11月14日 チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ コンサート
2017/11/22(Wed)
チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ
指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
会場:東京文化会館


ボロディン:歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
          (ヴァイオリン:三浦文彰)
 --- 休憩 ---

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調

<アンコール>
スヴィリードフ:「吹雪」よりワルツ・エコー
チャイコフスキー:「白鳥の湖」よりスペイン



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オペラ「イーゴリ公」2幕、捕らえたイーゴリ公のために敵将が宴席を設け、ダッタン人たちに様々な踊りを踊らせる場面。 大好きな曲です。 エキゾティックで勇壮なこの曲をフェドセーエフさんはゆったりと大らかに歌い込みます。 女性オーボエ奏者の哀愁の中にも艶かしさを感じさせる演奏が魅力的だった。 パーカス隊も相変わらず存在感が大きく、サモイロフさんのスネアも絶好調(笑)♪

ヴァイオリン協奏曲は今まで聴いたこの曲のなかでも最も遅いテンポで始まりました。 文彰君のヴァイオリンの出だしの艶やかで温かみのある美音に期待は高まったものの、オケと微妙にずれるような感じがあり演奏がいまいちしっくりこない。 すでに岩手、宮崎と2度共演しているので、フェドセーエフさんのテンポには慣れたとは思うのですが、やはりちょっと弾き難いのかな? それでも一音一音、1フレーズ1フレーズ丁寧に歌わせていたと思います。 時々文彰君に語り掛けるように近寄るフェドセーエフさんに真剣だけれどなつっこいまなざしを返す文彰君、仲の良いおじいちゃんと孫みたいだわ(笑)  オケは、特に弦楽器がソリストをたてるためか終始ボリュームを抑えすぎたような感じで、輪郭も少しぼやけ気味。 なんとなく、この日はどちらも調子があまり上がりきらずに終わったように感じました。 
  
ショスタコーヴィチは一番最初に聞いたヴァイオリンコンチェルトがダメで、敬遠していた時期もありましたが、バレエ「明るい小川」を見たあたりから交響曲を少しずつ聞き始めました。 5番は惹かれる旋律の多い好きな曲です。
オペラ『カルメン』の「ハバネラ」から引用したといわれているテーマが随所に散りばめられ、曲調も次々に変わる1楽章は旋律の多彩さや多くの楽器の音のコンビネーションを楽しめるのが魅力です。 中盤の行進曲風のメロディーではパーカッションの魅力炸裂。 サモイロフさんが立ち上がったところでもう心沸き立ってしまいましたし~♪ まばたきも惜しむようにじぃ~っとフェドセーエフさんを見るサモイロフさんの表情がたまりません!
おどけた調子の2楽章は、金管や打楽器のメロディーや楽器の組み合わせがプロコフィエフのロミジュリの音使いを連想させます。 主席?の男性奏者に変わったオーボエ、フルートの落ち着いた音色が心地良く、重みのある低弦、パンチのある打楽器も良かった・・・のに、聴かせどころの終盤のコンマスのソロが精彩を欠いていたのはちょっと残念。 
3楽章は美しいメロディーが多く弦も木管も響きがとても美しかったです。 ヴァイオリンの弱音での刻みに乗せるオーボエとクラリネットの調べはどこか暗くもの悲しく、フルートの音色には寂寥感が漂う。 シロフォンの後のチェロがリードするメロディーはなんとなくカルメンの曲に似ている気もする。 その後終盤にかけてのじっくり抑制が効いたしみじみと叙情的な演奏も良かったです。 最後のもの悲しいハープのメロディーは心憎いばかりですね。
打って変わって勇壮な4楽章。 出だしの迫力あるティンパニーの音がいい。 中盤の静けさを抜け、スネアドラムがリズムを刻み始めてからフィナーレまでの盛り上がりが華やかに大仰なものではなく、何か訴えかけてくるような重みがあるものだったのが心に残りました。

アンコールのワルツはロシア民謡調で哀愁がじんわり染みてくるような素敵な曲。 コンマスも調子を取り戻したようで良かったです♪ そしてスペインは、いろいろな楽器を担当して大活躍だった方のカスタネットとサモイロフさんのタンバリンの妙技の競演!! 最高~~♪♪
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11月4日 チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ コンサート
2017/11/05(Sun)
チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ
指揮:ウラジーミル・フェドセーエフ
会場:グランシップ 中ホール・大地

チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調「悲愴」

 --- 休憩 ---

チャイコフスキー:三大バレエ音楽 ~フェドセーエフ セレクション~
組曲「くるみ割り人形」より
        花のワルツ
        葦笛の踊り
        ロシアの踊り
        終幕の踊り
        アラビアの踊り
        祖父の踊りは
        子守唄 ~情景・深夜~ クリスマスツリー
組曲「眠れる森の美女」より
        パノラマ
        ワルツ
  組曲「白鳥の湖」より
        ポーランドの踊り
        ナポリの踊り
        スペインの踊り
 

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東海道新幹線に昼間乗るときは可能な限りE席を取って富士山を眺める事を楽しみにしているのですが、昨日は快晴にもかかわらず、まるで意地悪しているように富士山にだけ雲がかかっていて全形を見る事はできず・・・(涙)。
新幹線からの写真って電柱や電線との戦いですが、とりあえず意地で撮ってみました(笑)。 
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さて、フェドセーエフ&チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラの今回の日本ツアーは、4日の静岡を皮切りに15日のサントリーホールの楽日までに静岡・兵庫・岩手・東京・宮崎・東京で7回の公演が予定されています。 移動距離もかなりあるのでフェドセーエフさんがお疲れにならないといいのですが。
メンバーが全員ステージ上に揃ってフェドセーエフさん登場。 お元気そうで良かったです。 いつものように指揮台にソフトジャンプ♪

悲愴のテンポは曲を通してゆっくりめ。
1楽章の出だしはアンサンブルがやや揃わずファゴットの音もあまりよく聞こえなかったのが残念でしたが、ツアー初日でアップもなくいきなり悲愴ですものねぇぇぇ。 それでも第2主題後に盛り上がってくるあたりからは纏まりが出てきて曲調が目まぐるしく変わるこの楽章をドラマティックに演奏。 終盤の金管、特にトロンボーンの良く通る音が印象的。 そして滋味溢れ、温もりのある弦の音がなんとも耳に優しかったです。
2楽章のワルツは流麗で心地よかった♪
勇壮な3楽章の前半はコントラバスとティンパニーの低音がしっかりと音楽を支えていたように思います。 後半、厚みを増していくオケの音はまるでブレーキが効かなくなったごとくの怒涛の勢い。
その勇ましい盛り上がりが嘘だったかのような切なく胸を締め付けられるようなメロディーで始まる4楽章。 左右両側から嘆き合うように重なるヴァイオリンの旋律に心持っていかれました。 (あのメロディー、私はどうしても宇宙戦艦ヤマトの映画版のあるメロディーに繋がってしまう・・・) 中盤のホルンも良かった。 そしてトロンボーンとチューバの重くずっしりとした響きには絶望感が漂い、最後はヴァイオリン、ビオラ、チェロと順に弓を置きコントラバスが重く静かに曲を締めくくりました。
曲が終わってフェドセーエフさんが早々と腕を降ろしてしまってもしばらく続く静寂。 その静寂までがこの曲だったのかなと感じます。

後半の3大バレエからのセレクションも全般的にテンポは遅め。
フェドセーエフさんが「チャイコフスキーは私自身だと思っています」というように、オケのメンバーにとってもチャイコフスキーの曲は肌に染みこんでいる音楽なのだろうと思いますが、その人たちの奏でる「くるみ割り人形」を、バレエを堪能した翌日に奏者を見ながらじっくりと聴くことができるなんてほんとうに幸せな気分です。
くるみで特に印象深かったのは威厳があって堂々とした響きが圧巻だった「祖父の踊り」。 花ワルのハープの美しさも際立っていたなぁ。 「ロシアの踊り」でこの日ようやくの出番となったサモイロフさんのタンバリンににんまり♪ ご健在で何より!!
眠りの「パノラマ」は通常バレエで聞くよりも倍くらい遅い演奏で、最初は面食らいましたが、ゆったりした演奏に旋律をじっくり味わいました。
白鳥の「ナポリ」ではトランペットが遅いテンポでも弾みのある音で頑張っていましたが、ちょっと大変そうだったかな?
そしてラストの「スペイン」はサモイロフさんの爆音での名人芸を心底楽しみました。 カスタネット担当の方もサモイロフさんに負けない熱演で、フィナーレにふさわしい華やぎと躍動感あふれる演奏でした。

客席からの盛大な拍手は鳴りやむ様子がなかったのですが、この日はアンコールはなし。 白鳥の「スペイン」はよくアンコールで聴かせてくれる曲なので、そこまで考えてのプログラムだったのかなと。 静岡、兵庫、岩手と3日続く日程なのでともかくフェドセーエフさんにはお疲れにならないでいただきたいです。
私はこの後14日と15日の東京公演を聴きに行きます。 14日はショスタコでスネアです~~♪♪
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10月26日 N響 第1869回定期公演Bプログラム
2017/10/31(Tue)
NHK交響楽団
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
会場:サントリーホール

ブラームス:交響曲第4番ホ短調

 --- 休憩 ---

ブラームス:交響曲第1番ハ短調


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前半の演目がエッシェンバッハの左手故障のためモーツァルトのピアノ協奏曲第12番からブラームスの交響曲第4番に変更となり、前週のCプロと合わせてブラームス交響曲チクルスとなった。 ブラームス大好きな私としてはとてもhappy。 そして前週手にした10月公演小冊子でBプロのコンサートマスターがキュッヒルさんと言う事を知り楽しみも倍増♪ キュッヒルさんは毎年のようにお正月に日本でニューイヤーコンサートがあるのだけれど、どうしてもそこはマールイやキエフのバレエ公演とぶつかりなかなか聴く事ができず残念な思いをしていたのでともかく嬉しかったです。

4番の出だしはテンポも比較的早くわりとあっさりと。 そして出だしからキュッヒルさんのヴァイオリンの艶やかな音がよく聞える。 私の席は一階の中央通路よりちょっと前でしたが、あんなにコンマスの音がはっきりと聞えるとは・・・。 なんだかとっても気分が高揚してしまい(笑)、私の中ではこの日はキュッヒル劇場になってしまいました。 4番で特に印象に残っているのは2楽章のホルンのよく通るふくよかな音。 続く木管群の音もどれもこれもすこぶる美しかった。 そして4楽章のフルートのもの悲しい調べは涙が出そうなくらい美しく、一転、コーダに向う弦の怒涛の盛り上がりは聴いているこちらの体も揺さぶられそうなほどの音量と迫力。 凄かったです!! まさに正統派の堂々たるブラームス。 

ブラームスの交響曲で何番が一番好きかと言われれば、どの曲も好きだけれどやはり1番。 今回、3,2,4と聴いてきて再認識した感もあります。 
この日の1番はもう何と言ったら良いのか・・・。 素晴らしかった演奏は何度もありますが、こんなに幸せな気持ちになったのは初めてだったように思います。 4楽章が終わりに近づいている時は曲が終わってしまうのが悲しいほどでしたが、終演後の純粋な感動と充足感は半端なかったです。 本当に何から何まで素晴らしかったのですが、キュッヒルさんの存在とその牽引力も大きかったのではないかと思います。  キュッヒルさん、エッシェンバッハ氏と視線を合わせ、ちゃんと合わせてますよとでも言っているかのようににこっとしながら、次の瞬間にはもうぐいぐいオケを引っ張っているのがなんともお茶目というか仕事人というか・・・。 ホールの違いもあるでしょうが、弦楽器の音が力強いながらも柔らかくまろやかだったのは驚きでした。
4番同様曲を通して演奏はオーソドックスではあったけれど、より精緻、そして情感豊かに雄大な音楽でした。 1番の中でも最高に好きな4楽章は、もうかなり舞い上がった状態で聴いていましたが、平和的な弦の音色、オーボエ、クラリネット、ホルンの美しい響き、力強く美音のキュッヒルさんのソロも素晴らしかった2楽章も忘れがたい楽章です。 N響ってやはり凄い! そして日本のオーケストラでこれほどの名演が聴けたのも本当に嬉しい事だと!!

カーテンコールが繰り返されている時の団員たちは皆笑顔。 とりわけ第1ヴァイオリンの1,2プルトの楽しそうな様子はキュッヒル教授と門下生たちの談笑という光景でした♪ 

今回のチクルス、3番&2番のCプロは10月20日の演奏が11月12日(日)のEテレクラシック音楽館で、4番&1番のBプロは25日の演奏が12月3日(日)の同番組で放映される予定です。 どちらも楽しみ。 録画もしっかりして永久保存版にしなくては!!!
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10月24日 都響 第841回 定期演奏会Bシリーズ
2017/10/29(Sun)
東京都交響楽団
指揮:小泉和裕
会場:サントリーホール

バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
     (ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ)

  ――― 休憩 ―――

フランク:交響曲ニ短調


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近代音楽は苦手という事もありバルトークの音楽は自分で好んで聞く音楽ではなく、ヴァイオリン協奏曲第2番もファウストのCDは持っているものの最初に聞いてやっぱりどうも・・・という感じだったのですが、今回はフランクの交響曲が聴きたくてチケットを取りました。 
ロシア出身、1985年生まれ32歳のアリーナ・イブラギモヴァのヴァイオリンを聴くのは初めてです。 お顔立ちがやや童顔で可愛らしいのでもっと若く見えますね。 出だしはオケとテンポが合わなかったのかちょっとまごついた感じで、おや?だったのですがすぐに修正。 その後は身体を揺さぶりながら気持ちの入ったダイナミックな演奏で常にしっかりとした音が響きます。 彼女の推進力のある演奏に、苦手なタイプの旋律や音階がそれほど気にならなかったのが我ながら不思議。 技巧的・表現的にも相当高難度の曲なのでしょうが、彼女の演奏からはそれが誇示される事もなくひたすら曲に没入しながら自分のイメージを持って一心不乱に弾き続けたという印象を受けました。  
オケは彼女のダイナミックさ、奔放さとは対照的に端整さが勝っていたように思います。 
そんなわけで入門編ではありましたが、熱演の奏者たちを目にしながらこの曲を聴くと、様々なパートが繰り出す旋律の多彩さに、近代音楽特有の音階の苦手意識も少し和らいだ気分で、CDよりも断然楽しく聴く事ができました。 ハープとチェレスタのファンタジー色ある音が耳馴染み良かったのも要因です。

さて、以前にも書きましたが、クラシック音楽が好きとは言え、ピアノを習っていた以外は高校までの音楽の授業といくらか読んだ文献からの知識しかなく、いつまで経っても入門編にどっぷりつかったままの自分ですが、フランクの交響曲との出会いは、けっこう長い年月遠のいていたコンサート通いを再開した5,6年くらい前のタワレコ新宿店。 店内でかかっていた曲の魔力にとりつかれ、思わず視聴用のCDを聴き入ってしまいました。 「祈りの動機」のあの異様な暗さ、しつこいくらいの循環動機の繰り返し(笑) 因みにそのCDは1996年4月ライブ録音のジュリーニとスウェーデン放送交響楽団のもの。 都響プログラムの解説にある、『ドビュッシーが「転調する機械のようだ」と評したというほどの頻繁で複雑な転調と特異な楽曲構成』がその魔力だったわけですね。 それ以来、生で聞いてみたいとずっと思っていたのですが、それほど頻繁に取り上げられる曲ではなく、今回ようやく日程があいました。 
1楽章出だしは重厚で暗い響き。 実はもっと禍々しいほどの気味の悪さをイメージしていたのですが、そういう感じではなく。 小泉さんは最初からかなりオケを鳴らしていましたが、音量は大きいものの基本的にはやはり端正な趣。 もう少しニュアンスづけがあっても良かったかな? ハープと弦のピチカートのなんとなくモダンで印象的なメロディーで始まる2楽章は美しい旋律が多く聴かれますが、特に物憂げなイングリッシュホルンの音が耳に残りました。 奏者の方、とても上手かった! 中間部の弦の高音の美しさも際立っていましたね。 そして暗さと明るさが入り混じる壮大な3楽章は1楽章以上の迫力ある大音量で終盤に向けての盛り上がりは圧巻でした。
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KAJIMOTO主催 2018~19 来日オーケストラ♪
2017/10/23(Mon)
20日のコンサートでもらったチラシの中にKAJIMOTOの来年度の来日オーケストラ速報がありまして、それがふっふっふ~~なラインナップでした♪

2018年
 5月 ズービン・メータ指揮 / イスラエル・フィルハーモニー管弦楽団
   (ヴァイオリン:辻彩奈)
 6月 ヤクブ・フルシャ指揮 / バンベルク交響楽団
   (ピアノ:ユリアンナ・アウデーエワ)
 9月 サー・サイモン・ラトル指揮 / ロンドン交響楽団
   (ピアノ:クリスティアン・ツィメルマン、ヴァイオリン:ジャニーヌ・ヤンセン)
11月 トーマス・ヘンゲルブロック指揮 / NDRエルプフィルハーモニー管弦楽団
   (ピアノ:エレーヌ・グリモー)
12月 ダニエル・ハーディング指揮 / パリ管弦楽団
   (ヴァイオリン:イザベル・ファウスト)

2019年
 2月 テオドール・クルレンティス指揮 / ムジカ・エテルナ
   (ヴァイオリン:パトリツィア・コパチンスカヤ)



さすがに来期の都響への出演はないフルシャは、主席指揮者を務めるバンベルク交響楽団を率いて来日です♪♪ 嬉しい~~~~! 
アウデーエワは誰のピアノコンチェルトなのか? ブラームスだったらいいなぁぁぁ!
さらにベルリンフィルを退任するサー・ラトルが早々に音楽監督に就任したロンドン交響楽団と来日。 今回のベルリンフィルのコンサートはチケットが取れなかったのでこちらも嬉しいニュース。 ジャニーヌ・ヤンセンも楽しみだわ!
で、NDRにはグリモーが帯同だし! 個人のリサイタルもあったらいいなぁ。 12月はファウストがパリ管と来日というのも!!
それぞれの公演の詳細が発表になるのが待ち遠しいです。

また、フルシャですが、2018/2019シーズンよりチェコフィルの主席客演指揮者に就任する事が決まったようです。 そしてチェコフィルの主席指揮者兼音楽監督にはセミョン・ビシュコフが就任するそうです。
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10月20日 N響 第1868回定期公演Cプログラム
2017/10/22(Sun)
NHK交響楽団
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
会場:NHKホール

ブラームス:交響曲第3番ヘ長調

 --- 休憩 ---

ブラームス:交響曲第2番ニ長調


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配られたプログラム(小冊子のPhilharmony October 2017)によれば、指揮者のクリストフ・エッシェンバッハさんは77歳。 指揮者としては働き盛りとの解説を読むにつけビエロフラーベクさんの71歳での逝去が本当に早すぎたと惜しまれます。  
今年は自分的にはNHKホールでのN響の演奏を今までになく数多く聞いています。 春の定期会員などのコンサートはお目当ての指揮者やソリストがいたのでできるだけ近くで見たい!聴きたい!・・・という思いから1階の中央ちょっと後ろの席で聴いたのですが、この日はオケ全体が見える見晴らしの良い2階席を取りました。 音の聞こえ方がやはり一階とは違うので、そして、会場は違うものの比較的ステージに近い席で聴いていた先日のチェコフィルの音もまだ少し耳に残っていたせいもあり、慣れるまで少し時間がかかりました。 

第3番の1楽章はそんな感じで始めのうちは耳の調整みたいなところもあったのですが、クラリネットの音が鮮やかな第2主題くらいからは演奏に惹き込まれて行きました。 2楽章は繋がれていく木管、その後のヴァイオリンのさざ波のような旋律の美しさが秀逸。 相当昔の映画ですが、「さよならをもう一度」で使われた事でも有名な3楽章は自分も大好きなのですが、出だしがかなりのスローテンポ。 スローなだけでなく静かな音ながらも起伏がしっかりしていて心をかき乱されるような、悲しみに沈んでいたとしたら底まで突き落とされそうなほど悲哀を帯びています。 中間部の木管楽器の演奏がまた良かったのですが、とくにオーボエの第1奏者の方の歌うような豊かな音色は絶品。 そして最後の朗々と響き渡るホルンのソロには言いようのない侘しさのようなものもあり心に沁みました。 4楽章も弦・管ともに熱演でフィナーレ手前の盛り上がりは聴き応え十分。 静かに消えるように終わっていく曲なのでその余韻を大事にしたかったところですが、まだ音も消えないうちにブラボーと拍手が出てしまったのは残念。 

第2番1楽章の出だしのホルンのソロがまた良い音で! たっぷり響く弦、フルートなどクリアでさわやかな木管も見事。 2楽章の第一主題はブラームスが「自分の生涯で一番美しい旋律」と言ったそうですが、ただ美しいのではなく平和的にドラマティックに響くから一番美しい旋律なのだろうと感じます。 2楽章は楽章を通じて美しく大好きな楽章です。  エッシェンバッハの歌わせ方も上手い。  3楽章のオーボエの歌いまわしがまた素晴らしくて、他の管楽器の主席も連鎖的に次々と熱い演奏を続けていくというのをこの日は何度も見たように思います。 華やかに明るく壮大な4楽章、エッシェンバッハのつける微妙な緩急によってより劇的に堂々としたフィナーレを迎えたように思います。

エッシェンバッハは指揮者としてN響のステージに上がるのは今回が初めてとの事ですが、終演後の雰囲気もとても良く、指揮者・オケともに満足のいく演奏だったのだと思います。
また彼は25日、26日とサントリーホールで行われるBプログラムでも登場しますが、関節炎のために左手が上手く動かず、弾き振り予定だったモーツァルトのピアノ協奏曲がブラームスの交響曲第4番に変更になりました。 期せずしてブラームス交響曲チクルスとなったのはブラームス大好きな私にはとっても嬉しい!  そしてキュッヒルさんがコンマスとの事でそちらも楽しみです。 でもまろさんはお休みでしょうか? お二人揃ったら凄いのに!!
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10月4日 チェコ・フィルハーモニー管弦楽団 コンサート
2017/10/14(Sat)
チェコ・フィルハーモニー管弦楽団
指揮:ペトル・アルトリヒテル
会場:サントリーホール

スメタナ:歌劇「売られた花嫁」序曲

ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第5番「皇帝」Op.73
          (ピアノ:アリス=紗良・オット)

    ――― 休憩 ―――

ドヴォルザーク:交響曲第8番 Op.88 B.163

<アンコール>
ピアノ:ショパン夜想曲 嬰ハ短調(遺作)「レント・コン・グランエスプレッシオーネ」
オーケストラ:ドヴォルザーク スラブ舞曲第2集より第7番 ハ長調
        <<亡きビエロフラーヴェクへの想いを込めて>>
        ドヴォルザーク スラヴ舞曲第2集より第8番 変イ長調


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2013,2015年に引き続き今回のチェコフィル来日公演でタクトを振るはずだった主席指揮者のイルジー・ビエロフラーヴェクさんが5月31日に亡くなられました。 2年前の指揮姿から71歳というお年での逝去に信じられない思いでしたが・・・。 
当初のプログラムを変更する事無く代役を引き受けたアルトリヒテルさんは、3月にプラハ交響楽団を率いて来日し、東京芸術劇場では「わが祖国」を演奏しています。 コンサート自体は素晴らしいものでしたが、その指揮スタイルはビエロフラーヴェクさんとは似ても似つかないとても個性的なものだったので、イメージが沸かないというか何と言うか・・・。


売られた花嫁は弦楽器の細かい音が音の洪水のように聞こえます。 その洪水の中(笑)、主題の短いフレーズをヴァイオリンから順に奏でていくのがそれぞれの挨拶のようでもあり面白い。 管楽器も加わってスラブ舞曲を連想させるような民族調のメロディーになり表情豊かで速いテンポの曲調が気持ちの良い曲でした。 

アリス=紗良・オットのピアノは、彼女が報道ステーションに出演した際の演奏を2度ほど聴いた事がありますが生で聴くのは初めてです。 その時に裸足で演奏するというのを知って驚いた記憶がありますが、「音楽は楽しむもの、自然体で演奏するために」裸足が良いのだそうです。 彼女の言う自然体というのは体とピアノのより一層の一体感とかリラックスしてという事なのでしょうか? 自分も学生時代にはピアノを習っていましたが、家での練習は素足だったりソックスで、スリッパは履いていなかったですね。 直接触れるとやはりペダルの感触は違いますし、プロであればより繊細なペダルコントロールができるのでしょうね。
「皇帝」というと骨太のオーケストラと力強く堂々と鳴らすピアノの競演というイメージがあるのですが、この日の演奏はそれとは全く違うものでした。 曲のテンポは少し遅めでアリスのピアノは線が細く清らかに澄んだ音色。 ピアノを弾いていないときはオケの方に振り向き耳を澄ませたり、ピアノに向かいながらオケの演奏に浸ってとろけそうな笑みを浮かべたり口ずさんでみたりと自由奔放にオケと自分の音楽の間を行ったり来たりしているような・・・。 見ていて飽きない~~♪  そんなわけで1楽章は物珍しさ感一杯だったのですが、素晴らしかったのが2楽章のしっとりとした情感が込められた透明感あふれる響きの繊細な演奏。 生まれる一音一音に愛おしさを感じているような彼女の表情もまた魅力的でした。  3楽章への誘い方も良かったなぁ。  さらに3楽章はオケとの対話を楽しみながらも小気味の良さと躍動感ある力強さなどの多彩なところをみせ、聴き応えのある演奏だったと思います。
演奏前には彼女の思い描く「皇帝」をアルトリヒテルさんと密に打ち合わせをしたのでしょうか? 音量を抑えたオケは鳴らすところは鳴らしていましたが、ピアノの音質とのバランス加減が絶妙な、柔らかくて美しい演奏でした。
アリスはコンサートの前日に日本に着いたばかりで、時差ぼけが取れていないのでアンコールは遅い曲をという事でショパン夜想曲 嬰ハ短調(遺作)。 プロなのだから時差ぼけ云々は言わないで欲しいと思いましたが、柔らかなタッチで奏でられるもの悲しい旋律は美しく、トリルも音がクリアで綺麗でした。 

今回の一番の楽しみはドヴォルザークの交響曲の中で一番好きな8番をビエロフラーヴェク指揮チェコフィルの演奏で聴く事でした。 ビエロフラーヴェクさんのタクトがこういうかたちで叶わぬ事となったのは本当に悲しく、また公演前はアルトリヒテルさんとの相性はどうなのかと若干不安だったりもしたのですが、温もりがあって美しい出だしの弦の音を聴いた瞬間、心穏やかに幸せな気持ちに包まれいっぺんに惹き込まれました。  民族音楽的情緒にあふれたこの曲はどこを切り取っても美しく耳馴染みの良い旋律ばかりで、ブラームスがドヴォルザークのメロディーメーカーとしての才能を羨んだという話にも納得がゆきます。  愁いを帯びた弦の美しい演奏で始まる1楽章は、鳥のさえずりのようなフルートが聞えるあたりからはのどかな自然の中に誘われていくようですが、その後は力強く壮麗な雰囲気に。 アルトリヒテルさんは相変わらず変わった動きが多く、間近で見ていると大鷲が羽ばたいているごとくモーションの大きい指揮姿は個性的としか言いようがないのですが、オケとの息はばっちり合っているようで、最後まで堅実で明晰で情感豊かな曲の構築は素晴らしかったです。
2楽章は一つの楽章の中での旋律が色彩豊かで四季の移り変わりに触れているような感じ。 中盤のシュパチェクのヴァイオリンソロや管楽器の音色も優美で美しい。 なんとなくだけれど、1楽章の終わりはチャイコフスキーの旋律を感じ、2楽章の終わりではブラームスを思い浮かべるのですよね・・・。 
そしてチェコフィルの艶やかな弦で聴く第3楽章のノスタルジックなメロディーの美しさはたとえようもないほどで、この演奏がずっと終わらなければいいと思うほどに素晴らしかったです。 中間部のオーボエとフルートも綺麗な音だった。
4楽章冒頭のトランペットのファンファーレは澄み切って張りのある音。 変奏曲でのフルート独奏、オーボエ、クラリネット、ファゴットの音もクリアで美しく、16型の弦の厚みと相俟ったコーダでの迫力ある盛り上がりは圧巻。

演奏後、フルート奏者を真っ先に立たせて賛辞を贈ったアルトリヒテルさんはその後も管楽器奏者たちを褒め称え、シュパチェクや他の弦楽器の第1プルト奏者たちとも握手を交わし、オーケストラのメンバーをたててご自分はあくまで控えめに。 

  
アンコール1曲目のスラブ舞曲第2集より7番は速いテンポの賑やかな曲。 本当にお手の物という鮮やかさ!  続いてアルトリヒテルさんより「次の曲は亡きビエロフラーヴェクさんを追悼して」とアナウンスされた8番。
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亡き人を偲ぶにふさわしい穏やかでゆったりした心鎮まる曲でした。


チェコフィル、最近は2年後とに来日しているので次回も2年後だと良いなと今から待ち遠しいです。 誰が主席指揮者に就任するのかも気になるところですが、そう遠くない将来、その任についたフルシャが見られれば・・・。
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アンサンブル・ウィーン=ベルリン コンサート 10月1日
2017/10/09(Mon)
アンサンブル・ウィーン=ベルリン
会場:三鷹市芸術文化センター

カール=ハインツ・シュッツ(フルート)
ジョナサン・ケリー(オーボエ)
アンドレアス・オッテンザマー(クラリネット)
リヒャルト・ガラー(ファゴット)
シュテファン・ドール(ホルン)



ツェムリンスキー:ユモレスク
バルトーク(マーク・ポプキン編曲):ルーマニア民俗舞曲
ヒンデミット:5つの管楽器のための小室内音楽
リゲティ:6つのバガテル

   --- 休憩 ---

ニーノ・ロータ:ささやかな音楽の捧げ物
ジュリオ・ブリッチャルディ:ロッシーニの歌劇『セビリアの理髪師』による幻想的なポプリ
レスピーギ:木管五重奏曲ト短調
ルチアーノ・ベリオ:オーパス・ナンバー・ズー(作品番号獣番)*奏者による日本語のナレーション付き)
 第1曲:いなかのおどり(きつねに騙されるひよこの様子)
 第2曲:うま(戦争をする人間の愚かさを疑問に思う馬のモノローグ。 砲弾が飛び交う敵と味方の真ん中で考える馬)
 第3曲:ねずみ(年老いたねずみが若かりし自分を振り返る)
 第4曲:ねことねこ(睨みあう2匹の猫の様子)

<アンコール>
ドビュッシー:『子供の領分』より ゴリウォーグのケークウォーク


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2年前に引き続き、今回の来日ツアーでも三鷹市芸術文化センターで公演が行われました。 今回は前回来日できなかったオーボエのジョナサン・ケリーも加わって正式メンバーでの公演です。
今回は前半でウィーン、ドイツ、ハンガリーの作曲家を取り上げ、後半はオールイタリアンというプログラムが組まれました。

一曲目のユモレスクから色彩豊かで美しい音が会場に響き渡ります。 続くバルトーク、ヒンデミット、リゲティはそれぞれ5,6の短い曲で構成されていますが、どの作品も様々なリズム、旋律に溢れ、個々の楽器のカデンツァやアンサンブルとしての絡み合いなどヴァラエティーに富んでいて、聴き惚れているうちにあっという間に終わってしまいました。
前半で一番気に入ったのは上述の要素が一番色濃かったように感じたヒンデミットで、管楽器の魅力を堪能。 どの楽器も素晴らしかったのは言うまでもありませんが、3楽章のドールさんのホルンの繊細な弱音の刻みが特に印象的です。
後半も5人のアンサンブルの妙のようなものがますます冴えわたり、厚みと壮麗さも増していったように思います。 それぞれの楽器の音の多彩さと奥深さにもただただ感嘆するのみ。
プログラムのトリ、ベリオの「オーパス・ナンバー・ズー」は演奏者が語りも務める異色の作品。 奏者たちは自分の楽器を吹く傍ら楽譜に指示されたリズムと抑揚で動物たちが登場するユーモアと風刺の効いたテキストを読むというスタイル。 日本ではテキストを和訳した谷川俊太郎が「Opas number Zoo」を「作品番号獣」と訳した事に由来し、最近では「作品番号獣番」というタイトルが定訳となっているそうです。 この語りをみなさん日本語でやってくれたのです! 彼らの日本語の節回しがなんとなく狂言っぽかったりするのも面白い。 一番台詞が多くて大変だったのはフルートのシュッツでしたが、一番活舌良く聞きやすかったのはケリー。 うまを受け持ったドールさんは内容が重かったので神妙。 ガラーさんもすごく生真面目な感じで、すべてのタイトルをちょっとおどけた調子で案内していたアンドレアスが一番気楽そうだったかな(笑) 5人の熱演で会場からも笑いが絶えず、とっても楽しく幕となりました。
アンコールは一転、また精緻で素晴らしいアンサンブルの世界に浸らせてもらい幸せな気分♪


終演後はCD購入者対象のサイン会があり、前回や今回の公演で演奏された曲が入っているライブ盤の新譜を購入したので私も5人からCDのブックレットにサインをもらいました。 ウィーンフィル、ウィーン響、ベルリンフィルの主席という錚錚たるメンバーですが、本当に皆さん気さくで優しくて明るい。 トップバッターのドールさんは私がお願いしたドールさんの紹介ページにサインをし終わると、一ページめくって隣に座っているガラーさんのページを開いてガラーさんにパスしてくれまして♪  シュッツさんに流暢な日本語でびっくりしましたと話しかけると、「流暢、ほんと? 覚えるの本当に大変だったんだよ!」と笑顔で返してくれました。 隣のケリーさんは「流暢」に受けまくって笑ってましたけどね・・・。 
アンドレアスには7月に急逝されたお父様のエルンストさんのお悔やみを。 昨年2月のクラリノッツ公演での親子3人の共演の様子もまだ記憶に鮮明に残っていて、訃報に接した時には信じられない思いで本当にショックでした。 まだ2か月ほどしか経っておらず、この会場でコンサートを行う事が彼にとって辛い事でなかったと良いのですが、素晴らしい演奏に感謝です!

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武蔵野市民文化会館でキエフ国立フィル & マリインスキー劇場管 
2017/10/02(Mon)
武蔵野市民文化会館で12月22日(金)19:00にキエフ国立フィルの公演があるようです。 こちら。 

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例によって武蔵野だけ!のプログラムは「チャイコフスキー:三大バレエ組曲 白鳥の湖・くるみ割り人形・眠りの森の美女」です。 行きた~~~い!! でもその日は新国立劇場の「シンデレラ」のチケットを取ってしまっているのですよね・・・。 絢子姫のシンデレラ・・・。

チケットは10月6日(金)発売で料金は以下の通りです。
S席:一般 5,300円 友の会 4,500円
A席:一般 4,300円 友の会 3,500円

武蔵野市民文化会館はリニューアルしてとても綺麗になりましたし、幅がちょっと広くなった椅子はとっても座り心地がいいんです! お化粧室も使いやすいですし。 お時間興味のある方は是非! 

バレエカンパニー繋がりで、武蔵野では12月5日(火)19:00にマリインスキー劇場管弦楽団のコンサートも予定されています。 
プログラムは 
  プロコフィエフ:交響曲第6番
  ドビュッシー:牧神の午後への前奏曲
  ムソルグスキー:展覧会の絵

こちらはA席はすでに完売ですが、S席(一般15000円、会員12500円)はまだ100席ほどあるようです。 プロコの交響曲は今ゲルギエフが特に演奏したい曲との事。
 
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9月27日 ヨゼフ・シュパチェク ヴァイオリン・リサイタル「望郷のボヘミア」
2017/10/01(Sun)
会場:東京オペラシティコンサートホール

ドヴォルザーク:4つのロマンティックな小品
          マズレック
クライスラー:愛の喜び/愛の悲しみ
スーク:ラブ・ソング
チャイコフスキー:ワルツ・スケルツォ

   --- 休憩 ---

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第1番「雨の歌」
ワックスマン:カルメン幻想曲

<アンコール>
ドヴォルザーク:我が母の教えし給いし歌
ヴュータン:アメリカの思い出「ヤンキー・ドゥードゥル」


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2011年に24歳にしてチェコ・フィルのコンサートマスターに就任したヨゼフ・シュパチェクのリサイタル。 彼が昨年都響に客演して弾いたドヴォコンも良かったし、「ボヘミア」を意識したプログラムもとても魅力的で、コンサートを知った時点で聴きたいと思ったのだけれど、平日のマチネという事で最初は諦めていました。 ところが8月にチェコフィルのコンサートチケット購入者のみの特別優待価格のお知らせが来て聴きたい気持ちも再燃、平日なので集客が悪いのかとの思いもあって、なんとかなるさ!と友人に声をかけてチケット購入!
そんな勝手な心配をよそに集客は悪くなく客席は7割強は埋まっていたと思います。 シュパチェクが弓を下ろすまでは拍手も起こらず、マナーもとても良い客席。


「4つのロマンティックな小品」は素朴でメロディーラインの美しい曲ですが、始めのうちはピアノがちょっと強いようにも聞こえました。 テンポも比較的速く、きりりとフレッシュな感じの演奏。 もう少しゆったりうたってくれても良かったけれど。 
「マズレック」はサラサーテに献呈された曲だそうですが、哀愁を帯びた民族情緒があってドヴォルザークらしい綺麗な曲です。 
クライスラーの2曲は緩急をつけて躍動感がありとても若々しい演奏でした。
ドヴォルザークの後継者と言われたヨゼフ・スークの「ラブ・ソング」。 愛の喜びというよりは募る想いを切々と伝えているような静かに情熱的な曲ですね。 冒頭の中音の温かみのある音と中盤に盛り上がっていく高音の線の細い美しさが印象的。
軽やかで華やかなチャイコフスキーのワルツ。 でもスケルツォですから優雅なステップを楽しむという感じではないですね(笑) 出だしはあまりチャイコチャイコしていないようにも感じましたが、ヴァイオリンソロなどはそのままコンチェルトのカデンツァとしても違和感のない美しい旋律です。 

ブラームスの「雨の歌」は何度も聴いている曲ですが、こんなに繊細で優しい1楽章は初めて聴いたような。 2楽章、3楽章もシュパチェクの温かみのあるヴァイオリンの音色は秀逸でそこにしっかり寄り添うピアノとのハーモニーも素晴らしかったです。
優れた映画音楽の数々で有名なワックスマンがハイフェッツに献呈した「カルメン幻想曲」。 ハバネラ、アラゴネーズ、セギディーリャ、ジプシーの歌など旋律が次から次へと綴られ10分程度の時間の中にカルメンとホセの物語が凝縮されています。 ハイフェッツに献呈しているので言わずもがな超絶技巧満載の曲ですが、全く苦にする事なく溢れるパッションと場面に応じた多彩な表現力で見事に弾ききったシュパチェク! ブラボーです!!

アンコール一曲目の「我が母の教えし給いし歌」。 この曲、こういう題名だったのね・・・。 わずか数分の曲ですが優しく美しく癒される旋律です。 
2曲目はヴァイオリニストで作曲家でもあるベルギー人ヴュータンがアメリカ演奏旅行中に書いた曲で、南北戦争時にアメリカで流行っていた「ヤンキー・ドゥードゥル」(日本ではアルプス一万尺)のメロディーをもとに作った変奏曲。 情熱的でドラマティックな出だしのフレーズからいきなり茶目っ気のあるアルプス一万尺のメロディーになって客席も和んだ感じ。 ですがこの変奏曲は超高音、超ハイスピードにかなりの超絶技巧と凄い曲で、シュパチェクの渾身の演奏に大盛り上がりのフィナーレとなりました。


非常に充実した良いコンサートだったので、平日のマチネ1回しか公演がなかったのがつくづく残念です。 次回はぜひとももっと行きやすい日程を組んでいただきたいと。
シュパチェクはコンサートマスターとしてチェコフィルの公演にも出演しますが、私は4日の皇帝とドヴォ8のプログラムを聴きに行く予定です。  指揮者のビエロフラーベクさんが亡くなられたのは本当に残念ですが、素晴らしいコンサートになりますように。
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