12月23日 新国立劇場「シンデレラ」
2016/12/25(Sun)
23日ソワレの「シンデレラ」を見て来ました。
新国のシンデレラ、一昨年は見に行かなかったので(ボリショイとキエフでいっぱいいっぱいだったような曖昧な記憶が・・・)、4年ぶり。 その時も小野&福岡ペアで大姉は山本隆之さんでした。

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その当時は上手くて才能あるダンサーとは思いつつ特に彼女の日を選ぶほどのファンではなかったのですが、今ではすっかり大好きな新国のダンサーになった絢子ちゃんのシンデレラ、明るく快活で心優しい娘というアプローチは変わりないけれど、役への入り込み方がとても自然で生き生きとしていて、姉たちにフォーカスが当たっている時の目立たない小芝居にも手抜きがない。 踊りは切れと柔らかさを上手い具合に使い分け、音楽的で軽やかで安定感も抜群。 2幕の難易度高く体力もいりそうなヴァリのラスト、跳躍を挟みながらの細かいターンの連続では加速するスピードがシンデレラの高まる恋心と興奮を表すようでとても印象に残りました。

雄大くんも本当に王子役が板について来ましたね。 ロミオの時はモブシーンで時々関西人入っていたように見えたところもありましたが(笑)、今回は本当に正統派な王子様。 絢子ちゃん同様安定感抜群の踊りは文句なしで、2回転して片足で降りてバランスなどの足に負担がかかりそうな振付も軸ぶれもなくスムースで見応え十分でした。
絢子ちゃんとの鉄壁のパートナーシップで2人のPDDは息の合った美しいものだったし、出会えた幸福感も徐々にじわ~っと溢れ出し、2人ともキラキラでしたねぇ。 王子がシンデレラをみつめる優しい眼差しには愛情と大らかな包容力のようなものを感じました。 

仙女の木村さんは頭が小さく体の線の細いダンサーですね。 どんなテンポのリズムにもきちんと合った踊りは見ていて気持ちよかったですし、ポーズも綺麗ですが、若さのため仙女という特別キャラの存在感のようなものはまだ出せていなかったように思います。 まぁ、本島美和ちゃんで見られなかったがっかり感が先に来ていたのですけれど・・・。
四季の精では春の精の五月女さんのシャープな踊りと冬の精の細田さんの美しく完成度の高い踊りが目を惹きました。  
そしてシンデレラ鑑賞の楽しみの一つである星の精たちの踊りも、自然な動きを許さないような振付やフォーメーションをスピード感を保ったままの素晴らしい出来。 くるみの雪の精とこのシンデレラの星の精の踊りってコール・ドならではの素晴らしさを堪能できる特別に感動的なシーンですよね。

道化は初見の福田さん。 運動量の多さなどものともせず、軽快なジャンプと爽快な回転とチャーミングな演技で楽しませてくれました。 
小口さんと宝満さんのシンデレラの姉たちはほとんど毒気がないけれど、それぞれにキャラ立ちしているのでやはり見ていて楽しい。 根は優しい二人なのでシンデレラが幸せを掴み自分達の元を去っていく事になった時の抱擁シーンはけっこうジンときちゃうんですよね。 

物語がハッピーエンドを迎える三幕は、見るたびに最後を飾る主役2人のPDDがあったら言う事ないのに・・・とちょっと物足りなく思ってしまうのですが、それでも宮殿での華やかな祝宴の中、幸せに溢れたロマンティックなラストシーンはいつ見てもいいですねぇ。

さて、この公演で王子の友人の一人で細田さんとペアを組んでいた男性ダンサーに目が留まりました。 和製ルダコ・・・って感じの見た目なダンサー。 多分、新国には今シーズン入団で以前はKバレエで踊っていた浜崎恵二朗さんかと。 身長もあるし、見た目バリバリ王子です! 今後、ちょっと注目かな♪





シンデレラ:小野絢子
王子:福岡雄大
姉娘:小口邦明
妹娘:宝満直也
仙女:木村優里
春の精:五月女 遥
夏の精:飯野萌子
秋の精:池田理沙子
冬の精:細田千晶
道化:福田圭吾
ナポレオン:高橋一輝
ウェリントン:貝川鐵夫
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法村友井バレエ団「バヤデルカ」 10月7日
2016/10/11(Tue)
レニングラード国立バレエが毎年2ヶ月近い冬公演を行っていた時代、バレエ団としては何度も「バヤデルカ」を上演したのに、シヴァコフがソロルにキャストされた事は一度もありませんでした。 ほとんどがルジマトフでコルプが2度ほどだったと思います。 光藍社さんのアンケートには何度も何度もリクエストしたのですけどね・・・。  なので、バレエ団自体の公演があるのかないのかというような状況になってしまい、もうシヴァのソロル全幕なんて見られないだろうと諦めて久しかったこの夏に法村友井バレエの「バヤデルカ」に客演と聞いた時の嬉しさと言ったら!! Dream comes trueです♪
シヴァコフ自身もプログラムに「今回は私にとって特別な興奮する来日なのです。 と申しますのは私は日本で数多くのバレエ作品を踊りましたがバヤデルカは初めてとなるからです」とメッセージを寄せているように、待ちに待った日本でのソロルだったのだと思います。 シヴァの好きな役ですものね!


以下大阪から戻り、時間を見つけながら継ぎ足し継ぎ足し少しずつ書いた感想です。 書きなぐりで纏まりがなく恐縮ですが、この先あまりまとまった時間が取れないのでアップしてしまいます(最近はいつもこんなですけど・・・)。 週末あたりに思い出した事があれば付け加えたり文章を直したりするかもしれません。


昨年夏の来日でチェックしているとは言えシヴァも体型の変わってくるお年頃(笑)、劇場では教師としての活動が主になってきているだけにちょっと心配していましたが、ほぼ問題なしのすっきり体型に一安心♪ 
衣装はシヴァがマールイでソロルを踊っていた時の衣装なのかな?  良く似合っていたけれどやはり鬼門の被り物・・・のターバンが・・・、大きすぎやしませんかね? 
出の寺院前でのシーン、シヴァのムーブメントが柔らかく美しいなと思いました。 特にアームスの動きが綺麗でした。 ニキヤを想うときめいたような優しい顔とマグダベアに向けるきっとした表情、どちらも「あ、シヴァだ!」でした。 ニキヤとのパ・ド・ドゥでもサポートをしっかりしながら自身のラインも気を配られた綺麗なものだったと。 
しかし、2人のパ・ド・ドゥをカーテン全開でかなり長い時間大僧正が見ているんですよね・・・。 そういえばマグダベアがニキヤに伝えたソロルからの伝言を内容までしっかり聞いてしまっているようだったなぁ。

ニキヤの法村珠里さんは初見ですが、モスクワ・バレエ・アカデミーに2年間ほど留学した後プロのダンサーとしてバレエ団で数々の主役を踊り、受賞暦も多く、近いところでは2015年に文化庁芸術祭優秀賞を受賞しているバレリーナです。
比較的小柄なためシヴァコフとの身長差はかなりありますが、技術がしっかりしているダンサーなのでシヴァもサポートでそれほど大変なようには見えませんでした。 1幕の神殿前のソロで微笑を浮かべて踊るニキヤはあまり見た事がありませんが、大僧正の告白に対してはやや嫌悪を持ってきっぱりと。
終始踊りはとても安定していたので物語を安心して見ていられました。

さて、再びシヴァ。 1幕2場のラジャの屋敷あたりからは俺様ソロルぶりがヒートアップ(笑)。 ラジャからガムザッティを妻にするようにと言い渡される時に腕組みをして偉そうに話を聞いていたソロルは初めて見たかも(笑)。 自分にはニキヤが・・とうろたえて、それでもガムザッティの美しさに驚き・・・というところはなんというかちょっと段取りくさくて、このあたりになってくるとやはりマールイのバレリーナ相手にもっと自然な演技をするだろうしヴァを見たかったなと思わなくもなかったです。
ニキヤが屋敷にやって来てガムザッティへの祝福の踊りを踊っている間は、迷う心のままというか動揺を隠せず、すみの方へ隠れてみたりニキヤを見ていたりと落ち着きがありませんでしたが、その時も腕組みをしていたような・・・。 でも不安な時につい肘に手をやってしまう事ってあるなぁ、自分も。

大僧正がやって来て人払いをし、ソロルとニキヤの関係をラジャに密告するシーン。 ガムザッティとアイヤがすぐに戻って来て思いっきりそばで聞いていたのがなんとなく違和感だったのですが、どこの席からも見えて、話の展開が分かり易いっちゃぁ分かり易いですね。 


2幕の婚約式、ラジャ、ガムザッティがそれぞれ輿に乗って登場した後にソロルが象に乗って登場。 またまた腕組みして大きくて立派な象さんの上から挨拶をするソロルのえっらそうな事!(笑) 

ガムザッティの今井沙耶さんは2015年の全日本バレエコンクール女性シニアの部で1位を取った若手で期待のホープとの事。 彼女も小柄で珠里さんよりもさらに華奢ですかね。 何不自由なく育った気位の高い小娘(ご本人が若いだけにね)といった感じかな?
2幕の婚約式での踊りはシヴァと組むと若干シヴァに頼りすぎな面も見えましたが、イタリアンフェッテやフェッテ・アン・トゥールナンなども綺麗に回っていたソロは良かったです。

シヴァのヴァリ。 体の軸が安定していてブレがなく音楽もよく捉えた良い踊りでした。 ジャンプの高さやダイナミックさは以前と比べればなくなりましたが、その分丁寧でラインが綺麗になった気がします。 マネージュはスピードがあ って爽快でした。

2幕の最初のうちはガムザッティとの結婚は避けられぬ運命と、ニキヤの事は忘れたかのようでしたが、ふいに舞姫のポーズを取るソロルの気持ちはやはり揺れ動いているのでしょう。 そんなソロルに不安げな今井さんのガムザッティ。 

続くニキヤの踊り。 彼女を直視することができず暗い顔で視線を落とすソロル。 ラジャ、ガムザッティ、ソロルが並ぶ天幕の下は気まずい空気が流れそれぞれが神経を尖らせている様子。 不安と嫉妬とプライドがぐちゃぐちゃになっているガムザッティがソロルに何度も視線を送るのは常套ですが、ラジャもソロルの心の内を探るように頻繁に様子を伺っていました。 ソロルが煮え切らない暗い表情でガムザッティの手に口付けするのを見たラジャが立ち上がりアイヤに花籠を持ってくるように言いつけたその瞬間、ひょっとしてラジャは、ニキヤを始末すると大僧正には言ったものの、もしソロルがニキヤの事などもう眼中になく自分の娘に夢中になっていたのなら、愛娘の婚約祝いのめでたい日にわざわざたかが舞姫なんぞを殺してケチを付けなくてもいいと思っていたのではないか?と今まで思った事もない事が頭によぎりました。 それってソロルの優柔不断こそがニキヤを死に追いやった、まさにその決定的瞬間だったという事??
花籠をもらって嬉しそうに踊るニキヤを落ち着いて見ていられないソロルは支柱を掴み立ち上がる。 シヴァからは目が離せなかったのでニキヤの踊りは最初からあまり見られず・・・。
蛇に噛まれガムザッティを責めるニキヤを無視するように早々にガムザッティを連れて退席するラジャ。 ほんと、早かったですね。 ソロルは一人取り残され、大僧正から受け取った解毒薬を手に自分を見つめるニキヤの視線を自分にはもう何もできないと悲痛な面持ちで受け止めるしかない。 絶望したニキヤは解毒剤を捨て息絶える。 彼女に駆け寄り抱きしめながら嘆くソロル。


ニキヤの死にショックを隠せず動揺しながら部屋に戻って来たソロルにマグダベアが水タバコを勧める。 ここまでみっちりたっぷりだった法村版バヤデルカですが、ソロルを慰めるマグダベヤの踊りだけはありませんでした。 どんな蛇ダンスかけっこう期待していただけに残念(笑)。

影のコール・ドは24人で2段のスロープを降りてきますが、音楽のテンポが少し遅い。 この3幕2場の幻影の場は終始音楽が遅めだったのですが、特に精霊たちのシーンは四分音符がみな付点四分音符的長さというか・・・、ちょっと間延びした感じで静謐な世界に漂う独特の緊迫感のようなものがあまり感じられなかったのが残念でした。 編曲もマールイなどで耳に馴染んでいるバージョンとは少し違うものなので、おや?あれ?とかちょっぴり違和感。 もちろんあくまでも個人的な好みの問題ですが、音の記憶ってけっこうやっかいですね。 そんなゆぅ~っくりな音楽でもダンサーたちはしっかりとアラベスクパンシェでスロープを下って来ました。 地上に降りてきてから少しグラグラしている人もいましたが、全体的には揃っていて綺麗だったと思います。 
影のトリオもみな充実した踊りで良かったです。

ニキヤとソロルの踊りは、流石に何度もペアを組んで踊っているダンサー同士ではないので美しく切ない2人の愛の世界というわけにはいきませんでしたが、破綻なく、2人とも丁寧に踊っていました。 
シヴァはヴェールを含めサポートは万全で、ヴァリでは着地のしっかりしたトゥールザンレールを入れながらのマネージュが素晴らしかったです。 いい具合に力が抜けていて綺麗だったな。 

王国の崩壊
この日の公演にはバレエ団の演出にはない元マールイの懐かしいユーリ・ペトゥホフさんが振付けた王国の崩壊が付け加えられています。 どんな感じなのかとても興味があったのですが、ほぼボヤルチコフ版と同じでした。 というか、プログラムにはこのフィナーレはボヤルチコフ氏の依頼で以前振付けたものですとあるのですが・・・。
結婚式が始まるといつしかソロルにしか見えないニキヤの亡霊が現れ、ソロルの心は自分にはないと気づいているガムザッティをさらに不安にさせる。 ニキヤの訴えでソロルはラジャとガムザッティがニキヤを殺した事を知るけれど時すでに遅しで大僧正に結婚の誓いをさせられる。 聖なる火への誓いを破った2人の結婚が神の怒りに触れ神殿は崩壊し人々は死に王国は滅ぶ。 一人生き残った大僧正がたなびくニキヤの白いヴェールの後を追い幕。 このラストを見ながらマールイのいろいろな大僧正が浮かんできちゃいました。 けっこう好きだったのですよね、このエンディング。


全3幕休憩2回、18時半に始まった舞台が終わったのは21時40分。 法村友井バレエ団のバヤデルカはストーリーが丁寧に紡がれ、婚約式でのディベルティスマン(ソリストたちの出来栄えも良く見応えのあるパフォーマンス)等、踊りも多く内容豊か。 ダンサーすべてが一丸となった渾身の舞台で、最愛のマールイ旧版に近いバージョンという事もあり心から楽しむ事ができました。
そしてバレエ団には何よりもシヴァコフをゲストで呼んでくれた事を感謝したいと思います。




ニキヤ:法村珠里
ソロル:ミハイル・シヴァコフ
ガムザッティ:今井沙耶
ラジャ:法村圭緒
高僧:井口雅之
マグダベア:奥田慎也
親衛隊隊長:大野晃弘
アイヤ:大力小百合
黄金の神像:豊永太優
マヌー:堤本麻起子
太鼓の踊り:坂田麻由美、岡田兼宣、市田繕章 
影のトリオ:河野裕衣、神木遥、中尾早織

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ミラノ・スカラ座バレエ団 「ドン・キホーテ」 9月23日
2016/09/25(Sun)
23日にコチェトコワ&ワシーリエフのドンキを見て来ました。 
以下、書きなぐり感想です。

ワシーリエフは1月のマールイの公演の時よりも太ったんじゃないかな? 動きも1月よりも悪かったような気がしますが、詰め込みまくりの振付と半端ない運動量のヌレエフ版ですからね・・・、あの体型で最後まで切れ良く踊るのはちょっときついだろうなぁぁぁ。
1幕のソロや3幕のGPDDは適度なダイナミックさと高いジャンプ、ピルエットなどでの身体コントロールは良かったです。 コチェトコワのピルエットのサポートなどあまり合わせる時間がなかったのかなと思うところもありましたが、全体的にはサポートは安定していましたし、片手リフトは万全で最後は片足ルルベでアピール。 お芝居は上手かったです。 明るく大らかなバジルでキトリへの愛情も十分。
この日は途中、動きを間違えたり、大ラス、キホーテを見送った後の全員での踊りのところではバテバテで必死の形相だったりとらしくないところもあったので、最終日の公演ではそのあたりをきっちりと修正してくれればなと思いました。 

そんなワシーリエフとは対照的に最初から最後まで素晴らしかったのがコチェトコワ!  キュートでお茶目な町娘で、本当に魅力的でした。 小柄な彼女ですが、そんな事が気にならないほど手足の使い方も上手くて、動きが大きく見える踊りでした。 テクニックに秀でているというイメージが強かった彼女ですが、指先や足先まできちんと神経が行き届いたムーブメントはすべて丁寧でそのラインが伸びやかで綺麗なんですよね。 回転やバランスもとても安定していて軸ぶれもなく、ヌレエフの過度な感じのする振りも難なくこなしていたと思います。 夢の場のドルシネアもふんわりソフトでエレガントでした。 結婚式のGPDDでは気品もあって良かったです。  

ただ、ランチベリーが編曲したこの音楽だけはどうしても好きになれなくて、踊りやお芝居で盛り上がってくるシーンでスカッと思い切り良く行きたい時に何度ガクッとさせられた事か・・・。 (でも、オケの演奏はとても良かったのですよ♪)  

スカラ座のダンサーでは、ワイルドでセクシーでどこか暗いジプシーのアントニーノ・ステラの切れの良い渾身のダンスが印象に残っています。 よく日本のバレエ団に客演するこの方は本当に芸域の広いダンサーですよね。 
ドリアードの女王と花嫁の付き添いでソロを踊った大柄なヴィルナ・トッピはソリストで、大味な感じはしましたが真摯で伸びやかな踊りは好印象でした。 
エスパーダのクリスティアン・ファゲッティはまだコール・ドのダンサーですが、ほど良く俺様でイケイケなダンスが良かったです。 街の踊り子のマリア・セレステ・ロサはちょっと踊りが雑かなとも思いましたが、やはりファゲッティと組んだファンダンゴでの踊りはしなやかで艶やかで魅力的でした。 
個人的に目が留まったのはキトリの友人のアレッサンドラ・ヴァッサーロ。 音にのった動きが小気味良く、技術も安定しているように見えました。 女優のジェマ・アタートンにちょっと似ていて笑顔が華やか。 彼女もまだコール・ドですが、プログラムによれば主要な役柄を踊り期待されているダンサーの一人のようです。  

コール・ドの踊りは若干ばらばらなところもありましたが、ドンキなのでさして気にならず。 それよりもダンサーたちが皆舞台を楽しむように生き生きとしていたのが強く印象に残っています。 
踊りがない街の人々を演じていた方たちの自然な演技も、この物語の日常感に色を添えていてとても良かったなと思います。 舞台装置も凝っていましたしね。



ドン・キホーテ:ルイージ・サルッジァ
サンチョ・パンサ(従者):アンドレア・ピエルマッテイ
ロレンツォ(宿屋の主人):マシュー・エンディコット

キトリ(ロレンツォの娘)/ドルシネア:マリア・コチェトコワ
バジル:イワン・ワシーリエフ

ガマーシュ(裕福な貴族):リッカルド・マッシミ
二人のキトリの友人:アレッサンドラ・ヴァッサーロ、クリステッレ・チェッネッレッリ
街の踊り子:マリア・セレステ・ロサ
エスパーダ(闘牛士):クリスチャン・ファゲッティ
ドリアードの女王:ヴィルナ・トッピ
キューピッド:ダニエラ・カヴァッレーリ
ジプシー:アントニーノ・ステラ
二人のジプシー娘:エマヌエラ・モンタナーリ、フィリピーヌ・デ・セヴィン
ジプシーの王と女王:ジョゼッペ・コンテ、ダニエラ・シィグリスト
ファンダンゴのソリスト:マリア・セレステ・ロサ、クリスチャン・ファゲッティ
花嫁の付き添い:ヴィルナ・トッピ
ほか、ミラノ・スカラ座バレエ団

指揮: デヴィッド・コールマン
演奏: 東京シティ・フィルハーモニック管弦楽団
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バレエの巨匠たち Cプログラム 8月6日
2016/08/24(Wed)
もう3週間近く経ってしまいましたが・・・、巨匠公演最終日のCプロは休憩無しのぶっ通し110分プログラムです。 映画なんかだとそれ以上の時間を座りっぱなしなわけだからどうって事ないはずなんですが、なんとなく始まる前は緊張しますね、途中緊急事態が起きないようにと(笑)。


「ウィスパー」
音楽:フレデリック・ショパン
振付:エドワード・クルグ
デニス・マトヴィエンコ、アナスタシア・マトヴィエンコ 


Bプロ最後の飛ばしぶりに体大丈夫かな?と心配したデニスが中二日、元気に登場で良かった♪ 


「眠りの森の美女」よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
振付:マリウス・プティパ
カテリーナ・チュピナ、ミキタ・スホルコフ 


チュピナは1998年生まれ。 今年バレエ学校を卒業して入団したばかりのまだ少女の面影残るバレリーナでオーロラ役にはぴったり。 期待の新星のようですが、アダージョでは音楽よりも先に動いて自分のテンポで踊っているところがあり、やはり相当緊張していたのかなと。 まぁ、周りが巨匠だの大ベテランだのですから無理ないですね。 小柄で可愛い子なのでハイライト公演で踊っている「くるみ割り人形」の方を見たかった気がします。 冬は来てくれるかな?
スホルコフもそんなチュピナ相手にサポートで苦戦していましたが、もうちょっと踊りに伸びやかさがあるといいと思います。


「Escape ~終わりなき旅~」
音楽:ゾーイ・キーティング
振付:コンスタンティン・ケイヘル
ファルフ・ルジマトフ、デニス・マトヴィエンコ
  

ラストで上手から強烈なライトが当たるシーンの前、ルジが上手に一度捌けたのが見えたのですが、戻って来たルジは黒のサングラスをかけてました。 あのシーン、相当眩しくて目が辛いんでしょうね。


「Blind Affair」
音楽:マックス・リヒター
振付:イワン・ワシリエフ 
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ
 

今シーズン劇場でもプレミア公演を行ったワシーリエフ振付の作品。 この作品のテーマの根底にあるのは、人間とインターネットやモバイル機器などの関係性の推移という事で、作品の終盤におかれたこのPDDはテクノロジーが発達した環境の中で人間の愛の力、人間の感情の揺ぎ無い価値が表現されているそうです。 劇場では今シーズンはペレンとワシーリエフで踊っていましたが、来シーズンのマラトのデビューをワシーリエフが約束してくれたそうです。 2人ともグレーの衣装に黒い目隠しで全体的に暗めなトーン。 このアダージョを見る限りは目を見張るような斬新な振付はなく、目新しい感じもしませんでした。 長身のマラトのリフトゆえに2人の作り出すムーヴメントは美しく見ごたえのあるものでしたが、ペレンとさほど身長が違わないワシーリエフだとかなり印象が違ってくるのでは。 目隠しで視界が暗くクリアではないとは思いますが、そんな事は全く感じさせないほど2人の動きは自然で滑らかで、絶対的な信頼関係で結ばれているとはいえ、凄いなーというパフォーマンスでした。 


「カルメン」
音楽:ジョルジュ・ビゼー、ロディオン・シチェドリン
振付:セルゲイ・シュヴィドキ
エレーナ・フィリピエワ、ドミトロ・チェボタル


背中が腰の位置くらいまでぱっくり大きくあいた黒いホルターネックのドレス姿のフィリピエワ。 Aプロのシェヘラザードを見た時に以前より体が絞れているように感じたけれど、筋肉が無駄なく綺麗についているんですね。 キレの良いダンスのフィリピエワはとってもクールで、キッと見据える瞳の目力も凄い。 ぱっと開かれた5本の指の妖しく力強い動きも印象的。 
裸の上半身に黒のロングスカートのような衣装のチェボタルは怪我でA,Bプロを降板したけれどもがこの演目は予定通り出演。 影のように寄り添うパートナーでフィリピエワとの息もよく合っていた。


「タンゴ」より
音楽:ミシェル・ポルタル
振付:エドワード・クルグ
デニス・マトヴィエンコ、アナスタシア・マトヴィエンコ  


こういうガラ公演でちょっと一息つかせてくれるというか、こちらもリラックスしながら見られる演目。 アナスタシアはこの作品が一番いいな。 


「牧神の午後」(「ニジンスキーの肖像」より)
音楽:クロード・ドビュッシー
振付:ヴァーツラフ・ニジンスキー
改訂振付・演出:ファルフ・ルジマトフ
ファルフ・ルジマトフ、カテリーナ・カザチェンコ
 

おそらくもう10年くらい?前のルジの公演でマハリナと踊ったのを見て以来だと思います。 ルジの腕や足の動きにオリジナルの牧神の特徴的な動きが見られるけれど、半獣半身の牧神ではなく衣装は白いシャツに黒いスーツ。 そして黒いロングドレスのスタイル抜群のカザチェンコは座っているだけの前半から上品にセクシーで妙に存在感がある。 立って並ぶとそれほど身長が変わらない二人ですが、終盤にルジがカザチェンコを頭上にリフトしたのには驚きました。 ルジも凄いけどリフトされるカザチェンコも上手いんだろうなぁ。 彼女短い期間ですがエイフマンで踊っていた事もあるのですよね。 そんな大技(笑)が入ってもとてもスタイリッシュでアダルトな作品でした。


「イン・ザ・ミドル・サムホワット・エレヴェイテッド」より
音楽:トム・ウィレムス
振付:ウィリアム・フォーサイス
カテリーナ・マルコフスカヤ、マクシム・チャシェグロフ
  

この音楽がけっこう好きで、自由に体を動かしてみたくなるし、もし自分がダンサーだったら絶対に踊ってみたいと思う作品。 バレエ的な流れにフェイントのようなオフバランスの踊りもけっこう好きです。 2人とも体がよく動いていて良かったです。  


「アイス・メイデン(氷の姫)」より
音楽:エドヴァルド・グリーグ
振付:フョードル・ロプホフ
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ
 

アンデルセンの童話をもとにロプホフが振付け1927年に初演された3幕バレエの1幕のアダージョ。 若者アサークが氷の乙女と出会いその美しさに魅せられるシーンだそうです。 
登場してすぐにマラトの肩の上でアラベスクのポーズをとるペレン。 この2人に振付られたわけではないし(彼ら用に少しアレンジしているのかなぁ?)、こういうアクロバティックな振付を相当な昔からダンサーたちが踊りこなしていたというのに驚きました。 フィギュアスケートのデススパイラルっぽいのもありましたよね? どんなスリリングな振付でも安心して見ていられるのもこのペアならではですね。 でもペレンの美しいクラシックラインも見たいんだけどなぁー。


「瀕死の白鳥」
音楽:カミーユ・サン=サーンス
振付:ミハイル・フォーキン
エレーナ・フィリピエワ  


先日見たアナニアシヴィリほどではなく、ほど良く波打たれた腕の動きは美しい。 生きる事に思いを残しながらも最後は死を悟って受け入れて静かに眠りにつくような白鳥でした。


「トゥオネラの白鳥(Black Swan)」
音楽:シャン・シベリウス
振付:マリヤ・ヴォルシャコワ
ファルフ・ルジマトフ
 

音楽のせいもあってかなり気に入った作品。 クラシックを踊っている時よりも、むしろこういう作品を踊っている時に彼の体の動きのしなやかさやラインの美しさを感じます。 


「海賊」よりパ・ド・ドゥ
音楽:レオン・ミンクス
振付:マリウス・プティパ、ワフタング・チャブキアーニ
アリ:デニス・マトヴィエンコ
メドーラ:アナスタシア・マトヴィエンコ
 

デニスは自身の記念ガラの最終日最終演目とあっていっそうテンション高いような。 動きのすべて、気持ちのすべてが120%くらいのパッションに溢れていたように思います。 マネージュ、ピルエット、540と繰り出すパフォーマンスのレベルも高く、まだまだこれからも多くの舞台でそのパフォーマーぶりを味わう事ができるのだろうなと思わせてくれました。 アナスタシアも(この人、あまり表情がないのでわかりにくいけれど)気持ちが乗っていたようで、32回転も手拍子に押されるように速いテンポのままエネルギッシュに回りきってとても良かったです。  



プログラム自体は予定されていた110分よりも20分近く早く終わってしまいましたが、その分フィナーレがさらに充実♪ ダンサーたちも皆笑顔で楽しそうでしたね~。  何度も何度も繰り返されたカーテンコールの後に鳴り止まない拍手に応えたデニスがグランド・ピルエットを披露し、その後御大ルジマトフもグランド・ピルエット。 客席の盛り上がりも最高潮に達したところでようやく幕となりました。 当初思っていたより中身が濃く質の高い公演で、3日間すべて見に行って良かったなと思います。 
また、来年1月のキエフ公演の詳細も発表になり、フィリピエワだけでなくカザチェンコも来日予定で、今度は白鳥に主演するのでとても楽しみになりました。 ペレンとマラトはいくつかのイベントのために来年1月にもまた来日するそうですが、デニスは今度いつ来てくれるのだろう? 芸術監督となったノヴォシビルスクとマールイのダンサーでこのようなガラ公演を来年の夏に企画してくれないかなぁぁぁ、光藍社さん!!  
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バレエの巨匠たち Bプログラム 8月3日
2016/08/15(Mon)
Bプロは、マトヴィエンコ夫妻の3演目がAプロと違うだけで他の出演者は前日のAプロと同じ演目の上演です。 2日はわりと空席が目立っていたので、エトワールガラの初日を迎える3日はどうなんだろう?と少し心配でしたが、逆に客入りはこの日の方が良かったです。 8割近くは埋まっていたのではないでしょうか。


<第1部>

「ジゼル」第2幕より
音楽:アドルフ・アダン
振付:ジャン・コラーリ、マリウフ・プティパ
アルブレヒト:デニス・マトヴィエンコ
ジゼル:アナスタシア・マトヴィエンコ

ヒラリオン:ミキタ・スホルコフ
ミルタ:カテリーナ・カザチェンコ
ドゥ・ウィリ:ナタリア・パテンコ、マルガリータ・アリヤナフ 

ウィリたちを従えたミルタが墓からジゼルを呼び出しすシーンから。 
アナスタシアのジゼル、復活の回転は軸もぶれず速度も十分でした。 彼女の回転系は安定していますよね。 踊りは最後まで破綻なく悪くはありませんでしたが、表現がわりと淡白なんですよね。 
一方愛する人を失った悲しみからか、死なせてしまった自責の念からか、憔悴しきってお墓に花を手向けにやって来たアルブレヒトのデニス。 幕を通してデニスがけっこう細やかな演技をしていたのでジゼルにももう少し応えて欲しかったなぁと。 デニスは踊りも最初から熱が入っていて、短い時間の中で観客にいろいろ見せよう届けようとしているのがよく分かりました。 ミルタに踊らされるところなどはもう本当に息も絶え絶えで・・・。 最後まで迫真のパフォーマンスでした。 
個人的に今回のジゼルで一番楽しみだったのはカザチェンコのミルタ。 相変わらず抜群のスタイルでウィリの女王の貫禄十分な佇まい。 アルブレヒトやヒラリオンの必死の命乞いをすぅっと無視するときの淡々とした冷たさもいい。 腕の動きも綺麗でした。 ヒラリオンのスホルコフは通常のヒラリオンの踊りに回転などのアレンジを加えてずい分と濃い内容の踊りでした。 コール・ドは今回のキエフの公演にはジゼルが入っていないせいか、まぁちょっとバラバラしてましたかね・・・。

 
<第2部>

「タンゴ」より
音楽:ミシェル・ポルタル
振付:エドワード・クルグ
デニス・マトヴィエンコ、アナスタシア・マトヴィエンコ 


Aプロの「ウィスパー」同様、クルグの作品。 ルーマニア生まれのクルグは2003年にそれまで自身がプリンシパルとして活躍していたスロベニア国立マリボール歌劇場バレエ団の芸術監督に就任し、デニスは「現代社会を意識している」と彼の作品を高く評価しているそうです。 夫妻がよく踊っている「レディオ&ジュリエット」もクルグの作品ですね。
この作品は男女の愛憎を描いたものとの事ですが、憎というほどまだ深刻ではなさそう。 テーブルをはさんで向かい合う男と女。 黙ったまま怒りを全身で表す女に、ひたすら言い訳をしているちゃらい男。 男が女かお金の問題でも起こしたのか・・・という感じでしたが、怒ったままでもきっちりステップを合わせてタンゴを踊るというのが面白かった。 最後に怒り冷めやらずという顔でスタスタスタスタ舞台を横切るアナスタシアが可愛かったです。 2人が上手と下手に別れて消えて行き、男だけが未練がましく振り返る。


「シェヘラザード」よりアダージョ
音楽:N.リムスキー=コルサコフ
振付:ミハイル・フォーキン
ファルフ・ルジマトフ、エレーナ・フィリピエワ


「ゴパック」
音楽:V.ソロヴィヨフ=セドイ
振付:ロスチスラフ・ザハロフ
ヴィタリー・ネトルネンコ  


「スパルタクス」よりパ・ド・ドゥ
音楽:アラム・ハチャトリアン
振付:ゲオルギー・コフトゥン
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ


「Escape ~終わりなき旅~」
音楽:ゾーイ・キーティング
振付:コンスタンティン・ケイヘル
ファルフ・ルジマトフ、デニス・マトヴィエンコ 


「赤と黒」よりパ・ド・ドゥ
音楽:エクトル・ベルリオーズ
振付:ウヴェ・ショルツ
カテリーナ・マルコフスカヤ、マクシム・チャシェグロフ 


「ボヴァリー夫人」より
音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
振付:マイケル・シャノン  
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ


「トゥオネラの白鳥(Black Swan)」
音楽:シャン・シベリウス
振付:マリヤ・ヴォルシャコワ
ファルフ・ルジマトフ


「海賊」よりパ・ド・ドゥ
音楽:レオン・ミンクス
振付:マリウス・プティパ、ワフタング・チャブキアーニ
アリ:デニス・マトヴィエンコ
メドーラ:アナスタシア・マトヴィエンコ 


メドーラのヴァリはガムザッティのヴァリだったかと。 すべてシングルのグランフェッテは安定していてスピードもありました。 
デニスは、ジャンプは思い切り良く、最後に少し腰を落とすピルエットは回転数も多く、マネージュは形も綺麗でスピードもありと、ともかくAプロのドンキ以上の大サービスです。 そしてまだまだ若い者には負けないぞとばかりに見せてくれた気迫のこもった540の連発に会場は大いに盛り上がりました。 素晴らしかったです。


初日と同じ演目を踊った他のダンサーたちも皆素晴らしいパフォーマンスを見せてくれました。 初見だったり、以前一度見たけれどあまり覚えていなかった演目は、昨日は目の前での展開を追いかけ分かろうとするのに必死な部分もあったのですが、2度目となると落ち着いて見られます。 それぞれの作品で、ダンサーたちが感性豊かに踊りで伝えていたり、キャラクターの心情を細やかな演技で表現していたりというのを改めて感じました。 正直、初日は少し冗長に感じた「赤と黒」と「ボヴァリー夫人」もこの日はそのように感じる事なく作品世界を楽しめたし。 全く異なる個と個がぶつかるデニスとルジの「Escape ~終わりなき旅~」は、観客の前で本番を向かえて初めて命が吹き込まれた作品はこうやって上演を重ねながら少しずつ自由にその姿を変えていくんだなぁと思ったというか・・・。 とは言っても振付家が表現しようとしている事が何なのかはわかりませんが、こういう作品の場合、自分にとっては音楽が好みか否かという事で受け入れ度合が違うんですよね。 キーティングのこの曲はメロディーもアレンジもけっこう聞き易い。 非常に気に入っているトゥオネラの白鳥を使ったルジのこの作品もとても興味深いので、振付家自身の解説を聞いてみたいなぁ。 だって黒鳥だしね(笑)!  


フィナーレでのダンサーたちは前日よりもいっそうリラックス&楽しそうで、客席との一体感もアップ。 カーテンコールもかなり長く繰り返され、さすがにお仕舞いかと思ったその後に、みんなが手を繋いで出てきてくれた時には(この雰囲気にちょいと合わないルジはいませんでしたが)、会場も大歓声に包まれました。 
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バレエの巨匠たち Aプログラム 8月2日
2016/08/11(Thu)
もう少し時間が経ってしまいましたが(っていつもの事ですが)、デニス・マトヴィエンコのダンサーデビュー20周年記念ガラ、「バレエの巨匠たち」に3日間すべて行って来ました。 コンテ中心のプログラムでしたが、A,Bプログラムは第1部で充分な時間を割いてクラシック作品の一部を上演、第2部のラストをクラシックのグラン・パ・ド・ドゥで〆てくれたので、コンテがそれほど好きではない自分にとってもバランス的にはほど良かったです。


<第1部>

「白鳥の湖」第1幕2場より
音楽:ピョートル・チャイコフスキー
振付:マリウフ・プティパ
ジークフリート:デニス・マトヴィエンコ
オデット:アナスタシア・マトヴィエンコ

ロットバルト:ミキタ・スホルコフ
小さい白鳥:カテリーナ・ディデンコ、アナスタシア・寺田
        マリア・ドブリャコワ、イーナ・チョルナ

デニスは昨年マールイの正月公演で組み慣れない大柄なボルチェンコ相手にジークフリートを踊った時よりは愛妻がパートナーとあって全然調子が良さそう。 湖畔のシーンだとサポートだけかと思いましたが、このガラ仕様の王子のメランコリックなソロで丁寧な踊りを堪能。  一方アナスタシアは美人でプロポーションも良く、アラベスクなどの静止のポーズは綺麗だったのですが、ポール・ド・ブラや足の運びに繊細さがなく時に乱暴で、彼女の踊りからは情感があまり感じられず、期待したようなしっとりと大人なジークフリートとオデットの恋物語ではなくて残念。 王子の視線は熱かったんだけどなぁぁぁ。  
ロットバルトのスホルコフは線は細いけれどほどよいダイナミックさがあって良かったです。 欲を言えばジークフリートの後ろで彼を翻弄しようとしている姿にはもう少し悪魔的凄みが欲しかったですが、ロットバルトを配してくれて良かったなと・・・。 
コール・ドは16人と少なめでしたが、空間が目立たないようにフォーメーションが工夫されているようにも思えました。 昼間もキエフの公演があってマチソワなので大変ですね。 若干ばらけ気味なところもありましたが4羽の白鳥はよく揃っていたと思います。 今回のコール・ド、キエフの割には小柄なダンサーが多いような?



<第2部>

「ウィスパー」
音楽:フレデリック・ショパン
振付:エドワード・クルグ
デニス・マトヴィエンコ、アナスタシア・マトヴィエンコ 


愛がテーマとの事ですが、こちら含め、プログラムにもっと作品内容の解説が欲しかったと思う作品がいくつか・・・。
2人の息はぴったりで、アナスタシアもコンテは普通に良かったです。


「シェヘラザード」よりアダージョ
音楽:N.リムスキー=コルサコフ
振付:ミハイル・フォーキン
ファルフ・ルジマトフ、エレーナ・フィリピエワ


フィリピエワがこの一演目だけなのは淋しいですが、彼女も昼間の公演で踊っていますしね。 彼女は少し前よりも体が絞れているように見えました。 動きも相変わらずしなやかで音取りも上手いし衰えないですねー。 同じくルジの肉体も衰えを感じさせませんが、さすがに跳躍などのスケールは小さくなったと思います。 初日だからか?エロティシズムの濃厚さは控えめだったかと。


「ゴパック」
音楽:V.ソロヴィヨフ=セドイ
振付:ロスチスラフ・ザハロフ
ヴィタリー・ネトルネンコ
  

チェボタル怪我のための代役だそうですが、最初の2回のジャンプのダイナミックさと高さが素晴らしかった。 最後までスタミナが切れることもなく若さでつっぱしった感じのゴパックでした♪


「スパルタクス」よりパ・ド・ドゥ
音楽:アラム・ハチャトリアン
振付:ゲオルギー・コフトゥン
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ


この2人のサビーナとクラッススのPDDは何度か見ていますが、舞台が比較的狭い会場だったので、今回文化会館の広いステージでマラトが心置きなく動けているのが見られて良かった♪ 二人の揺ぎ無い信頼感による磐石としか言いようのないパートナーシップで、投げる方も投げられる方も、支える方も支えられる方も思い切りの良いダイナミックなパフォーマンスを披露していて見事でした。 2人の表情もいいし。 しっかしペレンがマラトの肩に手をかけて倒立したままマラトが床に開脚していくラストシーンは何回みてもその究極のアクロバティックな振付にぞくっとします。 ペレンの体のコントロール力は本当に素晴らしいです。


「Escape ~終わりなき旅~」
音楽:ゾーイ・キーティング
振付:コンスタンティン・ケイヘル
ファルフ・ルジマトフ、デニス・マトヴィエンコ 


当初予定の作品から変更になった作品でプログラムには解説がなく、キャスト表の裏にも特に補足もないため、何を表現した作品なのかはさっぱりわからず。 
舞台上には大きな白いビニールが所狭しとあちこちに敷かれていて、照明を当てられ演出の一部であったり、デニスに巻き付けてがんじがらめにするようだったり、ルジが怪しげにたなびかせてみたりと、なかなか効果的。 特に最後に上手から強い光を浴びたルジのシルエットが映し出されるのは印象的でしたね。
デニスとルジは2人とも上半身裸で濃い臙脂?と白のトレーニング系?パンツ。 こうして2人並ぶと2人の筋肉のつき方が違うのもわかって、というか年も考えるとルジの肉体は異常なほどですね・・・。 同じ振りの時の二人の踊りのスタイルの違いも興味深い。 デニスは音楽のままにフリースタイルな躍動に溢れルジは美を崩さない。 Escape 終わりなき旅というタイトルに無理やり結びつけると、ルジ演じる人なのか心の闇なのか、から逃げようとして逃げ切れない永遠に続くデニスの葛藤といったところ?? 

 
「赤と黒」よりパ・ド・ドゥ
音楽:エクトル・ベルリオーズ
振付:ウヴェ・ショルツ
カテリーナ・マルコフスカヤ、マクシム・チャシェグロフ 


マチルドの寝室でのマチルドとジュリアンのPDD。 どことなく不敵で挑戦的な愛と緊迫感とがとても良かったと思います。 小柄なマルコフスカヤの軽やかな踊りと長身で均整の取れた体で堂々とした踊りのチェシャグロフの対比も面白かった。リフトの多い振付でしたが、パートナーシップは万全でした。


「ボヴァリー夫人」より
音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
振付:マイケル・シャノン
イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ

  
イルゼ・リエパのために1995年に振付けられた作品で、ラフマニノフピアノ協奏曲第2番2楽章に使ったエマと不倫相手である青年のPDD。 
上品な白いキャミソールドレス?のペレンはほのかに艶やかでとても美しく、ベストスーツ姿のマラトの美青年っぷりもかなりのもの。 この上ない愛の喜びに身をゆだね幸せに浸りながらも許されない関係ゆえの切なさと苦しさからも逃れられない心のうちを二人とも丁寧に大人の演技でみせてくれたと思います。 息の合った踊りもとても良かったです。 特にペレンのポアントの細かい綺麗な動きとマラトの肩に手をかけて飛び上がった時の180度以上の大開脚のしなやかさが印象的でした。


「トゥオネラの白鳥(Black Swan)」
音楽:シャン・シベリウス
振付:マリヤ・ヴォルシャコワ
ファルフ・ルジマトフ


急遽、追加になった演目。
今年の6月にペテルブルグで初演されたこの作品の振付家であるマリヤ・ヴォルシャコワはマールイが「シンデレラ」を制作した際に、ニコライ・ボヤルチコフとともに演出・振付をした方との事です。
配られたキャスト表(最終日のCプロ)にはトゥオネラの白鳥なのに(Black Swan)とわざわざ表記がある(プログラムの紹介分などにはBlack Swanとは書かれていないのですけどね)のは?ですが、ルジのガウチョパンツもどきと肌が透けて見えるような短い胴衣は黒で、歌舞伎の隈取以上の化粧からしても、どう見ても黒鳥ですからね。 
シベリウス生誕150年の昨年はシベリウスの曲を聴く事が多く、トゥオネラの白鳥も物悲しくて暗く神秘的な旋律が気に入っていてよく聞きましたが、この作品はトゥオネラ川を泳ぐ白鳥というよりは死の国トゥオネラの死神の舞のようです。 ルジの身体の動き、特に腕の動きの滑らかさに両性具有的な印象を受けました。 ルジマトフに振り付けた作品ですが、身体のラインの美しい長身女性ダンサーが踊るのも見てみたい気がします。


「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ
音楽:レオン・ミンクス
振付:マリウス・プティパ、アレクサンドル・ゴルスキー
バジル:デニス・マトヴィエンコ
キトリ:アナスタシア・マトヴィエンコ 

ウラディスラヴァ・コヴァレンコ、カテリーナ・チュピナ、キエフバレエ 

マールイのパキータでお馴染みの背景にコール・ド・ダンサー付きでとても華やかな雰囲気ですが、デニスとアナスタシアのアダージョはいま一つしっくりきていないというか、やはりアナスタシアのクラシックラインがどうも緩いというか、特にアームスがダメだわ・・・。 ピルエットやシェネなどは綺麗でスピードもあるしグランフェッテもシングルでしっかり回りきったりする技術は充分なのですけれどね。 
デニスは愛妻相手に相変わらずハッピーモードで存在感十分なパフォーマンス。 マネージュのスピードは目に鮮やかなほどだったし、グラン・ピルエットも高速で、ともかくソロは120%な勢いで観客を湧かせてくれました。 そのあまりの飛ばしぶりに明日以降大丈夫か?と思わず心配になるほどでしたが、彼のその心意気に素直に感激!! 
一週間以上も経ったので怪しいといえば怪しい記憶なのですが、名前が2人出ていたヴァリエーションは最初のヴァリ一つだけだったような。 キエフのダンサーで華は添えてくれたけどどっちなのかわからず。


フィナーレはそれぞれのペアが作品の見せ所を少しずつ踊るガラ恒例のスタイル。 和やかで皆も楽しそうな笑顔でした。 デニスの晴れやかで満足そうな表情がとっても良かったな!
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オールスター・バレエ・ガラ プログラムA 7月23日
2016/07/31(Sun)
「カルメン組曲」より
振付:A.アロンソ
音楽:ビゼー/シチェドリン
ウリヤーナ・ロパートキナ、アンドレイ・エルマコフ


なんとも往生際が悪いというか・・・、こんな事を願ってはいけないのだけれど、最後の最後までロパートキナのパートナーが急遽ダニーラに変わったりしないかしら!と願いつつサイトをチェックしつつ迎えた初日でございました・・・。 
ロパートキナは彼女らしい凜とした雰囲気に妖艶さが入り混じるようなカルメンで、もうちょっとすれた強さのようなものがあれば尚良かったとは思いますが、ロパートキナですものね。 細かいステップにも大胆な動きにも肢体の美しさが生きている踊りはさすがです。 ただエルマコフの演技と踊りがあまり冴えなかったのでドラマという意味では物足りず、念願のロパートキナのカルメンなのにいまいち感動がなかったのが残念。 


「ジゼル」よりパ・ド・ドゥ
振付:M.プティパ
音楽:アダン 
ニーナ・アナニアシヴィリ、マルセロ・ゴメス


登場したジゼルに一瞬誰?と思ってしまったほどニーナの身体が厚い。 チュチュは膨らませないで自然な形に落としておいた方が重量感が軽減されたのではないかと。 そんなヴィジュアルのせいもあり、精霊というよりもまだこちら側から去ることのできないマリア様的な母性と慈愛に満ちた生身のジゼルに思えました。 それでも彼女の動きは柔らかくてとても綺麗でした。
そしてそんなニーナをしっかりとサポートしてジゼルとして舞わせたゴメスの献身には背筋を正したい気持ちに。 バレリーナをサポートする男性ダンサーの鏡の中の鏡のような人ですね。 ゴメス自身はサポートだけに力を使い果たしたわけではなく、きっちりアルブレヒトとしてそこに立っていたし、踊りにも余裕があり、大きなジャンプにも関わらず着地の足音がとても静かなのには感心させられました。 
通常のパ・ド・ドゥにジゼルとアルブレヒトの別れのシーンを付け足して物語性を強く持たせたのも効果的だったと思います。


「Tango y Yo」
振付:E.コルネホ
音楽:ピアソラ
エルマン・コルネホ  


自作であるだけに彼のチャーム120%という感じでしたが、特に動から静へのムーヴメントの転換がとても綺麗だったのが印象的。 帽子の使い方も小粋でかっこいい。


「トリスタン」よりデュエット<トリスタンとイゾルデ>
振付:K.パストール
音楽:ワーグナー
スヴェトラーナ・ザハーロワ、ミハイル・ロブーヒン  


個人的にはこの日の白眉。 
細く長く美しい手足、整った美しい顔立ちと、神様もこれ以上与えるものはないでしょうというくらいの完璧な容姿でこれほどのパフォーマンスを見せられたら、もうため息しか出てきません。 しなやかな肢体での表現は圧巻でした。 これほど音楽と一体になって、振付と音楽を自分の身体に取り込んでしまったようなザハロワは初めて見たような気がします。
ロブーヒンも優しく堅実なサポートとしっかりした踊りで素晴らしかったです。 


「レクイエム」より
振付:K.マクミラン
音楽:フォーレ
アレッサンドラ・フェリ
(ソプラノ:安藤赴美子) 


マクミランが敬愛するジョン・クランコを追悼して創作したソロ、パ・ド・ドゥ、群舞など7曲からなる1幕バレエの第4曲で、ソプラノ独唱(慈悲深いイエスよ)に振付けられた作品との事です。
フェリはまるで純真無垢な少女のようで、純粋な祈りの気持ちがそのまま鎮魂の踊りとなっているようでした。 ただ席がかなり前の方だったせいか、ソプラノの音量が若干大きく感じ、時々そちらに気を取られてしまいました。 もう少し後ろだったら気にならなかったかな?


「チャイコフスキー・パ・ド・ドゥ」
振付:G.バランシン
音楽:チャイコフスキー
ジリアン・マーフィー、マチアス・エイマン


軽快で明るいはずの音楽がなぜが錘でもついているかのように重く感じられ、管のソロもどんよりした感じで、特にアダージョは踊りの振付と音楽の乖離具合がかなりストレスでした。 ジリアンとエイマンの呼吸もいまひとつ合っていないというか、エイマンが少し遠慮がちのように見えて序盤は爽快感が少し足りない気がしましたが、ジリアンの調子が尻上がりに良くなった後半は良かったです。 彼自身の踊りはさすがのエレガントさでジャンプの踏み切りや着地の柔らかさが印象的。

[休憩]

「トッカーレ」
振付:M.ゴメス
音楽:伍家駿 
カッサンドラ・トレナリー、マルセロ・ゴメス
(ヴァイオリン:小林美恵、ピアノ:中野翔太


今年6月に亡くなった、ABTのスポンサーの一人で、2012年にこの作品が初演された際にも多大なる援助をして支えたというMr.Fred Shenへのオマージュとして上演。
シャンパンゴールドのレオタード姿のトレナリーはやや小柄で身体能力のとっても高そうなダンサーです。 複雑そうなステップも軽快でリフトされた時の体のコントロールも上手かったです。  磐石なサポートぶりの上半身裸のゴメスには筋肉美を堪能させてもらいました。


「グルックのメロディ」
振付:A.メッセレル
音楽:グルック
ウリヤーナ・ロパートキナ、アンドレイ・エルマコフ
 

ペレンとマラトも最近よく踊っている作品ですね。 ロパートキナのポーズの美しさ、上品さが際立ちます。 ストールを優雅にたなびかせるロパートキナはまさしく天上の女神の神々しさでした。 
エルマコフは担ぎ手としての任務は無事遂行。 
ロパートキナが選んだパートナーという事は重々承知していても、ダニーラだったらカルメンだってグルックだって、もっともっとロパートキナが輝いたわ!!と諦めがつかない自分はどーしようもない・・・。 でも、2作品を見て、そしてすべての演目を見終わった後に心底そう思ったのでした。


「海賊」より寝室のパ・ド・ドゥ
振付:K.セルゲーエフ/A.M.ホームズ
音楽:アダン他
ジリアン・マーフィー、マチアス・エイマン


ジリアンのピンクのひざ丈ドレスがチャイパドと似ていたので、色なりデザインなり違えば良かったのに。 ガラで海賊のこのシーンを上演するのは珍しいですよね。 しっとり熱く互いの高まる想いは伝わって来たけれど、エイマンの雰囲気にはコンラッドがあまり合ってはいないし、リフトばかりで踊りの見せ場がなくてもったいなかったなぁ。


「ロミオとジュリエット」第3幕より寝室のパ・ド・ドゥ
振付:K.マクミラン
音楽:プロコフィエフ
アレッサンドラ・フェリ、エルマン・コルネホ 


フェリにとってはマクミランのジュリエットは自分の分身といってもいいのかもしれないですね。 プロコフィエフの音楽が流れればすぅーっとすぐその人生に入り込めるような。 ロミオへの愛情、悲しみ、切なさ、彼を失うかもしれない恐怖のようなものすら入り混じったジュリエットの感情をものの見事に振付にのせてしまっている。 年齢による衰えなども微塵も感じさせなかったと思います。 コルネホとは身長のバランスも良く息もとても合っていたのですが、彼のロミオは自分の好みではなかったので・・・。


「瀕死の白鳥」
振付:M.フォーキン
音楽:サン=サーンス
ニーナ・アナニアシヴィリ
(チェロ:遠藤真理、ピアノ:中野翔太)


ニーナの瀕死をチェロとピアノの生演奏で見られるなんて贅沢ですね。
なんと言ったらいいのか・・・、近づいてくる死に堂々と向かい合っている強さのようなものを感じてしまいました。 あぁいう波打つような腕の白鳥を久しぶりに見たなぁ。 


「海賊」よりパ・ド・ドゥ
振付:M.プティパ
音楽:アダン/ドリゴ
スヴェトラーナ・ザハーロワ、ミハイル・ロブーヒン


この日のトリにふさわしい、なんとも華やかで輝かしく美しいザハロワのメドーラ。 ここまでチュチュはニーナの白鳥だけだったので、彼女のゴージャスなチュチュ姿にこれぞクラシック・バレエ~~と心も弾んでしまうほど。 一つ一つのクラシックラインも非常に美しく、めりはりの効いたシャープな動きも素晴らしかった。 ロブーヒンもソフトにダイナミックなアリを好演。 クラシックのパートナーとしてはザハロワは若干大きすぎるような気もしますが、サポートは万全ですね! 


フィナーレはペアが次々に出てきてそれぞれの作品の一部を踊るというよくある演出。 途中から入り乱れてしまったのでぶつかるんじゃないかとちょっとハラハラしましたが。 フェリとコルネホはBプロのル・パルクのキスシーンを早々に♪ 疲れも見せずに快速のピケターンを披露してくれて相変わらずのサービス精神旺盛ぶりを見せてくれたニーナにも感謝です。
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バレエの王子さま 7月15日
2016/07/19(Tue)
15日の初日に見て来ました。 会場が文京シビックホールだという事をすっかり忘れていて、危うく上野に行ってしまうところでした。  終演は何時くらいだろうとサイトを確認した時に気がついて助かりましたが・・・。


- 第1部 -

オープニング
振付:ロマン・ノヴィツキ― 
音楽:オスバルド・フレセド
全員


幕が上がるとそこにはシムキンが。 彼がこの場をしきって他のダンサーを紹介するのかと一瞬思ったけれど、順番に出て来て踊ってははけ、また出て来て踊ってちょっとポーズを取ったりかっこつけてみたりと思い思いに。 最後に皆がそろって顔見せ終了♪


「バレエ101」
振付:エリック・ゴーティエ
音楽:イェンス・ペーター・アーベレ
ウラジーミル・シクリャローフ


振付のゴーティエはモントリオール生まれでコンテンポラリー作品で才能を発揮したダンサーだそうですが、この作品は2006年に発表しいくつかの賞を受賞した出世作の一つとの事です。
最初の英語のナレーションをこの公演の案内の英語での場内アナウンス?と思って聞いていたら、バレエ用語はフランス語だけど云々・・・、クラシックの基本ポーズを1から100まで紹介していく・・・正確には101だけど・・・云々、もう始まっていたのですね。
シクリャローフの太股が意外に(マリインカの来日でもあまり彼は見ていない)しっかり太いのにちょっとびっくりでしたが、あのくらいの太さがなければダメかしら?とも思うかなり足にきそうなハードな作品。 1番から100番まで順番にポーズを取った後は、ナレーションが挑発的に指令するランダムな番号のポーズを言われるままにとり続ける・・・。 これがまたかなり速いスピードなので、なんかもうシゴキのレベル?(笑) 爽やかな余裕の笑顔から、だんだん引きつり気味な笑顔に変るシクリャローフ。 それでもポーズは美しかったです。 ただ、人形の手足胴体がバラバラになっていたオチである101番のポジションは個人的にはいささか悪趣味に感じられ受けつけず。


「水に流して」
振付:ベン・ファン・コーエンベルグ
音楽:エディット・ピアフ
サラ・ラム


コンテではあるけれど、クラシックの要素も取り入れられた粋な作品。 サラ・ラムがとても楽しそうに音楽と戯れているようなのも良かった。


「ファイヤーブリーザー」
振付:カタジェナ・コジルスカ
音楽:ルドヴィコ・エイナウディ
ダニエル・カマルゴ


シュツットガルト・バレエ団でダンサーとしても活躍したコジルスカがカマルゴのために振付けた作品との事。
カマルゴは昨年のシュツットガルトの「ロミジュリ」でマキューシオを見た時に跳躍力と軽快な身のこなしが素晴らしいと思ったダンサーですが、この作品はそんな彼の身体能力の高さを見せるためのような作品。 カマルゴは必要以上に力むこともなくパワフルにしなやかに表現するのが凄いなと。 いいダンサーですね! この人の踊りをもっと見たくなりました。


「予言者」(世界初演)
振付:ウェイン・マクレガー
音楽:テリー・ライリー
エドワード・ワトソン


上半身裸で黒の長タイツというカマルゴと全く同じスタイルのワトソンを見た瞬間には、なぜ同じようなものを続ける?とも思いましたが、さすがはワトソンで、あっという間に彼独特のストイックで危うく深みのある世界に持っていく。


「タンゴ」よりソロ
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:アストル・ピアソラ
ウラジーミル・シクリャローフ


上下とも黒。 上は若干ゆったりしたブラウス系に黒のタイツで先ほどの101のがっちり体型とは違い、ほどよく締まって細く見えます。 少年っぽさがすっかり消えた年相応の男性らしい顔つきに色気も見えて、ダンスにも切れがあって、気持ちも乗っていてとても良かったです。


「同じ大きさ?」
振付:ロマン・ノヴィツキ― 
音楽:ハズマット・モディーン/ウェイド・シューマン/バハムート
ダニエル・カマルゴ、レオニード・サラファーノフ、ダニール・シムキン


シュツットガルト・バレエ団のプリンシパルであるノヴィツキー振付作品で、昨年のバレエ団のガラでも上演されていたのですね。 3人の若者が他の2人を出し抜こうとして奮闘するユーモラスな小品との事。
出し抜くといってもそこに狡猾さとか抜け目なさというようなものはなく、気の知れた仲のいい友達同士がちょっとふざけてみたみたいな感じかな? 3人とも楽しそうなんだけど、技の競い合いは真剣そのもの。 表情豊かなシムキンとすっとぼけた感じのサラファーノフに対し、ご本家のカマルゴがわりと生真面目路線なのがちょっと意外だったのですが、これ、シュツットガルトのダンサーによるスタンダードはどんな感じなんだろう?


「マノン」より"第3幕のパ・ド・ドゥ"
振付:ケネス・マクミラン
音楽:ジュール・マスネ
サラ・ラム、 エドワード・ワトソン


「同じ大きさ?」までの流れからは全く繋がらない「マノン」の沼地のPDD。 バレエフェスのようなガラでもここだけを持ってくるのは大変なのに、ここでこれ?みたいな唐突感が大きすぎ・・・。
それでもラムとワトソンの没入度は半端なく、アクロバティックなリフトも危なげなく決まって、最後には思いっきり惹き込まれてしまいました。 ワトソンの役者的技量は凄いですね。 


- 第2部 -

「エチュード」
振付:ハラルド・ランダー 
音楽:カール・チェルニー/クヌドーゲ・リーサゲル

(ゲスト)
エトワール:マリア・コチェトコワ
レオニード・サラファーノフ
ウラジーミル・シクリャローフ
ダニール・シムキン

白の舞踊手(ソリスト):沖香菜子 岸本夏未
東京バレエ団


東京バレエ団のメンバーもここ数年でけっこう変わっていて、最近は見る機会が減っているのでソリストとして名前が出ているダンサー以外で分かるダンサーがめっきり少なくなってしまいました。
奈良さん、乾さん、吉川さんしか自信がない・・・。 最初のバーレッスンで足の上げ方やポーズが好みのバレリーナがいたのだけれど誰なのかな? 沖さん、岸本さんはじめ、女性ダンサーたちの踊りはとても安定していたし、コール・ドとしての動きも綺麗だったと思います。 男性ダンサーは、もっとみな身長が高くてラインが綺麗だったらば・・・と思わない事もないですが、こればかりは仕方がない。
コチェトコワはもうちょっと女王然としていても良かったけれど、踊りの安定感は抜群でキレもあり3人のパートナーたちとのコンビネーションも問題なく見事だったと思います。 シクリャローフはシルフィードのサポートだけでしたが、愛らしいコチェトコワに爽やかな甘さが加わってロマンティックシーンの演出にちゃんと一役買っていましたね。 ここでは上下白の衣装で、衣装によっての印象の違いというのも改めて感じた事でありました。 シムキンは余裕を感じさせる踊りなのだけれど、相方がサラファーノフだったのがちょっと気の毒だったような気がしないでもない。 サラファーノフも圧巻という見せ方ではなかったですが、しなやかでエレガントでやはり素晴らしいダンサーですね。


フィナーレ
振付:ロマン・ノヴィツキ― 
音楽:ジョルジュ・ビゼー
全員


540連発していたシムキンに、大サービスというより本番で出し切れていなかったのかな??とも思ったり。



とても充実した公演でしたが、最初にバレエの祭典の速報でマックレーとサラファーノフ出演の「バレエの王子様」と発表した時点では、いったいどんな構想があってどんな公演を手がけたかったのだろうと疑問に思わずにはいられなかったです。
バレエで王子様と言ったらクラシック作品でお姫様とのPDDと思っちゃいますよね。 一人のダンサーの冠ガラではないとタイトルの付け方も難しいのでしょうが、あまりにタイトルのイメージと内容がかけ離れていると、「こんなはずじゃ・・・」とか、「それなら見たかったのに・・・」という事にもなってしまうし。
個人的にはやけに上機嫌なシクリャローフと笑顔を見せないカマルゴ(緊張していたようには感じなかったけどなー)の対照的な二人が印象的でしたが、カマルゴにかな~り興味を持ちました。 もちっと身長があったら理想的ですが、今後どのようなダンサーに成長していくのか楽しみです。 シュツットガルト・バレエ団を離れる彼をこれからも見られる機会があると良いのですけど。

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新国立劇場バレエ団「ドン・キホーテ」 5月8日
2016/05/15(Sun)
一週間経ってしまいましたが、新国立劇場ドンキ最終日の8日は随所で絢子ちゃんと雄大君のパートナーシップの深まりとその妙を感じる事のできた素晴らしい舞台でした。 という事で感想はほぼ2人についてで絶賛モードです・・・。
2人はここ数年、ほとんどの作品でペアを組んで踊ってきているだけあって、踊り・演技の両面に余裕と信頼を感じます。 演技面で言えばちょっとしたアイコンタクトなどもとても自然だし、キトリがバジルに抱きついたりする時も体をぴったりくっつけて回す腕にもぎゅっと力が込められているし、バジルもそんなキトリをしっかり抱きしめて、舞台上で恋人同士を演じているのではなくちゃんと恋人同士になっているのがいいですね。 日本人ダンサーじゃなくても恋人同士のフリくらいにしか見えない主役が案外多いので、それがとても好ましく魅力的に感じました。

前回は見逃した絢子ちゃんのキトリ、ちょっと気が強くて明るく活発なお嬢さんって感じです。 くるくる変わる表情もとても豊かで生き生きしているのがいいですね。 踊りはいつもより大きく手足を動かしダイナミックに見えます。 それでいてムーブメントは柔らかく綺麗で雑なところは一切なし。 フェアテも流れるように軽快に決めていました。 また音のとり方が素晴らしいのは変わらずで、音楽の緩急に関わらず一音たりとも無駄にする事なく音に乗り続けている彼女の踊りはともかく見ていて気持ちがいい。  音を上手く使って役らしいアクセントを付けられるのも彼女ならではだと思います。 
雄大くんは2月のシルフィードの時よりも体が絞れてすっきりしたライン。 踊りは軽快にきっちりと。 カスタネットのソロもジャンプの切れがよく回転も速くてぶれない。 サポートも問題なく、片手リフトも1幕の2回目はとても長くて絢子ちゃんも飛び切りの笑顔でタンバリンを鳴らし続けていたのが印象的でした。 一幕最後に広場から去って行く時もリフトで投げられた絢子ちゃんがくるっと空中で回転というノリノリモード。
演技の方もいろいろと細かくというか、そこに仲間たちとの普通の生活が見えるようで周りとのやり取りを楽しんでいるようでした。 

2幕も引き続き好調で、酒場での踊りは二人とも弾けてました。 下手での酒盛りも賑やかでしたが、キトリがエスパーダからもらった薔薇にうっとりしているのを見てもーれつに嫉妬するバジル。 口を開けたままむくれて固まってたのが可笑しかった。
夢の場での絢子ちゃんのドルシネアは優雅で気品があって真骨頂を存分に発揮。
そして3幕のGPDDはとても完成度が高く、ドンキらしい開放的な華やかさもありながら2人のダンスは端正でエレガントで実に堂々としていました。 呼吸もぴったりで片手リフトやフィッシュダイブもきっちりと。 雄大君の大きく周ったトゥール・ド・レン・アン・マネージュはお見事。 絢子ちゃんのヴァリはここでもニュアンスの付け方が上手く実に音楽的でキュート。 32回転は前半はシングル・シングル・ダブルでまとめ後半はシングル。 最後やや乱れてのフィニッシュを気にしたのか控えめなレヴェランスでなんとなくトーンダウンしたところに雄大君がそんな空気を一層するような爽快なピルエット。 その心意気に応えた絢子ちゃんの高速回転も勢いがあって盛り上がりましたねぇぇぇ。 最後の最後、絢子ちゃんの回転軸が乱れたのを雄大君がさり気なくぐいっと引き寄せてポーズ!だったのですが、本当に彼は頼もしいパートナーとなりましたね!  
来月のアラジンも見ますけど、来シーズンの2人のロミジュリもとっても楽しみになってきました!!

脇キャストで目を惹いたのは八幡さんのアクティブなサンチョ・パンサ。 大きなジェスチャーはとても分かりやすかったですし、踊りではなくても常に音を聞くことにも神経を使っていたように感じました。 奥村さんはお茶目で爽やかなガマーシュを好演していましたが、つくづくもったいないなと・・・。 
森の女王を踊った木村さんは初めて見ましたが、頭が小さく体が華奢なダンサーですね。 長い腕のポール・ド・ブラはとても綺麗でしたし落ち着いた踊りでした。 キトリの友人役の奥田さんと細田さんは2人とも踊りが綺麗で舞台に華やぎを添えていました。 
益田さんのギターの踊りは哀愁が感じられて良かったですし一緒に踊っていた二人のダンサーが2人とも超美人で目の保養♪
爽やかな色気があったボレロの林田さんは今後注目かも。

そんなこんなで初日同様とっても楽しい舞台でした。
カーテンコールも大盛り上がりで、最後は一階席ではかなりの人がスタンディングオベーション。 新国立劇場のゲストなしの公演でこんな盛り上がりを経験したのは初めてですが、ゲストなしの舞台のクオリティーも非常に高く、団員一丸となってよい舞台にしようと取り組んでいるのがよく伝わってきます。  





キトリ:小野絢子
バジル:福岡雄大
ドン・キホーテ:貝川鐵夫
サンチョ・パンサ:八幡顕光
ガマーシュ:奥村康祐
ジュアニッタ:奥田花純
ピッキリア:細田千晶
エスパーダ:小柴富久修
街の踊り子:寺田亜沙子
メルセデス:堀口 純
ギターの踊り:益田裕子
ジプシーの頭目:マイレン・トレウバエフ
二人のジプシー:池田武志、宇賀大将
森の女王:木村優里
キューピッド:広瀬 碧
ボレロ:寺井七海、林田翔平
第1ヴァリエーション:五月女 遥
第2ヴァリエーション:柴山紗帆
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新国立劇場バレエ団「ドン・キホーテ」 5月3日
2016/05/06(Fri)
5月3日に新国立劇場のドンキ初日、米沢&井澤ペアを見て来ました。
前回は2013年の6月で、その時は米沢さんは雄大君とのペアで見ています。 井澤さんは団員ではなかったし、ドン・キホーテは山本さんだったし・・・。 3年前のキャストを見ると全体的にだいぶ入れ替わったなぁぁぁと。

米沢さんは本当に上手すぎるくらい踊りが上手いです。 まるで日常の普通の動作のように、すべてがごく自然でこれっぽっちも力みがないのが凄いですね。 時折パからパへの繋ぎのラインが綺麗に見えない事もありましたが、決めのポーズはきっちりと。 回転系の安定感は抜群で軸は全くぶれないし、男性のサポートも全く必要ない感じ。 1幕のフェアテも速いテンポにきっちり合わせて涼しい顔して回ってました。 3幕のGPDDも見事な出来で、グランフェッテの前半、あんなにさらっとトリプルを何度も入れられてしまうと唖然としてしまいます。
キャラ的にもキトリはとても合っていてお芝居も悪くはないのですが、バジルデビューの井澤さんがまだ役を楽しむ余裕がなかったせいか? 最初のうちはやや段取り的で、若い恋人同士のエネルギッシュな生き生き感が弱めだったかなと。 
あとはドルシネアで幻想の世界の麗しの姫という雰囲気が出せれば言う事なしなんじゃないでしょうか。

井澤さんは主役どころかピンで踊るのを見るのも初めてだったのですが、とても丁寧に踊るダンサーですね。 また身体のコントロールも良く、特にピルエットのコントロールは見事でした。 1幕の途中で上手から出てきて見せた開脚ジャンプの高さと美しさも印象に残っています。 何でも一人で出来ちゃう感じの米沢さんがパートナーという事もありますが、サポートも危なげなかったですし片手リフトもきちんと決めていました。 
丁寧なダンスに通じる律儀な感じの演技にも好感は持てますが、バジルならもうちょっと弾けてくれても良かったと思います。 この辺は2度3度と舞台をこなしていけば自然に変っていくでしょうし、パートナーに刺激されてというのもありますよね。 

で、この日の自分的一番は長田さんのからっとした色気のある華やかな踊り子。 いや~素敵だったなぁ! 音感のいい人は何を踊ってもほんとに上手い!! 彼女が踊る事で音楽も倍くらい魅力的になるような踊りは本当に素晴らしいです。
マイレンのエスパーダも相変わらず存在感たっぷりに男の色気を振りまきまくる♪  爪先までね(笑)! 体の切れもよくマント捌きもメチャクチャ上手いです。 長田さんとの雰囲気もとても良くて、この2人のキトリとバジルも見たかったなぁ。

森の女王の細田さんはチュチュ姿が美しいですね。 長い手足が描くラインも美しく踊りも安定していました。 キューピッドの五月女さんはしなやかで柔らかい踊り。 3人と4人のドリアードも万全、コール・ドも揃っていて新国の夢の場はクラシックバレエの美しさが堪能できます。

その他、艶やかな美貌が舞台を一層明るくするようなメルセデスの本島さん、どうしてもノーブルさが隠せない菅野さんのガマーシュ、出番は短いながらもシャープな踊りが目を惹いた中家さん、速いテンポでもきっちりとした踊りだった第1ヴァリの奥田さん、切れのある踊りの福田さんにやっぱりこの人濃いわ!な木下さんなど、多くのダンサーがそれぞれの役をしっかりと見せてくれてやっぱりドンキは見どころ満載で楽しいですね!!
8日の絢子ちゃんと雄大君主演の舞台もと~~~っても楽しみです♪


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キトリ:米沢 唯
バジル:井澤 駿
ドン・キホーテ:貝川鐵夫
サンチョ・パンサ:髙橋一輝
ガマーシュ:菅野英男
ジュアニッタ:柴山紗帆
ピッキリア:飯野萌子
エスパーダ:マイレン・トレウバエフ
街の踊り子:長田佳世
メルセデス:本島美和
ギターの踊り:堀口 純
ジプシーの頭目:小柴富久修
二人のジプシー:福田圭吾、木下嘉人
森の女王:細田千晶
キューピッド:五月女 遥
ボレロ:丸尾孝子、中家正博
第1ヴァリエーション:奥田花純 
第2ヴァリエーション:寺田亜沙子
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