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グローリー・ロード
2006/11/03(Fri)
「グローリー・ロード」
原題 : GLORY ROAD (2006年 米 118分)
監督 : ジェイムズ・ガートナー(製作:ジェリー・ブラッカイマー)
出演 : ジョシュ・ルーカス、ジョン・ボイド、デレク・ルーク
鑑賞日: 10月26日(DVD)


60年代、大学バスケ界では、黒人選手は白人選手より運動神経が劣るとされ、ほとんどがベンチ要員だった。 テキサス・ウェスタン大学チームのコーチに就任したドン・ハスキンズ(ジョシュ・ルーカス)は、少ない資金の中、勝つためのチーム作りを始める。 彼は他大学から敬遠されていた黒人選手に目を向けスカウトに着手。 だが黒人中心のチーム編成は大学の講演会や市民の猛反発を買う。 (DVDでーたより)

この映画は実話に基づいて作られていますが、1997年にバスケットボールの殿堂入りを果たした名コーチ、ドン・ハスキンズを演じているジョシュが最高にかっこいいー!! とっても素敵~~ ちょっとお腹周りが気にはなるんだけど(笑)、相変わらず、すべての表情が素敵だわ!! 特にジョシュの、言葉以上に物語るあのブルーアイにドキッ、ゾクッとしびれます!!


<ネタバレ大ありです>
ハスキンズが黒人選手ばかりをスカウトした結果、白人部員の方がマイノリティーになってしまったテキサス・ウェスタン大学のバスケット部。 映画ではチーム内での人種的な揉め事は食堂で大騒ぎをおこしたくらいしか描かれていなかったけれど、実際はもっとあからさまな衝突があったのではないかと思います。 そんな彼らも辛い練習やパーティーで一緒に羽目を外したりして打ち解けていく。 スポーツを通して友情を築いていく彼らの姿は、見ていて微笑ましかった。 学生時代に経験があるけれど、スポーツって人と人を繋ぐのを容易にする、不思議な力を持ってますよね。

ハスキンズコーチは、基本を重んじ、自分のバスケットスタイルでチームを導いていこうと、私生活を含めて厳しい規律の元に選手たちをコントロールしようとするけれども、あまり上手くいかない。 劣勢に立たされたアイオワ大学の試合で、ついに選手たちに思いのままにプレーする事を認めると、生き生きしだした彼らは実力を発揮し、勝利をものにする。 いくら追い詰められていたとはいえ、ハスキンズが、あっさり自分流を諦め、それによって勢いづいたチームにガッツポーズをしていたのには苦笑してしまったが、そういう切り替えができるのも指導者としての力量なのかもしれない。


試合会場でブーイングなどの様々な嫌がらせを受けながらも、NCAAトーナメントをどんどん勝ち進むチーム。 ある日、試合のために訪れた都市のあるレストランで、気の弱いある黒人選手が、黒人選手の活躍が気に食わない白人の男達にトイレで暴行されるという事件が起きた。 さらに彼らが滞在しているホテルの部屋が荒らされ、さすがの選手たちも身の危険を感じて萎縮してしまう。 
1966年といえば、64年の7月に公民権法が制定されたとはいえ、アメリカ社会では、黒人への差別がまだ公然と行われていた時代だったので、彼らへの風当たりは相当なものだったのでしょうね。

それでも、バスケットボールへの情熱と白人には負けないという強い思いで、彼らはついに決勝まで進み、名将アドルフ・ラップコーチ(ジョン・ボイド)が率いる名門ケンタッキー大と激突する。 白人だけのチームのケンタッキー大に対し、ハスキンズは初めてスターティングメンバーすべて黒人で試合に臨み歴史的な勝利を収める。 試合に勝つでけでなく、スポーツに白人も黒人もないという事を皆で証明したかったのだろう。 ストリートバスケをやっていた時の彼らに魅せられ、彼らの潜在能力を信じて、共に人種差別とも闘ってきたハスキンズの執念のようにも感じられた。

様々な差別や嫌がらせに屈することなく、コーチ陣と選手たちが白人・黒人一丸となって大学チャンピョンの座を手に入れたという、シンデレラストーリーでもありサクセスストーリーでもあるこの映画、最後はちょっと気持ちの良い風に吹かれた気がしました。

欲を言えば、ドンと妻のメアリーの夫婦間の描写をもっと入れて欲しかった。 メアリーは同じ白人達から嫌がらせのメモや電話を受けて、夫を信じられなくなった時もあっただろうし、夫婦がギクシャクした事もあったと思う。 その辺を上手く組み込んでくれれば、やや起伏のないように感じられたストーリーに幅や味が出たのではないかしら?

黒人を使う事を嫌ったラップコーチにはレイシストという噂があり、その点に関しては現在でも物議を醸しているので、ジョン・ボイドは間違った人物像をイメージづけてしまわないように、かなり神経を使って演じていたとの事です。 ラップコーチへの試合前のインタビューや、決勝戦での選手への叱咤激励の言葉や相手チームを見つめる表情などに、その辺のセンシティブさが伝わってくるような気がしました。

ジョシュ・ルーカスは本当に魅力的にこの役を演じています。 笑顔はたまらないし、あの声も良いし、ともかくこの人の瞳は、「目は口ほどに物を言う」どころじゃありません! 喜怒哀楽、特に哀が漂っている場合はキラー・アイだもの!  

wikipediaのこのページにドン・ハスキンズご本人や、この映画のことなど詳しい事が載っています。  
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マールイ、突っ込みあれこれ(笑)
2006/11/03(Fri)
昨日は、発表になったマールイ東京公演のキャストを見て「わ~い!」な状態だったのですが、今日はつっこみと準主役の勝手な希望・予想などを・・・しかも第一弾(笑)。
今回、わりとびっくりだったのが、新春特別公演の草刈さんのパートナー。 1日はミャスニコフで もう一日は泣く泣くシヴァかと思っていたら、大はずれでシャドルーヒン。 確かにシャドのサポートなら草刈さんも安心だろうが、この組み合わせは考えた事もありませんでした。
シェスタコワがルジのパートナーを務める分、シャドが踊る機会を無くしてしまうので、その埋め合わせに全幕でも何回かは草刈さんのパートナーを務めるという事なのかな??? シャドとミャスニコフでおツトメなのかしらね? う~~~む、以下自粛。

くるみ割り人形 
マールイのくるみの全幕は3回だけ見ていますが、いまだクリギンのねずみの王様にあたらず・・・ おととしは大宮までクリスマスに一人で出かけていって撃沈・・・ クリギンのねずみを見ずしてマールイのくるみを見たというなかれ!なんだよな、マールイファンとしては・・・。 あの役だったら、どれだけ派手にクリギンモードで踊りまくってもいいでしょう? くるみ割り人形と王子さえやっつけてしまわなければ・・・(笑) 今年はエフセーエワとシヴァの組み合わせを初めて見ます。 あのエフセーエワを、シヴァがどれだけきちんとエスコートできて、彼女の魅力を引き出せるか、楽しみです。

眠りの森の美女
眠りの森の美女は2公演とも観に行きます! エフセーエワのデジレ王子はシャドルーヒン激望だったんだけど(草刈さんに取られた?)、例年通りルダコ王子でしたわ。 2005年に観た時ですら、置いて行かれてたからなー、ルダコ・・・。 4人の王子の2人の王子の影にも隠れてしまっていたよなー、ルダコ・・・。
でも、今年の夏、彼は毎日毎日、舞台の前にすごく真面目に練習をしていたんですよね。 同じ動きを何度も何度も繰り返し練習していたそうで、上手く踊りたい、上手くなりたいという気持ちは人一倍持っている人なのかもしれません。 少しは筋肉がついてスタミナもついたでしょうか? 一味違うルダコを期待して、しっかり見てこようと思います。 その日のリラはペレンがいいな! そして、4人の王子にも期待は膨らむ(笑) クリギンとシヴァと・・・そこにアントン・チェスノコフ(ドン・キのキトリのトーさんの宿屋で働いていたあの目立ったダンサー)なんて新たにノミネートされたらますます凄い事になっちゃうだろうーな・・・でも、どーせなら、プリーズ!
ペレン&プハチョフの日は、是非是非、リラの精はコシェレワでお願いします!! まだ見ていないのだ、彼女のリラ。 さぞかし艶やかで温かみのあるリラでしょうねぇ。 4人の王子も是非ベストメンバーで(笑)。 今回はマラトがいるから王様はまたマラトかしらね? で、とってもお願いしたいのは、3幕の結婚式でヅラをかぶらないで!という事なのです。 アレ嫌いだ~、大嫌いだ~!!  どうしてもっていうんならプハチョフだけではダメでしょーか? 葦笛で子供の頃から被っているから、なんか違和感なかったりして・・・。
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