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「ラウレンシア」 10月19日&20日の感想 by うみーしゃさん
2010/12/07(Tue)
【バレエ・レビュー】( )内は20日のキャスト
ラウレンシア: イリーナ・ペレン
  フロンドーソ: アントン・プローム
  司令官: ミハイル・ヴェンシコフ
  エステヴァン(ラウレンシアの父): セルゲイ・モカナコフ(アレクセイ・クズネツォフ)
  ジュアン(フロンドーソの父): アンドレイ・ブレクバーゼ
  メンゴ(バイオリニスト): デニス・モロゾフ(ニキータ・クリギン)
  パスキュアーラ: アナスタシア・ロマチェンコワ(サビーナ・ヤパーロワ)
  ジャシンタ: オクサーナ・ボンダレワ(エルビラ・ハビブリナ)
  司令官の部下: フィリップ・パーカチョフ、パヴェル・マスレニコフ
  結婚式のパ・ド・シス:
  イリーナ・ペレン、ヴィクトリア・クテポワ、オクサーナ・シェスタコワ(ヴァレリア・ザパスニコワ)
  アントン・プローム、ニコライ・コリパエフ、アンドレイ・ヤフニューク
  カスタネットの踊り: マリアム・ウグレヒカーゼ、アレクセイ・マラーホフ
  フラメンコ: オリガ・セミョーノワ(アンナ・ノヴォショーロワ)、アレクサンドル・オマール、ミハイル・シヴァコフ

18日19日ラウレンシア
1幕1場:本当にマールイの女性は美女揃いだなぁと思う。めちゃくちゃスタイル良い上に、体型がそろってきていますね。踊りも合っていて、華やかさで見ごたえもあるんだけど、なんですかね。エリートOL集団?黙々と淡々と、という感じがしてしまう。昔のように、皆で一緒に踊るのが楽しい!!っていう雰囲気ではない・・・。先頭に立つ5人のグループ・リーダーが持ち場や車間距離を計算しつつそれぞれまとめていくぞ、というなんとなく真面目な気合は感じるものの、少々無機質かもしれません。いや、美しいコールドでしたよ。だけどね・・・。
主役はペレンちゃん。美しく優しい娘さん。以前ドンキを見たときは色気有りすぎ!?とも思ったけど、今日は純粋で気立てのいい村娘。ロマチェンコワが親友役。改めて見ると、地面に杭を打ったようにまっすぐ立つロマチェンコワ姐さんは、とても力強くて安定していて気持ちいい。上手いんだなぁ。とため息。
2日目はヤパーロワちゃん。線が細いながら正確でキレイな踊り。個性というか、インパクトがちょっと弱いけどね・・・。舞台って難しいねぇ。彼女の「踊り」はすごく好きで、バレエを習ったことのある者としては、憧れずにはいられない。
2年前ダメダメで、マールイの男性陣は一体どうなっちゃうんだろう、と心配していたコールドもかなりキレイにそろっていて、こちらは嬉しかった。若手が増えました。日本に来ていないメンバーもいるだろうけど、長身男性チームの顔がほとんど知らない人ばかり。でも、このラウレンシアのちょっとスペインちっくな振付がとってもかっこいい上に、身体を45度くらいずつ向きを変えていく振りの全員の角度、タイミング、アームスが揃っていて「おおお」という感動が。マスロボエフが1日目はいなかったけど、2日目はリーダーになってまとめてくれました。男の子チームにコリッパー・ヤフニューク・ニキータ・クリギンなどソリストが沢山まざっていたのも良かった。日本公演でこんな豪華な組み合わせはまずないですものね。小さいチームもくるみ割人形隊が真ん中で大活躍。いやぁ見ごたえあります。
1日目は気づかなかったけど、2日目、ここでなぜか客席がざわざわとしてびっくりした。え・なんで?まだ事件は起こってないよ!?(笑)
ヴァイオリン弾きのゴメスは1日目モロゾフ。2日目クリギンJr。2人ともなかなか良かったです。司令官の手下にやられて倒れこむ演技が自然で良かった。クリギンはちょっと繊細な、女の子のような美少年系。(やっと顔を覚えた)謙虚でやさしそうな雰囲気がマル。日本でも人気出ると思うよ!お父様ファンとは違う層にね。私みたいな。(笑)最後の挨拶のとき、あまりにも後ろの中に隠れているので「今までどこにいたんだ!」というような感じ~。(笑)

1幕2場:洗濯場のシーン。
フロンドーソに水をかけるペレンの仕草が本当にカワイイ。
個人的には、重そうなたらいをぶちぶち運んでいる女の子もGOOD。
この辺のマイムというか、演技はマールイは抜群だよなぁ。端から端まで。
何より、場面と場面のつなぎがぱっぱっと進んで非常にテンポよく気持ちいい。
そんなのどかな田園風景に影を落とす権力者の司令官とその手下。手癖が悪く、村を歩く若い女性を拉致して乱暴する困り者。突然そんなシーンが展開されて、しかも懇願する女性ジャシンタを「やっちまえ」と手下に下げ渡す司令官の非常っぷりは嫌悪感を覚えるほど。(ヴェンシコフがなりきりでハマリすぎ!)存在感のある悪役でさすがです。
手下の2人はフィリップ・パルハチョフとパーヴェル・マスレンニコフ。
パーヴェル・マスレンニコフはオペラでもよく出演していて、ドンキだとの闘牛士チーム。悪役が似合わない人の良さそうな草食系で、所作が少々ルダコ(爆)。2007年の訪ロの際、マラーホフさんと仲良さげに話していて、紹介してもらいました。ツァルたちと一緒によくオペラのバレエにも出ているそうです。手下2人とジャシンタの暴行シーン・・・一応パ・ド・トロワは初だと思うので、おめでとう♪って感じかな。でも悪役似合わないよう。もう一人のパリジャチョフ、多分ザリポワをいつもエスコートしている男性だと思います。デマチでは長身で目立つのに、踊りのときどこにいるのか発見できなかったけど、今回覚えた。(笑)この人も見るからに「いい人」そう。振付は、見ていてぎょっとした・・・。踊りじゃなく振りに、男性の乱暴さ・粗野さがあって、スパルタクスの戦闘シーンよりもある意味露骨な嫌悪感を覚えるくらい。初めて見たらかなり衝撃的。 
行方不明になった女の子ジャシンタを心配して村の人たちが集まってくる。ヴァイオリン弾きのゴメスが倒れているのを発見し、ラウレンシアはフロンドーソを心配する。再会した二人は愛を確かめ、結婚を決意する。と・そこへ、ジャシンタがぼろぼろになって村へ逃げ戻ってくる。司令官(の家臣たち)にされたひどいことを訴え、幕。2日目はハビブリナさんでした!ボンダレワの情熱的な演技もよいけれど、ハビちゃんの、抑えた中に感情が見え隠れする切ない表情にぐっと胸を打たれました。やっぱりハビちゃんすごい!ボンダレワは・・・昔ならともかく今のメンバーの中にいるとかなりぽっちゃりに見えてしまうのですが、きっと演技力を買われているのでしょう。白鳥のようなチュチュは厳しいかも・・・。(いや、世間では普通ですよ。最近のマールイ女の子特に細長化してるから・・・。)


2幕
このラウレンシアという台本でバレエを起こそうとした 意図はなんなんだろう。時代もあると思うけど、
幸せいっぱいの村の様子から一転、権力者による村娘の強姦というむごい展開にちょっと驚いた。そんな状態で幕が切れるのに、2幕はいきなり主役2人の結婚式。こんなときあの子はどこに?とちょっと考えてしまう。
前座で新郎新婦のお父さん2人のチョイ酔拳ちっくな踊り。ブレグバーゼさん、出演も久々だけど、顔の見える役っていつ以来だろう。グルジア系の彫りの深い顔、結構とっつぁんって男前なのですね。脚さばきも年齢不詳(笑)。舞台での堂々たる余裕と、とにかく楽しんでいるのが伝わってきました。2日も見られて幸せ♪
そして、2幕と言えば、、「もうすぐマラーホフさんの出番♪」と緊張に胸が高鳴る。
おっとぉその前にシヴァでした。(笑)フラメンコ3人の踊り。
あら、久々のシヴァ。やっぱり彼はハンサムですねぇ。以前。2006年頃ペレンと白鳥を毎日のように
踊っていたころよりも、男っぷりがましたような。ちょっと色気も出てきたりして。スペインの決めポーズがまたキレイなんですよね。伊達男ぶりというより正統派。彼の動きはきっとスローモーションでもキレイでしょう。
オマールも若さ弾ける踊り。観客へのアピールもラティーノ♪この2人は、身長も踊りも違うけど、並んで踊るとタイミングはぴったり(すごい)。目立つのはオマールだけど、私はやっぱりシヴァの方を見ちゃう。だってバレエのお手本みたいなポーズなんですもん。また、はっとしたときの表情がすごくりりしくて、これは普通にほれるよなぁ。(爆)バレエ団で一緒に踊った子も好きになっちゃうんじゃないかしら?(私がここまで褒めるの、あまりないんですよー)シヴァ、今までアナタを待っててよかったよ。舞台に戻ってくれてありがとう!
セミョーノワも良かったです。まぁ、2日目にノヴォショーロワさん見ちゃうと・・・。いや。やっぱりすごいんですもん。

さて、音楽が一段とゆっくりになり、カスタネット隊の登場。赤い衣装のコールドを従えて、緑のカップル2組が前座。左はツァルと、知らない女性、右は、なんとポリョフコでした。(1日目は緊張のあまり左右のカップルを見られなかったんだけど・・)そして、ミリアム・ウグレヒカーゼというグルジア系の美女とマラーホフさん。いやぁ、一段と背が高く手足が長い!!マラーホフさんと言えば、かつてはスペインの踊りの他、くるみのドロッセルマイヤーやねずみやお父さんや、とにかくキャラクテールが多くて、こんなにクラシックしている踊りを見るのは久々だけど、ラインが本当に美しくて感無量。アダージョなのにお結構複雑な振り付け(アームスがね)。ゆっくりって難しいんですよ。こんなにノーブルな踊りを見られると思っていなかったので、とても嬉しい。もう・・・結婚式が楽しくてたまらないというらんらんの笑顔。役に入り込んでるなぁぁ。音楽をはじからはじまでゆーーーくり使いきる大きな動き。この音の取り方が好き。マールイでは、コシェレワとか、ミリツェワかな。彼女たちは表情もとても穏やかですもんね。まるでお風呂につかってるかのように。(笑)それが余裕になり、ゆったり感にもなり、観客もうっとりと癒されてしまうのです。アタシだってできるならあんな動きしたいさ。(無理) 若手は見習って!盗んで!
 結婚式のパ・ド・シス。ここまでソリストが揃っているのに、ここまでバラバラだとは。(苦笑)体型もタイプも違うプリマを揃えすぎたか?確かにリフトあり、ずり下ろしポーズあり、抱えての回転有りで3組合わせるのは大変だと思うけど、技術じゃなくて気持ちがね。。。それまでが良かっただけに、うーーん。一度も一緒に踊ったことがないんじゃないか、くらいバラバラでした。タイミングも腕の角度も違うし。これはクテポワがあまり周囲を見ていないのと、スーシャが自分のテンポで踊るわ、と決意していて・・・。男性はなんとか頑張ってたんですけどね。一番安心なのがやっぱりヤフニュークでしょうか。ヴァレリア・ザパスニコワが入った2日目は少し持ち直し?ペレンが見守りモードになっていた。(笑)
さて、3日も主演をこなしたプロームも良かったです。体力大丈夫?って心配していたんですが、どんどん調子をあげてきて、ジャンプやバリエーションは秀逸!もともと演技の上手い人だし、主役オーラも出してた。調子のいいときは本当にノリノリですよね~。
唯一「おっと危ない!」というのが1日目、ペレンの連続のリフト+アンウォー・ピルエットのろくろ回しかな。身長のバランスもあるけど、この二人だとやりづらそう。ペレンちゃんは一人でもキープするし回る子だけど。途中で「もう、自分で何とかする」モードに入っていたような。(爆)
でも、即席ペアにしては、息も合っていたし良かったと思います。少なくともコリッパーのような「おい!」ということにはならない。主役はこれくらいの人にやってほしい!

幸せいっぱいの結婚式に又訪れた司令官とその手下。もともとラウレンシアを気に入っていた司令官は「何もこんなときに」というタイミングで結婚式をぶちこわし、花婿を逮捕。ラウレンシアも拉致してしまう。
暗転。花嫁衣裳をぼろぼろにされて戻ってきたラウレンシア。村人ももう黙ってはいられない、と村中の男女がたいまつと武器を手に蜂起を決断。先ほどまでの初々しい村娘と、陵辱され尊厳を傷つけられ、戦う決意を固めた強い女性。この演じワケが見事!本当に、ペレンがこんなにドラマチックな演技派になるなんて、誰が予想したでしょう。普段は天然なおとなしい感じのペレンちゃんですが、入り込むとすごい。シンクロナイズド・スイミングのかつての女王、フランスのヴィルジニー・デデューを思い出しました。彼女も普段シャイなんだけど、ひとたび役を表現するときはスゴイんです。普段出て来ない感情を深いところから引っ張り出して噴出している感じ?
ノリノリで蜂起の場面にはじけていたツァルとシヴァが受けました。あなたたち、こういう皆で騒ぐシーンでも、誰よりも熱心ですね!(笑)
蜂起を達成し、支配者を葬ったあとのエンディング・ナンバー。かっこいい踊りだった!ここの音楽が耳に残る。
セットもそんなに大変そうじゃないし、いろんな人の出番もあるし、日本にも持ってこられる演目では。子ども向きではないけどね・・・。
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10月19日(火) 「ラウレンシア」 2幕の感想
2010/12/06(Mon)
<2幕1場>
活気に溢れた村の広場ではもうすぐラウレンシアとフロンドーソの結婚式が始まる。 ロンドン公演の際にSynopsisを読んでいたので話の展開に関しては分かってはいたものの、あの1幕の重いラストにこの2幕の華やかなオープニングを目にすると非常に違和感を覚えるというか、不謹慎じゃないの?と言いたくなるというか。 不幸にも命を落とした人の喪が明けないうちに・・・というような気にさせられました。 

祝宴の席はすでにお酒が入っていい気分な両父の踊りから始まる。 フロンドーソの父のブレクバーゼさんは太鼓腹(もちろん詰め物です)をものともせず足さばきも軽快に表情豊かに踊ってくれる。 2分くらいの短い踊りだけれど、とても惹き付けられて、ちょっと引いた目線で見ていた自分をまた物語に引き戻してくれた感じ。  
続くフラメンコの踊りにようやくシヴァコフ登場! 臙脂のブラウスに刺繍入りの黒いベストに黒タイツに天然くるくる巻き毛のシヴァは、そのままアルハンブラ宮殿に佇ませたくなるほどの(タイツ姿はないか・・・笑)セクシーないい男っぷり。 スパニッシュな見栄きりもばっちり決まって、挑戦的で情熱的な眼差しもカッコいいったらありゃしない(笑)! 途中、何回かジャンプしてアチチュードのようなポーズをキープするところがあるのですが、速いテンポにもぴたりと合わせたシヴァはジャンプも高いしラインも綺麗。  眼福です! それでもやはり、こういうシヴァもいいけれど、常に真ん中に立てる人でいてもらいたいと思わずにはいられない。 ま、そういうわけで、オマールの事は、シヴァより少し背が低いのねと思っただけで全く見ていませんでした。 すんません。
カスタネットの踊りはコール・ドと3組のペア。 そのメインの一組がマラーホフさんとマリアム・Ugrekhilidze。 他のペアは一方にツァル、もう一方になんとポリョフコ!! 美しくて艶のある笑顔に柔らかくどこまでも反る背中は健在です。 マラさんの美しい容姿と美しくエレガントなクラシカルなラインは本当に絵になりますねぇ。 ポリョフコと組んでくれたら良かったのになぁ(一緒に見られて見るのが楽だし・・)。 
白一色のウェディング衣装に身を包んだラウレンシアとフロンドーソを中心に3カップルのパ・ド・シス。 ここまでのディベルティスマンはマールイらしく明るく一丸という纏まりがあってとても良かったのだけれど、見せ場の一つであろうこのパ・ド・シスが、盛り上がったお祝い気分が削がれる感じのバラバラさであまり良くなかったですね。  真ん中で音をたっぷりとって決めのポーズをアピールしながらにこやかに踊るペレン、常に自分のペースで先に動いてしまうちょっとすまし顔のシェスタコワ、技術的な問題で自分の踊りに精一杯なために二人にはついていけない強張った顔のクテポワ。 それぞれのパートナーに合わせなくてはならない男性3人という事でちょっと残念でした。 技術的にレベルの違いすぎるダンサーをキャストするのは困りものですが、踊りの個性が違っても、もう少し気持ちが寄り添っていればまだいいんだろうけどな。 シェスタコワとクテポワはここまで物語を共にしていないし、ジェシンタがあんな目に合う設定でなければ、ラウレンシア、パスクアラ、ジェシンタという構成で踊れたのになぁ。 だったらもっと花嫁と彼女を祝福するその友人という雰囲気で見せられただろうにと思ってしまいました。 ジェシンタはやはりこの結婚式には姿を見せません。

パスクアラのソロ。 ロマチェンコワの揺るぎない踊りに気分も和らぐ。 パスクアラも踊りでの見せ場がたくさんある役なのでドンキのフラワーガールなどとは違って、ロマチェンコワクラスでないと務まらないと思います。
ヤフニュークとコリパエフのパ・ド・ドゥ。 ヤフニュークはザンレールの着地が少し乱れたりといつもの彼らしくはなかったけれど、それはこちらの期待値がかなり高いからで、踊り自体はとっても美しくラインも綺麗でした。 コリパエフもジャンプも高く綺麗に纏めていて良かったです。 こういう位置なら文句はないのよね、この人は。
続くフロンドーソのソロは最大の見せ場かな? バットリー、ピルエット、クペ・ジュテ・アン・トゥールナンなどがてんこ盛りでいちいち難しそうなパばかり。 技術的にも体力的にも大変そうな踊りですが、プロームは見事にこなしてました。 かなりの成長だと思います。
ラウレンシアのソロ。 キックジュテ、ピルエットの組み合わせを5回繰り返しながらステージを一周するという、一見単調だけれどかなり高度なテクニックを要すると思われる踊り。 ポワント音もなくふわっと軽く浮き上がるような高いジャンプの連続は今のペレンならではの素晴らしさ。

宴もたけなわな広場にまたもや現れる司令官。 先日の恨みをはらさんとばかりに凄い形相でラウレンシアとフロンドーソに近づき、力づくで二人を引き離してフロンドーソを逮捕する。 村人たちがうろたえて騒ぐなかラウレンシアも家来たちに連れ去られる。  

<2幕2場>
城に押し込み司令官を倒そうと、斧や棍棒を隠し持った村人たちが森に集まる。 息子を逮捕されたジュアンとエステヴァンも後を追ってくる。 ここのブレクバーゼさんにまた泣かされるのですよ・・・。 自分も息子が心配でならないのに、城で司令官に何をされるかわからないラウレンシアを心配し悲痛な思いのエステヴァンを強く支えるその姿。 エステヴァンの肩をだいて歩くだけなのに、その背中からやりようのない怒りと悲しみが伝わって来るのです。
城門の前まで来たものの、恐ろしさのあまりに行動を起こせない村人たちの前にウェディング衣装をずたずたに引き裂かれたラウレンシアがよろけた足取りで現れる。 屈辱と怒りと悲しみに気がおかしくなったようなラウレンシアは躊躇している村人たちを嘲笑い、煽り立てるように蜂起を促す。 落ちていた自分の婚礼用の白いヘアチーフを拾い上げ、村人の頭にまきつけ、指差しながら狂ったように笑うラウレンシアが哀れ。 そこに女たちも次々にやって来てラウレンシアと行動を共にする。 ジェシンタの姿も見える。 ここの力強い音楽はとても印象的で後々まで耳に残ります。 オケもこういう吹き鳴らし敲きまくれる旋律って好きでしょ!(笑) その音の力強さに負けないくらいの狂気半分入り混じったようなペレンの迫力あるパフォーマンスもいい。 
民衆が城になだれ込む様子は降ろされた緞帳にチャブキアーニの作品のその場面が映像として映し出されます。 オープニングもそうでしたが、チャブキアーニへのオマージュが嫌味なく表れていて良かったと思います。

<2幕3場>
城内。 中央奥から怒れる民衆たちが手に手に武器(スコップ、斧、棍棒)を掲げながら広間に走りこんでくる。 のっけから熱気があって凄い迫力。 捕らえられていたフロンドーソも仲間に助け出されて広間に走ってくる。 ラウレンシアとの再会。 (水をさすようですが、女としてここで何も無かったようにフロンドーソと抱擁を交わせるかってのは瞬間走った疑問でした・・・。 でも、この時は怒りに燃えてるし無事なフロンドーソの姿を確認できればそれだけで嬉しいよね。)
民衆に取り囲まれ蜂の巣にされる司令官。 ヴェンシコフ、無残・・・。 
勝利した仲間たちの前で踊るフロンドーソ。 ここもなかなかきつそうな踊りです。 本当にフロンドーソはこれでもか!と踊りまくる大変な役ですねぇ。 プローム、偉い!
さきほどの音楽がまた流れ、全員での力強い勝利の踊り。 自由を手にした喜びを全身で表すラウレンシアはジャンヌ・ダルクさながらにかっこよかったです。 
--- 幕 ---


唐突なストーリーの展開についていけなかったり不愉快になったりもしましたが、話の明るい部分ではマールイらしい親しみやすさが活かされていたし、チャブキアーニが自身が踊る作品として創ったものなので、踊りに関しては必然的に質・量ともにタイトルロールよりもフロンドーソの負担が大きいですが、準主役的ポジションのダンサーにも多くの見せ場が与えられ、ディベルティスマンも華やかなので、バレエ団には合った作品だと思います。 
また、最近の新作ではお約束ごとのような豪華な衣装と色彩感覚に優れた舞台セットも、作品世界を味わうのに一役買っていました。
日本にはどうでしょう? 舞台がスペインだし、ナチョが気に入っていたら持ってくるかもしれませんね。
余談ですが、カーテンコールに司令官モードで出てきたヴェンシコフにちょっとしたブーイングがかかってました(苦笑)。 ヴェンちゃんのあまりの成り切りぶりゆえのブーイングではありますが、なんか気の毒にも思ったので、早くダブルキャストくらいにはしてあげてくださいね!
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10月19日(火) 「ラウレンシア」 1幕の感想
2010/12/05(Sun)
  ラウレンシア: イリーナ・ペレン
  フロンドーソ: アントン・プローム
  司令官: ミハイル・ヴェンシコフ
  エステヴァン(ラウレンシアの父): セルゲイ・モカナコフ
  ジュアン(フロンドーソの父): アンドレイ・ブレクバーゼ
  メンゴ(バイオリニスト): デニス・モロゾフ
  Pascuara: アナスタシア・ロマチェンコワ
  Jacinta: オクサーナ・ボンダレワ
  司令官の部下: フィリップ・パーカチョフ、パヴェル・マスレニコフ
  結婚式のパ・ド・シス:
   イリーナ・ペレン、ヴィクトリア・クテポワ、オクサーナ・シェスタコワ
   アントン・プローム、ニコライ・コリパエフ、アンドレイ・ヤフニューク
  カスタネットの踊り: マリアム・Ugrekhilidze、アレクセイ・マラーホフ
  フラメンコ: オリガ・セミョーノワ、アレクサンドル・オマール、ミハイル・シヴァコフ
  指揮者: ヴァレンティン・ボグダノフ

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振付家ワフタング・チャブキアーニの生誕100年を記念してメッセレルが復刻、今年6月にプレミア公演となったマールイの最新作。 ロシアでのプレミアは大変好評、ロンドン公演も大成功で観客と関係者に大いに評価されたというこの作品を見るのを楽しみにして劇場に向かった。

以下、ストーリーを追いながらのレビューです。

<1幕1場>
緞帳にチャブキアーニのフロンドーソが映し出されるというオープニング。

舞台はスペインのフエンテ・オブフーナというのどかな農村。 
村人たちが広場に集まって来る。 女の子たちの柔らかい色調の色とりどりの衣装がとても美しい。 野菜を積んだ荷車を取り囲みおしゃべりに夢中な彼らの前にラウレンシアが現れ、その後を追いかけて来たフロンドーソが彼女に熱く愛を語るも、ラウレンシアに軽くかわされてしまう。 ラウレンシアのペレン、華やかだけれど、適度に可愛らしくお茶目でチャーミング! フロンドーソのプローム、髪を黒く染めていたので一瞬分からなかった。 ロンドンのデニスも真っ黒に染めていたけれど、チャブキアーニに敬意を表して?この役を演じるダンサーは髪を黒く染める事になっているのだろうか? いずれフロンドーソデビューするシヴァも黒髪に???

ヴァイオリニストのメンゴ、ラウレンシアの友達のパスクアラ(Pascuaraの読み方が分かりません・・・)がやって来ると村は一層にぎやかになり楽しいダンスが繰り広げられる。 パープルのスカート16人の踊りはよく揃っていて、スペインっぽい腕の動きが印象的。 本拠地だとコール・ドに知らない顔も多いけれどリヒテルとフィロソワを発見してなんとなく和む。 
続いてパスクアラとメンゴの踊り。 ロマチェンコワの上手さは今更言うまでもないけれど、お手本のようにしっかりとした踊りでピルエットは軸もまっすぐで回転も速くて本当に見事。 モロゾフも今年はロミオにスパルタクスにと順調な活躍ぶりで、踊りも安定してダンサーとして充実の時を迎えている感じ。 息がぴったり合った二人はとても楽しそうで、舞台に牧歌的な幸福感を運んでくれている。 
男女4人ずつのパ・ド・ユイットにはヤフニュークとコリパエフが。 ふわっと飛び上がるヤフニュークの柔らかい踊りはいつ見てもいいなぁ。 ただ、いつもより決めが緩くてあまり調子が良くはないような・・・。 
カスタネットを叩きながらのフロンドーソのソロ。 1幕からスペイン情緒豊かだわ。 細かいステップにジャンプにと忙しい振付。 プロームはよくこなしていたけれど、これは手足の長すぎるマラトには大変だろうなぁ。 この踊りを下手で楽しそうに眺めているペレンとロマチェンコワのツーショットもいい感じ。 いつまでも仲良しでいてね!  
ラウレンシアとフロンドーソのPDD。 うーんと、なんというか、やっぱりこの二人だと、自分の目にはどうしても恋人同士には見えないのが辛い。 初めて見る人にはちゃんと恋人同士に見えるのかなぁ? あ、二人の演技が下手だというわけではないですよ、決して! 雰囲気とか、身長のバランスがね・・・。 特にラウレンシアが飛び上がって来るようなリフトとなると、プロームにペレンは大きすぎてちょっと気の毒だ。
パスクアラの友人になるのかな? ジャシンタ役のボンダレワ。 マールイに入団直後から重要なソロを踊っているダンサーで、今回踊りを見るのを楽しみにしていた一人。 若干肉付きがよすぎる気はするけれど、踊りはダイナミックで切れ味もあって安定感も抜群。 

そんな楽しくのどかな村のひと時が司令官の出現によってかき消される。 いや~~、ヴェンシコフ、登場の瞬間から成りきり度120%くらいで、実にえらそーで暴慢で冷酷そうですごい威圧感でした。 この司令官にはドン・フェルナン・ゴメスというこてこてスパニッシュな名前がついてます。 ラウレンシアの美しさに目を留めた司令官は不敵な笑みをみせ、ラウレンシアを城に連れてくるように部下に命令する。 ラウレンシアは彼女を心配して側にいたパスクアラと捕まりそうになりながらも、フロンドーソの助けもあって上手くその場を逃げ出す。

<1幕2場>
森の小川の洗濯場に向かうラウレンシア。 ちらっと後ろを振り返りニコッと。 フロンドーソが後を追ってくるのを確かめて満足している様子。 けっこう困った娘だなぁぁぁ。 男を振り回して喜ぶタイプ??
バレエで洗濯シーンってのも・・・、なんて庶民的な作品なんだ!  ラウレンシアがフロンドーソに水を浴びせてからかい、彼に頭上高くリフトされては驚いて足をばたつかせ・・・、長閑です。 気持ちが高ぶり再び愛の告白をするフロンドーソにまたしても答えをはぐらかすラウレンシア。 
司令官が部下を連れてやって来る。 一人で洗濯をしていたラウレンシアに迫り押し倒して乱暴しようとするが、そこにフロンドーソが戻って来て司令官に勇敢に立ち向かいボウガンで脅しラウレンシアを助けて逃げ去る。

かわって娘たちが洗濯にやって来る。 メンゴとパスクアラがやって来ると洗濯も忘れて踊りに興じる娘たち。 パスクアラは村一番の踊り手なのか、娘たちがさかんに自分の踊りを見て!と踊ってみせる。 そうじゃなくて、こう踊るのよ!とでも言うようにパスクアラが歯切れの良い踊りをみせる。 ロマチェンコワのお姉さんな感じがまたとてもいいです。 嫌悪感と緊張感が漂ったシーンから一転して再びほのぼのとした場面への展開にややついていけない自分。
 
そこへ血相を変えたジャシンタが走りこんできて、司令官たちがやって来る事を告げる。 娘たちは大慌てで洗濯物片手に逃げるが、逃げ遅れたジェシンタが司令官の部下二人に捕まってしまう。 それに気づいたメンゴがジェシンタを助けようとするが、部下の一人に殴られ気絶。 ジェシンタを弄ぼうとする二人。 代わる代わるジェシンタの腕を取ったりリフトしたり、一応マノンの娼館のような踊りの振り付けにはなっているけれど、あちこち体を触りまくったり二人でジェシンタにのしかかろうするのがクラシックバレエの物語での許容範囲を越えているようなリアルさと品の無さで不快。 司令官が現れると部下二人は慌ててジェシンタから離れるが、助けて欲しいと懇願するジェシンタを今度は司令官が値踏みするような扱いをしたあげく、部下二人に好きにしろと言い放つ始末。 連れ去られる哀れなジェシンタ。 

ラウレンシアが連れ戻って来た村人たちにメンゴは介抱される。 先ほどの一件でフロンドーソの勇敢さと真の愛情に心を打たれたラウレンシアが結婚の承諾をする。 幸せに包まれた二人を温かく祝福する村人たち・・・。 ジェシンタの悲劇を目の当たりにした直後のこのシーンには言いようのない居心地の悪さを覚える。 

すると髪は乱れ衣服がボロボロになったジェシンタが足を引きずり戻ってくる。 ジェシンタの嘆きと悲しみの踊り。 しっかりとコントロールされた身体から感情がダイレクトに伝わってきて、ボンダレワの表現力の豊かさと技術の高さを感じました。 ジェシンタを襲った不幸な出来事に動揺しながらも黙って見守るしかない村人たち。 そこには、狂乱の場のジゼルのような重苦しさと悲痛さがありました。
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サンクト お食事編 by うみーしゃさん
2010/11/24(Wed)
今日はうみーしゃさんからいただいたウンツィヤ&レストラン関係のレポをご紹介します♪
それから21日の記事に、いただいていたのにうっかりアップし忘れていたレポも付け加えましたので、どうぞそちらも!


◆紅茶専門店 ≪Унция≫
残念ながらカフェは1年前に閉鎖されてしまったみたいだけど、ここで買ったチョコレートは紅茶風味で繊細でとってもとっても美味でした。チョコレートにこんなにいろいろ味があるなんて、とロシアにて今更実感。紅茶も楽しみだなぁ。パッケージにインクで銘柄を記載してくれるのも19世紀風でお洒落です。
お店の外観も内装も素敵だったなぁ。店員も愛想が良かった。

ウンツィア(外観) のコピー

Photo by うみーしゃさん(いかなる場合であっても複製・送信・配布・改変などの行為は禁止致します。)

≪Спасибо за пакупки≫ (お買い上げありがとうございます。)と言われたときはどうしようかと思っちゃったよ。だって、ロシアだよ!?(笑)最初は、半端な小銭をぴったり出したからご機嫌になったのかと思ったんだけど。

※ ロシアの店員は大きいお札を嫌がる。お釣りなんて無いわよ!と怒られることも。その代り、時間がかかっても小銭をぴったり出すと褒めてくれる。
※ 両替するとき、黙っていると5,000ルーブル札なんてとんでもない紙幣で渡されることもあるので注意が必要。(どの店で使うんじゃい!)
※ 1,000ルーブル札を持っていると、小さいものが買えないんじゃないか(店員に怒られるから)なんて心配して、ついつい早く使わなくちゃ!と消費に走ってしまう心理がコワい。高いのか安いのか段々わからなくなるし。
※ ちなみに、カード明細が来てビックリ。1ルーブル2.7円計算だよ!円高とはいえ。。。


◆お食事編
サンクトを訪れたの2年ぶりだが、センスの良いお店が増えたな、と思った。ガソリンくささはさほど気にならなかったが、タバコを吸っている人が多いような気がする。歩きタバコは避けようがあっても、窓の開けられない半地下のレストランはほとんど分煙されていないので、混んでいる店内で喫煙者が多い場合は厳しい。今回は、広くてすいているレストランを選んで食事したので、自然と良いお店にめぐり会えたのかも。
東京では一人カフェに行くことが多いが、安いカフェでも分煙がないと勉強するのもきついなぁ・・・・。
ロシアのレストランは、そもそも従業員に効率よく儲けようという感覚がないから、何時間いても嫌な顔されない。ピーテルは街中いたるところにカフェがあるので、便利だと思う。こう寒いと風よけでもいいから室内に行きたくなるよね・・・。
今回訪れたカフェ・レストランは以下の通り。いずれもそれほど混んでなくて、ロシア系メニューが置いてあり、内装もセンスよく美味しかった。本当に、ハズレなく食事は大満足。ペリメニを食べ損ねたのが悔しい。

Шоколадница(ショコラードニッツァ
(ドーム・クニーギという24時間営業の本屋兼お土産屋の空きスペースにできたセンスのいいレストラン。美味しいしサービスもいいし、店員は全員英語を話せる。窓からカザン大聖堂とネフスキー大通りが眺められる、最高のロケーション。ピーテル基準では高いのだろうけど、居心地も良かった。歩き疲れた観光客やちょっとリッチなロシア人が多く訪れていたみたい。)
АБРИКОСОВ(アブリコーソフ)あんずの。という意味。ネフスキー大通り沿いにあり、マールイから徒歩5分。レストランとカフェで分かれている。カフェはリーズナブルだが、一応食事メニューもそろっている。内装はなぜか中国風。23時頃までやっているので、待ち合わせにも便利。ここのティラミスとカフェラテは本当においしかった~。甘いもの苦手な私でも、ロシアにいたらスイーツ好きになっちゃうよ!また、半地下にある窓際の席がめちゃくちゃ居心地良くて。ここでなら何時間でも待てるぜ♪
Литературное кафе(文学カフェ。)
プーシキンが決闘の前にも立ち寄ったとか?内装はクラシックだけれど、お食事はとってもおいしい!ブリヌィは茶巾づつみでびっくりしたけど。寿司の影響か!!?)2年前にもいた、働かない従業員がまだいた。ちょっと嬉しい。(笑)

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Photo by うみーしゃさん(いかなる場合であっても複製・送信・配布・改変などの行為は禁止致します。)
この写真、うみーしゃさんのオーダーしたお料理は何でしたっけ? 忘れてしまった。 by M
Antre Cot
ちょっと大通りから外れた道にある。ランチタイムは割引も。イタリアンだが、ロシアテイストでした。スープにサーモンが入ってるあたり・・・。でも美味!内装も食器も白基調でセンスよく北欧風。シンプルで落ち着いた大人のお店。銀座にあってもおかしくないレべル♪
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10月19日(火) ペテルブルグ2日目(その3)
2010/11/23(Tue)
しっかり朝食の威力は凄いもので、12時を過ぎてもまだお腹は空かない。 ネフスキー大通りを戻る事とした。 文学記念館を出た頃は抜けるような青空だったのに、ウンツィヤを出てみると厚い雲に覆われ、かなり冷えてきた。 手袋装着(笑) 取り外して持って来たまっぷるの街歩きマップでワガノワ・バレエ学校がすぐそばにある事に気づいたので行ってみる事にする。 エカテリーナ2世像のある広場を抜けるとオストロフスキー広場にアレクサンドリンスキー劇場が見える。
 
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本来はドラマ劇場で、マールイやマリインカが閉館になっている夏場によくバレエ公演をやっている劇場ですね。 昔何かのインタビューで、オーリャも時々ここで踊るって言っていたような・・・。 

そしてボヤルチコフさんが世界中で最も美しいストリートとおっしゃっていたロッシ通り沿いに(ま、実際に世界一かと言われると・・・ですが、特別な気持ちになるストリートである事は確かです)多くの馴染みのダンサーが通ったワガノワ・バレエ・アカデミーの入る建物が。 生憎外装の工事中で足場が組まれていたために、入り口の全景は取れなかったのですが、こんな感じ。
 
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こちらはドアの右側にあったもの。

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このドアをみんなが毎日出入りしていたのかと思うと感激~~~。 ただ、後日分かったのですが、正門はここではなく、ロモノーソフ広場側の方なんだそうです。
 
そろそろランチでも?という事でオストロフスキー広場からカフェが立ち並ぶ細い道を抜け、ゴスチーヌィドヴォールへ。 信号がない交通量の多い道を渡るのはけっこう怖い。 人が溜まるのをまって一緒に渡るというのが一番の安全策のようですね(笑) 
なんとなくゴチャゴチャした雰囲気に結局ここでランチをとる気になれず、落ち着ける文学カフェに行く事にした。 店内は紫系統でコーディネートされ、テーブルだけでなく椅子にも脚が隠れる床までのカバーがかけられています。
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前回食べたブリヌィ(パンケーキwithきのこ)が美味しかったので、再びオーダー。 それにボルシチ。 前回は普通の形だったブリヌィが装いも新たにこんな茶巾状態で・・・。 
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凝った見た目と裏腹に食べにくいのなんのって・・・。 パンケーキ自体も前より少し油っこくもっちりしていたような気がします。 美味しかったですけど、普通の形に戻してよ!

店を出て、一階のお花屋さんで今夜の公演用の花束を予約。 前回も買ったここのお花屋さんは種類も豊富だけれど鮮度もいい。 花を選ぶ時はその日に踊る役や作品のイメージを考えるのですが、ラウレンシアって、ねぇ・・・。 しかも自分があまり大振りの花が好きじゃないので(相手は好きかもしれないけど)、しばし真剣に悩む。 決して幸せな結婚式ではないけれど、ウェディングと革命&炎をイメージして白いスプレーローズとオレンジに黄色が混ざったスプレーカーネーションを合わせました。 スプレーってボリュームを出したりアクセントで脇役的に使う事が多いのでしょうが、私はけっこうメインにしてしまう事が多いです。 今回も花束としてそこそこのボリュームが出たし、色合いが綺麗でわたしとしては大満足でした(笑)。 

お花やさんを出たのが4時くらいだったのかなぁ? 一旦ホテルに戻り、夜の公演までちょっと一休みです。
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10月19日(火) ペテルブルグ2日目(その2)
2010/11/21(Sun)
この日のランチはネフスキー大通り沿いにある茶葉の専門店ウンツィヤのカフェと決めていたので、文学記念館からほぼ地下鉄一駅分はお腹を減らすためにも(笑)歩いていく事にした。 ネフスキー大通りとクロスするウラジーミル大通りは交通量が多く、道沿いにはオフィスやショップ、小規模の劇場などが並んでいる。 その道すがら、先ほど文学記念館の窓から外を眺めていて気になっていた教会の前で足を止める。 クリーム色の外観に細長いアーチ型の窓の窓枠が白という可愛らしい感じの配色と上部の黒色のドーム(玉ねぎ型)のコントラストが印象的なこの教会は、この地区のシンボル的存在のウラジーミル教会(ウラジーミルの生神女大聖堂)というのだそうです。 ここでも写真を撮り忘れて大失敗!
無宗教なのに、教会を見るたびに中に入ってみてみたいという欲望にかられ、入ってよいものかドキドキしながら重い扉を開け、足を踏み入れる。 警備員ぽい険しい表情の男性がいたのでちょっとびびったけれど、信徒さんらしき人について教会内部へ。 質素ではあるけれど、窓から差し込む日の光で明るく広々とした教会内にはイコンが飾られ、香の匂いが漂い、あちらこちらにとりどりの生花が活けられていた。 朗々と響く司祭様の捧げるお祈りも素晴らしく、ツアー客もいないひっそりとした教会でペテルブルグの人々の日常の一こまを覗き、同じ空気を吸わせてもらった気分です。

ウラジーミル教会から歩く事約15分でウンツィヤに。 途中にはラディソンSASロイヤル、コリンシア・ネフスキー・パレスという高級ホテルが。 宿泊は無理でも、次回はランチくらいしてみたいかも・・・。 
おしゃれでアンティークな趣の入り口。
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ウンツィヤとはロシアの古い薬量の単位オンス(29.86グラム)の事だそうです。 残念ながらカフェは1年前にクローズしたそうで、軽食を取る事は叶わず。 店内には紅茶、緑茶、中国茶などの茶葉、それぞれの茶器が所狭しとたくさん並んでいるのですが、アールグレイが欲しいと言って出してきてくれたサンプルの匂いをかいでいるうちに、嗅覚は麻痺状態だし、どれがどうだったのかも分からなくなっちゃって!  とりあえず、ごく普通のアールグレイとダージリンを買ったつもりなんですけど(笑)。  マリアージュフレールのような缶ではなくて、紙の子袋に入れて茶葉名をペンでさらさらっと入れてくれてとってもお洒落~なんですが、書いてくれてある字が解読できないんですよね・・・。 
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今飲んでいる紅茶がなくなったら、どちらかを開けようと思います。 家のキッチンスケールで量ったところ、パッケージごとで40グラム弱だったので、中身は1オンス以上はあると思うんだけどな。
このお店にはチョコレートも種類豊富においてあって、かなり厚いぶっかきチョコも紙の包装紙(確か新聞紙柄だったような)で包んでくれて量り売りしているのですが、このチョコが!!! 最初はハーシーズのような粉っぽさを感じるのだけれど、口の中で溶け出すとまろやかで上品なカカオの甘みが絶品♪ レシートをなくしてしまったので、紅茶もチョコもいくらだったのかはもう分からないのですが、残念ながら庶民価格でなかった事だけは確かです。


うみーしゃさんからのレポ

◆ウラジーミル教会
ドストエフスキー記念文学館の見学の帰り道、偶然通りかかった魅力的な建物。ローカル色ばりばりだったので、観光客が入っていいのかもわからず、そっと(笑)中へ。ドアに子どもたちの合唱の練習スケジュールとか貼ってある。階段をあがると大聖堂に通じる大きなドアが。受付なのか警備なのか信者なのかわからない若い男性の前を恐る恐る(?)素通りして中に入ってみると、吹き抜けの広い空間が広がっていた・・・。
生花があちこちに活けられている、とても暖かみのある教会。しっかりお土産なども売っている。ドストエフスキーが結婚式をあげたという教会らしいが、帰る直前、司祭様らしき男性がよく通るバリトンで聖書なのか、何かの朗読(?)を始めて、その声に聴き入ってしまった。世界遺産ではない、地域の教会は維持が大変だろうなぁと思いつつも、こどもの合唱団や地元とのつながりが強いのは見ていてほんわかする。

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10月19日(火) ペテルブルグ2日目(その1)
2010/11/20(Sat)
19日ものんびり7時半に起床。 今日も天気は良さそうで嬉しい!
滞在中のスケジュールは、行ってみたい場所を二人それぞれに大まかにピックアップしておいて、その日の天候でプランを組む事にしていた。 雨の心配がなさそうな今日はドストエフスキー文学記念館に行ってみる事とする。 オープンは11時なので、その前にカザン大聖堂に立ち寄る。 前回訪れたアレクサンドル・ネフスキー大修道院での厳かな礼拝と聖歌の感銘は未だ記憶に新しく、日曜日ではないけれど、また礼拝を見られたらと思いながら重たいドアを開ける。 ここは二重ドア。
運よく礼拝が行われていて、聖歌も聴く事が出来ました。 聖堂内に響き渡る聖歌は、なんとわずかに5,6人。 花崗岩の円柱、大理石で出来ているというモザイク床、色調をやや落とした聖像画、お香の匂いや蝋燭の灯りなどが、とても穏やかで荘厳な空間を成していると感じました。 スカーフを着用していなかったのでちょっと遠巻きにその様子を見ていましたが、礼拝者には寄付金を納める人も多く、大聖堂の維持もこういう方たちに支えられているのだと改めて実感。

外は寒い。
昨日、今日、いったい気温は何度くらいなんだろう? 気温が分からないので比べられるものでもないけれど、今日の裏地のあるウールのパンツの方が昨日穿いていたコーデュロイのパンツよりちと寒い。 
私は人よりもかなり寒がりな方なのに、今回準備した洋服はちょっとロシアをなめている・・・(笑)。 2008年の訪ロより時期が2週間早いのと、出発前の東京の暑さになんとなくペテルブルグまで暖冬ならぬ暖秋と思わせられて。 セーター類もすべてウールだった前回とは違い、アクリル素材が半分。 ダウンも薄めのを持って来たし。 頼みの綱はヒートテック(デビュー・笑)と腰に貼るカイロです♪ 

大聖堂を後にして、地下鉄でドストエフスキー文学記念館へ向かう。  ネフスキー・プラスペクト駅から地下鉄3号線で一駅先のマヤコーフスカヤへ行き1号線に乗り換え、また一駅先のウラジーミルスカヤ駅へ。 乗換駅では11時少し前でもまだ通勤ラッシュ並みの人混みで、あちらの方は歩くのがとっても早いので、邪魔にならないよう行き先を間違えないように表示を確認するのがちょっと大変。 それでも2年前には皆無だった英語表記がいたるところに設けられ、ホームなども壁を塗り直したのか明るく綺麗になった気がした。 

昨日は写真をけっこう撮ったのに、2日目ですでに息切れか(笑)、ドストエフスキー文学記念館関係の写真は撮り忘れてしまった。 入館料は150ルーブル。
 
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ここはドストエフスキーが1878年から亡くなる1881年まで暮らした家だそうです。 ドストエフスキーの作品は、はるか昔の高校生時代、「罪と罰」を読み始めたものの、重たさと暗さに即断念してしまったっきりなんだよなぁぁぁ。 今回も来る前に読もうと思ったのだけれど、そんな時間の余裕もなく。 うみーしゃさんによれば、「そういう時はマンガです!」。 そーか、その手があったのですね! 
半地下のような入り口を入りロビーでコート類を預け、彼の生涯やロシアの変遷を紹介した資料館となっている2階に。 この資料館は外観から一転、室内は黒を基調としたすっきりモダンな感じで、展示品の並べ方も平面的ではなく3D的配置で工夫を凝らしてありました。 課外授業なのか、高校生らしきグループも来館していたのですが、ここだけではなく美術館や宮殿でも多くの地元学生のグループを見かけました。 一つのグループでけっこう年齢層がまちまち(同学年ではなく1年生から6年生までとか)だったのが印象的。 中には今ここに来てもなぁと思うほど幼い子供たちのグループも見かけましたが、それでも何か感じ取り、記憶に残るものはあるのでしょうね。 そういう意味では子供たちの教材には事欠かない街ですね。
3階はドストエフスキーが住んでいた部屋が当時のまま残されている。 書斎、応接間、食堂などを見ることが出来ましたが、日々愛用していた品々をついさっきまで本人が触れていたかのように見ることが出来るのは本当にありがたい事だと思う。 資料館にもあった数本の黒い傘やステッキ、手巻きタバコの缶や書斎の机の上に置かれたペンなどはファンにはたまらないだろうなと。



引き続き、うみーしゃさんからのレポもご紹介。

◆カザン大聖堂
マールイから徒歩7分のネフスキー大通り沿いの古い大聖堂。
以前日曜に偶然入ったときは、礼拝の真っ最中で、その荘厳な雰囲気と聖歌隊の低い美声に立ちつくしてしまった。今回は日曜じゃないから礼拝は無理かな?と思っていたら火曜でもやっていました。人は少なかったし、聖歌隊も私服だったけど、やはり美しい声に感動。このまま一日中いてしまいそうだった。この日は地下鉄でドストエフスキー文学記念館へ行く予定にしていたので、早々に切り上げてメトロへ。

◆ドストエフスキー文学記念館
ネフスキー・プロスペクト駅から地下鉄を1駅、マヤコフスカヤ駅で乗り換えて、ウラジミルスカヤで下車、出口からまっすぐ徒歩2分。
1Fはチケット売りとクローク。ロシアの建物はどこもクロークにかなりの面積。冬は全員分のスペース必要だしね。
2Fはモダンな資料館になっている。資料の展示はモノトーンの額縁や壁で統一されていて、上からケースを吊るして空間を上手く使っていて、センスいいと感じた。
ちょうど現地の高校生の見学とバッティングしてしまった。ツアーガイドのお姉さんが30分以上も息もつかずにしゃべり続けているので、子供たちは飽きていた様子。(苦笑)質問すらさせない。
最近、ロシア人はとにかくおしゃべりしていないと気がすまないのではないか・・・。誰かに話を聞いてもらわないと、ストレスがたまってしかたない人たちなのではないか。と感じる。しかも話すことに酔っているのでは。(笑)
例えばラジオ番組。最後は司会者とリスナーとゲストが一度に話しだして必ず収拾つかなくなる。(笑)「いっぺんにしゃべるな~!!!」
ロシア語の司会者は(通訳も)大変だと思う。

3Fはドストエフスキーの生活した空間がそのまま保存されている。テーブル、書斎、大きな古時計、ロシアの暖炉、コートかけや傘など、当時の雰囲気そのまま配置されていて感動。特に、暖炉ってロシア独特。(寒さが半端じゃないからね)ドストエフスキーがこの窓から通りを眺めてたのかぁ・・・なんて。うふ。天井が高いせいか、壁紙の模様が部屋ごとに違うのに、しかも派手なのに目に痛くない。日本より50cmは高かった。
どこかの国の観光客が「英語デキマスカ」と話しかけている。博物館のおばあさんは話せない。「この辺にマーケットがあるはずなんだけど。見つからないのよ」館内に座っていたおばあさんに訳すと、
「出て右、すぐ前よ。伝えてあげて。」と言う。「きたーーーーっ。」私たちも駅からまっすぐ来たけど、市場なんて見なかったよなぁ。ロシア人の言うスグは感覚だから良くわからない。「家、近くだよ」と聞いても実は電車で6時間だったりするし!(爆)せめて、徒歩○分とか○mくらいとかまで聞き出してあげられれば良かったかなと反省。あのおばちゃんはマーケットを無事見つけられたのだろうか・・・。

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10月18日(月) ペテルブルグ1日目 by うみーしゃさん
2010/11/18(Thu)
うみーしゃさんからいただいていたペテルブルグ1日目のレポで、まだご紹介していなかった部分をご紹介。(一日の流れが不自然にならないように、すでに私の記事の中でご紹介済みでもそのまま載せさせてもらった部分もあります。)



2日目の朝はテレビがつかなかったけれど、フロントに言ったらすぐ対処してくれた。滞在登録の為預けていたパスポートもすんなり戻してもらえた。サービスよくなった?シーズンオフだからか?。今回は幸先よいスタート♪

ミハイロフスキー劇場プリンシパルのマラト・シェミウノフは自身で絵画の創作活動もしていて、日本でも個展を開いたのは周知の通り。ペテルブルグでもちょうど彼の個展が開催中だったので、見せてもらうことができた。ネフスキー大通り沿いにある老舗デパート、ガスティーヌィ・ドゥボールの奥の道に出たSOHO的アーティスティックな通りのガラス屋系ブティック3F。マラトの作品も斬新だけど、お店の中も、アンティークのおもちゃ箱のような不思議な空間。
ギャラリー階段 のコピー


ギャラリー3 のコピー


3Fはカフェ・レストランにもなっていて、天気が良かったらテラス(屋根付)で食事するのもありかな、と思った。白基調の壁やテーブルがセンスよい。 丸い窓やガラスの置物も素敵。

ギャラリー2 のコピー


ギャラリー窓 のコピー

All photo by うみーしゃさん(いかなる場合であっても複製・送信・配布・改変などの行為は禁止致します。)


翌日はマールイの先生の誕生パーティがあるから食事はできないよーと言われた。団員もしげく訪れているのね・・・。訪問者ノートに日本語でコメントを残す。マラトの個展は今年も日本で開催されるようです!

ミハイロフスキー劇場は、以前はHPでチケットがとれず、現地で買っておいてもらうか、カッサで直接購入するしかなかった。今回はWEB予約ができたので、恐る恐る劇場のカッサへ。予約控えの紙を見せたら、1分後。うみーしゃの名前と日付・演目が書かれた紙がホチキスで袋になっていて(笑)、中にきちんと3回分のバレエのチケットが入ってるじゃない!!日本からWEBで予約する観客なんて珍しいのうか。。。劇場のカッサにとりに来ることを予測してプリントアウトしておいてくれたのだろうか。絶対待たされると覚悟していたので、一緒に並んでいたおじいさんに「日本から来たんです~」とおしゃべりしていたくらい。(笑)嬉しい誤算でしたん。
マールイのチケット・システムやHPはここ2年で見違えるように便利になった。チケット自体は値上げされ、地元のファンには大変だろうけど・・・。まさかロシアでクレジットカードが普通に使えるとはねぇ。昔は使ったらマフィアがハッキングするからスグ解約しろ、なんて巷で言われてたんですけどね。(苦笑)

その後、せっかく晴れていたのでイサク大聖堂を訪問。
ロシアの大聖堂はどこに訪れてもびっくりするくらい内観がすばらしいのだけど、イサクは重厚。一日いていいと言われたらいてしまうだろうな・・・。表現するのが難しいのだけれど、ここにくれば崇高な気持ちになれる、不思議な空間。
前回、アレクサンドル・ネフスキー修道院の礼拝で聴いた聖歌隊が忘れられず、聖歌隊の合唱はいつ聴けるのかと入り口のおばちゃんに確認。ロシアの(普通の)おばあさんは大抵ゆっくり話してくれる。イサク大聖堂ではないけれど、スモーリヌィ修道院やカザン大聖堂・スパース・ナ・クラヴィー(血の上の教会)では演奏会があり、街中のカッサでチケットが売っているとか。日本のホールよりも相当響きそうな大聖堂での演奏会・・・素敵。
この街に住んだらそういうコンサートも要チェックですね!ここで聖歌隊のCDを発見。100ルーブル(270円)とかなり安いので、一枚購入。大聖堂で聴いたものとは違うけれども、こちらもなかなか素敵な男声合唱で癒される。
ペテルブルグに来たら、必ず訪れたい場所の一つとなった。

チェブラーシュカ目当てにアート・ギャラリーを訪問するも、英語スタッフが愛想笑で近づいてくるモロツアー直結免税店状態。チェブグッズは確実に吉祥寺の方が揃ってます!(笑)途中ロシアの悪名高い郵便局を通る。青色の郵便配達トラックがのそのそと。 EMSですら届かないことがあるので、ロシアは楽天・アマゾンが進出できない幻の市場なのだとか。

バレエがないのはこの日だけなので、夕方もレストラン「バロン」でゆっくりお食事。
バロンはバンザイしている熊の置物がトレードマークの、ペトロパレス付属のレストラン。ホテルの朝食が結構おいしいので、ここもおいしいだろうと踏んだ。注文しすぎてとんでもないことになったが、とても美味しくて、盛り付けも素敵。他に客がいなかったので店員も良くサービスしてくれた。どこのレストランも結婚式ばりに最初からテーブル・セッティングがしてあるので、お店に入るだけでハイソな気分を味わえる。置きっぱなしなのかな?地震がない国はいいねぇ。(笑)


◆ロシアのテレビ◆
旅の目的の一つが、ロシア語のテレビを見ること。(笑)ニュースとかはネットでも視聴できる時代だが、超超超早口。ロシア語を話すには特別な舌が必要ではないかと思う。歌番組やバラエティもあるけれど、公開裁判番組が毎日やっているのと、(原告・被告・裁判官・弁護士が一度にしゃべるので大抵収拾つかなくなる。)
昼メロ系ドラマ、80年代系刑事ドラマが多い。CMなどはCGバリバリで豪華なのに、ドラマや歌番のセットはものすごく安い。赤ちゃんを思いっきり人形で代用していて受けた。(笑)

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10月18日(月) ペテルブルグ1日目(その4)
2010/11/17(Wed)
さて、多分登って来た階段とは180度反対側にある別の内階段を降りて、次は大聖堂の中の見学です。 ここもチケット購入についてはうみーしゃさんのレポを拝借。



大聖堂と展望のチケットは別売り。(一度に両方買うこともできるが)
さっきの階段前のカッサのおばちゃんが無愛想でこわかったので、ぐるっとまわって博物館入り口のカッサで購入。ロシア人観光客のグループ数名と、入り口はどこ?とうろうろしながらさがす。観光地なのに、「自分でさがせ」とばかりの適当な標識。この辺が不親切で、いかにもロシア。慣れたけど。m(>_<)m



結局博物館の入り口は正面のドアの左側(展望台入り口は右側)でした。
「レニングラード国立バレエ プリマバレリーナたち」でエフセーエワの登場シーンで映っていた大聖堂の中に自分が来るなんて、あのビデオを見た時には全く思いもしなかったので、なんだか信じられないような夢のような不思議な感じ。 ガイドさんの案内で聖堂内を見て回るグループが後から後からひっきりなしに現れる中、ベンチに腰を降ろしてしばしぼぉぉ~っと時を過ごす。 

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数々のモザイク、宗教画、レリーフに圧倒されてしまい、自分の日常とはあまりにもかけ離れた空間にいられる事のありがたみというか・・・、ここにいるだけで心が洗われるような気持ちになりました。
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聖堂中心部のドームの内側。

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ちょっとした物音でさえ特別な響きに感じられ、ここで聖歌が聞けたらどれほど素晴らしいだろうか・・・。 うみーしゃさんも同じような気持ちだったそうで、二人して聖堂内のお土産屋さんで聖歌隊のCDを購入。 私が買ったのはサンクトペテルブルグ・グリンカ聖歌大学の「ALL-NIGHT VIGIL」。

この日のみ、夜に観劇の予定が入っていないので、早めのディナーをペトロパレスホテル内の「バロン」で取る予定にしていたのだけれど、まだちょっと時間があるので、少し歩いてプーシキン・アート・ギャラリーに向かった。 ガイドブックにチェブラーシカ人形が売っていると紹介されていたのだけれど、ツアー客が有無を言わさずバスで連れてこられてしまう土産物店のようなショップでした。 失敗!
ホテルへの帰途での出来事は再びうみーしゃさんのレポを。

 

途中ロシアの悪名高い郵便局を通る。青色の郵便配達トラックがのそのそと。
EMSですら届かないことがあるので、ロシアは楽天・アマゾンが進出できない幻の市場なのだとか。
デカブリスト広場などを見学したところ、通りの反対側に目にしたモカチョコレート色の建物にみとれていたら、通行人が話しかけてきた。
一人目:帽子の上品なおばあさん。「ロシアの黄金の秋よ・・・。」と言って突然プーシキンの詩を披露。
二人目:学者風ユダヤ系のおじいさん。いきなりペテルブルグの歴史と彫像について解説を始める。外国から呼ばれた建築家の話とか、東洋を冒険した探検家の彫像とか。。。気になっていたモカチョコ色の建物は、現在は石油会社の建物だとか。ユコスだっけな?
石油会社 のコピー

Photo by うみーしゃさん(いかなる場合であっても複製・送信・配布・改変などの行為は禁止致します。)



そしてここがおばあさんの詩の朗読を聞き、おじいさんと歩いた「第三の男」もどきの道。
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バロンはロシア料理をリーゾナブルな値段で楽しめるレストランです。 お料理そのものも美味しかったですが、盛り付けが美しく、彩もとても綺麗でした♪ 
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一応一皿がどのくらいの量なのか聞いてからオーダーしたのですが、基準の違いにより(笑)私たちが予想していたよりも多めだったので最後はお腹パンパン! 
部屋に戻ってバスタブにつかって一日の疲れを取り、明日も良い天気になりますように!と念じながらベッドに入りました。
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10月18日(月) ペテルブルグ1日目(その3)
2010/11/15(Mon)
ミハイロフスキー劇場すぐそばのロシア美術館は火曜日が休館日なので、そのまま絵画鑑賞という手もあったのだけれど、美術館は雨の日用にとって置いて、イサク大聖堂の展望台(金色のドームの柱のたもと)に登ってみる事にした。 
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チケットを購入して展望台までのあれこれはうみーしゃさんの解説をどうぞ!



ここの内階段を登って屋根まで出られる。60mほど。200段弱で10分くらい。そんなに急ではない・・・。ここではしっかり外国時料金が生きていて、愛想のないチケット売りのカッサのおばちゃんがどなっている。「で、何がほしいの?」とどすの聞いた声で警察官のような応対。観光の街サンクトは、ロシア国内からも訪問者が多い。後ろに並んでいたロシア人の女性がアジアンなうみたちに「あの、ここのチケットはどうやって買えばいいの?」と尋ねてきた。「すみません。私も地元じゃないんで・・・」としか答えられない。今回、こんなやりとりを何度したことか。(苦笑)

地下鉄改札のような門でチケットを機械にかざして通過。ドアを開けて裏のらせん階段を上る。暗くてコワい・・・。東京の地下鉄「大江戸線」で慣れていたので10分の階段のぼりは楽勝。屋根に出たあとの外階段は風が当たってコワかった・・・。
丸屋根の周囲は360度絶景パノラマ。高いビルがないって素晴らしい。この高さ(約60m)ですでに視界をさえぎるものがなく、遠くまで見渡せる。特に、金色の尖塔を要した(他の)大聖堂は太陽光に反射して本当にキレイ。黄金の秋と言われるロシアの紅葉もすばらしかった。(紅葉じゃなくて黄色だけど)。そして、イサク大聖堂から見下ろすと、ピーテルの街はなんて美しく洗練された造りになっているんだろうなぁとしみじみ感じる。
道路の枝分かれや建物の配置。さすがツァーリのおひざもと。広い国ならではだけど、東京には既に久しくないものだよね・・・。
道路がゆったり広いのはいいけれど、結構な複合交差点でも信号機がなかったり交通整理の人もいなくて、よく事故が起こらないな~と感心?1ブロックが長いので、地図で見てなめてると相当歩くことになります。



チケット代は展望台入場料が100ルーブル、聖堂内(博物館)入場料が320ルーブルでした。 
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ララチッタに書いてある料金(150P&300P)とは微妙に違う。 螺旋状の階段の終わり近くになって、階段の端っこに10段おきに段数が書かれてある事に気づいたのですが、確か上りなのに、180→170というように数字が減っていたような気がして、あと上りきるまでの数なのか?と思い混乱し始めた瞬間に螺旋階段を登り終わった記憶があるんですよね・・・・。 見間違いかなぁぁぁ? いったん外に出てから登った階段は20~30段でしたかね? 天空の階段って感じで私は気持ち良かった(高いとこ好き・笑)。 この聖堂の大きな金のドーム下の右側の小ドームの柱の下の方から中央ドームの柱の下までかかる階段がわかりますか? 

展望台には高齢の方もけっこういたのですが、この階段を登ってくるなんで凄すぎる・・・。 ピンヒールで登って来た女性もけっこういましたが。
淡いエメラルドブルーの建物がエルミタージュ博物館、手前の金色の尖塔が旧海軍省でその左奥の小さな尖塔がネヴァ川の中州にあるペトロパヴロフスク要塞のペトロパヴロフスク聖堂です。 
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歩くの大好きな私たちは、最終日寒風吹きすさぶ中、ネヴァ川にかかる橋を歩いて渡り聖堂を訪れましたので、写真はまた後日。
滞在中のホテルペトロパレスが右手手前に、左手奥の方にスパース・ナ・クラヴィー大聖堂が見えます。(解像度をだいぶ落としているのではっきりわかりませんね・・・)
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手前がデカブリスト広場に続くアドミラルチェイスキー庭園、あのカラスがいた庭園。 ネヴァ川の向こう側はヴァシーリーエフスキー島。 左側のオレンジがかった黄色の3階建て?の建物がピョートル大帝の盟友メンシコフ伯爵の宮殿で、現在はエルミタージュ美術館の分館だそうで、くるみ材でできた落ち着いた雰囲気の書斎などがあるそうです。 
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今回の訪問でキンキラキンのきらびやかな世界には食傷気味になってしまったので、次回はそういう趣のある住居を訪れてみたいです。

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