切っていったロットバルト。 空中で綺麗に180度に開かれた脚が見事。 エチュードの終盤を思い出しました。
オデットと白鳥たちが悲しみに沈んでいるところへジークフリートが戻ってくる。 オデットを囲むようにして伏せているバレリーナ一人一人の手に触れて起き上がるのを促し、オデットには傷つけてしまった事を詫びるように手を差し伸べていたゼレの思いつめたような表情が印象的でした。 ジークフリートがオデットを高々とリフトし、2人の愛の強さをロットバルトに示すシーンはなく、オデットの心の強さにロットバルトは怯み、王子は止めの一撃としてロットバルトの羽をもぎ取ったような感じでした。 王子に抱き起こされ、地面に倒れ果てているロットバルトに気づいたオデットは、驚き、信じられないような表情を見せるけれども、呪いが解かれた喜びを静かにじっと噛みしめる。 そのロパートキナの崇高な表情に胸が熱くなりました。 しっとりと寄り添うオデットとジークフリート、感動のラストシーンでした。
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南極物語
2006/12/11(Mon)
 「南極物語」 
原題 : EIGHT BELOW (2006年 米 120分)
監督 : フランク・マーシャル
出演 : ポール・ウォーカー、ブルース・グリーンウッド、ムーン・ブラッドグッド
鑑賞日 : 11月14日(DVD)


米国科学財団・南極基地―ジェリー・シェパード(ポール・ウォーカー)は、超一流の南極のガイドとして知られていた。しかし、記録的な悪天候と予期せぬアクシデントに見舞われた時、ジェリーらスタッフは一時的に基地からの撤退を命じられる。ジェリーは、後ろ髪を引かれる思いで犬たちを残し南極を後にした。「必ず戻る」と約束を残して・・・。だが、そんなジェリーの思いも虚しく、天候はますます悪化し南極に近づくことすら不可能だった。1週間が経ち、ついに犬たちは立ち上がる。主人との再会を信じ、真冬の南極の大地を歩き始めたのだ。しかし、その行く手には想像を絶する過酷な大自然との闘いが待っていた―。(オフィシャルサイトより)

最初、原題のEIGHT BELOWというのが犬が8匹だったため、何のことやらと思ってしまったのだけれど、eight degrees below zeroだったんですね。 華氏ー8度だと摂氏-22.2度です。

邦題が「南極物語」となっているので、1983年に公開された日本映画の「南極物語」のリメイクという印象を与えるけれど、南極に犬が置き去りにされたという事にヒントを得た別の映画と思ったほうがいいのでしょうね。
動物が主人公的存在の映画はそれだけで、もう、勝ち組って感じ(笑)。 「南極物語」はテレビで断片的に見ただけできちんと見たことがありません。 15匹のうち、タロとジロしか生き残らなかったという事だけしか覚えていないといっても過言ではないほどで・・・。

こちらはディズニーらしく、人間の身勝手さや、置き去りにされた犬を襲った過酷な状況にはそれほど焦点をあてていない。 置き去りにされた犬たちのサバイバルというよりは冒険物語みたいな感じですね。 だから、ラストの感動やリアリティーには欠けるのかもしれないけれど、とにかく8匹の犬とポール・ウォーカーが良かった!


8匹の犬はシベリアン・ハスキー6匹とアラスカン・マラミュート2匹でみんな毛がふわふわしてムクムクしていて可愛い!
氷の原野にプリズムの光のように反映するオーロラと、犬たちが最初はビックリしながら、だんだん面白そうに戯れているのが印象的でした。

ジェリーがmy girlと言って可愛がっていたリーダーのマヤ。 お利巧で可愛くて勇気があって、映画を観ているうちに私もぞっこんになってしまいました。  氷の海に滑落したマクラーレン教授(ブルース・グリーンウッド)にロープをかけて教授を助け出すところのマヤの演技といったら、ほんと、素晴らしい。


そのマヤが脚に傷を負って倒れかかっている。
ジェリーたちが必死の思いで南極の基地に戻ったときには、早く早く、マヤが死なないうちに・・・と思わず手に汗握ってしまった。 ジェリーとマヤの再会は感動的だったけれど、マックスにマヤの存在を知らされるまでは、マヤの生存をけっこう簡単に諦めてたみたいで、なんだこいつ、けっこうドライじゃない!とかなり不満に思った事でした(笑)
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至福 ロパートキナとゼレンスキーの白鳥
2006/12/11(Mon)
最終公演のロパートキナとゼレンスキーの「白鳥の湖」に行って参りました!
ともかく素晴らしかったです。 適当な言葉がないと思われるほど、ただただ素晴らしく感動的な舞台でした。
ロパートキナが当初の予定通りにすべて踊ってくれた事は、いくら感謝してもしきれないほどありがたい事だと思います。 わずか11日の間に5日、それも自身のガラ公演と全幕3回ですから、実際にそれをすべて見た今振り返っても信じられないくらい、凄い事だと思います。 
ゼレンスキーは、やはり体調的にはかなり無理をしているのではないかと思いますが、バレエダンサーとして微妙な時期にいる彼が、東京公演でロパートキナと踊るという決断をしてくれた事は心底嬉しかったですし、彼のジークフリートを見られて幸せでした。 今日は2幕(舞踏会)の終わりで彼の演技に思わず泣けてしまいました。 オディールに白いバラの束を投げつけられてからの彼の演技です。 これについては、後日感想を書くときに詳しく触れたいと思います。

以下、本日の変更後のキャストです。(小さな白鳥以下、6組キャスト変更がありました)

オデット/オディール:ウリヤーナ・ロパートキナ
ジークフリート王子 :イーゴリ・ゼレーンスキー
王妃 (王子の母):エレーナ・バジェーノワ
王子の家庭教師:ピョートル・スタシューナス
道化:アンドレイ・イワーノフ
悪魔ロットバルト: マキシム・チャシチェゴーロフ
王子の友人たち:ダリア・スホルーコワ
           オレシア・ノーヴィコワ
           ウラジーミル・シクリャローフ
小さな白鳥:ヤナ・セーリナ
イリーナ・ゴールプ
エレーナ・ワシュコーヴィチ
オレシア・ノーヴィコワ
大きな白鳥:エカテリーナ、オスモルキナ
        アリーナ・ソーモワ
        クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
        エカテリーナ・コンダウーロワ
2羽の白鳥 :エカテリーナ・オスモルキナ
        クセーニャ・オストレイコーフスカヤ
スペインの踊り:ガリーナ・ラフマーノワ,ジ・ヤン・リュウ
          イスロム・バイムラードフ,アレクサンドル・セルゲーエフ
ナポリの踊り:ヤナ・セーリナ,マクシム・フレプトーフ
ハンガリーの踊り:ポリーナ・ラッサーディナ,カレン・イワンニシャン
マズルカ:スヴェトラーナ・フレプトーワ,イリーナ・プロコフィエヴァ
      オリガ・バリンスカヤ,ガリーナ・ラフマーノフ
      アレクサンドル・クリーモフ,アンドレイ・ヤーコヴレフ
      フョードル・ロプホーフ,ニコライ・ナウーモフ
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マリインスキー「白鳥の湖」 12月8日の感想
2006/12/10(Sun)
舞台装置が2003年公演時のイーゴリ・イワノフからシモン・ヴィルサラーゼに変わったという張り紙があったけれど、衣装もガリーナ・ソロヴィヨーワから変わっているのでしょうか? 3年前はゴールド、シルバー、赤、黒が基調のどっしりゴージャスな感じで初キーロフ「白鳥」の私はかなり圧倒された覚えがあるのですが・・・。 今回はいくらか落ち着いた趣で色のトーンも少し落ちているようで、これはこれで綺麗でした。

<1幕1場>
王子役のイワンチェンコは均整の取れた長身で白いタイツの良く似合う長く綺麗な脚を持っているダンサー。 王子役にふさわしい、ダンスール・ノーブルなのだけれど、髪をビシッとオールバックに決めた悪人系の顔立ち(すみません)がどうしても誠実な青年王子にはみえないのが玉に瑕かな? しかし、今日はほんとにごめんなさいって感じで、コルスンツェフを観に来た私としてはまともに見るのも辛いイワンチェンコであった・・・。
道化のアンドレイ・イワーノフは3年前にも同役で見ていたダンサーでした。 ちょっぴりコロコロした体つきですが、バネのように弾む跳躍と軸が全くぶれない超高速ピルエットが圧巻でした。 トロワの一人の女性に執心な様子もラブリー(笑)
そのトロワですが、女性二人の出来は特に良いとは思いませんでした。 ゴールプの代役で踊ったスホルーコワも緊張していたようだったし。 一方シクリャローフは若さ溢れる踊りが気持ち良かったです。 彼の陽だまりみたいな笑顔は良いですねー。 見ている方も思わず笑顔を返したくなります。 ジャンプなどで伸ばした脚が美しく保たれて踊りも綺麗だったし、将来ダンスール・ノーブルに育つかしら?という期待感も持たせてくれましたが、身長がちょっと低いかなぁ?
皆がランプを手に踊りながら去ってゆく。 照明が落ちて、夕闇が迫っている事をつげ、夜の湖畔へと導かれているようで、このシーンとても好きなんです。(現実に引き戻されるので、このあとのカーテン・コール、できればやめて欲しかった)
一人残った王子が踊る。 ここで不覚にも涙腺が緩む。 どうしてあなたが踊っているの?とともかく急に悲しくなった。 綺麗に踊っていたんだけどね・・・

<1幕2場>
オデット@ロパートキナの登場。 綺麗なパ・ド・ブレと優雅な腕の動き。 物静かに悲しみを秘めた白鳥の女王という感じでした。 ガラを含めて、今の彼女は、なにか悟りの境地に達して踊っているような、毅然とした佇まいの中にも菩薩が宿っているような、変な表現ですが、そう感じます。 遠くをしっかり見つめる彼女の表情からは、自分の運命を受け止めながらも、自らの力でこの呪いから逃れるのだという意志の強さも感じられた。 王子と出会った時の、救われたいという思いと躊躇う気持ちに揺れ動く彼女の微妙な表情が素晴らしく、オデットがジークフリートに心を開いていく様子を見守っていたのだけれど、残念ながらイワンチェンコのジークフリートからは、オデットを優しく包み込むような包容力が全く感じられず、2人の間に愛の高まりは感じられなかった。 
コール・ドは揃っていたのかいなかったのかは良くわからなかった。 舞台を斜めからみるような席だったので、フォーメーションによっては、斜めだから不揃いに見えるのか、本当にバラバラなのかがいまいちわからず。 ただ、細くて身長も比較的高いスタイルの良いダンサーたちの白いチュチュ姿はそれだけで眼福ではありました。

<2幕>
マリインスキーの舞踏会のセットはシンプルゴージャスでとても好きです。 ディヴェルティスマンの衣装もみな豪華で美しく溜息がでます。 スペインの踊り、男性二人がとてもシャープでかっこ良かった。 女性二人の背中のそりっぷりも見事。 続くナポリ、ハンガリー、マズルカもマリインスキーらしくおとなしめで手堅い踊りで良かったのですが、もう少しハイテンションの方が好みだなぁ・・・。 特にマズルカ、ね。
オディールとジークフリートのPDD。 ロパートキナのオディールは、ロットバルトと怪しく視線を交わし、口元に薄笑いを浮かべている気位の高い姫。 オデットと違うのは、自由奔放で解き放たれた心の持ち主であるという事でしょうか。 オディールを楽しんで踊っているようでした。 長い手と長い脚のラインがとても美しいです。 アダージョでのあの連続アラベスクのポーズも完璧なポーズ。 32回転はすべてシングルでしたが、安定していて真っ直ぐに前に進んでくるフェッテでした。 イワンチェンコも綺麗にまとめていて良かったと思いますが、マネージュにはもう少し高さが欲しかった。 ここは王子がなんだか頼りなく振り回されてしまっても問題ないですものねー。

<3幕>
2羽の白鳥のエカテリーナ・オスモールキナとクセーニャ・オストレイコーフスカヤのアラベスクがとても綺麗だったのが印象的でした。 ジークフリートの裏切りに深く傷ついたオデットのもとにジークフリートが現れ、オディールに騙されて愛を誓ってしまった事を詫びる。 許すとも許さないとも語らないロパートキナのオデットは、ただ優しくジークフリートを迎え入れたように見えました。 2幕から通じてロパートキナの目力に圧倒されました。 目力といっても大きな変化ではないのです。 ほんのちょっとした微妙な変化が、その感情の機微を表していて素晴らしいと思いました。
オデットと王子の愛の力でロットバルトに立ち向かい、最後は王子がロットバルトの羽を毟り取って打ち負かし、オデットの呪いが解け、ハッピーエンド。 ロパートキナの気品溢れる笑みが非常に美しかったです。


というわけで、ロパートキナの素晴らしさに心から感動した舞台でした。 あー、しかし、それでも尚、いえ、それだけに、パートナーがコルスンツェフだったら、もっともっとこの世のものとは思えない幻想的な世界が生まれたに違いないと、諦めるに諦めきれない自分でした。 
今日は最終公演のロパートキナとゼレンスキーの白鳥を観て来ます。 どういう舞台になるのか、非常に楽しみです。
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絶句! コルスンツェフ降板・・・
2006/12/09(Sat)
「白鳥」初日、行って来ました。
こんなにテンションの低い状態でバレエを見たのも初めてかもしれない・・・。
今日になって、コルスンツェフ降板って・・・・・。 彼に限って降板なんてこれっぽっちも頭にありませんでした。 足の怪我の治療の為に降板だそうですが、それって治療する為に帰国したって事なんでしょうか???
イリーナ・ゴールプは今日も降板でしたが、かなり容態が悪いのかしら? 外国で怪我したり病気になる事ほど心細い事ってありませんよね。 早く元気になって欲しいです。

どよ~んとした気持ちのまま幕が開いた今日の舞台でしたが、ロパートキナのオデット・オディールはとても素晴らしかったです。
彼女以外で今日の舞台で良かったと思うダンサーはトロワのシクリャローフと道化のアンドレイ・イワーノフでした。 シクリャローフはサポートはまだ問題があるけれど、踊りは若さ溢れる気持ちの良い踊りで、ジャンプも高いし、脚の動きのキープ力というのか? とても綺麗でした。 感心! 自分でも調子が良いと感じていたのでしょうか? とても自然な笑顔が魅力的でした。 道化のイワーノフのピルエットの速くてぶれない事といったら凄い。 演技も上手くて場を盛り立てていました。 彼のような道化を見ると、やはり道化のいないマールイ版にも欲しくなります(笑) まぁ、あそこは役名無しでもキョーレツな方がいらっしゃいますが・・・。

ロパートキナは本当に素晴らしかったのですが、これが観たくて行ったと言っても過言ではないグラン・アダージョ、オデットと王子の間に愛があまりなかったです。 2人の周りに特別な空気が漂っていなかった。 正直、ダニーラだったら・・・と思わずにはいられませんでした。
イワンチェンコも誠実なパートナーぶりではありましたが、やはり白鳥の湖でのロパートキナの急造パートナーというのは荷が重いのでしょうね。 遠慮のようなものも感じられたし。
ロパートキナ・ガラのあの筆舌に尽くしがたいパートナーシップを再び!と期待してドキドキ・ワクワクしていたのですが、一期一会という言葉を教訓のように感じてしまった今夜でした。 

今日のキャストはマリインスキー・ブログのこちらです。 
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マリインスキー「海賊」 12月5日の感想
2006/12/07(Thu)
<1幕>
紗幕越し。 難破しかかっている一隻の船。 うっ、船が立派だ・・・

娘たちが海岸で楽しそうに踊っている。 ブラと腰巻のようなスカートのセパレーツの衣装のロパートキナ@メドーラが登場。 クラシック・チュチュではないロパートキナを初めて見るけれど細いです。  やはりチュチュって実際よりも太く見えるのですね。 長い手脚が一層細く、長く感じます。 ここでの彼女の踊りは、とても輪郭がはっきりしているビシッとした踊り。 ギュリナーラや他の娘たちより身長がダントツに高く、表情も凛々しく、皆から慕われ頼りにされているような男勝りなメドーラだった。
娘たちが海岸に打ち上げられている男達を見つけて助け出す。 ギュリナーラの肩を借りているのがゼレンスキーのアリ!! あー、見たかったゼレのアリだわ~、本物だ~とひたすら感激! ルジと同じ臙脂色のパンツだ! 助けられたコンラッドがメドーラにあれこれ事情を話しているうちに奴隷商人ランケデム率いる一団が現れてメドーラたちはさらわれてしまう。

紗幕が上がるとそこは煌びやかな奴隷市場。 うーん、なんて豪華なセットなのだろう。 思わず端から端まで食い入るように見てしまった。
ランケデムのロブーヒンは、お調子者の小悪党という感じで奴隷商人家業も板についている。 パレスチナとアルジェリアの踊りはエキゾティシズムと色香が漂っていて良かったです。
つづくランケデムとギュリナーラのPDD。 ギュリナーラのノーヴィコワは、伸びやかで溌剌とした踊りが魅力的。  ロブーヒンもダイナミックで弾力のある踊りと弾けっぷりが良かったです。 サラファーノフほどではないにしろ、テクニックを見せる踊りが好きそうなダンサーだけど、嫌味がなくてとてもいい。
メインイベントであるメドーラの競の始まり。 狭くて丸い台座の上でもロパートキナはなんて伸びやかに美しく踊るのだろう。 でも、顔は完璧に怒ってる! なかなか気の強いメドーラです。 ギュリナーラと共に、パシャがメドーラもものにしようとしていたところに現れた一行。 パシャよりも大金をだしてメドーラを手に入れたいと言う。 その男がコンラッドだと気付いたメドーラの笑顔がこれまた高貴で(笑)。 ロパートキナはこういうちょっとした表情の変化がとても上手い。 正体を現したコンラッドたちは力づくで娘たちを取り返し、あっという間に船で逃げ去ってしまう。 

<2幕>
海賊たちの洞窟。
海賊たちの群舞はどこの版を見ても楽しい! マリインスキーはややおとなしめかな? ビルバンドのドーミトリー・プィハチョフ、顔は付け髭とお化粧で凄みを出していますが、踊りは端正です。 彼と2人の男性ダンサーによる剣を交えての舞いは、勢いがあるだけに誰の顔にも当てないでねとちょっとハラハラ。 この迫力ある海賊ダンスの間、縄をかけられ捕らわれの身となっていたランケデムのロブーヒンがやけっぱちで体や足でリズムを取っていたのが可笑しかった。 舞台に上がっている間は、どんな時でも役になりきっているというのは好ましいですね。
メドーラ、コンラッド、アリのトロワ。 コンラッドのイワンチェンコはライモンダのジャンとは別人のような踊りで、舞台映えする長身を活かした大きくて綺麗なジャンプが良かったです。 ただ、この方はアームスの動きがあまり綺麗ではないのですね・・・。 ゼレはなんとなく踊りに切れがない。 空気を切り裂くような鋭さが今回は無かったです。 年のせいではなく時差ぼけのせいでありますように・・・! 最後のピルエットは綺麗に決めていましたが、リフトも省略していたので、やはり体調が万全ではないのでしょうか? 白鳥は大丈夫なのかと気になります。 メドーラは濃いライラック色のチュチュ。 ロパートキナも時々微妙にバランスを崩すなど、さすがに疲れが溜まっているようでした。 でも、笑顔をみせながら、彼女ならではの音楽性のある典雅な踊りのヴァリがとても素敵でした。
メドーラの願いを聞き入れて他の娘たちを解放してしまったコンラッドに不満をぶつけるビルバンド。 コンラッドにもっと凄みがあればビルバンドなんて一蹴できそうなものだが、ちと弱気。 ゼレ@アリもなんだか中途半端な雰囲気で、ほんとにいいんですか?みたいな進言をしているかに見えた・・・。 ゼレ、ぼーっとしてる?
不満分子と化したビルバンドに娘たち奪回を持ちかけるランケデム。 ここでのランケデムのおーげさな芝居もけっこう受けた。 
メドーラとコンラッドの寝室。 イワンチェンコがいきなりカウチ代わりの台にけつまづく。 全く、もう! ロパートキナは薄いピンクのセミロングのドレスにお着替え。 さすがにマールイのような地上3メートル半の豪快リフトはなし(笑) ちょっと慎ましやかなじゃれあい?、しっとりした大人の恋人同士な2人でした。 ランケデムから渡された花束をちょっとじらしながらコンラッドに差し出すメドーラ、コンラッドが幸せいっぱいで花の香りをかぐと一気に眠気に襲われる。 コンラッドが倒れこんでいるところに現れたビルバンドたちがメドーラを追い詰める。 メドーラは最初は必死に逃げようとしていたものの、最後には逃げられないと覚悟を決める。 その時の毅然とした表情がとても印象的でした。 こんなに男前でかっこいーメドーラって初めて見たわ!

<3幕>
パシャのハーレム。 ギュリナーラはなんだかここでの暮らしに馴染んでいて楽しそう・・・。  マリインスキーのパシャはコミカルに徹している。 ゆばーばみたいな大きなターバンに付け鼻におかしなメークで、マールイ・マラーホフの精悍なパシャとは大違い! 絶対にお世話にはなりたくないなー。 そこへランケデムが捕えた娘たちを連れて再び現れる。 
オダリスクの踊り。 艶やかなゴールプ、端正なオスモールキナ、淑やかなスホルーコワと3人3様で、3人で踊るラストの息も合っていて良かったです。 
花園でのコール・ドのピンクの衣装が上品な可愛らしさでとても素敵。 踊りもここに来てようやく本領発揮で今シリーズの中では一番良かったです。 メドーラのヴァリでは、再びロパートキナの気高く優雅で素晴らしい踊りを堪能しました。 花園の踊りが終わると同時に参拝者の振りをしたコンラッドとアリたちがメドーラたちを救いにやって来る。 パシャを騙して祈りを捧げさせている隙にメドーラたちと船で旅立つ。 
衣服を脱ぎ捨てた時のゼレの顔が、とーってもいたずら小僧みたいな笑顔で胸キュンでした! その後は適当に体を動かして適当に闘っているようでしたが・・・(笑)

降りた紗幕の向こうに、船出していく彼らが見える。 メドーラとコンラッドとギュリナーラと・・・、あれっ、ゼレがいない! と思ったら、嬉しそうな顔をしてマストによじ登っておりました。 落ちないでよ~と思いながら幕となったこの日の「海賊」でありました。

エンジン全開でないながらも、存在感を発揮しながら舞台に良い緊張感を与えてくれたゼレンスキー。 彼のコンディションが心配ではありますが、この日、念願のゼレのアリを見られて幸せでした。 一ヵ月後には心臓バクバクの「海賊」が控えております・・・。 
 

<キャスト>
コンラッド (海賊の首領):エフゲニー・イワンチェンコ
メドーラ (ギリシアの娘):ウリヤーナ・ロパートキナ
ギュリナーラ (ギリシアの娘) :オレシア・ノーヴィコワ
ランケデム (奴隷商人):ミハイル・ロブーヒン
ビルバント (海賊):ドミートリー・プィハチョーフ
アリ (海賊):イーゴリ・ゼレーンスキー
セイード・パシャ (トルコ総督):ウラジーミル・ポノマリョーフ
フォルバン:エレーナ・バジェーノワ
       ポリーナ・ラッサーディナ
       リーラ・フスラーモワ
       イスロム・バイムラードフ
       アンドレイ・ヤーコヴレフ
オダリスク:イリーナ・ゴールプ
       ダリア・スホルーコワ
       エカテリーナ・オスモールキナ
アルジェリアの踊り :エレーナ・バジェーノワ
パレスチナの踊り:ガリーナ・ラフマーノワ

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マリインスキー「オールスター・ガラ」 12月4日の感想 
2006/12/06(Wed)
<第1部>
レベランス
音楽:ギャヴィン・ブライアーズ/振付:デイヴィッド・ドウソン
ダリア・パヴレンコ  ソフィヤ・グーメロワ
ヤナ・セーリナ  アレクサンドル・セルゲーエフ
ミハイル・ロブーヒン  マキシム・チャシチェゴーロフ
プログラムによれば、振付家のディヴィッド・ドーソンという方がマリインスキー劇場のために作った作品で、初演は2005年3月だそうですが、マリインスキーの「オールスター・ガラ」と銘打った公演の幕開きにこのコンテのプログラムってどうなんだろう? ダンサーのパフォーマンスを見てもらいたいのだったら、せめてもう少し照明を明るくしてくれないと顔どころか動きもよくわからない。 舞台奥の背景の黒さにダンサーのレオタードが吸い込まれてしまって体のラインが分からず、脚と手の動きしか分からない事もしばしば。 それも狙いのうち? 音楽も単調で途中で飽きたし・・・。
似たような振りを踊っていても、立ち姿というのか、基本姿勢というのか、やはりパブレンコは綺麗でした。 グーメロワの目に優しい動きも悪くなかったです。 ヤナ・セーリナは、動きは良かったと思いますが、彼女の作り出すラインはあまり綺麗に見えずちょっと残念。

<第2部>
ばらの精
音楽:カール・マリア・フォン・ウェーバー/振付:ミハイル・フォーキン
ダリア・スホルーコワ  イーゴリ・コールプ
スホルーコワは手も脚も首も細くて長いバレリーナ。 物静かで落ち着いて見える顔立ちで、舞踏会帰りの夢見る文学少女というような雰囲気です。
ルジすべ以来1年と1ヶ月ぶりのコルプのばらの精。 均整のとれた身体にサーモンピンクの衣装が相変わらず良く似合う! 椅子でまどろんでいる少女の後ろに立ち、なにやら妖しげな表情で腕を波打たせているコルプは、少女に何か悪い魔法でもかけているように見える(笑)。 来た来た来た~と思ったのですが、それ以降はなぜか期待したほど妖しく(怪しく?)なく自己陶酔度も低め。 ハビちゃん(マールイ)相手の時のほうがエロティックでもあったような・・・。 踊りはシンデレラの時と同様、しなやかで柔らかくて美しかったです。 
しかし、正しいばらの精っていったいどういう人?

タリスマン パ・ド・ドゥ
音楽:リッカルド・ドリゴ/振付:マリウス・プティパ
エカテリーナ・オスモールキナ  ミハイル・ロブーヒン
この演目は初見です。 インドが舞台の天女とマハラジャの恋物語だそうですが、衣装の感じが「ディアナとアクティオン」を思い起こさせます。
オスモールキナは細くてラインの綺麗なバレリーナ。 彼女は手が長いのかな?  踊りが大きく見える。 メリハリのあるシャープな踊りが良かったのですが、途中、足を滑らすアクシデント。 あの辺、床の状態が良くないのかな? その時に脚を痛めたのかどうかは、わかりませんが、その後も2度ほど失敗があってちょっと残念でした。 フェッテはきちんと回っていたのでたいした事ないと良いのですが。 (5日の海賊にオダリスクで出ていたので大丈夫そうですね。)
ロブーヒンは胸板厚めのプチマッチョ系のダンサー。 跳躍の高いダイナミックな踊りが良かったと思うし、パートナーをよく支えていたと思います。

ロミオとジュリエット バルコニーの場 
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/振付:レオニード・ラヴロフスキー
イリーナ・ゴールプ  ウラジーミル・シクリャローフ
とっても期待していたんですが、なんとも雰囲気の合わない2人でしたねー(笑)
シクリャローフは見た目はまんまロミオですが、ゴールプはちょっと妖艶すぎるんじゃないでしょうかね。 もとが美人なんだから、あんなにくどいお化粧しなくてもいいのにな。 シクリャローフのロミオには可憐なオブラツォーワが似合いそうですが、リフトはもうちょっと上手くならないと・・・。 ゴールプがきつ~い表情に見えたのは気のせいか?  というわけで、全然のれませんでした。

グラン・パ・クラシック (オーベールのパ・ド・ドゥ)
音楽:ダニエル・オーベール/振付:ヴィクトール・グゾフスキー
ヴィクトリア・テリョーシキナ  レオニード・サラファーノフ
ともかく、テリョーシキナが素晴らしい! サラファーノフも高い跳躍など、十分満足できる踊りだったのですが、それでもただの添え物にすぎなかった気がするくらいテリョーシキナに惹きつけられました。 始めの方に3回繰り返されたバランスが少し不安定でしたが、あとは完璧ではないのかしら?  あの男前なヴァリは、思わず唸りたくなるほどの(笑)素晴らしさでした。 スーっと90度に投げ出される脚の綺麗な事! スカッとする踊りとともに好きなのが彼女の目線の使い方。 パートナーや観客に対してのアピールの仕方がとても上手い。 
テリョーシキナの日本デビュー公演は、昨年のマールイの夏ガラなのですが、その初日の中野公演でのあのガチガチぶりが今思うと信じられないほどです。  

眠れる森の美女 第1幕のアダージョ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/振付:マリウス・プティパ/改訂振付:コンスタンチン・セルゲーエフ
ディアナ・ヴィシニョーワ
バックに何もセットがないローズアダージョって初めて見たような気がします。 オーロラの踊りのサポートに徹するだけの4人の王子もかなり久々かと・・・。 ヴィシは前日、自身のガラ公演があったので、かなり疲れていたんじゃないのかな? ポアントが脱げてしまうというアクシデントもあったみたいですが、無事に踊りきってくれて良かったです。 16才の初々しいオーロラというよりは、ヴィシらしい艶っぽいオーロラ姫でしたが・・・。 時間の関係などで難しかったかもしれないですが、欲をいえば3幕のGPDDをファジェーエフ王子とのペアで見たかったです!

パヴロワとチェケッティ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/振付:ジョン・ノイマイヤー
ウリヤーナ・ロパートキナ  イーゴリ・コールプ
とても楽しみにしていた演目で、期待通りとても素晴らしかったです。 ロパートキナが見せてくれるバレエのポーズが本当に美しく、思わずうっとりしてしまいました。 と、言いながら、実はチェケッティを演じたコルプの一挙手一投足から目が離せないという変な期待?があり、2人をかなり速い速度で交互に見ていて目が疲れました(笑) コルプ老紳士のパブロワ@ロパートキナを見つめる表情や仕草は優しいし、師としての彼を見つめ返すロパートキナの表情も柔らかく可愛らしくて、とても絵になる2人でした。 音楽は「眠りの森の美女」の間奏曲ですが、やはりチャイコの音色がロパートキナには似合いますね。

チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/振付:ジョージ・バランシン
オレシア・ノーヴィコワ  アンドリアン・ファジェーエフ
ノーヴィコワは若手の中でも、今マリインスキーが売り出そうとしているバレリーナと聞いていたので、どんなチャイパドを踊るのだろうと楽しみにしていたのですが、うーーーむな出来でした。 ここまでも酷かったオケがここへ来て大爆発的に酷かったのも災いしたとは思うけれど、踊り手自身が音楽そのもので、流れるようなダンスというものが出来ていなかった。 ファジェーエフは少し踊りに重力を感じましたが(笑・疲れてた?)、ラインの綺麗な美しい踊りで、あの音楽で踊らなくてはならなかったという事を考えれば良かったと思います。 麗しい笑顔でしたが、やっぱりヴィシと踊る時のむやみにハッピーという笑顔とは違うのね(笑) 


<第3部>
エチュード
音楽:カール・チェルニー/編曲:クヌドーゲ・リーサゲル/振付:ハラルド・ランダー
アリーナ・ソーモワ  レオニード・サラファーノフ  ウラジーミル・シクリャローフ
この演目、一番好きなところは、始まってわりとすぐに照明がくすんだブルーに落ちたところにバレリーナのシルエットが影絵みたいに黒く浮かびあがるシーン。 東バで初めて見たときからここが好き! 
さて、ダンサーで一番楽しみにしていたのは、ソーモア。 容姿に恵まれながらも長い手足を持て余しがちだった2年前の新国立のくるみ出演から、どのくらい変わったのだろうと興味津々でした。 で、こう来たか!という感じ(笑)。 テクニックを磨く事に時間を費やしたのでしょうか? 高速シェネ?などけっこうびっくりしました。 おっそろしく速い音楽でのフェッテは凄かったですが、雑でしたね~。 しょうがないのかな? でも、若々しい勢いが感じられて良かったです。 2日に大阪で白鳥全幕を踊っているのに体力的にも問題なさそうで感心しました。 シクリャローフも持てる力と体力をすべて出し切って頑張ってました。 ただ巷で美形・美青年と話題になっているほど興味はそそられないのだけれど・・・(笑)。 体力勝負のこの演目、最後まで安定した高度なテクニックで客席にアピールしながら楽しそうに踊っていたサラファーノフ、見事というしかありません。 あの細い体でこの体力というのも凄いですね。 
「エチュード」を見るのは東バの公演に続き2回目なのですが、こんなに超アレグロなパートが多い作品なのでしょうか? 


***********************
「ロパートキナのすべて」で心から感動した後に、正直言ってこのプログラムは辛かったです。 29日と30日は、問題なく思えたオーケストラの調子がここまで酷くなるというのもどうした事なんでしょうね? 一つの楽器が音を外すというレベルのものでなく、音楽の作り方自体がおかしいのだから・・・
個人的な好みでいえば、第1部はいらなかったように思います。 パブレンコとグーメロワをそれぞれ違う演目で躍らせてあげて、もうちょっと演目も変えたうえで、エチュードとの2部構成にしてもらいたかったです。 それにコルスンツェフにも踊ってもらいたかったわ!!!
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マリインスキー 海賊初日 一言感想♪
2006/12/06(Wed)
「海賊」を見て来ました。 と~っても楽しかったです♪
ずーっとずーっと心配だったゼレの出演、会場で貰った本日のキャスト表にゼレンスキーの名前をみつけてようやく安堵しました。 そのゼレですが、昨日ロンドンから着いたという事でやはりお疲れかな? という感じでした。 去年の夏にガラ公演で見たときのような切れは今日はなかったです。 それでもピルエットなどは美しいラインで余裕がありましたが、体のコントロールがイマイチかな。 明日一日休んで体力回復してくれるといいなと思います。
ロパートキナも若干脚に疲れがたまっているのかな?と思わせるちょっとしたぐらつきなどがありましたが、さすがの美しさと存在感でした。
コンラッドのイワンチェンコ、ロパートキナガラでは言いたい放題言いましたが、今日はわりと良かったみたい。 アントルラセでしたっけ? ジャンプも高くて開いた脚も綺麗でした。
同じく昨日バランシンでない!と文句を言ったギュリナーラのノーヴィコワは、今日はメリハリがあってシャキッとした踊りで納得の出来。 でも、こちらのギュリナーラさんも、マールイ同様、セイード・パシャの家での生活にけっこうなじんじゃうんですねー(笑)
昨日、もしかしたら足を痛めたかもと思ったオスモールキナはオダリスクで元気に踊っていました。
ランケデムのミハイル・ロブーヒンが演技・踊りともに良かったです。楽しんでこのキャラを演じているというのが伝わってきて好ましい。美味しさで言えば、アリより美味しいですものねー(笑)
ビルバンドのドミートリーも上手かったです。 あぁいう演技は弟よりも弾けていて上手いかも。

余談ですが、今夜の公演をマールイのプィハチョフ、シヴァコフ、ステパノワ、コシェレワが見に来ていました。 アルテムはお兄さんのビルバンドをどう評価するのでしょう?(笑) マールイの面々、無事来日したのですね。 彼らは明日の水戸から公演が始まります! 

<今日のキャストです>
コンラッド (海賊の首領):エフゲニー・イワンチェンコ
メドーラ (ギリシアの娘):ウリヤーナ・ロパートキナ
ギュリナーラ (ギリシアの娘) :オレシア・ノーヴィコワ
ランケデム (奴隷商人):ミハイル・ロブーヒン
ビルバント (海賊):ドミートリー・プィハチョーフ
アリ (海賊):イーゴリ・ゼレーンスキー
セイード・パシャ (トルコ総督):ウラジーミル・ポノマリョーフ
フォルバン:エレーナ・バジェーノワ
       ポリーナ・ラッサーディナ
       リーラ・フスラーモワ
       イスロム・バイムラードフ
       アンドレイ・ヤーコヴレフ
オダリスク:イリーナ・ゴールプ
       ダリア・スホルーコワ
       エカテリーナ・オスモールキナ
アルジェリアの踊り :エレーナ・バジェーノワ
パレスチナの踊り:ガリーナ・ラフマーノワ
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オールスター・ガラに行って来ましたが・・・
2006/12/05(Tue)
マリインスキーの「オールスター・ガラ」に行って来ました。
えーとー・・・。 期待していたほどではなく、かなり自分的に盛り上がりに欠けた公演でした。
文句なしに良かったのはテリョーシキナ! 彼女のグラン・パ・クラシックは絶品! 客席へのコンタクトもしっかりしているし、バランスで若干ぐらついたものの、ほぼ完璧なテクニックを見せてもらいました。 彼女はとってもクラシック・チュチュが似合うわ~。
あと、ロパートキナとコルプのパヴロワとチェケッティも良かったです。 ただ、コルプが何かやってくれそうで(笑)、気になっちゃってロパートキナをじっくり見られなかった・・・。 彼はカーテンコールでも役に入りきったままで楽しそうでした。
がっかりしたのは、チャイパド・・・。 まず、オケが酷かった。 速かったり遅かったり、あれじゃ、踊りにくいでしょう! ファジェーエフはとても良かったのに。 ノーヴィコワはバランシンではなくて全然だめでした。 ファジェーエフとヴィシで踊って欲しかったな!
第3部のエチュードは若手が頑張ったなーという感じです。 ソーモアは2年前と比べると格段に良くなったし、主役を何度も踊っているだけあって、真ん中で踊るという事に違和感がなくなりましたね。 シクリャローフのテクニックもなかなかでしたが、この演目はジャンプ、回転などの超絶技巧を得意とするサラファーノフのためのものでしょう。 彼は素晴らしかったです。
演目ごとの感想は、また後日。 今までにない辛口の感想になりそうだ・・・。


<第1部>
レベランス
音楽:ギャヴィン・ブライアーズ/振付:デイヴィッド・ドウソン
ダリア・パヴレンコ  ソフィヤ・グーメロワ
ヤナ・セーリナ  アレクサンドル・セルゲーエフ
ミハイル・ロブーヒン  マキシム・チャシチェゴーロフ

<第2部>
ばらの精
音楽:カール・マリア・フォン・ウェーバー/振付:ミハイル・フォーキン
ダリア・スホルーコワ  イーゴリ・コールプ

タリスマン パ・ド・ドゥ
音楽:リッカルド・ドリゴ/振付:マリウス・プティパ
エカテリーナ・オスモールキナ  ミハイル・ロブーヒン

ロミオとジュリエット バルコニーの場 
音楽:セルゲイ・プロコフィエフ/振付:レオニード・ラヴロフスキー
イリーナ・ゴールプ  ウラジーミル・シクリャローフ

グラン・パ・クラシック (オーベールのパ・ド・ドゥ)音楽:ダニエル・オーベール/振付:ヴィクトール・グゾフスキー
ヴィクトリア・テリョーシキナ  レオニード・サラファーノフ

眠れる森の美女 第1幕のアダージョ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/振付:マリウス・プティパ/改訂振付:コンスタンチン・セルゲーエフ
ディアナ・ヴィシニョーワ

パヴロワとチェケッティ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/振付:ジョン・ノイマイヤー
ウリヤーナ・ロパートキナ  イーゴリ・コールプ

チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー/振付:ジョージ・バランシン
オレシア・ノーヴィコワ  アンドリアン・ファジェーエフ

<第3部>
エチュード
音楽:カール・チェルニー/編曲:クヌドーゲ・リーサゲル/振付:ハラルド・ランダー
アリーナ・ソーモワ  レオニード・サラファーノフ  ウラジーミル・シクリャローフ
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「ロパートキナのすべて」 11月30日の感想
2006/12/03(Sun)
キャストはこちらです。

<パキータ> グラン・パ
衣装がとても綺麗。 4月に観たパリオペのグラン・パの衣装も綺麗だったけれど、こちらの衣装も全く異なる趣で美しい。
ソリストの衣装はコール・ドとは違い、上半身がそれぞれ色違い。 1番目のオスモールキナは溌剌としていて身長のわりに大きく感じられる踊り。 2番目のパブレンコはグリーン。 彼女は今まで見る機会がなかったのだけれど、振付のゆったりした感じも手伝ってか、少し古風で典雅な感じ。 最後にちょっと滑ったみたいだったのは残念でしたが、目を引く踊りでした。 3番目のイワノーワは華奢なバレリーナでドン・キのキューピッドでも使われる音楽で快活にキュートに踊ってました。 4番目のグーメロワ、確かピンクだったと思います。 イワノーワの後で一層大きく感じるけど、優しい笑顔でそつなく踊っていて好感が持てました。 でも、なんと言ってもソリストで抜群の存在感と輝きを見せていたのは、5番目のテリョーシキナ! 彼女の衣装は濃紺? それだけでもビシッとしまって他とは違う感じ。 高くて柔らかなジュテが素晴らしく、彼女の踊りのすべてに感嘆する有様でした・・・。 彼女は顔はちょっと強面ですが、体のラインは綺麗ですね。 特に脚がとっても綺麗!
そのテリョーシキナの後で女王然(ザハロワの女王然とは、全く違います。 もっとおおらかで全てを包み込むような動じなさ)と、ロパートキナがソロを踊る。 マリインスキーの蒼々たるメンバーを従えても尚、その存在は別格のものであって、言葉でたとえようがありません。 彼女の作りだす一つ一つのラインがとても美しく、特に、腕の動きと上半身の美しさには溜息が出るほど。 音楽をきちんと捉えた踊りも見ていて本当に気持ちが良いです。 フェッテはシングルで通したけれど、一回転、一回転、音楽ときちんとあって、表情も柔らかで余裕がありました。
ルシアンはコルスンツェフ。 大柄で脚が長く、白いタイツがとてもよく似合う。 ロパートキナにしても彼にしても、スパニッシュな雰囲気は微塵も感じられないのだけれど(笑)、優雅さを漂わせて舞台全体を包んでいた。 コルスンツェフはものすごーく腕の動きが綺麗です。 長い腕が優雅に優しく動いて、バレリーナを包み込む様は本当に甘やかな世界なのだ! ヴァリも調子が良かったようで、マネージュは両足が爪先まで美しく伸びて綺麗だし、跳躍は高く滞空時間もあって豪快。 ともかく早くも、パキータでコルスンツェフに陥落したのであった。
マリインスキーのパキータはマールイと同じではないのですね。 マールイで1番目のソロの子が踊る曲でロパートキナが踊っていたし、最後にコルスンツェフが踊っていたソロもマールイではバレリーナのパートだし。 全く同じだと思っていたので、えっという感じでした。 


<ライモンダ> 第3幕
ライモンダの最終幕をすべて見せてくれました。
幕が開き、ディヴェルティスマンのダンサー達が現れる。 うわぁ~~~、なんなの! その衣装の豪華絢爛さ!!!といった感じでした。 特にハンガリーのダンスの衣装はゴールド系を惜しみなくふんだんに、でも限りなく上品に、コール・ドとソリストの衣装のデザインのバランスもきちんと考え、という感じで、生地にまで触れてみたくなるほどのゴージャス感でした。
マズルカ、チャルダッシュともに弾けるような感じではなかったけれど、なんというのかマリインスキーらしい上品なキャラダン。 衣装にばかり気をとられて実はあまりソリストの踊りを見ていなかった事に、今気づく・・・。
 8組の踊りはきれいに揃っていましたが、リフトで失敗しているペアもいました。 男性のパ・ド・カトル、皆さん上手かったですが、アントルシャで一人ジャンプが高いダンサーがいて目立ちましたが、彼がシクリャーロフでした。 今日は顔がわかって良かった! ちょっぴりパリオペのパケットに似てる?? でも、やっぱり少年っぽい顔とがっちりした体つきに違和感覚えちゃうなー。
ヴァリを踊ったイリーナ・ゴールプ、3年前の白鳥のパ・ド・トロワの快活な踊りを見て気に入っているのですが、この日もきっちりした踊りでした。 お顔は少しふっくらしたのかな? それとも化粧のせいかしら? ちょっと肉感的な感じがした。
ロパートキナは純白のチュチュに一枚の羽のついた白い薄い帽子。 やはりこの人が舞台に現れると空気が変わりますね。 気品があって高潔な雰囲気です。 手を打ち鳴らすパートはしっかりと叩くような動きなのだけれど、音は出さない。 顔の向き、姿勢から醸しだす雰囲気がとても高貴な感じで素晴らしかった。 全くタイプは違うけれども都さんのライモンダ同様の完成度の高さを感じました。 
この演目で、唯一残念に思ったのがジャン役のイワンチェンコ。 ファーストソリストで年齢は多分コルスンツェフと同じくらいだと思います。 身長はロパートキナのパートナーとして申し分ないと思うのだけれど、踊りはあまり安定していなくて良くなかった。 コルスンツェフのあの優雅な腕の動きを見た後では一層分が悪い。 表情もイマイチで、あまり調子が良くなかったのかな? ジャンもコルスンツェフで見たかったです。

<ダイヤモンド>
上演前は、なんで盛り上がるパキータを最後に持ってこないのかな?とちょっと不思議に思っていたのですが、そういう自分がいかにあさはかだったか思い知らされたパフォーマンスでした。
こんなにこんなに素晴らしい作品だったのですね。
ここでのロパートキナはまさに彼女自身が踊りであり音楽であるという感じです。 チャイコフスキーの音色と彼女の踊りの表現がピッタリ一致していて、ロパートキナはチャイコフスキーの旋律が一番似合うバレリーナではないのかと思わせられました。 そしてパートナーのコルスンツェフは、サポートに、自身の踊りにと冴え渡っている。 オペラグラスごしに覘いていたのはコルスンツェフの表情だったのだけれど、常に優しい笑みを浮かべ、ロパートキナとの距離を計りながら、彼女を大切にエスコートしていました。 最初のPDDの終わりに彼が跪いてロパートキナの手をとり、さり気なく口付けしたときには、もー心臓が飛び出そうなくらいドキドキしました(笑) 
バランシンとしては、少しエレガントかもしれませんが、コール・ドも、主役の2人の素晴らしさに引っ張られるように、この2日間のガラで一番の出来だったと思います。
ここでは、マールイのアルテムのお兄さんを見つけなければ!という思いで必死に男性の顔を眉間にしわを寄せて凝視(何やってんだか・・・)。 で、見つけてニンマリ! アルテムの方が少し脚が細いかな?くらいで、ノーブル系な踊りもよく似ている兄さんでした。 
主役2人の踊る場面は多く、体力的にもかなりきつい演目なのではないかと思いますが、ロパートキナは最後まで凛としたオーラを放ちつつ高雅に踊り、コルスンツェフも大きさを活かしながらも、荒さなど少しも感じさせない完璧な踊りで本当に素晴らしかったです。
ロパートキナとコルスンツェフのパートナーシップというのも、稀有なものだと言う事を心から思った舞台でした。 

3演目とも、白いクラシックチュチュで踊り、観ている者が幸せな気分になれる演目・幕を選んでくれたロパートキナに感謝です。 そして、もちろんプログラムの順番も(笑)! こんな素晴らしい舞台を観られたという事に感謝したいし、心が満たされて本当に幸せな気持ちになりました。
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「ヴィシニョーワのすべて」 11月29日の感想
2006/12/02(Sat)
<シンデレラ> 第2幕より
赤やオレンジ基調のロングドレスを着た女性ダンサーと黒の燕尾服の男性ダンサー。 女性は皆背が高いのでヒールを履いているのかと思ったら、トウシューズ。 ほんとに長身なんですねー。 ポアントで立って両肘を張り、少し飛び跳ねるように動いているのが、変わっていて印象的でした。 男性ダンサーは燕尾服が似合って素敵だけれど、もうちょっと身長が高ければもっと素敵なのに。
継母と意地悪な2人の姉はただ周りから浮いている変な人たちにしか見えない。 1幕からのストーリーがないから気の毒だよな・・・ 継母のエカテリーナ・コンダウーロワの踊りも振付がかなり変わっていたけれど、アピール力抜群で上手だったと思います。 
そして黒、赤、橙というきつい色彩の中を裂くように上手奥からジュテで颯爽と表れた白いタキシードのコルプ王子。 柔らかくしなやかな跳躍がとてもいい。 口ひげを蓄えてちょっとギラギラした瞳のコルプは白いレッドバトラー風(笑)。 継母と姉2人の滑稽な色仕掛けには、「全くヤンなっちゃうぜ」と一歩引きながら大迷惑という感じに見えました(笑)
舞台上から、ダンサー達が一斉に消えて行ったところに白いセミロングドレスのシンデレラ@ヴィシニョーワの登場。 このシンデレラはかぼちゃの馬車でやって来るのではなく、妖精の魔法でいきなりワープして来ちゃうのかしら? どこに紛れ込んだのかわからないような感じのシンデレラが、今までのみすぼらしい服を着た自分から、美しいドレスを纏った美しい娘になって、違った世界に入り込んだのだという喜びを確信していくような表情の変化が素晴らしかったです。
ヴィシとコルプのPDDは軽やかで楽しそうで良かったです。 一目で恋に落ちたように思えた2人が互いの心を探りながら、それぞれの胸の高まりを表現しているようでした。 周りの紳士淑女たちから踊りを褒められたシンデレラは褒められるたびに踊りが大胆に自信に満ちたものになってくる。 ヴィシがとても可愛らしかったです。 もちろん踊りも上手いし。 ヴィシの身体能力の高さ同様、コルプも自分の体をきちっと制御して踊る事の出来る人ですね。腕や体の動きも柔らかくて綺麗だし、ジャンプでの着地音も静か。 ただ、後半のPDDはプロコフィエフのあの美しい旋律と振付が全く合っていなかったように感じました。
で、見ているときには奴ら何なんだ!という感じだった四季の精、妖精というよりは不幸のお告げって感じでした。
オレンジをぶら下げた妖精?もなんだか不気味・・・。 12時の時を刻む音、魔法は解けてシンデレラの周りには誰もいなくなってしまう。 現実の世界に戻され、ガラスの靴の片方を見つめて悲しく泣き崩れるシンデレラ。 ラストのヴィシニョーワの演技も良かったです。

<バヤデルカ>第2幕
テリョーシキナのガムザッティが素晴らしかった。 彼女は登場してソロルと挨拶をかわすまでのためだけに白地にシルバーの模様の入ったセパレーツの衣装をつけていた。 そういうところをいい加減にしないのがとても嬉しいです。 テリョーシキナの踊りは、美しく、一つ一つのパがきっちりしていて目にスカッと気持ちが良かったです。 ピタッと止って微動だにしないイタリアン・フェッテは本当にお見事でした。 そして、変に媚びたりするところもなく、見る者に真っ直ぐに伝わってくる彼女の表現力は素晴らしいなと思いました。 
ソロルのサラファーノフの踊りは、爽やかな疾風のよう。 ヴァリでのピルエットは崩れない軸とビックリするほどの高速さに思わず感動! ただ、彼のサポートがあまり良くなかったのと、テリョーシキナとのユニゾンは高さとかタイミングとかあまりにもバラバラで、この辺は彼の課題でしょうか?
出迎えるガムザッティへのにこやかな挨拶は、領主の娘に対する儀礼的なというより愛情が感じられてしまって、えっ、いいの?という感じだったのに、 婚約式に現れたニキヤに気付くなり、いきなり立ち上がってしまい凄まじい動揺。 気を静めて座りなおすものの、ニキヤから顔を背け、大きくうなだれてしまう。 差し出されたガムザッティの手を握り返しながらも気はそぞろ。 ニキヤが花かごを持って踊り始めると、もう大変!で、立ち上がって自分の腹心にすがりつく。 う~~ん・・・武勇を誇る戦士ソロルがこんなお坊ちゃま度炸裂状態で良いのだろうか?と思いつつサラファーノフから目が離せずにヴィシの事はチラチラ見る羽目に・・・。
そのヴィシニョーワ、情の濃い熟女のニキヤ。 表情からは絶望感や悲嘆が感じられるけれども、粘りと弾力のあるような踊りの表現と同調していなかったように感じる。 それでも、彼女の体の柔らかさと身体能力の高さを十分感じられる踊りではありました。 花かごを貰ってからは元気よく、色香溢れるニキヤでヴィシの魅力全開でしたね。
金の仏像にウラジーミル・シクリャローフの名前を見た時には、彼ってそういうキャラなの?とちょっと意外な気がしました。 雑誌で顔写真を見る限り、あどけない少年の面影が残っている人だったので・・・。 跳躍力もあって踊りは良かったと思いますが、あどけない顔(この役は顔わからないけど)とがっちりした体つきがなんともアンバランスなダンサーなのね!
コール・ドはかなりいまいちでした。 どの踊りも1人2人すごく音に遅れる人がいて、顔の付け方とか体の向きとかバラバラだったのが残念。 全幕ほどの思い入れがないのかもしれないけれど、どんな時にもカンパニーの名前をしょって踊っているのだから、常にベストなものを見せるという気持ちを感じたいです。 3年に一度しか見られないバレエ団だと、あそこのコール・ドはちょっとという認識が3年続いちゃうのよー。
インドの踊りもイマイチだったかな? 女性も男性も細かいステップは音楽に追いつかない感じで、エネルギー爆発というよりやっとこさで雑。 
しかし、マリインスキー、動物系は弱いのでしょうか?(笑) ふかふかのトラのぬいぐるみ(触りたかった気はするが)も、うむむでしたが、ソロルが乗っていたサイコロ象さんは素敵過ぎ・・・。 サイコロの胴体から垂れ下がっている尻尾だけがやたらリアルだったわ!

<ルビー>
シンプルながらゴージャス感溢れる舞台美術。舞台手前に縁取りされた大きなルビーの宝石が上から下がっている。 「ジュエルズ」はガラでほんの一部分しか観た事がなく、きちんと見るのは初めてでした。
コール・ドを率いるソフィア・グーメロワは初見。 大きいとは聞いていましたが、ほんとに長身で肉付きもちょっとよいのかな? なんとなく動きがゆったりと見えましたが、楽しげに踊っていて良かったと思います。 コール・ドもこの演目が一番揃っていて綺麗でした。
ヴィシニョーワは音楽をよく捕らえて、次から次えとパを繋いでいって、体力的にも問題なさそうに流れるように踊っていて素晴らしかった。 パートナーのファジェーエフも、自分の足が絡まりそうに速くて難しそうな動きを、あの甘い王子様スマイルのまま爽やかに踊っていました。 「ヴィシと2人で踊っている僕は、今、世界で一番幸せなダンサーなんだよ!」とでも言いたげなほどにとろけそうな表情がホントに素敵!


とても見応えのあった「ヴィシニョーワのすべて」ですが、個人的には、第2部の「バヤデルカ」は、影の王国でヴィシのバレエ・ブランを観たかったです。 クラシック・チュチュ姿が一つもなかったのは淋しいし、個人のガラで、ガムザッティのような準主役の見せ場が多い作品を踊らなくても良かったんじゃないかなとも思ってしまう。 ついでに影の王国だったら、コール・ドも気合が入ったかしら? なんて。
演目が違うので、比べられるものではありませんが、ヴィシニョーワのパートナーとして合ってるなと思ったのはコルプでした。 スケジュール的な理由から彼らの「白鳥の湖」が観られないのが残念です
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鑑賞記2006年 INDEX
2006/12/01(Fri)
01月06日 ラ・シルフィード レニングラード国立バレエ(シェスタコワ、ルジマトフ)
01月06日 騎兵隊の休息  レニングラード国立バレエ(ロマチェンコワ、プローム)
01月07日 白鳥の湖     レニングラード国立バレエ(ペレン、シヴァコフ)
01月09日 白鳥の湖     新国立劇場バレエ団(ザハロワ、ウヴァーロフ)
01月10日 眠りの森の美女 レニングラード国立バレエ(ペレン、プハチョフ)
01月22日 ドン・キホーテ  レニングラード国立バレエ(ペレン、シヴァコフ)
01月28日 バヤデルカ    レニングラード国立バレエ(ペレン、ルジマトフ、シェスタコワ)
01月29日 バヤデルカ    レニングラード国立バレエ(シェスタコワ、ルジマトフ、エフセーエワ)
02月01日 ドン・キホーテ  レニングラード国立バレエ(クチュルク、ファジェーエフ)
02月03日 バレエの美神
02月04日 ジゼル       スターダンサーズ・バレエ団(佐久間、テューズリー)
02月05日 バレエの美神
02月24日 マラーホフの贈り物
03月09日 マラーホフの贈り物
03月16日 ア・ビエント    牧阿佐美バレエ団(吉田、テューズリー)
04月24日 白鳥の湖     パリ・オペラ座・バレエ(ジロ、マルティネス、パケット)
04月27日 パキータ     パリ・オペラ座・バレエ(デュポン、ルグリ)
04月29日 パキータ     パリ・オペラ座・バレエ(ジルベール、ベランガール)
05月04日 ラ・バヤデール  ボリショイ・バレエ(グラチョーワ、ネポロジーニー、アレクサンドロワ)
05月09日 ファラオの娘   ボリショイ・バレエ(ザハロワ、フィーリン)
05月11日 ファラオの娘   ボリショイ・バレエ(ルンキナ、グダーノフ)
05月19日 こうもり       新国立劇場バレエ団(フェリ、テューズリー)
06月21日 ラスプーチン
06月23日 ガラ        ベジャールバレエ
07月01日 ジゼル       新国立劇場バレエ団(厚木、マトヴィエンコ)
07月16日 クラシックハイライト レニングラード国立バレエ
07月16日 親子で楽しむ夏休みバレエ祭り レニングラード国立バレエ
07月23日 親子で楽しむ夏休みバレエ祭り レニングラード国立バレエ
07月27日 親子で楽しむ夏休みバレエ祭り レニングラード国立バレエ
08月04日 くるみ割り人形  スターダンサーズ・バレエ団(吉田、ボネッリ)
08月05日 世界バレエフェスティバル
08月11日 世界バレエフェスティバル
08月15日 ジゼル       東京バレエ団(コジョカル、ルグリ)
08月17日 ジゼル       東京バレエ団(ヴィシニョーワ、マラーホフ)
10月06日 ライモンダ     新国立劇場(ザハロワ、コルスンツェフ)
10月15日 ガラ
11月17日 ドナウの娘     東京バレエ団(吉岡、後藤)
11月29日 ヴィシニョーワ・ガラ マリインスキーバレエ(コルプ、サラファーノフ、ファジェーエフ)
11月30日 ロパートキナ・ガラ マリインスキーバレエ(コルスンツェフ、イワンチェンコ)
12月04日 オール・スター・ガラ マリインスキー
12月05日 海賊         マリインスキー(ロパートキナ、イワンチェンコ、ゼレンスキー)
12月08日 白鳥の湖      マリインスキー(ロパートキナ、イワンチェンコ)
12月10日 白鳥の湖      マリインスキー(ロパートキナ、ゼレンスキー)
12月19日 シンデレラ     新国立劇場バレエ団(コジョカル、ボネッリ)
12月23日 くるみ割り人形   レニングラード国立バレエ(エフセーエワ、シヴァコフ)
12月26日 眠りの森の美女  レニングラード国立バレエ(エフセーエワ、ルダチェンコ、ペレン)
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