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3月4日 イザベル・ファウスト バッハ無伴奏ヴァイオリン作品全曲演奏会
2017/03/27(Mon)
ヴァイオリン:イザベル・ファウスト 
会場:三鷹市芸術文化センター・風のホール


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<第1部> 15時開演
ソナタ第1番ト短調
  1.アダージョ
  2.フーガ アレグロ
  3.シチリアーナ
  4.プレスト
パルティータ第1番ロ短調
  1.アルマンド
  2.クーラント
  3.サラバンド
  4.テンポ・ディ・ブレー
ソナタ第2番イ短調
  1.グラーヴェ
  2.フーガ
  3.アンダンテ
  4.アレグロ

 
<第2部> 17時半開演
パルティータ第3番ホ長調
  1.前奏曲
  2.ルール
  3.ロンド形式のガヴォット
  4.メヌエットⅠ・Ⅱ
  5.ブレー
  6.ジーク
ソナタ第3番ハ長調
  1.アダージョ
  2.フーガ
  3.ラルゴ
  4.アレグロ・アッサイ
パルティータ第2番ニ短調
  1.アルマンド
  2.クーラント
  3.サラバンド
  4.ジーク
  5.シャコンヌ

<アンコール>
ギユマン: 無伴奏ヴァイオリンのためのアミュズマンより アレグロ イ長調
  


3週間も経ってしまいましたが、キーシンが武蔵野に来る!と興奮した時同様にファウストが三鷹に来る!!と信じられないくらいの嬉しさでずっと楽しみにしていた公演なので備忘録として。 バッハのソナタとパルティータ全曲を2部形式のコンサートでいっぺんに聴く事ができるというスペシャルなコンサートは今回のツアーで三鷹だけでした。  このコンサートを企画してくれた三鷹市スポーツと文化財団には心から感謝です! 
バッハのソナタとパルティータはコンサートのアンコールで作品のいくつかを聴いた事がありますが、そもそもその定義とか違いとかは知らずに聴いていたので、今回ネット等で調べてみました。  バッハの「ソナタ」はソナタ形式とは異なり、「教会ソナタ」と呼ばれる緩、急、緩、急の4楽章形式の曲の事であり、「パルティータ」は共通の主題・モチーフ・情緒によって統一性をもって構成された組曲で、古典舞曲がベースとなっているとの事です。 まぁ、それでも漠然としか理解できませんが・・・。

コンサートは1部2部それぞれが約80分。 1時間ちょっとの休憩を挟んで2時間半以上のソロ演奏だったわけですが、始めから終わりまで決して集中力の途切れる事の無い入魂の素晴らしい演奏が続きました。 
気高く孤高な雰囲気を纏うファウストの演奏姿は、音楽を通じてバッハに真摯に語りかけているように見えます。 私たちはその対話を彼女の奏でるヴァイオリンの旋律で感じ取っているというか・・・。 心が込められた一音一音で紡がれる神聖で崇高な世界を共有させてもらっている気がしました。 私は彼女の凛とした演奏スタイルが好きなのですが、この日も常に抑制的で曲のテンポが速くなり曲調が激しくなっても必要以上に熱くなる事なく、静かに情熱を注ぎ込むような知的な演奏ぶりでした。 彼女のヴァイオリンの音、芯が通っていて美しく、技巧を駆使するパートも音がクリアで、重音も綺麗に響きわたります。

3つの「ソナタ」と「パルティータ」、私はパルティータに惹かれる曲が多いのですが、その中でも一番好きなのはパルティータ2番のシャコンヌ。 この6作品の中では一番演奏時間が長く12分半くらいの曲ですが、荘厳さや軽やかさ、切々とした緊張感や華やかさなど様々な旋律が溢れているこの曲には何とも言えない魅力を感じるのですが、ファウストの演奏はとても細やかながら色彩豊かで本当に素晴らしかったです。 曲が終わってもファウストは目を瞑って弓を持つ手は上げられたまま。 彼女がバッハとの対話を終えて戻って来るまで10秒くらいはあったでしょうか? 会場もしーんと静まり返ったまま余韻に包まれていました。

アンコールで演奏された曲の作曲家、ギユマンという名前は初めて聞きましたが、ルイ=ガブリエル=ギユマンというルイ15世の宮廷音楽家として活躍したフランス人ヴァイオリニストで作曲もしていた音楽家だそうです。 渾身のパフォーマンスの後に弾いてくれたアンコール、ただただ嬉しくありがたく幸せな気持ちで聴いていました。

コンサートの曲順というのもなかなか興味深いものなのですが、彼女のどういう思いが込められているのでしょう。 パルティータの2番を最後に持ってきたというのは・・・、というよりも、やはりパルティータ2番というのはこの6曲の中でも特別な存在なのでしょうか?  彼女のCDでは一番最初に演奏されていますが、それもこの曲への意気込みが感じられますね。  

終演後にはCD購入者へのサイン会もありました。 かなり大勢の人の列ができていたようですが、ファウストは最後の人まで丁寧に応対してくれたようです。 私はまだ持っていなかったソナタ、パルティータのvol2を購入してサインを貰ってとってもhappy♪  ジャケットのサインを見るたびにこの日の感動と幸福感に浸れるような気がします。
 
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3月16日 プラハ交響楽団コンサート
2017/03/20(Mon)
プラハ交響楽団
指揮:ペトル・アルトリヒテル
会場:東京芸術劇場

スメタナ:連作交響詩「わが祖国」

 「高い城」(ヴィシェフラト)
 「モルダウ」(ヴルダヴァ)
 「シャールカ」 

 ----- 休憩 -----

 「ボヘミアの森と草原から」
 「ターボル」
 「ブラニーク」


ジャパンアーツの夢倶楽部会員の特典である年一度の招待コンサートをまだ残していたので、この公演ならいいかなと思って選んだコンサートです。 

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招待コンサートを選ぶのもなかなか難しいのですよね。 絶対聴きたいものはさっさと買ってしまうし、自分で勝手にこのコンサートと決めてもそれが対象になるとは限らないし・・・。 あまりに興味のないものはいくら無料でも・・・だし。
無事に招待券を手にしたこの日のコンサートはチケット完売という事で入場口に大入りが貼られていました。
仕事がめちゃくちゃ忙しく、行けば翌日がますますきつくなると、ぎりぎりまで行こうか止めようか迷ったのですが、無理して聴きに行って良かったと思えるコンサートでした! 
会場で受け取ったチケットの座席は3階席がかぶる二階席後方。 段差がけっこうあるので視界は良好です♪ でも、オペラグラスは持っていかなかったので指揮者や奏者の顔ははっきり分からず。

指揮者のアルトリヒテルさんはチラシの写真から小柄で小太りの老齢な方かと思っていたのですが、かなり長身ですっきり体型の方が颯爽と登場して来てびっくりでした・・・。 勝手なイメージを作らなくてすむようなもうちょっと写りの良いものはなかったのかしら・・・。
でもってなかなかユニークな方のようで、指揮台に上がり、しばらく足をクロスさせながらハンドレールにもたれてリラックスタイム? 長い腕をダイナミックに動かすかなりの大振りで、時にダンスを踊っているようだったり、中腰になってしゃがんでみたり。  1990年代と2003~6年にこのオケの主席指揮者を務めている事もあってか?、オケはそんなユニークな指揮者に良くついていって一体感抜群です。
オケの編成は14型でしたが、コントラバスは7人だったので少し低音に厚みを持たせたかったのでしょうか?

アルトリヒテルさんは伝説の歌人ルミールの竪琴を表すという出だしの2台のハープの演奏は指揮をせずハーピストに任せていたように見えましたが、わが祖国全体のモチーフとなっているメロディーを奏でる二人のハーピストの音は詩情に溢れぴったりと揃っていてとても美しかったです。 
その後管、弦と続いていきますが、1曲目は金管と弦のバランスがよくなく、全体的にはまだ温まらないというか散漫な感じもうけました。  それでも2曲目のモルダウの後半くらいからは川の流れと風景の移り変わりがイメージできるような表情豊かな音楽に変り、客席も熱を帯びてきたように思います。  黒いニット帽のようなものを被っていたホルンの主席の熱演が印象的。 2年前に聴いたフルシャ指揮、プラハ・フィルハーモニア管弦楽団は澄み切った弦の音色の美しさが耳に残りましたが、プラハ交響楽団の弦の音は少し翳りがあって温もりも感じさせる音でした。
シャールカではティンパニー奏者のロッカーのようなノリと思い切りの良い演奏スタイルに目が釘付け・・。 オペラグラスを持って来なかった事をつくづく後悔(笑)。 
休憩を挟んでオケの調子はさらにヒートアップ、ターボル、ブラニークと、チェコ民族の矜持と言ったら大袈裟かもしれませんが、この作品に対する誇りのようなものすら感じられるドラマティックで躍動的な熱い演奏が続き、大いに盛り上がったフィナーレでした。

数回繰り返されたカーテンコール、アルトリヒテルさんは指揮台を降りて袖近くに立ちながら、まるで観客の拍手を団員に繋ぐイベントの司会者のような様子も見せていて最後まで個性的。 そして再び指揮台に昇るや「わが祖国」のスコアを抱えて、アンコールはありませんよ、これでお仕舞いですと客席を諭すような表情をして下手に消えて行きました。 ほんとにユニーク!  

1934年に創立されたプラハ交響楽団は、日本フィルハーモニーの主席指揮者に2016~17シリーズから就任したピエタリ・インキネンが、その1年前の2015年9月より主席指揮者を務めているオーケストラです。 創立当初はFOK(Film-Opera-Koncert)k交響楽団という名称で、映画音楽を中心に演奏していたそうですが、1952年にはプラハ市から”市を代表するオーケストラ”という地位を与えらプラハ交響楽団という名称に変ったとの事。 
圧巻のパフォーマンスで聴衆を唸らせるタイプのオケではありませんが、とても親しみやすく、音楽って楽しい!、今日の演奏を聴けて良かったと思わせてくれるオーケストラでした。
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2月4日 N響オーチャード定期 2016/2017シリーズ 第92回
2017/02/12(Sun)
フェドセーエフさんでこのプログラムという事で凄~く楽しみにしていたコンサート。 今年85歳を迎えられるフェドセーエフさんが元気に来日して下さって本当に嬉しい。
日本で数多く公演しているものの、東日本大震災以降に東北でコンサートを行う事が出来ていない事を気にされていて何かできる事があればとずっと思われていたフェドセーエフさん、今回の福島県いわき市での公演を心待ちにしていたのだそうです。

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NHK交響楽団
指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
会場:オーチャード・ホール
男性合唱:東京混声合唱団
児童合唱:いわき市立高坂小学校、いわき市立平第三小学校合唱部

ムソルグスキー(リムスキー=コルサコフ編):交響詩「はげ山の一夜」
ハチャトゥリヤン:組曲「仮面舞踏会」

    -----  休憩 -----

チャイコフスキー :幻想的序曲「ロメオとジュリエット」
チャイコフスキー :序曲「1812年」

<アンコール>
チャイコフスキー:組曲第4番「モーツァルティーナ」より『祈り』
 


「はげ山の一夜」も「ロメジュリ」も好きな曲ながら生演奏で聞くのは前回が思い出せないくらい久しぶり。 「はげ山の一夜」は鳴らすところは鳴らしているけれど、爆音という感じではなく分厚い音も統制が取れて綺麗に聞こえました。

続く「仮面舞踏会」は生で聞くのは初めてです。 第1曲のワルツは憂いを帯びどことなく暗く妖しげなメロディーに真央ちゃんのフリーの演技が蘇る。 どっしりとした音量に気持ちよく揺さぶられました。 第2曲のノクターンでのコンマスのヴァイオリンの音はとても美しいけれど少し線が細くて若干他の楽器に押されがち(自分の席が前方下手すぎたせいかもしれません)な気も。 第3曲のマズルカは華やかでもあり、グロッケンシュピールの音色に癒されすぎて眠りの世界に導かれそうでもあり(笑)。 第4曲のロマンスはともかく旋律が美しく、特に弦の音が魅惑的に美しい。 最後のトランペットの堂々として朗々とした響きも耳に残ります。 オケのアンコールでも時々演奏される第5曲のギャロップは軽快で賑やかで楽しいのですが、とことんN響のサウンドには重量感がありますねぇ。 

「ロメオとジュリエット」を振るフェドセーエフさん、恋人達の愛のテーマではご自身もすっかり物語のロマンスの世界に入り込んでいるような表情と手の動き。 役を生きているバレリーナが腕や指先で心情を表現しているようというか。  20分足らずの曲に織り込まれているさまざまなシーンを滋味あふれた音色でドラマティックに作り上げたフェドセーエフさんとそれに応えたN響、素晴らしいです。 

そして本日の白眉だった序曲「1812年」。 始めはなぜこのプログラムに合唱団が記載されているのだろうと不思議に思ったのですが、フェドセーエフさんの意向でこの作品が被災地の子供達の合唱付きになったとの事です。
ロシア正教の聖歌から取られたという冒頭の旋律が男性合唱で歌われるとなんと厳かに感動的に響く事か。 ペテルブルグのアレクサンドル・ネフスキー修道院で聞いた聖歌の男性の厚みのある穏やかな声を思い出しました。  子供達はラ・マルセイエーズに対抗するロシア民謡をロシア語の合唱で。 必死に国を守ろうとするロシアの人たちの姿が見えるような真に迫る熱唱で涙が出ました。 人の声の力は凄い! 
オケはバンダとして上手と下手袖にトランペットとトロンボーンを3人ずつ置き管楽器増員でかなりの音量。 合唱と拮抗する渾身の演奏で特にラストの盛り上がりは華々しく爽快なものがありました。 合唱、オケ、打ち鳴らされる鐘の音が多少混濁気味な感はありましたが、感動的な圧巻のフィナーレで、本当にこのコンサートを聴きに行って良かったと心から思える素晴らしい序曲「1812年」でした。  
(いわき市の合唱部の子供達のこの日の様子がこちらのサイトでわかります。)

そんな圧巻で感動的な曲の後に選曲されたアンコールの「モーツァルティーナ」からの『祈り』。 優しく穏やかな弦の美しい弱音が心に浸み入りました。


フェドセーエフさんは5月にも来日されて二つのプログラムでN響と共演します。 すでにチケットを取った5月24日の公演では「フランチェスカ・ダ・リミニ」が聞けるのが個人的にはとっても楽しみ。 そして11月にはチャイコフスキー・シンフォニック・オーケストラとの来日も予定されていて、今年はフェドセーエフイヤーです♪ サモイロフさんにも会えますよねー、嬉しい!!!
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1月25日 ベルリン・フィル八重奏団コンサート
2017/02/05(Sun)
前回杉並にベルリン・フィル八重奏団を聴きに行って大感動したのは2年前だと思っていたら、2014年の1月でした。 時の経つのがあまりに早く、3年なんて本当にあっという間・・・。

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ニールセン:軽快なセレナード (Cl. Fg. Hrn. Vc. Cb.)
ドヴォルザーク(シェーファー編):5つのバガテル Op. 47(八重奏版)

----- 休憩 -----

シューベルト:八重奏曲 D.803


樫本大進 Daishin Kashimoto (第1ヴァイオリン, 1st Violin)
ロマーノ・トマシーニ Romano Tommasini (第2ヴァイオリン, 2nd Violin)
アミハイ・グロス Amihai Grosz (ヴィオラ, Viola)
クリストフ・イゲルブリンク Christoph Igelbrink (チェロ, Cello)
エスコ・ライネ Esko Laine (コントラバス, Contrabass)
ヴェンツェル・フックス Wenzel Fuchs (クラリネット, Clarinet)
シュテファン・ドール Stefan Dohr (ホルン, Horn)
モル・ビロン Mor Biron (ファゴット, Fagott)



ニールセン:軽快なセレナード
デンマークを代表する作曲家ニールセンのこの曲は1914年に王立劇場のメンバーによるアンサンブルの地方公演用に書かれた曲だそうです。 「軽快なセレナード」という訳題よりも”Serenata in vano”は「甲斐なきセレナード」とした方が、ニールセンがこの曲の説明で「紳士たちがバルコニーに女性を呼び出そうと恭しくセレナードを歌うものの彼女は出てこず、それなら少々物憂い旋律をと歌うもそれも効果なく、結局甲斐がないため自分たちで楽しもうと行進曲で退散する」という内容にあっているとの事。in vano=甲斐がないという意味だそうです。 英語のin vainと同じなのかな?
初めて聴く曲なのにコンサートの前にこの解説を読まなかったので、第1&2ヴァイオリンとヴィオラを除く、チェロ、コントラバス、クラリネット、ホルン、ファゴットの5人で演奏が始まった時には「へー、珍しい・・」くらいにしか思っていなかった自分が情けなく・・・。 紳士たちの心情の変化を表しているだけに、表情の違う旋律を楽しめた曲でした。

ドヴォルザーク(シェーファー編):5つのバガテル
ドヴォルザークの5つのバガテルも初めてですが、バガテルとは本来「ちょっとしたもの」「ささやかなもの」という意味だそうですが、音楽では軽やかで小規模なピースの事を意味するのだそうです。 
ドヴォルザークがある室内楽グループのために書いた曲でオリジナルは二つのヴァイオリン、チェロ、ハーモニウム(リード・オルガン)だそうですが、今回のコンサートで演奏されるのはシュテファン・ドールの知人のクラリネット奏者ウルフ=グイド・シェーファーが八十奏団の来日公演のために編曲した作品で、当然の事ながら世界初演。
ドヴォルザークらしい素朴で美しい旋律と哀愁を帯びた旋律が多く、それを極上のアンサンブルで聴く事ができるというのは幸せ以外の何物でもないですね。 ヴァイオリンとヴィオラが加わって一段と色彩豊かになり、1楽章の変奏曲風の流れや4楽章のカノンの響きは特に美しかったです。 

シューベルト:八重奏曲
シューベルトの八重奏曲を弾くために結成されたベルリン・フィル八重奏団だけに、前回のコンサートに引き続き今回も後半のプログラムとして演奏されました。
前回は3楽章の終わりで大進君の弦が切れるというアクシデントがあったなぁと思い出して今回は大丈夫だろうかと途中勝手にドキドキしたりもしたのですが、何事もなく! 今回の来日中にレコーディングも行ったという八重奏曲は、2013年に一新された今のメンバーにとっても特別な曲であり弾き込んだ曲でもあると思いますが、慣れというような感じは全くなく、曲を楽しみながら弾いているように見えたドヴォルザークとは違って、より緊張感と集中力を持って緻密で絶妙なアンサンブルを奏でていたように思います。 美しい音が変幻自在に音色を変えて響きあうのですよね・・・。 本当に素晴らしかったです。

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12月9日 ザ・フィルハーモニクス  
2016/12/13(Tue)
先週9日(金)に東京芸術劇場で行われたフィルハーモニクスのコンサートに行って来ました。
2014年の6月に初来日して以来、3年連続のコンサート。 初回でそのクラシック基調ながらバリアフリーなジャンルで驚くほどの素晴らしい演奏にすっかり魅了されてしまった私も3年連続です。

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ティボール・コヴァーチ (1stヴァイオリン/ウィーン・フィル首席奏者)
セバスティアン・ギュルトラー (2ndヴァイオリン/元ウィーン・フォルクスオーパー管コンサート・マスター)
ティロ・フェヒナー (ヴィオラ/ウィーン・フィル)
シュテファン・コンツ (チェロ/ベルリン・フィル)
エーデン・ラーツ (コントラバス/ウィーン・フィル首席奏者)
ダニエル・オッテンザマー (クラリネット/ウィーン・フィル首席奏者)
クリストフ・トラクスラー (ピアノ)

◆第1部◆
チャイコフスキー(コンツ編):バレエ音楽「くるみ割り人形」より「ロシアの踊り(トレパック)」
クライスラー(コヴァーチ編):ウィーン小行進曲
ピアソラ(ギュルトラー編):ミロンガ・ロカ
ガーシュイン(コンツ編):冬の「サマータイム」
ブラームス(コヴァーチ編):ハンガリー舞曲 第6番 変ニ長調
アレヴィ/ノイフェルト(コヴァーチ編):「ユダヤの女」よりエレアザールのアリア
サン=サーンス/マンシーニ(コンツ編):「動物の謝肉祭」より“象”~ベイビー・エレファント・ウォーク~

- - - - - 休憩 - - - - - -

◆第2部◆
マーティン/ブレイン(ギュルトラー編):メリー・リトル・クリスマス
フェリシアーノ(ギュルトラー編):フェリス・ナヴィダ(クリスマスおめでとう!)
ギュルトラー:救い主とヴァイオリン
バッシ :リゴレット幻想曲
フレディ・マーキュリー(ギュルトラー編):ボヘミアン・ラプソディー
サティ(ギュルトラー編):グノシエンヌ
マンチーニ(コンツ編):ピンク・パンサー  


<アンコール>
スティング(コンツ編):イングリッシュマン・イン・ニューヨーク
コヴァーチ:ユダヤの母



今回はクリスマスを意識したプログラムで明るい曲調の作品が多かったように思います。 一曲を除いてすべてメンバーの誰かの編曲なのでアレンジには種も仕掛けもありありで、時に「おや?」とか「へ??」と思う曲のオンパレードでとても楽しく聴く事ができました。
曲目が発表になった時点では何を弾いてくれるのか分からなかったオープニングの「くるみ割り人形」からは「ロシアの踊り」だったのですが、すんなり「ロシアの踊り」だけのわけはなく、カリンカやチャイコのヴァイオリンコンチェルトのメロディーもメドレーとして組み込まれたりで、一曲目から濃厚な仕上がり♪ 
「メリー・リトル・クリスマス」の冒頭は、ファーストヴァイオリンのコヴァーチさんの眠りの間奏曲で始まり、思わずプログラムが変わったのかと思ったほど(笑)。 ほんのさわりだけで終わってしまったのがすっごく残念だったなぁ。 今回は下手ブロックのかなり前方の席で聴いたので、いつも美しいコヴァーチさんの音がよりいっそう美しく繊細に聞こえていただけにもっともっと聴きたかったなぁ!! 
サティのグノシエンヌはピアニストのトラクスラーがグノーのアベマリアを弾き始めて、メンバーが皆、曲が違うよ!!なんてざわついてましたが、もちろんそれも演出でやがて本編へ。
プログラムの中でとても印象に残ったのはフレディ・マーキュリーの「ボヘミアン・ラプソディ」でのコンツのチェロ。 フィルハーモニクスのファーストコンサートで彼の「コル・ニドライ」を聴いて以来、コンツの演奏に惹かれているのですが、今回も切切としたあの音色がとても美しかった。

ただ、今回のコンサート、ちょっぴり物足りない感があったのも事実。 ピアノと第2ヴァイオリンを担当していた驚異的天才アーティストのヤーノシュカ兄弟がメンバーから抜けてしまったのですよね・・・。 編曲も手がけるピアニストのフランティシュク・ヤーノシュカの超絶技巧満載の圧巻の演奏はコンサート全体を盛り上げ質の高いものにしたし、弟ローマンのヴァイオリンも素晴らしかった。 その2人と比べるとトラクスラーはそれほど活躍の場もなく影が薄く、ギュルトラーはちょっと趣向が違ったなぁぁぁ。 あとはコヴァーチさんの日本語のアドリブが少なかった事かな(笑) 

ヤーノシュカ兄弟は「ヤーノシュカ・スタイル」というCDを出しています。 自分へのクリスマスプレゼントに今度買ってみようかな♪ 
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ここはどこ?(笑)
2016/11/26(Sat)
さて、ここはどこでしょう?
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初めて所沢市民文化センター ミューズに行って来ました。 西武新宿線の航空公園駅が最寄り駅です。
所沢は日本で最初に飛行場が作られた航空発祥の地なんですね。
駅からすぐそばの交差点の脇にはエアーニッポンのYS-11機が置かれています。

ミューズの南側は広~い航空公園の一部に隣接。 大きなイチョウの木の黄葉は終わりに近づいていて地面に葉っぱがたくさん落ちていましたが、まだ木に残っている葉もそこそこあったので足元も頭上も日の光に輝く黄色い葉でとても綺麗でした。
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ミューズに行ったのはドイツ・カンマーフィルハーモニーの演奏を聴くためです。 みなとみらい、文化会館、オペラシティでも公演がありますが、ゲストなしのオーケストラだけでブラームスの交響曲2曲が聴けるのは所沢だけなので、迷わずチケットを買って楽しみにしていました。 
アークホール(大ホール)はパイプオルガンも備えていてとても立派です。 椅子もすわり心地が良かったですし♪ バルコニー席の椅子がステージに向かって45度に設置されているのもいいですね。 バルコニー席って90度でステージが見にくい向きに設置されているホールが意外にも多いんですよね!

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3番、1番の順で演奏されたブラームスは今日もすっばらしかったです。 終演後にはCDかプログラム購入者対象にヤルヴィさんのサイン会がありました。 200人以上は並んでいましたが・・・、ヤルヴィさん、凄いなぁぁぁ。 私も購入したCDにサインをして頂きました。 ありがとうございます~~~♪
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10月28日 レ・ヴァン・フランセ
2016/10/31(Mon)
「フランスの風」という意味のレ・ヴァン・フランセ(Les Vents Francais)は、ポール・メイエが中心となり国際的に活躍する彼の友人達とフランスのエスプリを受け継ぐ木管アンサンブルとして結成したグループで、演奏される機会の少ない名曲の紹介、最高の奏者で最高の演奏を心がけ、合奏でも個人の輝きを見せるというフランスの伝統を重んじているのだそうです。

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三鷹市芸術文化センターでの公演は今回が6度目で、木管楽器の響きが美しいこのホールはメンバーたちのお気に入りでもあり、三鷹なしでは日本のツアーは成り立たないとまで感じているとの事。 ここのホールの名称は「風のホール」という事もあり、より親しみがわくのでしょうね。

【出 演】
エマニュエル・パユ(フルート)
フランソワ・ルルー(オーボエ)
ポール・メイエ(クラリネット)
ラドヴァン・ヴラトコヴィチ(ホルン)
ジルベール・オダン(バソン)
エリック・ル・サージュ(ピアノ)

【曲 目】
オンスロー:木管五重奏曲ヘ長調 op.81
ベートーヴェン:フルート三重奏曲ト長調 WoO.37

---   休憩  ---

エスケシュ:六重奏曲「メカニック・ソング」
ジョリヴェ:セレナード~オーボエ主題を伴う木管五重奏のための
プーランク:六重奏曲

<アンコール>
テュィレ:六重奏曲よりカヴォット



曲目はどれもこれも初めて聴くものでしたが、ル・ポン同様音が素晴らしく美しい。 ヴィンヤードのサントリーホールとは違うシューボックス型の625席の小ぶりのホールなので、音が鮮明に力強く響くように感じました。 

ジョルジュ・オンスローはフランスに亡命したイギリス貴族の父を持つ作曲家。 オンスローは弦楽四重奏、五重奏の作品が極めて多い作曲家ですが、木管五重奏は彼が67歳の1851年に作られた曲とこの一曲のみのようです。 初めて聴く曲ながらこの時代の作品なので旋律には安心感があるというか・・・。 美しく叙情的な旋律の多い綺麗な曲でした。

フルート三重奏はピアノ、フルート、バソン(ファゴット)。 ピアノと2管の音のバランスも絶妙。 パユの張りがあって煌くような情熱的な音も素晴らしいけれど、印象に残ったのはピアノとバソンのなんとなくバロックのそよぎを感じるような音の響き合い。 

ティエリー・エスケシュのメカニック・ソングはフランセのために書かれた曲。 「オスティナート(何度も繰り返して続く音楽パターン)が用いられた作品で16分音符がずっと継続した後、少しずつ変化が訪れ歌になっていく。 まるで機械が人間に変化していくような印象を受ける曲」とはルルーの解説ですが、ともかく細かい音の連続と重なり。 確かに最初機械的にそれぞれの楽器で刻まれていた音が対話を始めて融合していくような感じではありました。 もの凄く素晴らしい演奏だと思うのですが、次のコンサートでもまた聴きたい曲かと言われれば自分の好み的にはそうでもないかな・・・と。 

アンドレ・ジョリヴェのセレナードは「叙情歌」「奇想曲」「間奏曲」「滑稽な行進曲」と名づけられた4つの楽章から成るオーボエが主役の曲。 ルルーの演奏を聴くのも今回が初めてですが、難曲を表情豊かに楽しそうに弾きこなしてしまう様はまるで神業師を見ているよう。 オーボエの音色というのは哀愁があったり愛嬌があったりとフルートやクラリネットとは違う独特の魅力がありますね。  

メンバーが今や自分たちのテーマ音楽と言っているプーランクの六重奏曲は、なんと言うか、もうそれぞれが楽譜も見ない、互いを見なくて思うままに弾いていても極上のアンサンブルになってしまうというような曲との一体感を感じました。 どの曲もピアノが入ると一層華やかになるのですが、それに加えてこの曲はピアノがどっしりとした骨組みを作っている感じ。 途中のホルンのソロも素敵でした。 ヴラトコヴィチのホルンも初めて聴きましたが、すべての曲で他の楽器との音量のバランスがよく、まろやかで温かみのある音色に癒されました。 

アンコールの「ガヴォット」が終わっても拍手は鳴り止まず、何度も何度もメンバーがステージに戻って来てくれて、客電がつくまでに5,6回続いたような気がします。

そして終演後はCD購入者対象のサイン会が行われました。 私はCDは買わなかったのでそのまま帰路につきましたが、サイン会の様子を眺めていた友人によれば、私服に着替えたメンバーたちは疲れた様子もみせず、和気あいあいとした和やかなサイン会だったそうです。
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10月17日 ル・ポン国際音楽祭2016 東京特別公演
2016/10/24(Mon)
一週間経ちますが、17日(月)にサントリーホールで行われた「ル・ポン国際音楽祭2016 東京特別公演」を聴いて来ました。

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姫路市の市長さんの提案をもとにフランス語で懸け橋を意味するLe Pontという言葉から大進君が名づけた、「ル・ポン国際音楽祭」は、ヨーロッパにおいてさかんな演奏家の出身地やゆかりの地で聴衆との距離の近い手作りの音楽祭を自身も開催したいという大進君の強い思いから2007年に始まった音楽祭。 彼と親交のある世界的な演奏家が多く集まり、大進君ゆかりの赤穂市と姫路市で室内楽のコンサートを低料金で開催してきた年一度の音楽祭りです。 10年目を迎えた今年は特別に東京で初めて行われる事となり、決定した時から楽しみに待っていた公演です。
第2部からは大進君と親交のあるという皇后様がご臨席。 RBブロック2列にご着席でしたが、座席数の少ないブロックで警備もしやすく音も良いという事なのでしょうね。 セレナーデでは特に大新君と堤さんをしっかりとご覧になっていたように思いました。

ヴァイオリン:樫本 大進(音楽監督)
ヴァイオリン:ナタリア・ロメイコ
ヴィオラ:アントワン・タメスティ
チェロ:堤 剛
チェロ:クラウディオ・ボルケス
コントラバス:ナビル・シェハタ
フルート:エマニュエル・パユ
オーボエ:古部賢一
クラリネット:ポール・メイエ
クラリネット:アンドレアス・オッテンザマー
バスーン:ジルベール・オダン
ホルン:ラデク・バボラーク
ピアノ:エリック・ル・サージュ



モーツァルト:オーボエ、クラリネット、バスーンのためのディヴェルティメント第5番 K.439b
(古部、オッテンザマー、オダン)

ドヴォルザーク:ノクターン ロ長調 Op.40, B.47
(ロメイコ、樫本、タメスティ、ボルケス、シェハタ)

シェーンベルク(ヴェーベルン編):室内交響曲第1番 Op.9
(ル・サージュ、樫本、ボルケス、パユ、メイエ)

   -----  休憩  -----

マルティヌー:マドリガル・ソナタ H.291
(パユ、ロメイコ、ル・サージュ)

ブラームス:セレナーデ第1番 Op.11
(樫本、タメスティ、堤、シェハタ、パユ、オッテンザマー、メイエ、オダン、バボラーク)
 


これだけの錚々たるメンバーでの演奏なので、すべての曲が素晴らしかったのですが、それぞれの楽器の美しい音が非常にクリアに良く聞こえてくるのがまた感動的でした。

明るい朱色のロングドレスの紅一点、ナタリア・ロメイコは初めて名前を聞くヴァイオリニストだったのですが、紗矢香ちゃんが一位になった翌年のパガニーニ国際コンクール1位になったヴァイオリニストなんですね。 ドヴォルザーク「ノクターン」での憂いのある音色が印象的。
マルティヌーのマドリガル・ソナタではパユの瑞々しく透明感のある美しい音が素晴らしかった。 

曲目で圧巻だったのは前半後半それぞれのトリに置かれた2曲。
シェーンベルクの室内交響曲第1番は15人編成で演奏された曲ですが、今回演奏されたのはそれをアントン・ヴェーベルンが五重奏に編曲したものです。 メロディーは私にはあまり耳触りが良いものではなく好みとは言いがたいながら、音符の密度の濃さ、5つの楽器から出される音の量とふり幅の広さにただただ圧倒された曲でした。 一人で弾くならまだしも、一糸乱れぬ5人のアンサンブルなんですものね! 圧巻のフィナーレにブラボーが鳴り止まず!!
私の手持ちCDのブラームスのセレナーデ1番はオーケストラバージョンなので室内楽編成での演奏は初めて聴きました。 ホルンの響きのせいか、どこか牧歌的でのどかな1楽章はこの曲のなかでも大好きな楽章。 以前ベルリンフィルのシュテファン・ドールさんが人数の少ない室内楽で他の楽器とバランスを取った音を出すのはけっこう大変なんですと仰っていたのを思い出しましたが、バボラークさんのホルンの音量のコントロールも絶妙でそれでいてまろやかに柔らかく響き渡ります。 クラリネットのオッテンザマーとメイエは2人とも2本用意して2楽章で変えていたような? 
まぁしかし、なんと美しい音楽なんだろう!!! シェーンベルクのただただ驚嘆という演奏とは異なり、大好きなブラームスの多彩な旋律をとっても幸せな気持ちでゆったりと聴く事ができました。

パユ、ル・サージュ、メイエ、オダンの4人は、すでに21日からレ・ヴァン・フランセの公演中です。 3箇所で行われる東京公演、曲目もそれぞれに違いオペラシティか三鷹でちょっと迷ったのですが、金曜日という事で三鷹市芸術文化センターでの公演を聴きに行く予定にしています。 三鷹ではなんと6回目の公演で、メンバーもホームグラウンドの一つのように感じているのだそうです。 
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イザベル・ファウストが来年3月に三鷹に来る♪
2016/09/22(Thu)
好きなヴァイオリニストの一人、イザベル・ファウストの演奏会が来年3月に三鷹市の芸術文化センターで予定されています。 こちら
透明のDM封筒越しのイザベルのチラシを見て「うわ~」と思いながらどこからのDMかを確認しないで明けちゃったので、会場が三鷹市芸術文化センターだとわかってもーびくり! 凄いわ~~。  ご近所、杉並・武蔵野・三鷹でそれぞれに素晴らしいアーティストやオーケストラを次々に呼んでくれて本当に嬉しいです♪  武蔵野市民文化会館は4月より経年劣化への対応と機能向上のための改修工事に入っていますが、来年4月20日のリニューアルオープンにどんな公演を持ってくるのかも今からとても楽しみです。 
さてイザベル、10月に王子ホールで予定されている「~バッハの夕べ 二夜~」はチケット発売時の5月末にバタバタしていて、つい発売日を忘れてしまい、チケットを取れなかった(あっという間に完売)ので、2月に予定されているトリオのコンサートはしっかりチケット取らなきゃと思っていた矢先に三鷹でのバッハ無伴奏ヴァイオリン作品全曲演奏会のお知らせで本当にやったぁぁぁ!!という感じ。 会員になっている友人にすでにチケットは通し券で取ってもらっているのでこちらは一安心。 公演詳細は↓で、一般は通し券が9月29日(木)、一回券が10月6日(木)からの発売になります。 2月23日の東京文化会館を皮切りに始まるファウストの公演内容はこちらで確認できますが、バッハの無伴奏曲だけが予定されているのは三鷹だけのようです。


通し券(第1部・第2部)[チケット発売日] 会員 発売中 / 一般9/29(木)
会員 S席7,200円・A席6,300円 一般 S席8,000円・A席7,000円
*U-23(23歳以下/S席・A席共通)4,000円

各部1回券[チケット発売日] 会員 発売中 / 一般10/6(木)
会員 S席4,500円・A席3,600円 一般 S席5,000円・A席4,000円
*U-23(23歳以下/S席・A席共通)2,500円

プログラム
【第1部】 15:00
 J.S.バッハ
       ソナタ第1番ト短調 BWV1001
       パルティータ第1番ロ短調 BWV1002
       ソナタ第2番イ短調 BWV1003
【第2部】 17:30
 J.S.バッハ
       パルティータ第3番ホ長調 BWV1006
       ソナタ第3番ハ長調 BWV1005
       パルティータ第2番ニ短調 BWV1004
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9月10日 東京都交響楽団第813回定期演奏会Cシリーズ
2016/09/16(Fri)
東京都交響楽団第813回定期演奏会Cシリーズ
 インバル80歳記念/都響デビュー25周年記念

東京都交響楽団
指揮:エリアフ・インバル
会場:東京芸術劇場

2016091301.jpg


エルガー:チェロ協奏曲 ホ短調
      (チェロ:ターニャ・テツラフ)

  --- 休憩 ---

シューベルト:交響曲第8番 ハ長調<ザ・グレート>

<アンコール>
 チェロ:J.S.バッハ チェロ組曲第3番ハ長調 サラバンド



客演チェリストがターニャ・テツラフ、指揮者がインバル、生演奏では聴いた事がない曲の組み合わせというプログラムに惹かれて聴きに行く事にした公演です。 音大出の従姉にインバルと都響はとてもいいのよと言われていた事もありとても楽しみにしていました。
エリアフ・インバルは1936年イスラエル生まれの今年80歳。 エルサレム音楽アカデミーでヴァイオリンと作曲を学んだ後、バーンスタインの推薦によりパリ国立高等音楽院に進み指揮者に転向したのだそうです。 都響に初登壇したのは1991年で、以来特別客演指揮者(1995年~2000年)、プリンシパルコンダクター(2008年~2014年)を務めた後、2014年4月からは都響桂冠指揮者という立場で都響の発展に長く大きな貢献をされてきた方です。


エルガーのチェロ協奏曲は、第二次世界大戦末期にエルガーが戦争の悲惨な現実を悲観し、自身も健康を患った後に病床の妻を心配しながら作った曲という事で、曲全体に陰鬱さが漂います。  自分の中では早逝したジャクリーヌ・デュ・プレも重なるのでなおさら深い悲しみに包まれているようにも感じます。 
真紅のロングドレスに身を包んだソリストのターニャ・テツラフは、テツラフ兄と共演したブラームスのドッペルコンチェルトの熱演&名演が忘れられず、今年のトッパンホールでの室内楽コンサートも聴きに行った今気になるチェリストなのですが、何かに憑かれたような激しい演奏スタイルかなという予想に反し、旋律に込められた作曲者の思いに寄り添うように静かな情熱を湛えながらの深みのある演奏でした。 技巧的に激しさをますフレーズや曲全体が盛り上がりをみせるところなどでも激情には流されず気品を失わない一貫したアプローチ。 
オーケストラは14型。 音量はしっかりあるのに透明度の高い美音。 ターニャとのバランスも音量・音質ともに絶妙で、中でもチェロの弱音に合わせたホルン、フルート奏者の弱音の美しさは感動ものでした。 
ターニャのアンコール、バッハのサラバンドは重音が美しく崇高な響き。


「歌曲の王」と音楽の授業で習ったシューベルトの交響曲は「未完成」くらいしか馴染みがないので、コンサート前にCDで少し予習。 シューマンが「すばらしい長さ(天国的な長さ)」と評し、指揮者によってもかなり演奏時間に差が出るこの大曲ですが、都響の演奏は約55分でした。
第1楽章の出だしのホルンのたっぷりとまろやかな音が素晴らしい。 続く弦楽器の音も張りがあって明朗。 オケは16型の上に木管とホルンは倍管でそれぞれ4本なので全開になった時の音量は非常に豊かで圧倒的。 中盤過ぎにトロンボーンが主旋律を吹くあたりは大スペクタクルな冒険映画を連想させるお気に入りのメロディ・ラインです。   第2楽章はどことなく郷愁を誘われるような、また癒されるようなオーボエのソロに聴き入りました。 2楽章も耳に残る旋律が多く聴き応えはあるのですが、若干その長さも気になるような・・・。 歯切れのいい3楽章の出だしで一気にリフレッシュ。 ワルツでの木管楽器の明るく美しい音色が印象的。 第4楽章は「眠りの森の美女」第3幕の結婚式の幕開きのような華やぎに満ちた音楽で始まり、楽章を通して祝祭感が溢れているように感じます。 ブラームスの1番ではありませんが、途中、「歓喜の歌」というかベートーヴェンの音を感じる旋律もあり、ベートーヴェンの影響力と存在の大きさを改めて・・・。 スケール大きく勢いを増していく終盤ではオーボエ、クラリネット、トランペットがベルアップで雰囲気を一気に盛り上げ、ボルテージも最高潮になってのフィニッシュでした。 都響の演奏、弦も管もティンパニーも本当に素晴らしかったです! 

この日の演奏はNHK FM ”ベスト・オブ・クラシック”で放送予定(放送日未定)だそうです。 TVだったらもっと良かったのになぁ。
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