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ホワイトバンド
2005/08/31(Wed)
今日、ホワイトバンドを買いました。


売り出した頃に買おうと思って忘れちゃったり、置いてあるという大型書店に行ってみたらなかったりで、ようやく今日ローソンで見つけました。
戦争、災害、貧困問題には常に関心を持って、少しでも自分の出来る事はしたいと思っていますが、あまりたいした事はできていません。

<quote>
3秒に1人、子どもが貧困から死んでいます。食べ物がない、水が汚い、そんなことで。この状況を変えるには、お金ではなく、あなたの声が必要です。貧困をなくそう、という声を表すホワイトバンドを身につけてください。
<unquote>

サッカーの中田選手や、ブラッド・ピットの広告を目にした方も多いと思います。私も今週末からテニスをする時に着けてみようかな? ファイテンの黒いチタンブレスといいコントラストかも?

9月10日はWHITEBAND・DAYだそうです。
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タマラ・ロホの「マノン」の解釈
2005/08/29(Mon)
最新号(10月号)のダンスマガジンは7月のロイヤル公演の特集なので、発売日にいそいそと買いに行った。(めったに行かない書店に入ったら、ダンマガがいつもと違う感じの表紙だったので、なかなか見つけられなくて焦りまくり・・・)
タマラ・ロホのインタビューの記事があり、マノンに対する非常に興味深い解釈が語られていた。大雑把に言うと「マノンは、物語のなかでただ一人無垢な存在であり、マリリン・モンローのように、最後にはみんなの犠牲になった。デ・グリューは偽善者で、ありのままのマノンを愛する事はできなかった」。 う~~む、かなり独特な解釈なのね。でも、これはこれで嫌いじゃありません。
バレエサイトを運営しているある人が、公演後のレポでかなりロホの解釈に近い事を書いていて、それを読んだ時に、「それだ!」と私は納得してしまったのです。切々と想いをぶつけるテューズリーのデ・グリューに対して、ロホの愛情は足りないと感じてしまった私の「なぜ?」が、その時答えを見つけたような気がしたの。んな訳で、ロホの記事を読んで、彼女の洞察力というか観察眼というか感性ってやっぱり鋭いわと一人で感心していた次第で・・・
ただ、マノンに自分の幻想を見ていただけのデ・グリューだったとしても、最後に看守を殺してしまい、自らも犯罪者に身を落として初めて、ありのままのマノンを心から愛す事ができ、それゆえのあの声なき慟哭のラストだったのだ。という解釈にしておきたいなぁ・・・

即席ペアだったテューズリーとの間に、舞台の前にちゃんとコンセンサスはあったのでしょうけど、彼にとってそういうデ・グリューってどうだったのだろう? 今度はそっちが気になって来た。 彼が今まで踊ってきたデ・グリューとどういう接点があって、どこが全く違っていたのか・・・・とかね。 テューズリーのインタビューも必要だ(笑)

ボッレがインタビューで、フェリはフェリのマノンで、バッセルは役柄を理解して自分をマノンに近づけると言っていた。同じ作品であっても、演じるダンサーによって幾通りものドラマが出来上がるのもバレエの醍醐味ですね。

ところで土曜日に、何か特別な日にでも飲もうかなとストックしていた「マリリン・メルロー」を急に開けてみたくなったのは、ロホのインタビューのせいだったのです。

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マリリン・モンローのワイン
2005/08/28(Sun)
チリワイン同様に好きなのが、カリフォルニアとオールトラリア。 昨夜は、半年以上前に買ってストックしておいた、カリフォルニアのマリリン・メルローの1997ヴィンテージを飲みました。
これがレーベルです! 色っぽいでしょ


1997年はカリフォルニアワインの当たり年で、2005年となった今ではなかなか見つけられません。 この「マリリン・メルロー」1997年にいたっては、アメリカで1本200ドルというプレミアワインになっているそうです。私が購入した価格は、太っ腹の柳やさんのおかげで2,500円でしたけれど。

コルクにもマリリンのキスマークがプリントされているという凝り様。


グラスに注ぐと優しい感じの甘い香りがふわっと広がりました。 色はやや、ガーネットがかったパープル。 さすがに落ち着いてふっくらとした味わいの中に軽めの酸味が感じられましたが、美味しくて飲みやすいワインでした。 最初から最後までさほど味に変化は起きなかったですね。

さて、ワインのお供?の映画は、今更ながらの「ブリジット・ジョーンズの日記」でした。

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シャーク・テイル
2005/08/27(Sat)
シャーク・テイル
原題 SHARK TALE(2004 米)
鑑賞日: 7月30日(DVD)



お調子者のホンソメワケベラのオスカー(声:ウィル・スミス)がひょんな事から”シャーク・キラー”なるものに祭り上げられてしまい、ホオジロザメのマフィアのボス、ドン・リノ(声:ロバート・デニーロ)一家から命を狙われる事になる。一方、ドン・リノの息子のベジタリアンで平和主義の鮫レニー(声:ジャック・ブラック)は、兄のフランキーの不慮の死によって、一家の後継ぎとならなければならない事を重荷に感じ、家出をしてしまう。そんな二人?が出会って意気投合? オスカーに恋するアンジー(声:レニー・ゼルビガー)や、謎の美女ローラ(声:アンジェリーナ・ジョリー)も加わって、リーフシティーに大騒動が巻き起こる・・・・

ピクサーのファインディング・ニモかと見間違わんばかりの海底世界の美しさだけれども、こちらは「シュレック」のドリームワークスによるフルCGアニメ。暑い夏にはこの映像だけでも見る価値があるような・・・
登場キャラクターの顔は声をあてる役者に似せたそうだけれど、オスカーは、まさにウィル・スミスに瓜二つ(本人に失礼かしら?)。ドン・リノにもデニーロの凄み系の面影があるし、アンジーもレニー・ゼルビガーを連想させない事はない(苦)。ローラはあの色っぽさと唇がアンジェリーナ・ジョリーか?
ジョーズやゴッド・ファーザーの他にもいろいろな映画のパロディーがあるそうだけれど、イマイチわからなかった。解説書?によれば、タイタニック、シービスケット、パルプ・フィクションだそうな・・・
私的ツボは、映画の冒頭、フランキーがジョーズのテーマを口ずさみながら泳いで来たところ。

映画の出来はどうなのか?といえば、ニモや、先日のMR.インクレディブルには及ばないけれど、気分転換したかったり、今日は難しい映画は観たくないっていう時にはいいんじゃないかな?
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生舞台&映像 新国立「ドン・キホーテ」ザハロワ&ウヴァーロフ
2005/08/25(Thu)
6月26日の舞台を初台まで観に行って、その後走り書きしたままのメモを、収録放送を見たついでに書き直しておこう。

   キトリ: スヴェトラーナ・ザハロワ
   バジル: アンドレイ・ウヴァーロフ
   ドン・キホーテ: 長瀬信夫
   キトリの友人: 西山裕子、遠藤睦子
   森の女王  : 川村真樹
    
キトリデビューは、確か1シーズン前のどこかヨーロッパでのボリショイ海外公演だったと記憶しているんだけど、ザハロワのキトリってどんな感じなんだろうと興味津々で観に行った。やっぱり姫なのだろうか!?

<一幕>
果たして、ザハロワのキトリは気風のいい下町の娘というわけにはいかず、やはりザハロワだった(笑) 本人の踊りの質というのもあるだろうし、ザハロワのように長身で手脚も長いとなるとすべての動きに弾けるようなスピード感を出すのは簡単な事ではないのだろうと思う。キトリという役は彼女の天賦の才を活かせる役ではないとは思うけれど、ウヴァーロフ@バジルを相手に茶目っ気たっぷりに楽しみながら演じている彼女からは、今までに感じた事のない「可愛い」という印象を受けた。これって大収穫だと思う。ウヴァーロフと踊っている彼女を見ながら、彼女がボリショイに移籍して得た一番の宝が、彼女を好きなように躍らせながらしっかりリードしてくれる頼もしいウヴァーロフというパートナーなのかなと思った。もちろんマリインスキー時代にもゼレンスキーという素晴らしいパートナーはいたけれど、男性ダンサーの女性に対する位置が違うのだそうだ。以前ザハロワが、「マリインスキーでは、バレリーナ(主役を踊るクラスに限定されるとは思う)のイメージする通りにパートナーの男性は合わせて踊ってくれたのに、ボリショイでは男性ダンサーも自らの意見を持ち、ウヴァーロフは最初のうちは私の意見を全然聞いてくれなかった」とインタビューで語っていたという事を聞いた事がある。

そして、そのウヴァーロフは・・・。よくよく考えてみれば全幕を観るのは初めてだったんだ。ダイナミックながら美しいラインで素晴らしい踊りを見せてくれました。驚いたのは彼がとても芝居巧者だという事。まぁ、床屋の倅かといえば、こちらも限りなく王子に近いけれど、そんな事はどうでもいいってくらい楽しませてくれた。リフトも高くて安定していて、彼に片手で高々と掲げられてタンバリンを鳴らしているザハロワがとっても可愛かった。

新国のダンサーでは、キトリの友人の西山裕子さんの暖かみのある踊りが良かったな。どうしても彼女に目が行ってしまうので、もう一人の友人の遠藤さんは殆ど見てなくて、ごめんです。親国のダンサーではないけれど、エスパーダ役のガリムーリン、覚悟はしていたけど引退間際の太目のマタドールって感じだったなぁ。踊りは上手いんだけど・・・。 だって一番最近見たエスパーダはシヴァコフだから! メッチャ可愛くてカッコ良かったんだから!(笑)


<二幕>
ファジェーチェフの改訂版は二幕の順番が大半のものとはちがっていて、酒場→ジプシーの森→夢の場という順番なのでややとまどった。

1場。駆け落ちなのに何故お召し替え?というのはあるけれど、いろいろな衣装が見られるのは楽しい。キトリの衣装でブラックだけという色使いも珍しいんじゃないのかな?
ギターの踊りという女性3人の踊りは初めて見た。デュオの一人の深沢祥子さんが実はずっとお気に入りだったので、彼女の踊りがゆっくり見られて満足。大森さんの役はもともとあんなに暗い感じなのでしょうか??
ダンサーの役者としての個性が発揮されるバジルの狂言自殺のシーン、ウヴァーロフはもう最高!! マントをマジシャンみたいに手際よく床に敷いて「ではね、皆さん!」という感じで余裕の死んだふり!! 
2場。ジプシーの踊りではバリノフ君の、いつもながら躍動感溢れる踊りが良かったです。
3場。ザハロワのドルシネア姫はさすがに美しいし、見ていてしっくりきます。脚のしなりが凄いわ!! 森の女王の川村真樹さんは思ったより長身のダンサー。ザハロワと並んで同じ振りというのは、光栄な事でもあると思うけれど、いろんな意味で相当なプレッシャーでしょうね。パステル調のピンク、ブルー、イエローの綺麗なチュチュに身を包んだ親国のコール・ドは良く揃っていて本当に美しいです。まちがいなく世界一流レベルですよね。


<三幕>
結婚式は公爵の館で行われるのね・・ コール・ドの衣装も豪華でそのまま眠りの3幕が出来そうな感じ。ファンダンゴは音楽も好きなんだけど、女性の衣装がとても綺麗でした。あと、子供のキューピットの中にすっごく小っちゃい子いて、目が釘付け(笑)。

GPDDも華やかでしたね。ここでもウヴァーロフはジャンプも高くて・・・でもやっぱりノーブル入ってるなぁ・・・ザハロワもキトリっぽくと頑張ってたけれどやっぱり姫だ。フェッテはダブルも入れて高速で回っていたけれどあまり綺麗じゃないしけっこうあっちこっちフラフラ動いてました。
ファースト・ヴァリを踊った寺島ひろみさんの踊りも動きが綺麗で良かったな。

全幕を通して新国立のドン・キは、港町の喧騒とか汐の香りが漂ってくるような感じではなく、個々のダンサーの表現も優等生っぽく、ちょっと上品過ぎる気がした。ただ、かえってそれがザハロワ、ウヴァーロフペアの雰囲気とはマッチしていたのよね。それに、とても楽しかったのでこういうドンキも有りという事で!!


舞台を観ている時には、こちらも雰囲気にのまれて興奮していたせいか、ほとんど感じなかったのだけれど、映像で見ると、キトリを踊っている時のザハロワはちょっと雑かなぁという気がした。
同じ舞台を生と映像で両方観てみて、やはり生の舞台の素晴らしさを改めて感じましたって当たり前か・・。 当日は一階9列目で見ていたのだけど、夢の場を3階席くらいの角度から映してくれた映像を見られたので、フォーメーションなどがよくわかってちょっと得した気分。
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安くて美味しいチリワイン2種
2005/08/23(Tue)
ワインを愛飲するようになってからずっと飲み続けている、チリの愛すべき赤ワインを2種ご紹介します。

「CASILLERO DEL DIABLO」 
カッシレロ・デロ・ディアブロのカベルネ・ソーヴィニヨン種


生産者 コンチャイトロ社 マイポ・バレー
価格  1500円前後

南米最高峰のプレミアムワイナリーとして非常に有名なコンチャイトロ社のデイリーワイン。
カッシレロ・デロ・ディアブロというのは「悪魔の蔵」という意味で、ワインが熟成されるカーブからワインの盗み飲みを防ぐ為に、悪魔がいるという噂を流した事に由来される。
フルボディーなので多少濃い感じはするものの、バランスの良い、ともかく美味しいワイン。昔は、ボトルの肩のところにデビルの型がとられていたんだけど、最近なくなってしまったのが悲しい。 可愛かったので是非復活を!


「LOS VASCOS]
ロス・ヴァスコスのカベルネ・ソ^ヴィニヨン種


生産者 ロス・ヴァスコス社 コルチャグア地区
価格  1500円前後

世界的に有名なシャート・ラフィット・ロートシルトが提携しているワイナリー。
ロス・ヴァスコスというのはチリに移住したバスク系スペインのバスク人という意味。
このワインは味とともに香りが何といっても素晴らしい。 フルボディーとミディアムボディーの中間くらいの濃さで上品な出来上がりです。誰にとっても飲みやすいワインだと思います。
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クライシス・オブ・アメリカ
2005/08/21(Sun)
クライシス・オブ・アメリカ 
原題 The Manchurian Candidate (2004 米)
監督 ジョナサン・デミ
出演 デンゼル・ワシントン、メリル・ストリープ、リーブ・シュライバー
鑑賞日: 8月16日(DVD)


羊たちの沈黙で監督賞をはじめ、アカデミー賞主要5部門を受賞したジョナサン・デミ監督が、1962年に映画化された「影なき狙撃者」をリメイクした作品。

湾岸戦争で意識を失ったマルコ少佐(デンゼル・ワシントン)に代わり、隊の危機を救って英雄となったレイモンド・ショー(リーブ・シュライバー)。10年以上の月日が経ち、レイモンドが副大統領候補としてアメリカ政界のスターとなる一方、マルコ少佐は湾岸戦争時のある悪夢に悩まされていた。真実を追究し始めるマルコは、巨大企業と政界の恐ろしいまでの癒着に気づいて行く。

1962年にフランク・シナトラ主演の「影なき狙撃者」が映画化された時代は、世の中がまだ共産主義を脅威と見なしていた時代であり、Manchurianというのは、その象徴となっている。今回のリメイクにあたり、監督が現代の脅威と設定したのが、「企業の全体主義的な姿勢、アメリカ政府と戦争で利益を得る多国籍企業との関係」だそうだ。そしてManchurianという言葉は、映画中の多国籍企業の社名にマンチュリアン・グローバル社として据えられている。

映画は文句なく素晴らしい出来だと思う。デンゼル・ワシントン、リーブ・シュライバー、レイモンドを溺愛する母親であり上院議員のエレノア・ショー役のメリル・ストリープの3人の演技が、いずれも甲乙つけがたいほどの素晴らしい出来。
その中でも特に、傲慢な野心家で、この映画の中での悪の枢軸であるエレノア役のメリル・ストリープの迫真の演技は、彼女なくしては、この映画はここまで説得力のあるものにならなかったのではないかと思わせるくらい見事です。
デンゼルの演技は、少し抑え目で心の傷の大きさに今にも潰されそうな感じにも見えた。DVDの解説によれば、イラク戦争が続く中、そういう心の病気と実際に戦っている多くの兵士や、その家族や関係者を思いやって、あまり大げさな演技はしなかったという事です。さすがにデンゼルだ・・・
この映画で起きたような事は、世界のどこの国で起きてもおかしくない事だけに、観ている者にかなりの恐怖を与えるのではないでしょうか? 救いに思ったのは、レイモンドが母親ほどの悪人ではなく、母親の操り人形になっている自分と本当の自己の間で苦しみながらも、最後には正しい選択(トム・ジョーダン上院議員と彼の娘のジョスリンを殺してしまった自分が生きていることはできないと、エレノアを道連れに死を選んだ)をした事かな。

デンゼル・ワシントンは大好きな、というか敬愛する俳優の一人です。 初めて観たのはペリカン文書だったかな? 誠実で男気のある立派な人物っていう感じの役が多いですね。
そこで、デンゼルの制服系ヒーローの映画を3本。

クリムゾン・タイド  1995
戦火の勇気     1996
マーシャル・ロー  1998

クリムゾン・タイドは、核攻撃の危機にさらされた状況での艦長と副官のデンゼルの対立が迫力満点。 戦火の勇気は湾岸戦争を扱った映画で、メグ・ライアンが話の中心。マーシャル・ローを観た時は、まだ2001年の同時多発テロが起こる前だったけれど、ストーリーとしては楽しめたにしても、これほどイスラムに対して挑発的な描写の仕方で大丈夫なんだろうかと、いささか不安になった事を覚えています。
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東京バレエ団 「眠れる森の美女」 ルグリ&小出
2005/08/20(Sat)
8月18日に東京バレエ団の「眠れる森の美女」を観て来ました。

     オーロラ姫    : 小出領子
     デジレ王子    : マニュエル・ルグリ
     リラの精     : 大島由賀子
     カラボス     : 井脇幸江
     フロリナ王女   : 高村順子
     青い鳥      : 古川和則


東バの「眠れる森の美女」は2年前にポリーナ・セミオノワ、ウラジミール・マラーホフの客演で一度観た事があるのだけれど、その時の印象があまり良くなくて、多分もう2度と観に行く事はないだろうと思っていた。というのは、舞台上の登場人物が少ないのと舞台装置が簡素なので、眠りという演目に似つかわしくなく、非常に地味だったから。 ただ、今回はバレエの祭典の会員になってしまったのでこの公演も必須科目だったのだ。ルグリ&小出組を選んだのは、マチューはこれからいくらでも観られるだろうし、5月のギエムの公演でとても好印象だった小出さんを観たかったから。上野さんに興味がないというのもある。

でも、結果的にとっても良い舞台だった。舞台上のダンサー達も、会場の観客の雰囲気もとても温かくて! ちょっとムヤミヤタラにブラボーを飛ばしている人もいたが、この際忘れとこう。

1幕(通常ではプロローグ)
リラの精は、2年前の舞台ではカラボスだった大島由賀子さん。役柄は一転だけれど、優しそうな素顔にとても合っていたんじゃないでしょうか? 踊りはゆったりと美しく、大柄で手脚が長くて舞台栄えした。 ただ、もうちょっと毅然とした強さがあっても良かったかも。 カラボスはご本家?井脇さん。すんごい目力と存在感でした。踊りも切れがありましたねぇ。 自信を持ってその役に成りきって踊っているダンサーを見るのはとても気持ちのいいものです。
しかしながら・・・セットと衣装の色彩感覚には帰ろうかと思ってしまったくらいです。特に王様の衣装の水色の上衣にウール素材に見えるグレーのニッカーポッカー風パンツっていうのはな・・・なんとかして欲しい。


2幕
小出さんのオーロラは可憐な少女。ローズアダージョはかなり緊張していたように見えたけれど、4人の王子のしっかりしたサポートもあって無事にこなしていました。その後の彼女の踊りは、一つ一つの動きが丁寧で、音をきちっと捉えていてとても良かった。
4人の王子は高岸、木村、後藤、野辺という錚々たるメンバーだったけれど、高岸さんのちょっと濃い演技がツボ。さすがに我がマールイ、クリギンほど濃くはなかったけれど、いい味だしてました。オーロラ姫に心奪われながら夢想しているロマンチックな求婚者って感じ。 でも、子供の頃から成長を見守ってきた親戚筋という感じがしないでもない。 木村さんは佇まいも踊りもノーブルで素敵だった。後藤さんは髪型がなぁ・・・なんかチリチリ、火事で焼けたみたいな?
あと、式典長、1幕でカラボスにはげ頭を暴露されてしまったまま、開き直ってそのまま登場ってのはいかがなものか。 なんか日本の時代劇の鬘にちょんまげがない感じで思い切り変だった。

3幕
ようやくルグリが登場。雰囲気といい踊りといい、とってもエレガントでラインが美しい。いわゆる幻影の場はオーロラ、デジレ、リラの精の3人での踊り。 ルグリは膝を故障して最近の(6月?)本国のオペラ座の公演は降板したと聞いていたけれど、そんな感じは素人目では、わからなかった。

ここでも、王様と王妃様の衣装は是非再考願いたいものです。まるで丸八真綿のキャラクターのようにコロコロなんだもん!

結婚式の金、銀、サファイヤ、ダイヤモンドの妖精のそれぞれのヴァリの後、4人揃ってのグラン・フェッテは見応えあり。ダイヤの精の乾友子さんという方のフェッテが体の軸が真っ直ぐで一番綺麗だった。
フロリナ王女の高村さんは、小柄なダンサーには珍しく手脚が長いのでプロポーションはとてもいい。脚も真っ直ぐで綺麗。踊りはちょっと硬いかな?? 青い鳥の古川さんは、足首がとても柔らかいんじゃないかなぁ。 なので跳躍などとても綺麗だったけれどバシッという決め方ではないので一風変わった感じの青い鳥だった。
ルグリと小出さんのGPDDはとても素晴らしかった。小出さんはオーロラデビュー、しかもパートナーがルグリというプレッシャーに負けることなく、アイコンタクトもしっかり取っていたし、小柄ながら、手脚を大きくつかって伸び伸びと踊っていたように思う。 2幕の時と違った凛とした雰囲気もあったし。 このまま場数を踏んでいけば、都さんのように愛され、大事にされるダンサーになるのではないでしょうか?
二人の身長のバランスがちょうどいいので、ルグリもサポートし易そうでしたし、陽だまりのような優しい暖かさで小出さんを包んで、心から彼女の踊りに満足しながらパートナーを勤めているように見えました。

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ソルトン・シー
2005/08/17(Wed)
 「ソルトン・シー」 
原題 The Salton Sea (2002 米)
監督 D.J.カルソー
出演 ヴァル・キルマー、ピーター・サースガード
鑑賞日: 8月13日(DVD)



愛する妻を麻薬犯罪の巻き添えで殺されたトランペット奏者(ヴァル・キルマー)が麻薬のタレコミ屋になりすまし、妻を殺した犯人を糾明して捨て身の復讐を果たす。というバイオレンス&リベンジ系映画。
妻を殺された夫とタレコミ屋という二役に近い2面性を、ヴァル・キルマーがある時は強烈に、ある時は渋く、そして繊細に演じているのが良かった。
最初から、この人どこかで見た事あるぞ??とずっと考えながら見ていたヴァルの友人役は、この前「ニュースの天才」の編集長役で見たばかりのピーター・サースガードでした。麻薬でちょっといかれちゃっていながらも、ヴァルの事を真の友人と慕うピュアな青年を好演していました。
劇中の麻薬常習者たちの描写もけっこうリアルみたいです。

ところでこの監督(D.J.カルソー、アンジェリーナ・ジョリーとイーサン・ホークのテイキング・ライブスの監督)、ケネディ元米国大統領の事が嫌いなんだろうか?と思わせるシーンが二つ。特にダラスでの暗殺事件をパロっている場面は悪趣味だと思う。

主役のヴァル・キルマーを初めて見たのは、はるか昔、トム・クルーズ主演のトップ・ガン。いろいろカッコよくて大好きだった映画。あの映画でトム・クルーズに落ちた女性はたくさんいたと思うけれど、私はトムのライバル、クールで自信家のアイスマン役のヴァル・キルマーに惚れてしまい、それ以来けっこういろいろ観ています。

以下、ヴァルのちょっと昔の映画のご紹介。演技者としての能力が高い彼のいろいろな面が見られると思います。
一番普通なのがバットマン、D.N.A.ではかなりきれちゃってますが、セイントはなんといっても7変化ならぬ、12変化で頑張ってます。個人的にこの中で一番好きなのはゴースト&ダークネス。巨大な人食いライオンと二人のハンターの闘いというちょっと異色の映画ですが、なかなかよく練られたストーリーで、ヴァルもとても魅力的。  

バットマン・フォーエヴァー(1995)
ゴースト&ダークネス  (1996)
D.N.A.     (1996)
セイント         (1997)
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ニュースの天才
2005/08/15(Mon)
ニュースの天才」 原題: Shattered Glass
鑑賞日: 8月6日(DVD)





エアフォース・ワンの機内に唯一設置されている、米国でも非常に権威のあるニュー・リパブリック誌のスティーブン・グラス(ヘイデン・クリステンセン)という若手記者の捏造記事事件を扱ったノンフィクションドラマ。

という、筋書きを聞いて面白そうだなとかなり期待して観たのだけれど、迫力と緊張感に欠ける映画だった。
主人公のスティーブンが、頭が切れて、カリスマ的な魅力のある人物ではなく、どこかうじうじした口先だけのご機嫌取り男という感じに見えてしまったのが良くなかった。スター的な存在には見えないまま捏造記事が発覚して、彼の本当の姿が顕になっていく転落の坂道・・・
始めのうちから Are you mad at me? とか I'm sorry... を連発していたのがかな~り気持ち悪い。

記者が書く記事に関して、その真偽をチェックするスタッフがいて、その社内検閲を通らなければ記事となって掲載される事はないはずなのに、どうして何件もの捏造記事を雑誌に載せる事ができたのか、その辺をきちんと描いて欲しかったなぁ。 そこが映画の出来を左右する重要なポイントだと思うのだけれど。
物語後半は新編集長チャック役のピーター・サースガードが光ってました。

DVDの特典には、なんと! スティーブンご本人のインタビューがあります。それを観て納得! 映画の中の、あのじれったいスティーブンはご本人に忠実に演じられていただけでした。クリステンセンが上手いということですね。編集長のチャックの前任者であるマイケル・ケリー氏も実在の人物で(もちろんチャックも)、2003年にイラク戦争で亡くなったそうです。多分記者として取材中にという事だと思います。

スティーブン役のヘイデン・クリステンセンは、スターウォーズ・エピソード2のアナキン・スカイウォーカー役で一躍有名になったカナダ出身の俳優。
アナキンも魅力的ですが海辺の家という映画の中のサムという高校生役が秀逸だと思います。
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ルジマトフ&マールイ 文京シビック 8月12日、13日
2005/08/14(Sun)
8月12日(金)、13日(土)と文京シビックホールにルジマトフ&レニングラード国立バレエを再度観に行った。ここの椅子は腿が当たる部分が背もたれに対して垂直ではなくて幾分上がっているので凄く座りにくい。

9日の中野公演に加えたい感想だけ。

<第1部>
春の水 : エレーナ・エフセーエワ、マラト・シュミウノフ
13日の舞台でこの二人にどこかのおば様が花束を渡していました。こういうのが恒例化するとプログラムの進行などにも差支えが出てくるという心配はあるけれど、頑張った二人に他のファンからの分も一緒にって事で

ラ・バヤデール影の王国から : 
12日 イリーナ・ペレン、ファルフ・ルジマトフ

13日 ヴィクトリア・テリョーシキナ、ファルフ・ルジマトフ
12日のニキヤはペレン。やはり彼女のラインは綺麗です。ショートピースはあまり得意としていない彼女だけれど、ソロルを許さないニキヤとして踊っていました。でも、ちょっと恐すぎるニキヤのような気もした。ベールの踊りは少し乱暴だったのでは? 最初のうちは良かったけれど最後にバランスを崩しておっとっととなってしまった。ニキヤはペレンが一番好きな役なので来年の全幕公演でも観られるといいのだけれど。ただ、ペレンにとっては、ルジマトフと同じ精神世界で踊るというのは難しいことなので、ルジと共演するたびにかなり不安になってしまうのも事実です。近い将来、ペレンのニキヤとシヴァコフのソロルを観てみたいもの。 あ~~しかし、真っ赤な口紅はやめた方がいいと思うぞ。幻影なんだからね!

13日のテリョーシキナは9日の中野とは別人のようでした。ベールの踊りは簡単にしていたようだったし、ちょっとミスってしまったけれど、緊張感もなくなって今の時点での最高のパフォーマンスだったと思う。人の姿をしてはいるけれど、ソロルとニキヤの魂が寄り添っているという世界を醸し出していたテリョーシキナの力量には驚きます。

クラシックトリオの3人はもちろん3人とも上手だけれど、やはりセンターのステパノワのしっかりしたテクニックの踊りに目を惹かれました。


<第2部>
ジゼル : 鹿野沙絵子、ドミトリー・ルダチェンコ
ルダチェンコ、相変わらず覇気がない。いくら踊りつかれて死にそうなアルブレヒトだからってさ・・・ 倒れたアルブレヒトはジゼルに優しく体を起こされるのではなかったでしたっけ? バレエフェスでのテューズリーは確かそうだった。ルダちゃん、自分でムクッと起き上がっちゃって、しかもその上半身だけ起こした姿がやけに艶かしい??
ルダチェンコに突っ込みを入れていると限がないけれど、これでも心から応援しているのです。頑張れ

海賊よりパ・ド・トロワ : イリーナ・ペレン、ミハイル・シヴァコフ、マラト・シェミウノフ
シヴァは両日とも好調! 気持ちいいくらい伸びきった手脚が綺麗!!ヴァリが終わった後のレヴェランスでは少年笑顔炸裂。 舞台袖に消えていく前にはビシッとした顔を作り直して去っていく・・これも可愛らし過ぎ

ペレンは12日のグランフェッテが一番良かったかな。ダブルも入れて丁寧にほとんど定位置で回っていたから。ああやって微笑みを絶やさずに踊っているとやはり華やかさは特別なものがあるんだけど、今回はどうしたことか・・・精彩がないよ、らしくないよ! エフセーエワとシェミ君に花束を渡した方がペレンにもあげてました。

パキータ : ヴィクトリア・テリョーシキナ、ファルフ・ルジマトフ
ルジマトフにコールドの面々、テープでの音楽は変わらないのに、プリマバレリーナが変わっただけで全く別のパキータを見せられた事にびっくりしました。どっちが良いとか悪いじゃなくて全く雰囲気がちがうの。テリョーシキナは、はっきり言って、今はやりの?長身で手脚が長すぎる新人類体型ではなく、お顔もちょっと強面だけれども、ものすごく格調の高い気品のある踊りをする人なんだと改めて気がつきました。テクニックも見事だし、視線の使い方も上手。 ルジマトフと同等に渡り合っているところが素晴らしいです。元キーロフプリマのクナコワさんに雰囲気が似ている感じがする。彼女自身の出来は12日の方が万全の出来だったと思う。グランフェッテは両日ともシングルのみですっきりと。13日は2演目で疲れたのか軸がけっこうずれてしまいましたね。

ルジマトフは、こんなルジマトフ見た事もないというほど若々しくて、楽しくて嬉しくてしょうがないという感情を抑えきれないように見えた。 なんでなのかなぁ・・とずっと思っていたのだけれど、多分テリョーシキナが、彼が若かった頃のプリマたちの踊りや雰囲気を想い出させるものを持っていて、その時代に彼の気持ちが飛んで行ってしまったのではないかと思うのです。気持ちも体も一気に若返ってしまったような・・・ 特に13日の最後の決めポーズでの流し目は凄かったですねぇ! ファンの方には悩殺以外の何物でもないだろうな。

というわけで、2日とも素晴らしい公演でした。

カーテンコールでのダンサーあれこれ・・・・
決して好きではないけれど、恒例のルジマトフへの花束贈呈。
一番ビックリして唖然としていたのがテリョーシキナ! そりゃそうでしょうね。
12日、シヴァは隣のプハチョフと仲良くご歓談。延々と続くカーテンコールにエフセーエワとコチュビラは最後ちょっと無表情。ミリツェワちゃんは最後まできらきら笑顔。慣れてるペレンは愛想笑顔。
13日、シヴァは隣のルダチェンコに話しかけていたが、ルダちゃんの口の動きは肉眼では確認できず、そこまで省エネか?!
出演者皆さんに向けて観客が拍手をしているうちに花束贈呈が始まり、花束を渡している人たちに拍手しているようで妙な感じだった。舞台上のダンサーはすぐに拍手を止めたけれど、一人シヴァだけが、全く何も考えずに拍手を続けていた・・・・「あれっ?俺だけ?」みたいにやっと気がついて止めたシヴァを見て噴出してしまった。この日もエフセーエワが疲れきった様子。
ダンサーの方々には本当にお疲れ様でした! と申し上げます。
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マールイ&ルジマトフ 8月9日中野公演
2005/08/11(Thu)
長いこと待ちに待ったマールイの夏公演に行って来ました。

<第1部>
ラ・シルフィード : エレーナ・コチュビラ、アルチョム・プハチョフ
コチュビラは相変わらず折れそうなくらい細い。軽やかで可愛らしい妖精だった。プハチョフは、プロポーションが良く、赤いキルトの衣装が意外にも似合って、ノーブルさは健在。ジャンプも高く、脚裁きも見事でした。

春の水 : エレーナ・エフセーエワ、マラト・シュミウノフ
エフセーエワ、随分痩せて綺麗になった。が、化粧がなぁ・・・ちょっと垢抜けないぞ。
シェミ君の脚の長さには毎度ながら溜息が出る。美青年だし。この二人、いつもこの同じ演目で、もうそろそろ他の作品を躍らせてあげればいいのにと思うけど、今回はスピード感もましていて、ワガノワ同級生の二人のコンビネーションはバッチリだった。

タイスの瞑想曲 : オクサーナ・シェスタコワ、ドミトリー・シャドルーヒン
この曲は大好きな曲。曲の雰囲気を壊さない、美しい踊りでした。

眠れる森の美女より青い鳥のGPDD : タチアナ・ミリツェワ、アンドレイ・マスロボエフ
ミリツェワのフロリナ王女をやっと見られた。可愛いのは思った通りだったけど、それ以上に色っぽさが勝っていてビックリ。あの大きな目がふっと動くたびにドキっとするような明るい艶っぽさ。マスロボエフの青い鳥も初見かな? ちょっと動きが悪かったと思う。 彼はルジ出演公演だけだから、来日したばかりで時差ぼけか暑さ負けかな? 去年の夏にアリを見たときはもっとキレがあったのに。

ラ・バヤデール影の王国から : ヴィクトリア・テリョーキシナ、ファルフ・ルジマトフ
幻影たちが出てくるあの音楽を聴くだけでドキドキするほど好きなシーン。短い一段のスロープを降りてきた24人の幻影たち。ポリョフコとカミロワが最前列で最初フラフラしていて、らしくなく、どうしたのかと思ったけれど、だんだん調子が出てきたようで良かった。いつもなら32人だけれどこの日は24人。でも、この狭いステージでは24人でも踊りにくくて大変だったと思う。(後ろとか隣の人を蹴りそうな狭さだったもの・・・)
クラシックトリオのセンターにステパノワ発見!今年の夏は来ないのかと思っていたから嬉しい驚き。踊りはとっても安定していて流石の貫禄だし、彼女はあぁいうあっさりしたお化粧の方が素が活きて綺麗。ミリツェワ(衣装変えるの速い!)もコシェレワも素敵でした。
テリョーシキナは、ルジマトフがご推薦のキーロフの若手バレリーナなので、興味津々。ちょっと強面だけれど手脚が長いバレリーナ。特に脚が細く真っ直ぐで美しい。 多分緊張していたのだと思うけれど、だいぶ踊りが硬くて、振りをこなすので精一杯な感じだった。 でも、コーダで舞台上手奥からの回転(シェネ?)は、スピードもあって、テクニックはしっかりしているバレリーナなのだと思った。ルジは暑さも年齢も感じさせない相変わらずの綺麗なライン。


<第2部>
眠れる森の美女からGPDD : エレーナ・エフセーエワ、ドミトリー・シャドルーヒン
エフセーエワのオーロラを初めて観たのは2003年の女神の時で、あの時はまだ体型もふっくらしていて、雰囲気も深窓の姫君には見えなかったけれど、今ではりっぱなお姫様です(笑) もともとテクニックは優れているので、女らしさが加わって踊りがさらに美しくなった気がします。シャドルーヒンは久しぶりに観たけれど、やはりノーブルですね。

ジゼル : 鹿野沙絵子、ドミトリー・ルダチェンコ
鹿野さんは初見ですが、綺麗な方ですね。表情はもっと自然でいいのではないかな? 凄く苦しそうな顔に見えました。 一方、ルダチェンコ、7月中旬にマールイの公演が始まった当初からお疲れ気味と聞いていたけれど、引き続きお疲れ中のようで大丈夫か? あそこでミルタでも出て来ようものなら本当に倒れちゃいそうな感じだったから。去年の夏もそんな感じだったけど、暑さに弱いのかな?

白鳥の湖からグラン・アダージョ : エレーナ・コチュビラ、ミハイル・ヴェンシコフ
コチュビラはロマンティックチュチュの方が似合うかな? 去年の夏よりもしっとりと落ち着いて踊れていると思う。 この前の冬の来日のときは全幕を踊る機会はなかったけれど、ペテルブルグではどうなんだろう? オデットの感じはだいぶ掴めて来たので一度全幕でオディールをどう表現するのか観てみたいな。 ヴァンシコフはせっかくハンサムなんだから化粧の仕方を考えて欲しい。体は去年よりも締まった感じがするけれど。

海賊よりパ・ド・トロワ : イリーナ・ペレン、ミハイル・シヴァコフ、マラト・シェミウノフ
あ~、やっとシヴァだ! 初めて見るシヴァのアリはちょっとおすまし系。もっと弾けてガンガン飛ばすのかと思ったら、けっこう落ち着いたノーブルなアリでした。1月の舞台と比べると今日のテープのテンポは若干遅すぎるような気がした。シヴァのアリはシヴァのアリ!って変な言い方だけれど、去年の夏の公演でアリを踊ったマスロボエフはちょっとした仕草にルジが入っていて、凄く影響されているんだなと思った記憶がある。 でもシヴァは一つ一つの手のポジションやポーズが彼のもので、ルジの影は感じられなかった。でも調子は良さそうでヴァリが終わったあとのレヴェランスでは満面の少年笑顔。 シヴァのこの笑顔はたまらない・・・
シェミ君は全幕の時の衣装じゃなくてちょっと残念。あれだとまさにコンラッドなんだけどな。ヴァリも一生懸命頑張っていた。
そして、ペレン! 出てきた瞬間にパァッと明るくなる感じはいつも通りだし、今回はチークも抑え目でホッとした。ヴァリは音楽が遅くて踊りにくそうだったけど、グランフェッテはちょっと音楽に遅れ気味。 ペレンのメドーラのチュチュは今まで装飾の無いブルー一色だったのに、今日はパープルの装飾がスカートの部分に入っていた。衣装変えたのかしら? 

パキータ : オクサーナ・シェスタコワ、ファルフ・ルジマトフ
シェスタコワもルジもノリノリで二人のパートナーシップの良さを改めて感じた。シェスタコワは視線の使い方など、本当にみせ方のうまいバレリーナだと思う。女王然とした貫禄も身につけているし。ヴァリエーションはガブリレンコワ・ヴィジェニナ・シシコワ・ミリツェワの4人でミリツェワは3演目もご出演でフル回転。今、マールイで一番輝いているバレリーナかもしれない。ガブリレンコワは昨年同様表情が硬い。 ヴィジェニナはデビューした頃からのお気に入りだけれど、荒さが取れて踊りが綺麗になったように思う。 ガラ公演の最後を締めくくるのにはもってこいの華やかな演目です!

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ワイン 「CALERA El Nino」
2005/08/09(Tue)
先週の週末に飲んだワインは、カリフォルニアのCalera Wine CompanyEl Nino Pinot Noir 2001
小売価格は3000円なのでデイリーワインというには、ちょっと高いですね。




2001年はカリフォルニアワインの出来が大変良い年だったそうで、そのヴィンテージの人気ワインはあちこちで完売らしいです。
ショップのお勧めに従い、赤ですが、結構冷やして飲みました。いつも一杯目は少なめにグラスに注ぎますが、最初のうちはかなり酸味が強かったです。だんだんスッキリ爽やかな果実の味が強まってきましたが、酸味が苦手な私には、もう少し酸味が控えめだともっと良かったかな? でも、夏向きのすっきりとした一本でした。

ラベルのこの朱色の花は何という名前の花なんでしょうか?
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8月6日(土)日本バレエフェスティバル
2005/08/07(Sun)
6日(土)の日本バレエフェスティバルを観てきました。

テューズリーが本日のお目当てな私は、会場で配られた当日のプログラムに「ジゼル」が載っていないのに気付いていきなり真っ青。ただのミスだそうだけれど、最近いろいろな公演で出演者の降板が続出しているので、要らぬ心配をさせてくれるなよ! と主催者の方にはもう少し注意を払っていただきたいものです。だいたいダンサーに失礼でしょ! 

第1部
「海賊」2幕よりグラン・パ・ド・ドゥ   橘るみ マイレン・トレウバエフ
思いもかけず急な代役のトレウバエフのアリを観られた。相変わらず表情は硬いけど端正な踊りです。マールイにいたら彼のアリなんて観られなかっただろうな。橘さんは柔らかく綺麗に踊るダンサーですね。でも、どうせだったらチュチュが良かったな。

「コッペリア」3幕より平和のグラン・パ・ド・ドゥ  志賀育恵、小林洋壱
凝った物ではないけれど舞台装置が可愛かった。二人とも初見ですが、特に小林さんはなんとなく精一杯という感じで、時々音楽に遅れてしまっていた。

「ドン・キホーテ」3幕よりグラン・パ・ド・ドゥ   佐藤朱実、菊池研
ドン・キがこんな順番に入ってくるのも珍しい。だいたいトリだものね・・・佐藤さんはヴァリくらいから動きが良くなったかな?菊池さんは、う~~ん・・・ ファンの人には申し訳ないけれどあの体型が好みじゃないし、その体型のせいかいつも踊りが重たく見える、つーか、踊りが綺麗に見えないのね、私には。テクニック的には頑張っていたし、観客にアピールもしていてサービス精神旺盛なのはいいかも。あと、気になったのは音楽、ずいぶん無理やり変なところで盛り上げていたな・・・ 

「ラ・バヤデール」幻影の場よりグラン・パ・ド・ドゥ 島田衣子、小嶋直也
小嶋さんのきちんとしたクラシックを観るのは初めてかもしれない。今年になって家庭教師とかいかれちゃってる国王は観ましたが、あれは演技部門だし。彼の美しい所作やジャンプに目の前の靄が取れたように、スッキリした気分になりました。(だって、前の二人・・・・以下自粛。)膝?に爆弾を抱えていると聞いているので今回の出演が怪我にさわりがないと良いのですが、踊ってくれてありがとうという気持ちになりました。 これも音楽の方はなんだかなという感じでした。

「ロメオとジュリエット」よりバルコニー・シーン 志賀三佐枝、山本隆之
結果的にこの日一番良かったのがこのお二人でした。というか、志賀さんに尽きます! ガラの演目としては、メダリストの時の「ライモンダ」より遥かに彼女の美質が生きる演目だと思います。なんて柔らかで軽やかに踊るんでしょうね!! 音のとり方も素晴らしく、あの甘美なメロディーがいっそう美しく聴こえてきます。山本さんも状態が万全ではないと聞いてたけれど、志賀さんの想いに応えて、パートナーとして誠意のある踊りだったと思います。志賀さんの引退については、今日の公演を観るまでは彼女の決断だし彼女の人生だから、と思っていたけれど、正直な気持ち、まだ彼女が引退できる状況じゃないのではないかと思いました。マクミランのような作品を奥深いところまで理解して、自分のものとして情感豊かに踊る。そんな踊りが出来る人は、残念ながらまだ他にはそういないような・・・日本バレエ界にとっては大きな損失ですね。カーテンコールで主催者から?山本さんを介して小さなブーケが志賀さんに贈られたのは粋な計らいでしたね。 

第2部
「海賊」1幕よりパ・デスクラヴ   
アナスタシア・チェルネンコ、デニス・マトヴィエンコ

チェルネンコには悪いけど、マトヴィしか観ていなかったよ。マトヴィエンコはこのところずっと踊りが安定していて、いつもレベルの高いパフォーマンスをみせてくれて嬉しいです。今回は奴隷商人を楽しんでやっている、あの無邪気な笑顔が魅力的でしたねぇ~~。チェルネンコはちょっと踊りが乱暴ではないだろうか? クチュルクとミリツェワのギュリナーラが懐かしくなって来た。 

「ダラスブーリバ」より「ゴパック」         岩田守弘
すっごいジャンプでした。素晴らしかったです。 でもあの衣装は自分の物なんだろうか? なんとなく最近の工事現場の若い職人さんを連想してしまった・・・ 

「プルースト」より「囚われの女」  ルシア・ラカッラ、シリル・ピエール
プティの作品は割と敬遠がちで殆ど観た事がないのだけれど、これは凄く気に入りました。ダンサーのおかげでしょうか? ラカッラの身体の動きはとても美しかったし、パートナーシップも流石です。

「ジゼル」2幕よりパ・ド・ドゥ   島添亮子、ロバート・テューズリー
島添さんは初見。かなり小柄なダンサーなのでテューズリーにリフトされると本当に空間を浮遊しているようでした。テューズリーはややお疲れかなぁ・・・ずっと日本にいたら夏バテかも? 踊りが重かったです。 去年都さんとジゼルを踊った時はラインも綺麗でもっと動きがスムースだったし。最後ちょっとこけたように見えたけれど、どこか脚の調子でも悪いのだろうか? 彼はやはり演劇系全幕向きのダンサーですね。 

「若者と死」    スヴェトラーナ・ザハロワ、イーゴリ・ゼレンスキー 
うわぁ~~ ゼレがタバコをふかしてベッドに寝そべっている。 この演目は初見だったのでいきなりビックリでした。ゼレはワンショルダーのつなぎにサッラサラの金髪でなんだか可愛い! 踊りなのか体操なのか遊んでいるのかわからない感じだけど(笑)ダンサーとしての体の調子は良さそうで何より。 となると、やっぱりバリバリの古典が観たかったなぁ。一ヶ月前も「シェヘラザード」だったしな。ザハロワは黒髪のボブカットに黄色のドレスが良く似合っていた。彼女はクレオパトラのようなメイクも似合いそうだとふと思う。この二人によって披露された「若者と死」がプティの作品として優れたものなのか否かは全くわかりませんが、ゼレが元気だったから、まぁいいかっ(笑)

フィナーレで出演ダンサー全員舞台に登場。ゼレとテューズリーとマトヴィエンコが揃っているなんて、自分の目を疑ってしまいます。目下、第一王子と同点第三王子(?)の3人だもの! これでシヴァコフがいたら・・・大変だぁ(笑)。 でもそのシヴァもあと2日で再会なのだ!! ぺレン&シェミウノフ&シヴァの海賊! 早く観たいよぉぉぉ。
          
ところで、今日ブックオフでダンスマガジンの2002年5月号を105円でゲット! 前の持ち主さんの扱いが丁寧だったのと、ブックオフ店内であまり人に触られた形跡がなかったのとで、とても状態が良かったです。
表紙はテューズリーとスージー・カンのロミオとジュリエット。シュツットガルトの特集もあって、なかなかウフフな105円、じゃないお買い物でした。
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Mr.インクレディブル
2005/08/06(Sat)
Mr.インクレディブル」 原題 THE INCREDIBLES
 第77回アカデミー賞長編アニメーション賞&音響編集賞
鑑賞日 7月2日(DVD)


他の映画を劇場に観に行った時に2度ほど予告編で観て、かなり興味が沸いたけれど映画代をケチってDVDのリリースを待っていた映画。予告編からは想像がつかないほど大人向けのプロットで面白かった。素直に映画館に観に行けば良かった・・・

「主人公ボブがスーパーヒーローとして活躍していた頃に、彼と、彼の持つスーパーパワーに憧れ、インクレディボーイと勝手に名乗っていた少年(後のシンドローム)の逆恨みによるスーパーヒーロー達への復讐と野望」というストーリーを軸に家族愛や友情を改めて考えてみようって感じでしょうか?

でも、本当に良く練れた痛快なストーリーで、007など、本格アクション映画大好き人間でも、テンポの良い話の展開と登場人物達の会話に、全く飽きることなくあっという間に115分が過ぎてしまった。ボブとヘレンの夫婦の会話、ヘレンと息子のダッシュ、ヘレンと娘のヴァイオレット、ヴァイオレットとダッシュ、ヘレンとデザイナーのエドナ・モードとか、それぞれの会話がとても自然で普通で説得力があって魅力的だったりする。
エドナ・モードが否定的だったコスチュームのマント。これもね、重要なヒントだって分かっちゃうよね!!

そして音楽もどことなく007を思い起こさせるようなメロディーが出てきたりして思わずにんまり。凝ってるぅ~。

お気に入りのシーンは、ジェット機から海に投げ出された母子3人が、ヘレンが自らの体を船の代わりにして、ダッシュのバタ足エンジンでボブとシンドロームの居る島に向かうシーン。奇抜なアイディアに拍手。なんとか島にたどり着いた後、
                   
  What a trooper!! (なんてスピードなの?)
  I`m so proud of you(立派だったわ)
  Thanks Mom(ありがとう)

という、ヘレンがダッシュのパワーに心底驚いて、それを誇らしげに褒める何気ない会話もな~んかいいなぁって感じ。

2度目に観た時、ボブとヘレンの結婚式にエドナ・モードがちゃんと出席していたのを発見。当然初めて観た時には分かるわけないので、何回も観たら、その度に何か発見があるかも?
聞いたところによると「二モ」のブルースと「トーイストーリー」のウッディがチラッとカメオ出演しているそうだけどぜ~んぜん気づかなかった。
しっかし、誰が一番凄くて恐いかといったら、まだ赤ちゃんの末っ子ジャック・ジャック。赤ん坊にしてあの変貌! 成長したらどうなっちゃうんだろう?

Asahi weeklyに記載されていたピクサーの主任アニメーターのインタビューによると、彼らは宮崎駿の最近のアニメから色々学びインスパイアされたそうです。そしてインクレディブルのような長編アニメを作る際には、70名ほどのアニメーターが可能な限りの知恵と想像力を出し合ってより良いものを作りあげるよう努力するのだそうです。Teamwork is Pixar`s styleだと言う事です。

ピクサーの過去の作品は, TOY STORY, a BUG`S life, TOY STORY2, MONSTER`S INC, FINDING NEMOです。


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I Love Wine
2005/08/04(Thu)
ワインを愛飲するようになったのは1998年の春から。きっかけはあるレストランで薦められて飲んだチリのMONTES ALPHA(Cabernet Sauvignon)。その頃はチリでワインが造られている事すら知らなかったけれど、MONTES ALPHAの上品なフルボディーの味わいにワイン道楽の扉をたたく事になってしまった。
初めのうちは、ニューワールドと呼ばれるアメリカ、オーストラリア、チリを中心に貪り飲んでいてヨーロッパ、とりわけフランスワインは安い物は美味しくないと決め付けて敬遠していた。
ニューワールドという言葉もワイン醸造暦の長いヨーロッパの産地が、彼らを軽く見下すような感じでつけられているみたいですね。オーストラリアをDown underっていうようなニュアンスなのかな?

そんな私が2年後にフランスワインに目をとめるきっかけになったのが「ソムリエ」という漫画で紹介されていたLA CUVEE MYTHIQUIEという南フランスのラングドック・ルーション地方で造られているワイン。



このフクロウのラベルがとっても可愛いでしょ。色は綺麗なルビーでフルーティーな香り。口当たりはまろやかで、美味しい。1500円前後で売られている、非常にコストパフォーマンスの良いワイン。初心者にも、ツウにもいけるワインです。

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北カリフォルニアの美味しいワイン
2005/08/02(Tue)

先週の土曜日に飲んだワインは北カリフォルニアのThe R.H.PHILLIPS VINEYARDのカベルネ・ソーヴィニオン。希望小売価格は2、510円(とーぜんそんな値段では買っていません)。
ボトルの裏側のラベルによると、1940年代からこの地に移り住みワイナリーを起こし、現在では3代目が経営しているようです。フレーバーはチェリー、干ぶどう、プラムと書かれていますが、実際、複雑なフルーツの味がしました。酸味は弱く、それほどリッチな感じでもないので暑い夏でもしつこくなく、ちょうど良い感じの甘みがありました。色はちょっとブラウンがかったパープル。美味しかったです。
コストパフォーマンスが良いのはもちろん、思わぬ発見は、土曜日に飲みきれなかった5分の1くらいをボトルに残したまま(Vacuumはしました)冷蔵庫に入れて保存後、月曜日に飲んだら味に遜色がなかった事。これは凄いです!

映画はドリームワークスのシャーク・テイルを観ました。CGが綺麗でいろいろパロディっていて面白かった。
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