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東京バレエ団「ジゼル」 9月11日の感想
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2008/09/23(Tue)
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<1幕>
なぜかこの日のヒラリオンを木村さんと勘違いしていた私は、出てきたヒラリオンを見て、いつもよりオーバーアクション気味な彼に陽気じゃんと思い、ちょっと顔がふっくらした?なんて超間抜けな事を思ってしまったのです。 ごとやんだったんだと気づくまで1分くらいはかかったかも。 マラーホフ、また少し華奢になったように感じたけれど、この人の脚の美しさは何度みてもため息が出るほどです。 短めの髪のせいか2年前の舞台よりも若々しい気がする。 もう出てきた瞬間から彼の頭と心の中にはジゼルしかないし、目線はすべてジゼルに繋がるものに注がれている感じ。 小出@ジゼルの登場。 飾り気のない普通の村娘でたんぽぽみたいに暖かい感じの可愛らしいジゼルで病弱というイメージはほとんどなし。 けれどもアルブレヒトに寄り添う姿は控えめで恥らいながら慎ましやか。(ただ黒のアイラインで強調しすぎたアイメイクのせいか、照明のあたり具合のせいか時々すごくやつれて見えたのが惜しかった。) ベンチでアルブレヒトに隣に座られると自分の今の気持ちをどうアルブレヒトに返したらよいのか分からないという感じで居心地が悪そうで、恋しい人を目の前に不器用そうにも見えるジゼルの仕草が、何気ない仕草一つとっても優しく洗練されているアルブレヒトとは対照的。 ヒラリオンが戻ってきてひと悶着あり、ジゼルがヒラリオンを拒み、ぶどう狩りの娘たちに混じって大好きな踊りに興じだしたあたりから、ジゼルがアルブレヒトへの思いを素直に心のままに表すようになったように感じた。 小出さんのヴァリは可憐で軽やかで、いつもながら音楽性があってとても良かった。 マラーホフのアルブレヒトはそんなジゼルが愛しくて仕方がないという感じでもう夢中。 ジゼルの母親が家から出てくる。 母親に対してはとびきり甘えん坊のジゼルだわ。 ジゼルが紹介したアルブレヒトを母親の直感で娘から遠ざけようとするベルタ。 狩の一行がやってきてジゼルの母親に飲み物を所望する。 コップをテーブルに置きながらも横目でずっと華やかなバチルダを追っているジゼルの表情が印象的だった。 得意の踊りを披露しようとした時に母親から心臓に悪いから踊ってはいけないと諌められたときの落胆した表情、バチルダから踊りを見たいと言われた時の輝くように嬉しそうな顔。 本当に踊りが好きでたまらない小出ジゼル。 ぺザントの踊り。 女性は良いのだけれど男性陣は中島&平野の茶色組と松下&長瀬の緑組の差が技術、雰囲気ともにありすぎだった。 古川さんと大島さんの穴は大きいですね。 上半身と腕は中島さん、ジャンプした時の脚は平野さんと二人を交互に見ていたらけっこう目が疲れてしまった(笑) 女性では平野さんと踊っていた吉川さんに目が留まりました。 ジゼルの友人の踊りを見ていて急に大島由賀子さんを思い出し、寂しくなってしまいました。 彼女のあの癒しの踊り、大好きだったんだよな。 この日は西村さんの優雅な踊りが良かったです。 村人たちに囲まれ幸せそうに寄り添っているジゼルとアルブレヒトの間にヒラリオンが割って入り、ジゼルに向かってアルブレヒトは貴族でおまえは騙されているんだと言い放つ。 ヒラリオンがアルブレヒトから奪い取った剣の紋章を見て、どこか違う人だと思ったけれどまさか貴族とは・・・というような驚いた顔をしていたベルタの表情もなかなか。 周辺を散策していた貴族たちやジゼルの家から出てくるバチルダを認めたアルブレヒトのうろたえは気の毒なほどだった。 ただアルブレヒトにとってバチルダは家同士が決めた許婚であり結婚は当然の事として受け止めていても、自分が心底愛しているのはジゼルなので、バチルダになんと繕おうというよりもジゼルをどう守ろうといううろたえに見えた。 バチルダの手をとってもジゼルの見ているところでは儀礼的な口づけさえできず、ジゼルが駆け寄るのを待っているようだった。 すべてを知ったジゼルはあまりの事に首飾りをすてて倒れこんでしまう。 悲しみで気を失いそうになりながらもアルブレヒトとの幸せな時間を思い出し、それをかみ締めるように花占いを始めたジゼルの大きく見開いた目が見る見るうちに潤んでいった。 最後はアルブレヒトに向かって駆け寄ったというより、何かもっと遠いところにあるものに追いつこう、掴もうという感じで高く跳ね上がったところをアルブレヒトに抱きとめられ事切れて倒れた。 ジゼルを亡くしたアルブレヒトの嘆きは凄まじく、第2の狂乱の場が始まるのではないかと思うほどの動揺だった。 <2幕> ミルタの井脇さんのパ・ド・ブーレは相変わらず床を滑るような細かさと速さ。彼女の登場とともに薄気味悪い森の空気がいっぺんに冷気を帯びるような気がする。 ウィリたちの踊りは以前と比べると足音も小さくなったけれど、初日のせいかばたついている感は否めなかった。 ウィリになった小出さん、復活の旋回も無事にこなし空気を優しく切りながらの柔らかな踊り。 百合の花束を抱きかかえ、ジゼルの墓を探すアルブレヒトは憔悴しきっていて彼女のお墓にたどりつく前に倒れてしまうのではないかと思うほどで悲愴感が漂っていた。 ジゼルとアルブレヒトの踊りは1幕とは打って変わって幻想的で静かな情熱が感じられる。 それぞれの伸びやかでラインの綺麗な踊りは素晴らしく、またマラーホフの磐石のサポートを受けて小出さんがたゆたう様は全く体重を感じさせずまさしく精霊だった。 ジゼルとアルブレヒトが姿を消すと、ウィリたちが捕らえたヒラリオンをミルタの前に連れて来る。 彼は俺は何にも悪いことはしていない。 悪いのは全部あいつじゃないかと必死にミルタに訴えながらも自暴自棄なヒラリオン。 なんというか後藤さんの踊りはわりと重い感じなのですが、その重めな感じが苦しいのに無理やり踊らされてる感じをよりリアルにしていたような・・・。 命乞いも空しくヒラリオンは二人のウィリに両脇を抱えられ沼へ突き落とされる。 ミルタがジュテを繰り返し袖に消え、ドゥ・ウィリも冷ややかな表情で消えて行き、その他のウィリたちが次々に後に続いて下手に消えていく。 ここもウィリたちが本当に冷淡でなかなか怖いなと思うのだけれど、全員が消えたと思いきや踵を返すごとく次の獲物であるアルブレヒトを取り囲んで舞台に戻ってくるところが異様に恐ろしい。 ジゼルとアルブレヒトのパ・ド・ドゥ。 小出さんの踊りはまるで彼女の体が旋律を生み出しているようで、その音楽性が一層際立っていたと思う。 一方のマラーホフは跳躍も高く、彼らしい背中の柔らかな反りも健在で優雅で美しい。 それでも踊り終わって倒れ込む時はもうこれ以上踊る力は残っていないというほど激しく倒れこむので頭を打つのではないかと冷や冷やするほど。 ミルタに吸い寄せられるように速度を上げていくブリゼは見事で、自身の命乞いではなく、どうかこのままジゼルと自分を2人だけにして放っておいて欲しいと懇願しているようだった。 夜明けを告げる鐘がなってもジゼルはこれでアルブレヒトの命が助かったのだという事に思い至らないのかにわかには表情が変わらないけれど、ようやくアルブレヒトを守り抜いた、自分のするべき役割は終わったというような安堵の表情を見せる。 その微妙な表情の変化が素晴らしかった。 倒れているアルブレヒトの肩を優しく抱きかかえるジゼルは、彼の温もりを感じ、アルブレヒトへの想いを残しながら永遠の別れを告げているように見えた。 ジゼルの気配を感じる事のできなくなったアルブレヒトの表情がどんどん悲痛さを増し、まるでジゼルを求めてすがるように墓に手を滑らせながら立ち上がり、腕にかき集めた百合の花を、ほとんど生気もないままに一厘ずつ落としながら後ずさりし力なく倒れこむ。 これほどまでにジゼルを失った悲しみと苦しみに打ちのめされ、心を壊してしまったアルブレヒトを見たのは初めてで、しばらくはこちらも放心してしまいました。 2年前にヴィシニョーワと見た時には繊細で激情的なマラーホフのアルブレヒトは好みではないとまで書いていた自分が信じられません・・・。 しかもその舞台の後、ジゼルを全く見ていなかったので、2年の月日を挟んでいるとは言えマラーホフのアルブレヒトを連続で見ていることになります・・・。 彼の描きあげるアルブレヒトは変わっていないはずなのに、今回なぜこんなに感動したのか・・・。 パートナーに酔い自分に酔う陶酔度が若干低くなり、毒気と感じられていたようなものが小出さんに上手く吸収されたのか、自分に微妙な変化があるのか理由はわかりませんが、また是非彼のアルブレヒトが見たいと思った舞台でした。 舞台って本当に不思議で素晴らしいものだなと・・、これだから止められないんですよね。 |
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マールイ「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」9月3日の感想
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2008/09/10(Wed)
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<第1部>
「レ・シルフィード」 音楽:F・ショパン/A・グラズノフ編曲 振付:M・フォーキン 草刈民代、イーゴリ・コルプ、 オリガ・ステパノワ、タチアナ・ミリツェワ、レニングラード国立バレエ コルプを中央に草刈さんとステパノワが彼に寄り添い、ミリツェワが足元に寝そべっている。 コルプの表情が・・・。 すでに幻想の森を一人で彷徨い出しているかのようにいってしまっている目と口元。 大丈夫だろうか? さいたま公演に続き、ステパノワは磐石。 旋律に乗って少しひんやりとした空気を纏いながら凛とした踊り。 ミリツェワちゃんは優しげに軽やかな踊り。 お互いに手探り状態のような感じの草刈さんとコルプはなんとなくしっくりこない。 リフトなどのタイミングを計るのも難しいのか、コルプのブラウスのリボンはほどけちゃうし、持ち上げる姿も辛そうだし。 彼の踊りのしなやかさは流石と思うけれど、好調とは言いがたいかな? 来日直後に襲われたら誰でも具合悪くなりそうな超不快な蒸し暑さでしたからね。 コール・ドは・・・、ちょっとショックでした。 さいたま公演は20列目のセンターで見ていて、舞台から遠いせいもあってそれなりにまとまっているように見えたのだけれど、この日はオペラグラスがなくても表情までわかる7列目、アームスの動かし方や足の運びが乱れているのがけっこう気になりました。 まとまりがないのは踊りではなくて気持ちなのかもしれない・・・・。 今年の1月の公演で初来日だったメンバーがちゃんと定着してくれると良いのだけれど。 来年の東京公演は1月7日のジゼルから12日の白鳥まで6日で8公演という厳しいスケジュールも組まれているので、大変でしょうけれど、マールイのコール・ドとしての真価を発揮してくれますように。 この日はシシコワは真っ先に見つけました♪ で、ご贔屓の癒し系カミロワがバッチリきりリメイクでちょっと別人みたいだったよぉぉぉ。 「ルースカヤ」 音楽:P・チャイコフスキー 振付:A・ゴルスキー イリーナ・コシェレワ ロシアの民族衣装のロング丈のスカートにココシュニックをつけたコシェレワがと〜っても可愛い。 いかにもコシェレワらしい端正な腕の動きや足捌きからも、今までには感じた事のない内から静かに燃え上がるような感情が見えたように思う。 それでいながら大地のような大らかさも感じられて本当に魅力的だった。 この作品、4分強?を一人で踊るとかなりタフな踊りですよね。 バレエ団からの期待に応えて結果を残しながら地道に歩んできた彼女が、花開いてキラキラしていますね。 是非、1月のミハイロフスキー劇場ガラでも踊って欲しい。 「ライモンダ」よりパ・ド・ドゥ 音楽:A・グラズノフ 振付:M・プティパ/K・セルゲーエフ/F・ロプホフ オクサーナ・シェスタコワ、ドミトリー・シャドルーヒン シャドルーヒンの髪がさいたまからはかなり伸びて刈り上げ君を無事卒業!(笑) ボリショイ組を見た後だとやっぱりシャドにマントが欲しいかな! シェスタコワは良かったと思うけれど、シャドルーヒンが少しお疲れなのか、サポートは万全なもののヴァリに精彩がなく、彼には珍しくアームスの動きがぞんざいだったけれど、2人寄り添う雰囲気は本当に幸福感に溢れていますね。 <第2部> 「海賊」よりパ・ド・ドゥ 音楽:R・ドリゴ 振付:M・プティパ/V・チャブキアーニ イリーナ・コシェレワ、 ミハイル・シヴァコフ この日のシヴァはいつものブルーのパンツに羽つき(さいたまは臙脂がかった深紅のパンツで羽無し)。 コシェレワも今日はブルーかと思いきや、変わらずピンクのチュチュでした。 コシェレワのメドーラは清楚な中にも匂やかな色香があってキラキラしてました。 踊りの方はルースカヤからあまり時間が経っていないせいか、少し足元が定まらなかったかな? グランフェッテはかなり動いてしまったけれど、そんな事より途中から起こった手拍子が嫌でした。 東京公演で手拍子とは思わなかったな・・・。 シヴァコフは優しさ溢れるアリ。 ちょっとソフトすぎて昔の少し不敵なアリが懐かしくもあったけど、マネージュとジャンプのコンビネーションはとても良かったと思います。 ただ、コーダが若干ぬるかったかな? 上手奥から斜めに進みながらジャンプを入れてくるところ、あそこはもう少し俺様顔でシャープに決めないと・・・、ね! 「瀕死の白鳥」 音楽:C・サン=サーンス 振付:M・フォーキン 草刈民代 草刈さんは観客に背を向けて腕を波打たせながらのご登場。 仕方がないのでしょうが、膝がかなり割れてしまいますね・・・。 途中、苦痛の表現がオーロラやジゼルのような感じであまり瀕死の白鳥の世界に入り込めませんでした。 「ワルプルギスの夜」 音楽:C・グノー 振付:G・コフトゥン タチアナ・ミリツェワ、ドミトリー・シャドルーヒン、アンドレイ・マスロボエフ ツアー途中では短縮バージョンで上演される日もあったとの事で東京公演はどうなるのだろうかとちょっと気をもんでいましたが、通常バージョンでの上演で嬉しかったです。 初日と比べるとリフトに安定感が出て、ハラハラする部分はなくなりました。 その分、それぞれのキャラクターを楽しみながら演じている感が強くなって作品としてもとても良くなった。 ミリツェワは妖艶な悪魔だわね。 ただ3人3様しっかりとキャラが立っていたエフセーエワ、シャド、フィリモーノフという絶妙トリオと比べるとパンチが弱いのが残念。 レヴェランスではミリツェワとマスロボエフが去った後にシャドルーヒンが一人で出てきて愛嬌をふりまいていました。 この役のシャドルーヒンって大好きだわ! 「サタネラ」よりパ・ド・ドゥ 音楽:C・ブーニ 振付: M・プティパ サビーナ・ヤパーロワ、アンドレイ・ヤフニューク ヤパーロワちゃん、さらにキュート度アップでキラキラしてます。 彼女は瞳と口元をゆっくりめに動かすのかなぁ? 自分でも嬉しさをかみ締めながら微笑んでいるように見える! 音を上手にとりながらきびきびとした思い切りの良い踊りがとてもいい。 ヤフニュークはさいたまよりもこの日の方が踊りが柔らかで安定していたと思います。 相変わらずチークは位置と色が変だけど(笑)。 あとは演技とサポートをこれからみっちり特訓かな? ヤパーロワちゃんに抱きつくラストがスローな動きとまじめなお顔で少々がっかり・・・。 あまり身長が高くないので、基本的にはロマチェンコワやミリツェワが限界だろうと思うけれど(本当にペレンと組ませるんですか??)ノーブル路線の良いダンサーが一人増えてヴァラエティー豊かになりますね。 「パキータ」より 音楽:L・ミンクス 振付: M・プティパ 草刈民代、イーゴリ・コルプ、 ステパノワ、コシェレワ、ミリツェワ、ジュラヴリョーワ、レニングラード国立バレエ コール・ドはこちらもあまり踊りなれていないような・・・、といってもツアー中ずっとあったわけだし・・・。 コシェレワとステパノワの並びに心から幸福感を感じます。 今回のツアーは私的にはこの2人。 リュシアン@コルプの登場。 鮮やかな赤い上着が目に眩しい!! で、草刈さんに近づき妖しく官能的ムードたっぷりにいきなり肩にキス・・・。 おいおい、お貴族さま・・・。 そういえば、先日の朝日新聞に載っていましたが、草刈さんはさいたま公演のパキータのコーダの前は本当にいっぱいいっぱいだったらしいのです。 それでなんとか立て直そうと思ってスタッフにアンモニアを持って来てもらって、その匂いを気付け薬に最後のピケターンを周り切ったのだそうですが、この日のコルプのキスは気付け薬どころではなかろうよ・・・。 あれってアドリブだと思うのですが(前日もやったのだろうか?)、それを平然と受け止めて微笑みを返した草刈さんは凄い! コルプのヴァリは素晴らしかったです。 しなやかで伸びやかで、かつダイナミックで美しいライン。 今回はコルプらしい美しさを見られないのかと思いましたが、ここでようやく! 女性のヴァリエーションはコシェレワ、ジュラヴリョーワ、ステパノワ、ミリツェワ。 さいたまでは踊らなかったミリツェワの彼女らしいきっちりした踊りを見られて良かった。 コシェレワとステパノワも本当に堂々としていて素晴らしい踊りでした。 ジュラヴリョーワは、まだ一人で一生懸命踊っているという段階で、キューピッドのヴァリだけに、やはりシシコワに踊ってもらいたかったです。 カーテンコールはコルプが加わった東京仕様なのかな? あっさりしていたさいたまよりもエキサイティングでした。 順番は忘れましたがシェスタコワ&シャドルーヒン、ヤパーロワ&ヤフニューク、ミリツェワ&マスロボエフ、コシェレワ&シヴァコフがそれぞれの演目の衣装でペアで登場。 地方ではずっと一人だったかもしれないコシェレワをにこにこしながらエスコートするシヴァが可愛い♪ が、今回はオーリャが一人だったのが淋しかった・・・。 諸事情があるにせよ、2日間の東京公演にプハチョフが出られないというプログラムはやはり納得いかないな! ひととおりレヴェランスが終わったところで、一度はけて今度はジュテ、ピルエット、フェッテ合戦。 和やかなフィナーレでのパフォーマンスとは思えないオーリャの鉄壁なフェッテと挑むような目つき(ちょうどオーリャの正面だった)がとても印象的だった。 さいたま、東京の2公演で、ステパノワの持っている卓越したテクニック、的確な表現力、どんな状況でもバレエに対してまじめにひたむきに向かい合う彼女の人となりに改めて感心させられた気がします。 そして!、またみんなに再会できる日を楽しみに待ってま〜す♪ |
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中越沖地震チャリティーバレエガラ 9月1日(新宿公演)第2部の感想
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2008/09/06(Sat)
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<第二部>
「アダージョ」 アンドレイ・メルクーリエフ 公式ブログによれば、振付:アレックス・ミロシュンチェンコ ,音楽:J.S.バッハで、TOSHIの歌にインスパイアされたメルクーリエフ が桶川公演から急遽プログラムに追加した作品だそうです。 TOSHIの歌を聞いていないので果たしてどんな部分に感銘を受けたのか気になるところ・・・。 透け感のある白っぽいTシャツみたいな上衣にサッラサラの金髪をなびかせて、それだけでも反則ですね!(笑) 音楽を纏いながら伸びやかに踊っていて素敵でした。 「マタハリ」 ユリヤ・マハリナ、イリヤ・クズネツォフ このガラを共催しているJIC旅行センター関係のPerforming Artsさんのブログによれば、「この作品は第一次世界大戦時にパリで活躍した伝説的な女スパイ、マタ=ハリを主役に、彼女に魅せられた二人の将校との三角関係を描いた作品」だそうで、そこからの1シーンですね。 こちらもその美貌で男たちを惑わせた女性の役ですが、ゾベイダより冷ややかでしたたかな感じ。 クズネツォフは切ない愛に満ちておりました・・・。 濃いときは特濃厚、でも役によっては純白になれるこの人は本当に役者さんですね。 来年のマリインカの来日では何を踊ってくれるんだろう? 「海賊」 より奴隷のパ・ド・ドゥ 寺島 まゆみ、芳賀望 まゆみさんの踊りは思い切りが良くて見ていて気持がいい。 ギュリナーラのこの振付が彼女の踊りの質にとても合っているのではないでしょうか? 売られちゃうのに笑みだったのはちょっと気になったけど、ガラの時は仏頂面よりはいいのかもしれませんね(笑)。 芳賀さんは思ったより身長があったなぁ。 まゆみさんを売り飛ばす気満々の演技がとても良かったです。 踊りも熊川仕込といいますか・・・、しっかりしていますよね。 アリがマイレンで、ランケデムが芳賀さんで、メドーラもギュリナーラもたくさんいそうだから、問題はコンラッドだな! 新国で是非「海賊」を!! 「IL PREUT」 松崎 えり、大嶋 正樹 どうも、こういうダンスは得意ではないのですが、眠気には襲われませんでした。 もちっと短いとありがたいかも・・・。 5月の松本バレエ団の白鳥でも降板せざるを得なかった大嶋さんが見事にカムバックして調子も良さそうで良かったです。 「カルメン」 アンナ・パシコワ、イリヤ・クズネツォフ パシコワはこういう情熱的な踊りが得意なんですかね? 2年前にロシア・インペリアル・バレエがルジマトフと一緒に公演したときに「ダッタン人の踊り」のチャガと「ワルプル」のニンフで見ているのですが、エネルギッシュでとても良かった記憶があります。 ただ、カルメンは何と言っても悩殺する足がすべて!だと思うので、極上の足(私にとってはパリオペのシオラヴォラ)に巡り合うのはなかなか簡単な事ではないですね。 イリヤッチはお疲れ様!という感じです。 「ロミオとジュリエット」 よりバルコニーのパ・ド・ドゥ オクサーナ・クチェルク、イーゴリ・イェブラ 2年半ぶりに見るクチュルクは相変わらず可憐な美人。 お化粧や雰囲気もフランスに行っていっそう洗練された気がします。 前方へ、後方へと細かく速いステップを刻みながらはにかむ様子は、少女が初めて経験する自分でも驚くほどの鼓動の高まりに戸惑いながらもロミオと至福の時を過ごしている喜びを十分に表現していて素晴らしかったです。 そのジュリエットの思いを受け止めるイェブラのロミオも若々しく爽やかで、なんといってもジュリエットを見つめる瞳が愛に溢れていて優しい。 パフスリープのブラウス姿もとても似合って魅力的なロミオでした。 今日一番のキラキラな二人! 二人を主役にボルドーバレエ団がロミジュリを持って来日してくれないかなあ! あと、ミハリョフは元気かしら? 番外編ですが、クチェルクが登場した瞬間から前方に座っていたマールイ軍団の落ち着きが急になくなってきまして、ブラボーの声もかなり大きめ!(笑) みんなも久々の再会で嬉しかったんだろうな! 「瀕死の白鳥」 ユリヤ・マハリナ 近年よくみた瀕死は、観客に背中を見せて流れるような腕の動きを見せて登場してくるものが多かったので、今回のマハリナのように横を向いて腕を体の前でクロスさせて出てくる白鳥はすごく久しぶりに見た気がして新鮮だった。 死を目前にしても匂やかなマハリナの白鳥は、必死になって生きようとしているようには見えないけれど、死を受け入れないというような毅然さを貫きながら事切れていったように感じた。 とても素晴らしかったです。 「ドン・キホーテ(組曲)」 ガリーナ・ステパネンコ、アントン・コルサコフ、アンドレイ・メルクリエフ、イリヤ・クズネツォフ、イーゴリ・イェブラ、エレーナ・コレスニチェンコ、アンナ・パシコワ、&ゲジミナス・タランダ、長澤美絵、小川恵瑚 もう、めちゃくちゃ楽しかったです。 居酒屋のシーンから始まって結婚式のGPDDへと繋がっていくのですが、ここまでダンサーたちが自由に楽しそうに踊って演技をしていると、4公演のフィナーレ兼アトラクションみたいで、もう好きなように気の済むまで楽しんでください!という感じでした(笑) 一番の収穫はマールイにいた時に見ることはできなかったメルクーリエフのあの伝説のエスパーダを見られた事かな? 凄いジャンプの高さでしたね! で、彼のエスパーダを一番夢中になって見ていたのは多分シヴァコフではないかと! 後ろのお客さんには迷惑にならない席でしたが、思いっきり前に身を乗り出してかぶりつき状態でしたから(笑) コルサコフの不調による脚本変更か? ステパネンコ演じるキトリを男性陣が取り合うようにしてサポートしていたのも面白かったです。 コレスニチェンコとパシコワの女の闘いもブラボーでした。 あれは大道の踊り子とメルセデスか?(笑) そして大ラスには芸術監督のタランダがガウチョを披露して舞台をさらに盛り上げてくれました。 かなり恰幅がよくなっていましたが、どうしてどうして見事な足捌きでした。 タランダの足技を見ながらブレクバーゼとっつぁんの騎兵隊を思い出したのは私だけだろうか? いつかとっつぁんのガウチョも見たいなぁ! そうそう、Tシャツに着替えたクズネツォフは最後に芋虫ダンスを見せてくれましたっけ! あれも大笑いだった。 芸術監督のタランダさん、ダンサーの皆さん、ダンサーを束ねてくれたイリヤッチ、楽しい舞台をありがとう! 公式ブログは公演後もデビルだの天使だのと更新が続いていますが、ダンサーたちにもこの企画は本当に貴重な経験となったようですね。 |
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中越沖地震チャリティーバレエガラ 9月1日(新宿公演)第1部の感想
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2008/09/05(Fri)
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<第一部>
「眠れる森の美女」 よりグラン・パ・ド・ドゥ 寺島 ひろみ、アンドレイ・メルクーリエフ 寺島ひろみさんは新国で何度も見ているので彼女が優秀なバレリーナだという事は十分承知していますが、今回のオーロラ姫は手首の動きと手(指)の形が美しくなく、 ステップにも妙なアクセントが多くて好みではありませんでした。 メルクーリエフがパの繋ぎが流れるように美しく伸びやかな踊りのキラキラなデジレ王子だっただけに寺島さんにはもう少し成熟したオーロラ姫を普通に踊って欲しかったなぁ。 「薔薇の精」 さいとう 美帆、アントン・コルサコフ コルサコフの衣装は臙脂がかった赤。 コルプの鮮やかなローズとも違うしルジマトフの衣装とも違う。 同じマリインスキーでもいろいろなんですね・・・。 最初っから目を開けてにこにこ微笑んでいるさいとうさんからは夢の中でという感じがあまり伝わってこなかったし、 二人とももう少し幻想的でロマンティックな雰囲気が出せると良かったと思う。 キューピッドなバラの精という感じの色白で童顔のコルサコフは背中のテーピングが痛々しいけれど、スポーツ選手ならなんとも思わないテーピングもクラシックバレエのダンサーだと現実に引き戻されるので微妙です。 でもあの衣装じゃなければ分からないんだから彼にはお気の毒でしたね。 「NE ME quittes pas〜行かないで」 アンナ・パシコワ 振り付けとアンナ・パシコワの雰囲気がよく合っていたように思う。 あなたがいなくても大丈夫という強がりの中に隠しながら、行かないでという張り裂けそうな気持ちをぶつけているように見えた。 「白鳥の湖」 よりグラン・アダージョ ダリヤ・スホルコワ、 シリル・ピエール スホルコワは2006年のマリインスキーの来日で初めて見たバレリーナで、当時からちょっと儚げで独特の雰囲気を持っていた彼女には白鳥のコール・ドの中でもなんとなく目が行ってしまったのだけれど、まさかオデットを見られるとは思っていませんでした。 このオデットの行く末には絶対幸せはないなという薄幸な空気に包まれていましたが、丁寧に情感たっぷりと踊っていて好ましかったです。 ピエールの衣装はくるみ割り人形なら・・・と思うような軍服系でしたが、優しくて万全なサポートは見ていて気持ちがいいですね。 ラカッラ以外と踊るのは初めて見ましたが、この二人、とても合うような気がする。 「ドン・キホーテ」 よりジプシーの踊り 高橋晃子 桶川公演のリハーサルで怪我をしたと聞いていたので、なんとなく恐る恐る見ていましたが、大丈夫なようでした。 踊りも演技も上手いと思うのだけれど、東バの全幕公演で美佳さんのジプシーを見たばかりなせいもあり、笑顔の多い高橋さんのジプシーにちと違和感。 「ライモンダ」 第1幕のパ・ド・ドゥよりアダージョ ガリーナ・ステパネンコ、アンドレイ・メルクーリエフ やはりアダージョだけでしたね・・・、残念。 2006年のバレエフェスで二人でライモンダを踊ったときは、メルクーリエフがボリショイに正式移籍する前でステパネンコに対して気後れしているようにも見えたけど、2年経った今では立派なもんです! ステパネンコはさすがの貫禄だけれど、かわいらしくも見えて素敵なダンサーだなぁぁぁ。 「くるみ割り人形」 より金平糖の精の踊り アリヤ・タニクパエワ 最後まで日本人だと思って見ていた私・・・。 国籍はわかりませんがウィーン国立歌劇場のダンサーなのですね。 メリハリのある踊りで悪くなかったと思いますが、なんだか場つなぎみたいで・・・。 「シェヘラザード」 ユリヤ・マハリナ、イリヤ・クズネツォフ 会場でキャスト表をもらったのは第1部の後の休憩時間だったので、マノンではなくシェヘラザードの音楽が流れ出したのにも驚いたし、マハリナが出てきたのにもびっくり! 何度もオペグラで確認してしまった。 マハリナのゾベイダは妖艶で蠱惑的だけれど、自身を解き放つ喜びにも満ちているような彼女からは無邪気で純粋な少女のような可愛いらしさも感じられて、ともかく全身からいろいろな芳香が放たれているようでした。 一方イリヤッチの奴隷は初めて見ましたが、思っていたより怪しいフェロモンが濃くはなかったです(笑)。 それどころかゾベイダへの忠誠心にも似た愛をとてもまっすぐ真剣に表現していたように感じました。 踊りの切れはそこそこだったかな? |
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東京バレエ団「ドン・キホーテ」 8月20日の感想
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2008/08/29(Fri)
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<プロローグ>
すっかり忘れていたけれど、東バの「ドンキ」はプロローグでキトリとバジルが登場してしまうんでしたっけね。 念入りにドンの髭をそっているバジルにイライラのキトリ。 ウヴァの落ち着き払って慣れた感じの手つきがなかなか(笑) <1幕1場> ポリーナちゃんは慣れのなさから来るぎこちなさや音楽にのれないところが少しあったけれど、彼女の持つキトリのイメージをしっかりとお芝居で表現し、終盤のスピードにのった見事なフェアテなど、テクニック的な面も全く問題がなかったと思います。 ウヴァーロフは出だしから調子が良さそうです。 彼のバジルはザハロワと組んだ新国で2度見ていますが、この日は調子云々よりも本人がとても楽しそうに生き生きしていて、この人って本来こういう輝きを見せるダンサーなのだとようやく気づいたように思います。 特に序盤は一生懸命キトリを演じようとして奮闘しているポリーナをさりげなく後押ししているようで好感度もかな〜りアップ。 片手リフト二回とも危なげなくこなしていたし、踊っている時のフォルムがとっても流麗。 タンバリンもライナー性の飛びっぷり(笑) 木村さんのエスパーダ、軸のぶれない回転もスピードのある跳躍も体のラインがとても綺麗です。 バットマンの時に振り上げられる足の上がり方と爪先まで一直線に伸びた形がとても美しい。 木村ウォッチャーではないけれど、彼は髪型が鬼門のようで、この日もどう攻めてくるかけっこう期待していたのですが、7−3でちょっと前髪上げてみました程度のオーソドックスバージョン。 つまらん!(笑) メルセデスの井脇さんは美しいだけでなく、ごく自然な役作りの中にも目力の強さや姐さん的な大らかさも兼ね備えていて非常に魅力的。 木村さんとも大人な2人でいい感じ。 キトリの友人の小出ちゃんと高村さん。 高村さんは小柄だけれど体のバランスがとても良くて見栄えの良いバレリーナ、踊りも良かったです。 一方小出ちゃんはいつものように音楽をよく捉えて彼女らしい端整な踊りなのだけれど、なんとなくいつもより控えめな感じだったかな? その二人の踊りの後にジュテで再登場したウヴァーロフ、怪物のようにデカイ人に感じてしまったよ・・・。 そして・・・・、細長いつけ鼻の平野@ガマーシュがのっけから可笑しいったらありゃしない。 キトリとバジルが中央で踊っている時に宿屋の前のテーブルでドン・キホーテと並んで座りながらキホーテにジェスチャーたっぷりにいろいろ話しかける様子や、メヌエットを相手の迷惑も考えずにもの凄い内股で踊って小出ちゃんを怒らせたりと自分の体のありとあらゆるパーツを使って常にガマーシュである事を忘れない平野さんから目が放せなくて困りました。 <1幕2場> バルセロナの広場を抜け出したキトリとバジルはエスパーダとメルセデスと共にジプシーの野営地にやってくる。 ジプシーの踊りのメンバー、1場の闘牛士でも感じたけれど前回のドンキよりも平均身長伸びたかな? 力強くタンバリンを叩きながらも木村さんの体のラインは常にシャープで綺麗で良かったです。 踊りも雰囲気も彼は一本気で律儀なエスパーダなんですよね。 もうちょっと遊び心があっても・・・と思わないでもないけれどこれが木村エスパーダなんだろうな。 オレ様光線がどこまでも突き抜けていきそうなロシアンエスパーダを懐かしく想う(笑)。 美佳さんのジプシーの女は、なんて言ったらいいんだろう? 井脇さんのジプシー女がどんな時にも 自分を強く持つようなタイプだとしたら、美佳さんのは薄幸な運命をそのまま受け止めて流れに任せて 生きているという感じかな? ポリーナ@キトリはエスパーダが踊っている時にジプシー女の身の上話?を真剣に聞いてあげてましたね! ここの芝居、なんだか好きなんですよね・・・(笑) その次に好きなのがドン・キホーテが乱心してからのリアルな雷の轟。 <1幕3場> ドリアードの西村さんは温かみのある華やかさを持った人。 回転系が少しだけ弱いのが残念だったけれど、上半身や腕の動きは優雅だし、ピケアラベスクなどのラインはきっぱりしていてとても綺麗でした。 キューピッドの佐伯さんは滑らかながら小気味のいい動きで音楽にぴたっと合っていて気持ちの良い踊りだった。 ポリーナのドルシネアは堂々たるもので、客席へのアプローチも完璧。 コール・ドもだいぶ揃ってきたように思うし、この場面でたおやかに踊れる人が増えたような気がする。 <2幕1場> キトリもバジルもお召しかえなしで登場。 ここでもエスパーダとメルセデスは踊りが多くて見せ場が多い。 初めて見たときは「ぷっ」と噴出さずにはいられなかった(すみません)木村さんの(木村さんだからなんだけど)牛の振りも今回はすんなり 見られたなぁ・・。 井脇さんの背中の柔らかさと美しさと艶っぽさに感動しつつこの2人に見入ってしまって、下手でのキトリとバジルの飲んだくれぶりを見るのをすっかり忘れてしまいました。 ウヴァがノリノリだっただけにもったいなかった・・・。 ポリーナもどんどん物語りに入り込んで来ている感じで、ウヴァへのダイブも思い切りがよく弾けてました。 芝居巧者のウヴァーロフの狂言自殺のシーンは悠然と愛嬌たっぷりに! ガマーシュが持ち上げて90度の角度で止まっているウヴァの足を、二人の結婚の力になってもらおうとドン・キホーテに歩み寄るポリーナがついでにさり気なく降ろして行ったのにけっこううけてしまった。 <2幕2場> 結婚式。 仲良く出てきたガマーシュとロレンツォが踊りを披露。 ロレンツォが踊るバージョンって珍しいですよね。 ガラなどで踊った事があるせいか、ポリーナはこの結婚式のGPDDが一番良かったと思います。 プリマとしての貫禄すら漂っていた。 アダージョで見せた長〜いバランス。 特に2度目は微動だにせず、こちらがあっけに取られるほどの長いバランスを見せた後、余裕の笑顔をウヴァに向けながら優雅に次のパに移っていったのは圧巻でした。 32回転は扇を持ってシングル・シングル・ダブルの繰り返し。 ダブルの時に手を腰にあてて最後まで軸もぶれずにゆったり回っていた。 対するウヴァーロフも長身を持て余すことなく、音楽にぴたりと合わせてシャープな動きで魅せてくれ、 コーダのピルエットもスピードがありラインもとても美しかった。 GPDDの間もガマーシュはあれこれ子芝居をずっと続けていたようですが、さすがにここは主役2人に集中しました(笑)。 ドン・キホーテとサンチョをみんなで見送った後、一旦降りた幕が再び上がりフィナーレへ。 確かここではサンチョも踊ったような。 で、晴れ晴れとした顔で気持ちよさそうに踊り続けているガマーシュをちょっとどいて頂戴!とポリーナがどかし、ウヴァとポリーナのピルエット合戦だったように記憶しています・・。 また、近いうちに絶対ドンキ、やって下さいね。 で、その際はどうぞ早めにガマーシュ情報を!(笑) というようにとっても楽しい舞台だったのだけれど、ポリーナちゃんに対してはなんとなく気持ちの晴れないものが残りました。(最終日にもう一回見たらまた違ったのかもしれないのですが・・・。) 彼女がオールラウンドな才能の持ち主なのは明らかですが、逆に弾けキャラなのか姫キャラなのかどっちなのかなー? どっちつかずなのかなーと思ったりして・・・。 今回も初役の初日の舞台をあれだけ見事に務めたのですから、そんな事はどうでもいいことなのですが、なんか、このまま大化けもしないまま完結していってしまうのかなぁ・・・、もったいないよなぁという思いがどうしても拭えないのです。 彼女を見るたびにボリショイでいろんな喜びや辛さを経験しながら磨かれていって欲しかったなという思いに襲われるんですよね。 大きな大きなお世話なんだけど。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() キトリ/ドゥルシネア姫:ポリーナ・セミオノワ バジル:アンドレイ・ウヴァーロフ ドン・キホーテ:野辺誠治 サンチョ・パンサ: 高橋竜太 ガマーシュ:平野玲 メルセデス:井脇幸江 エスパーダ:木村和夫 ロレンツォ:横内国弘 【第1幕】 2人のキトリの友人:小出領子、高村順子 闘牛士:中島周、松下裕次、長瀬直義、宮本祐宣、梅澤紘貴、安田峻介、木下堅司、柄本武尊 若いジプシーの娘:吉岡美佳 ドリアードの女王:西村真由美 3人のドリアード:吉川留衣、渡辺理恵、川島麻実子 4人のドリアード:森志織、福田ゆかり、村上美香、阪井麻美 キューピッド:佐伯知香 【第2幕】 ヴァリエーション1:高村順子 ヴァリエーション2:小出領子 |
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マールイ「華麗なるクラシックバレエ・ハイライト」8月16日の感想
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2008/08/18(Mon)
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<第1部>
「レ・シルフィード」 音楽:F・ショパン/A・グラズノフ編曲 振付:M・フォーキン 草刈民代、アルテム・プハチョフ、 オリガ・ステパノワ、タチアナ・ミリツェワ、レニングラード国立バレエ 幕が開く。 シルフィードたちがたたずむ幻想の世界が美しい。 コール・ド・ダンサーが全体的にほっそりとして身長が高くなったなと思う。 知っている顔が少ないのは悲しいなぁ・・・。 フィロソワとカミロワとリヒテルしかわからなかった・・・。 シシコワ、出ていたのかなぁ? 気がつかなかったなんて申し訳ない。 ステパノワの細かいパ・ド・ブーレが美しい。 彼女らしく大きな踊りで凛とした表情で優雅に空間を切って行く。 ミリツェワちゃんはふんわりとにこやかに。 彼女の長い首から背中にかけてがやけに色っぽい(笑) プハチョフ、少し痩せたかな? でも相変わらずの美しい脚のライン。 ジャンプの高さやジャンプした時の脚のラインはわずかに私の中のプハチョフ的合格ラインには達していなかった気がするけれどそれでも十分美しい。 ただもう少しロマンティックな感じがあるといいと思う。 草刈さんは、ロマンティック・チュチュがとてもお似合いでヴィジュアル的にはあの中にあっても遜色なしです。 「眠りの森の美女」よりフロリナ王女と青い鳥のグラン・パ・ド・ドゥ 音楽:P・チャイコフスキー 振付:M・プティパ サビーナ・ヤパーロワ、アンドレイ・マスロボエフ 今日の青い鳥はマスロボエフ(ヤフニュークと交替で踊るらしい)。 一瞬誰だかわからなかったのは水戸黄門もどき頭巾(←色はブルーですが)と長髪のせい! 新しい被り物も素敵なセンスのままだ・・・・。 アントルシャの細かい打ちつけは良かったけれどちょっと動きに切れがないかな? ヤパーロワちゃんのフロリナ王女は初見。 従来のフロリナのチュチュよりもキラキラ度が高いように見えたのは気のせいかな? 青い鳥の上半身もそんな感じ。 エフセーエワともまた違うけれど、きびきびした踊りが気持ちいいです。 まぁ、若干優雅な王女度は低かったかもしれないけど。 「ライモンダ」よりパ・ド・ドゥ 音楽:A・グラズノフ 振付:M・プティパ/K・セルゲーエフ/F・ロプホフ オクサーナ・シェスタコワ、ドミトリー・シャドルーヒン シェスタコワのチュチュは2幕のブルーでシャドルーヒン(事情は分かるけどずいぶんさっぱり刈ってきちゃったのね・・・髪。 この衣装だと若干違和感あり)は1幕か3幕の白。 フロリナの後なのでチュチュは白い方が良かったな。 ジャンの上衣は肩パットが少し飛び出しているような感じなんだけど、あれって腕が短く見えるような気がしてデザイン的に好きではない。 ヴァリは2人とも手堅く良かったですが、ソロで踊っているよりも2人で踊っている方がいい感じ、というか幸福感に満ちていてスウィートな夢の場でした。 最後はシャドルーヒンがシェスタコワの両手を取り「もぅ夢中!!」という感じで頬ずり。 <第2部> 「海賊」よりパ・ド・ドゥ 音楽:R・ドリゴ 振付:M・プティパ/V・チャブキアーニ イリーナ・コシェレワ、 ミハイル・シヴァコフ 少し臙脂がかった深紅のハーレムパンツのシヴァコフに意表を突かれる。 でも一目で気に入ってしまったほど似合ってました! コシェレワは3幕のピンクのチュチュ。 こちらの二人も色合いのせいかとても優しげな空気が漂う。 で、姫と奴隷ではなくてとても対等な感じ(笑) シヴァはジャンプもピルエットもアリ独特のポーズもすべてシヴァのアリ! ピルエットは大体は綺麗に回っていたのだが、最後まで美しさが持続できなかったり軸足が一歩横に動いてしまったりしたのが残念。 マネージュはスピードも高さもそこそこあって良かった。 コシェレワも去年の1月に全幕で観た時よりも余裕を持って彼女のメドーラを踊っていたと思う。 ヴァリにもう少しメリハリが出るといいなぁ。 「ワルプルギスの夜」 音楽:C・グノー 振付:G・コフトゥン タチアナ・ミリツェワ、ドミトリー・シャドルーヒン、アンドレイ・マスロボエフ この作品もマールイのガラではすっかり定着した感じだけれど、エフセーエワとフィリモーノフに変わってミリツェワとマスロボエフが出演なので目には新鮮。 ツアー初日だし、まだ3人の呼吸が合っていない感じでリフトではけっこうハラハラさせられた。 ミリツェワちゃんに怪我がなくて何より。 あのエフセーエワのスーパーパフォーマンス(2月の三田が凄すぎた・・・)が目に焼きついている観客としてはまだまだかなり物足りないのだけれど、ツアーの間にスリリングな楽しさやダンサーたちの芝居っ気にも磨きがかかるのではと東京公演に期待! 「白鳥の湖」第2幕より黒鳥のグラン・パ・ド・ドゥ 音楽:P・チャイコフスキー 振付:M・プティパ オリガ・ステパノワ、アルテム・プハチョフ もうオーリャが素晴らしすぎ! 1,2箇所二人のタイミングが微妙にずれたところがあったのがやはり初日かなとも思ったけれど本日のダントツ1番のパフォーマンスでした。 プハチョフはヴァリのザンレールもほぼすべて綺麗に5番で降りていたし、そつのない踊りでしたが、やはり彼的にはまだまだ物足りない。 いつものふわっと浮き上がるジャンプや後ろ足が綺麗に上がったアントルラッセではなかったから・・・、だから最後に東京で是非見たいんです!!! 逆に演技面はいつもより濃い感じで、オディールが果たしてオデットなのか確信できずに困惑している様子から、彼女に落ちた瞬間まで熱演でした。 ヴァリでオーリャが姿を現す前に妖しいハープの音色が聞こえてきた時はびっくり&プチ興奮! まさか彼女のブルメイステルのヴァリを見られるとは思ってもいなかった。 射るような目線で体を完璧にコントロールした挑戦的な踊りに思わず鳥肌が立ちました。 それでいて決して雑な踊りでも猛禽でもなく黒鳥の女王という気高い雰囲気がある。 凄いです! これは絶対オーリャじゃなくちゃできない! 32回転は前半シングル・シングル・ダブルで後半はすべてシングルで余裕を持って回っていました。 確か長いレヴェランスも入れずに一挙にクライマックスに進んでいったと思いますが、大変盛り上がったコーダでした。 「サタネラ」よりパ・ド・ドゥ 音楽:C・ブーニ 振付: M・プティパ サビーナ・ヤパーロワ、アンドレイ・ヤフニューク ヤフニュークは・・・あの、チークの場所が変じゃないですか? コミカルな雰囲気は化粧じゃなくて演技でもう少しショーアップお願いしますね。 踊りの方は良かったと思うけど。 やはり回転系の最後にちょっとくずれるところがあったのが気になりました。 ヤパーロワちゃんはフロリナよりもこちらの方が彼女のダンススタイルに合っていると思います。 小気味よい動きにかわいらしさがあってまさしくキュート。 片足を上げて斜めに切って回るこの演目独特の回転も無難にこなしてました。 ヤパーロワちゃんは相手に合わせられるだろうから、ヤフニュークがもうちょっと演技で味を出せるようになるともっと楽しくいい感じに仕上がると思います。 頑張って! 「パキータ」より 音楽:L・ミンクス 振付: M・プティパ 草刈民代、ミハイル・シヴァコフ、 ステパノワ、コシェレワ、ミリツェワ、ジュラヴリョーワ、レニングラード国立バレエ えーと・・・、厳しかったです。 ここでもコール・ドが全然わからないぃぃぃ。 4人、4人で出てきたどっちかの方の右から2番目の黒髪で目がパッチリしている子の踊りがけっこう気に入ったのだけれどいかんせん誰なのか・・・。 ヴァリエーションの4人ははコシェレワとステパノワのミルタチームとミリツェワとジュラヴリョーワに分かれて登場。 パキータのヴァリでミルタチームって豪華すぎますよね! 柔らか味のあるコシェレワときりっとしたステパノワの踊りと美しいスタイル、ホント、眼福です。 ロマンティックチュチュでは引けを取らない草刈さんもチュチュ姿ではさすがに苦しいですね、申し訳ないけれど。 で、ダンスはそれ以上に厳しい・・・。 コーダでのグランフェッテのかわりのピケターンは綺麗だったと思いますが。 バレリーナたちが斜めに一列に並び、皆の視線を一身に浴びてリュシアン登場! 男性の登場シーンではとっても美味しいドキドキする場面ですよね! そしてシヴァ! 白い衣装が良く似合ってかっこいいです。 体形も6月のバジルより気持ち戻した感じでちょうどいいし。 雰囲気も良くポール・ド・ブラがとても美しくって上々の出だしだったのだけれど、どうもピルエットが思うように回れないみたいで軸が傾きがち。 コシェレワとステパノワの第1、第2ヴァリエーションはそれぞれ磐石な出来で素晴らしかった。 ミリツェワちゃんはこの日ヴァリは踊りませんでした。 ジュラヴリョーワの第3ヴァリはドンキのキューピットのヴァリ。 多分アレグロ系を得意とするダンサーなのでしょうが、踊りそのものは上手いのですがちょっと全体的な流れとは異質な感じの性急な踊りに感じました。 その後も主役二人はなんとなく乗れない感じでしたが、シヴァが終盤、決めのシーンで着地後体をコントロールできずに手をついてしまったのは残念というより痛かった・・・。 一番悔しいのは本人でしょうね。 イメージどおりに体が動かなくてもどかしそうな表情にも見えたし。 でも、とりあえず、初日ですから、翌日からはエンジンかかって行ったと信じます。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() フィナーレはそれぞれのペア(コシェレワはたみよさんにシヴァを取られて一人で可愛そうだった)で登場し、バレリーナにそれぞれ花束が渡り、何度か前にでてきてはおじぎというのを繰り返してあっさり終わってしまった。 祭り班がけっこう楽しかったからちょっと不満(笑) あぁいうフィナーレの演出って誰が考えるんだろう? 祭り班はぺトゥホフさんかなぁ? 余談ですが、これまでクラシック班はプライベートなカップルでの上演がほとんどなかったのですが、今回は違いました。 前体制時代、全幕の組み合わせがあまりにもプライベートな組み合わせに偏っていた時は、たまには違う組み合わせでと不満に思ったものですが、こうやって久しぶりにそれぞれのペアを見てみると、独特の阿吽の呼吸と幸福感が感じられてやっぱりいいもんだな!と素直に思いました。 来年1月の全幕では、同じ組み合わせや??という組み合わせが目立つような気がしているのですが、ツアー中にそれぞれのカップルが自分たちが一番好きな演目を選んで主演するというプレゼントがあってもいいよなーと思わずにはいられないさいたま公演でした。 |
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バレエまつり最終日、言い足したいつぶやき♪
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2008/08/11(Mon)
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<第1部>
「人形の精」 音楽:I・バイエル 振付:レガート兄弟 アレクサンドラ・バディナ、ヌルジャン・クリバエフ、エゴール・モトゾフ 先週見たときはクリバエフがモトゾフにやられっぱなしな印象が強かったのですが、どーしてどーして、彼もいろいろ頑張っていたではないですか(笑)。 クリバエフはジャンプも回転も柔らか。 対するモトゾフ君はシャープです。 腕と足を前後に人形振りしながらのジャンプの連続も見事だし、200度開脚ジャンプはここでした。 しかも5連続ではなく6連続。 2人とも芸が細かいし表情が本当に豊かで楽しそう。 バディナも前回同様お茶目で可愛かった。 「アリア」 音楽:V・ロボス 振付:R・バガーボフ イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ ペレンのために振付けられた、離れがたい想いを抱きあう恋人同士の切なさを描いた作品だそうです。 振り付けも悪くないし2人で踊る時は良いので、お互いのソロがもっとしっとり切なさが滲み出てくるようになったらもっと良くなるかな? ペレンは黒い短めのワンピ。 スカートが2段くらいのレイヤーで裾に赤のアクセントで白のタイツ。 マラトは両脇に赤いライン入りの黒のパンツに赤のカマーバンド。 ショート丈の黒のボレロ調の上着に赤のピロピロネクタイって・・・、凄すぎ。 マラトはすっきりと黒のシャツとスラックス、ペレンもレーシーで上品な黒のスリットドレスあたりに生足ってくらいでどうだろうか?? 「白鳥の湖」より4羽の白鳥 音楽:P・チャイコフスキー 振付:M・プティパ/L・イワノフ アナスタシア・ダヴィドワ、エカテリーナ・ホメンコ、小池沙織、アナスタシア・シマコワ 先週の新宿より4人の動きが揃ってよくなったと思う。 「眠りの森の美女」よりローズ・アダージョ 音楽:P・チャイコフスキー 振付:M・プティパ アナスタシア・イサエワ、クリバエフ、ルダチェンコ、パルハチョフ、シャニン 甲冑王子たちは特に変わらず。 イサエワは新宿より緊張感が和らいで良かったと思うけれど、やっぱり全体的に余裕がなくて次はこれ、次はあれ、とパをひとつひとつこなすのに精一杯みたいです。 身長もあるしスタイルもいいので頑張ってもっと伸びていって欲しいです。 「ラ・シルフィード」よりパ・ド・ドゥ 音楽:H・ロヴェンショルド 振付:A・ブルノンヴィル アレクサンドラ・バディナ、エゴール・モトゾフ 金髪でサラサラな髪のモトゾフ君の赤のタータンチェックのキルト姿がほんっとーにキュートです♪ ザンレールの着地の足が少し揃わなかったものの細かい足裁きでの爪先の形がとても綺麗。 バディナの無邪気なシルフも良いのですが、彼の方がかなり幼い感じで姉弟のようなので仮にこの2人で全幕だとちょっと微妙かな? でも、是非彼で全幕を見てみたいです。 今回はこの演目には手拍子はなく、ほっとしました(笑) 「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ 音楽:L・ミンクス 振付:M・プティパ/A・ゴルスキー イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ、アナスタシア・ダヴィドワ マラトの上着は赤にいろいろ装飾がついていて、雰囲気バジルというよりはエスパーダですな・・・。 アダージョは片手リフト二回もペレンの空中での2回捻り入りフィッシュダイブも華やかに決まったけれど、一度サポートつきのペレンのピルエットで軸が傾いて回転が足りなくなってしまったのが残念。 でもさり気なくマラトが早めに反対側にギューンとペレンを倒して抱きかかえて力技で繋げちゃいましたね(笑) ヴァリエーションは2人とも良かった。 ペレンの扇子を持ってのグランフェッテでは手拍子が入ってしまったけれど、前半はシングルシングルダブル、後半はややゆっくりめのシングルで全く動かずに回っていてフィニッシュも音楽にピタリ! そういう時に限ってずい分舞台の奥の方で回ってるのよね! コーダも勢いがあってペレンの上手奥からのピケピルエットは今までで一番高速だったかも。 マラトがちょっとお疲れっぽかったので、その分あたしが頑張るわ!って感じでした。 <第2部> 「くるみ割り人形」よりハイライト 音楽:P・チャイコフスキー 振付:Y・ぺトゥホフ マーシャ:イリーナ・ペレン 王子:マラト・シェミウノフ 小さなマーシャ:マリア・ペトゥホワ くるみ割り人形:グレブ・ヴォリンスキー ドロッセルマイヤー:ドミトリー・ルダチェンコ マーシャの母:イリーナ・キルサノワ ネズミの王様:アレクセイ・シャニン スペインの踊り:アナスタシア・イサエワ、フィリップ・パルハチョフ 中国の踊り:小池沙織、エゴール・モトゾフ フランスの踊り(パストラル):アレクサンドラ・パディナ、マリア・ペトゥホワ ロシアの踊り(トレパック):アナスタシア・シマコワ、ドミトリー・ルダチェンコ ほぼ先週と同じ印象だけれど、ペレン、マラト、ルダチェンコもすんなりと溶け込んで、もうみんなずいぶん長いこと一緒にこの作品を踊っているような一体感。 このバレエ団がそういう暖かなバレエ団なのでしょうね。 出演者はみな一生懸命最後まで力を抜くこともなく素敵なパフォーマンスを見せてくれましたが、「くるみ」に関してのMVP(笑)はやはりぺトゥホワちゃんかな? ず〜っと一人で小さいマーシャとフランスの子羊さんを踊りとおしたのでしょうからね。 大したものです! 最後にカーテンコールで出てくる時にもちょっと子羊の手の形を作ってちゃんと客席にアピールしながら出てくる姿はもうプロの顔? 将来凄いプリマになるかもしれないからサインでももらっておけば良かったかしら?(笑) そうそう、ペレンの衣装は胴の部分もグレーで肩紐と胸の縁取りとスカートの先が白でした。 とても彼女に似合っていたのだけど、この先何かで見る機会があるかな? マラトの安定したサポートがあるのでペレンは本当に最後まで磐石でした。ドンキもそうだけど、いい顔して踊っていますね、二人とも! 「フックト・オン・クラシック」に乗ってのカーテンコールも新宿よりも長めだった気がします。 アカデミーのダンサーの晴れやかな顔もとても印象深いです。 カーテンが床について見えなくなるまでペトゥホワちゃんがしゃがみこんで客席に手を振っていたのが本当に可愛かった。 |
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8月3日 「親子で楽しむバレエまつり」 第2部の感想
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2008/08/06(Wed)
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「くるみ割り人形」よりハイライト 音楽:P・チャイコフスキー 振付:Y・ぺトゥホフ
マーシャ:イリーナ・ペレン 王子:マラト・シェミウノフ 小さなマーシャ:マリア・ペトゥホワ くるみ割り人形:グレブ・ヴォリンスキー ドロッセルマイヤー:ドミトリー・ルダチェンコ マーシャの母:イリーナ・キルサノワ ネズミの王様:アレクセイ・シャニン スペインの踊り:アナスタシア・イサエワ、フィリップ・パルハチョフ 東洋の踊り:アナスタシア・リュボムドロワ、ヌルジャン・クリバエフ 中国の踊り:小池沙織、エゴール・モトゾフ フランスの踊り(パストラル):アレクサンドラ・パディナ、マリア・ペトゥホワ ロシアの踊り(トレパック):アナスタシア・シマコワ、ドミトリー・ルダチェンコ 実はこの公演で「くるみ割り人形」のハイライトを上演すると知ってから、それはボヤルチコフ版のくるみで、ペレンたち以外にもマールイからダンサーが何人か参加して踊られる本当に見納めのくるみだとずっと思っていました。 なのでアカデミーのダンサー主体のぺトゥホフ版と聞いてちょっとびっくりで少し残念だったかな。 ぺトゥホフ版はマーシャを子役とプリマが踊り分けるバージョンなんですね。 小さなマーシャのマリア・ぺトゥホワはユーリ・ぺトゥホフとイリーナ・キルサノワ(私が初めてマールイを見た1998〜99シーズンのプログラムには女性ダンサーのトップとして載っています)のお嬢さんだそうで、ふわふわの砂糖菓子みたいにとっても愛らしい子です。 キルサノワがお母さん役で舞台にいるから安心なのかな? 黒い衣装に黒眼帯のルダコ@ドロッセルマイヤー登場。 彼が連れている男の子(グレブ・ヴォリンスキー)は公演前のレッスンでも大人に混じって同じ動作をこなそうと一生懸命練習していた子です。 くるみ割り人形の役なんですね。 ルダコが紙のお面を被せていましたが、お面は直ぐにとってしまいその後は可愛い素顔のまま(誰かに似てる・・・)。 マーシャはその子にちょっとときめいてしまったようで小さなレディーをきどっておすまししながら挨拶を交わしていました。 可愛すぎ! さて、ルダコ! 黒い衣装のせいもあって相変わらず細いのですが、海辺のオヤジ姿(公演前のレッスン)では、意外に逞しい上腕筋と大腿筋に驚いたりもしたところでした(笑)。 振り付けとしてはボヤチー版ドロッセルマイヤーを踏襲している様でもあり、またネズミにも見えるような動作もあり若干微妙でした。 ルダチェンコも100%なりきってないしな!(笑) でも体のラインは綺麗でした。 ええっとその後の記憶がさだかでなく、ドロッセルマイヤーが広げたマントの後ろに男の子(くるみ割り人形)を隠して出てきたところに他の人形たちや大人のマーシャと王子が出てきたのか、それはもっと前だったのか??? 3歩あるけば忘れる状態で申し訳ありませんが、こちらも10日に再確認・・・・。 ねずみの王様も登場。 ねずみの王様を演じていたアレクセイ・シャニンはバレエ・マスターで非常に踊りが綺麗な方。 ここでは人数の関係で下っ端がいないのでくるみ割り人形にあっけなく負けてしまいましたが、全幕だとどういう闘いなんでしょうね。 スペインの踊り。 イサエワは明らかにこちらの踊りの方がいいです。 緊張も抜けて生き生きと踊っていた。 東洋の踊り。 東洋というか思いきりアラビアですが、男女2人で踊られるパターンも珍しい? リュボムドロワもスパルタクスよりもこちらの方が素晴らしく、単調な曲調ゆえに退屈しがちなこの踊りを厭きさせずに見せてくれたと思う。 ただ、かな〜りsee throughなハーレムパンツでの彼女の肉感的な踊りは、子供の隣に座っているお父様方には少し刺激的だったかもしれませんねー(笑) 中国の踊り。 再びモトゾフが魅力全開! ゴムマリのように弾けていて楽しそうで爽やかな笑顔がたまりません! その分、パートナーの小池さんは彼の勢いとノリについていくのが大変そうでしたが・・・。 フランスの踊り。 この踊りはいろいろな振り付けがあるけれど、私のディフォルトは今でもチビプハチョフだ(笑) バディナよりもどうしても一人二役のマリア・ペトゥホワちゃんに目がいってしまいます(笑) マリアちゃんはマーシャのドレスから小羊さんにお召し変え。 白いフワフワしたシャワーキャップみたいな被り物とトリコロールなのかな?縦にストライプが何本か入っている白いレオタードにミニチュチュなのですが、想像力が乏しい私には水着を着た子供が浮き輪をはめているように見えちゃうのよね・・・。 でも、とっても可愛かったです! ロシアの踊りで再びルダコ登場! かなりしっかりした民族衣装で重そうに見えます。 顔面蒼白で死にそうなアルブレヒトや疲労困憊のアリは見ましたが、基本的にはずっと王子で見ていた人なのでキャラクテールダンスには少しばかり違和感があります。 始めのうちは良かったですが、最後に少し息切れしていたような・・・。 この日はここで集中力が切れましたかね? まぁ、レッスンの時からマイペースだったけどね・・・。 すみません、シマコワは次回にきちんと見ます。 マーシャと王子のPDD。 ペレンの衣装は白ベースで少しランプ型のスカートの部分がグレー、スカートに白いふちどりという初めて見るものでとても素敵でした。 聞いたところによるとステパノワの衣装とも違うみたいです。 この公演用に作ったのかな? ペレンは綺麗なラインを生かした安定した踊り。 コーダではイタリアンフェッテを見せていましたが、片足をあげたままでいる状態がとても長い変速フェッテでした。 マラトのソロも見ごたえがあったし、前を向いたままのペレンを肩に乗せるリフトは3回くらい軽々とこなしていました。 踊り終えた二人を再びドレスに着替えた小さなマーシャや人形たちが囲む感じでジ・エンド! フィナーレはそれぞれが役のさわりを踊りながらご挨拶。 音楽はポップ調の「白鳥の湖」から始まり「くるみ割り人形」になり、最後は「ピアノコンチェルト」!でした。 この音楽ってオリジナル? 気に入ってしまいました。 アカデミー・バレエの主力ダンサーにペレン、マラト、ルダチェンコがゲストとして加わったわけですが、雰囲気もよく、楽しい公演でした。 最後にマラトが袖に誰かを迎えに行ったので「?」っと思ったら司会のお姉さん。 3年目の彼女は解説の言葉も淀みなく、カンペもなし! 1年目の初日と比べると大進歩で素晴らしい! おーそーだ! くるみ割り人形の男の子、誰かに似てるってずっと考えていたのですが、マールイのパブージンに似てる! 似てませんか??(笑) |
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8月3日 「親子で楽しむバレエまつり」 第1部の感想
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2008/08/05(Tue)
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「人形の精」 音楽:I・バイエル 振付:レガート兄弟
アレクサンドラ・バディナ、ヌルジャン・クリバエフ、エゴール・モトゾフ 初めて見る作品でした。 バディナはこぼれるような笑顔が魅力的。 ピエロたちをからかっている時に楽しそうにくるくる変わる表情もとてもいい。 ちょっと確信犯でからかいすぎじゃないの?という感じもしましたが(笑)。 八の字眉に点々をつけて泣き顔メイクのクリバエフがバディナとちょっと楽しそうにしていると、オレ様モードの元気印モトゾフに割って入られのけ者にされ・・・の繰り返しなんだけど、2人が対照的な役を表情豊かに演じていてお子様たちにはわかりやすくて楽しい演目だったと思います。 「スパルタクス」よりアダージョ 音楽:A・ハチャトゥリアン 振付:L・ヤコブソン アナスタシア・リュボムドロワ、フィリップ・パルハチョフ ヤコブソン振付のスパルタクスというのは初めて見ました。 こういっちゃ申し訳ありませんが、目を瞑って聞いているだけでうっとりとしてくるあの美しい旋律になぜあんな振りを付けるのか・・・。 ところどころロボットみたいな動きだし、二人の切ない思いが途切れ途切れに表現されてしまうのも見ていてかえって妙な感じ。 「アリア」 音楽:V・ロボス 振付:R・バガーボフ イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ プログラムの写真を見た時にはげっ!と思ったのですが(昨年の10月のオシペンコ・ガラで着ていたこの衣装。 あの時の演目はチャブキアーニ振付の「メロディー」という作品でしたが)、それと違ってホッとしたものの、別の意味で凄かったかな? マラトの衣装。 黒をベースに赤がやたらとあちこちに使われていたような・・・ちょっと個人的に思う事があって注意力散漫になってしまいその他もろもろあまり良く覚えていないので10日にもう一度きちんと見ようと思います。 あ、音楽、あの音が割れるくらいのボリュームを出すのは勘弁です。 「白鳥の湖」より4羽の白鳥 音楽:P・チャイコフスキー 振付:M・プティパ/L・イワノフ アナスタシア・ダヴィドワ、エカテリーナ・ホメンコ、小池沙織、アナスタシア・シマコワ 後半は4人の足の動きがばらばらでう〜〜むとは思ったけれど、つい最近もうちょっとだけひどいの見たからな・・・。 「眠りの森の美女」よりローズ・アダージョ 音楽:P・チャイコフスキー 振付:M・プティパ アナスタシア・イサエワ、クリバエフ、ルダチェンコ、パルハチョフ、シャニン ようやく本日のメインイヴェント?眠りです! 何が楽しみってルダコさんの甲冑王子姿です。 うわっ!! 聞きしに勝る・・・。 天辺にふさふさの羽と面覆いがついた西洋冑がまた本格的で重そうで、頭の小さいルダコはあのどんより怪しげな目くらいしか見えません。 しかしジャンの出征式じゃあるまいし、姫の16歳の誕生日の花婿候補たちがなんであの格好なんでしょうね? オーロラを踊ったイサエワは新宿の満員のお客さんの前でかなり緊張してたんじゃないでしょうか? 王子たちからもらった花も一つ落としてしまったし、顔が真剣さと緊張でこわばっていてちょっと気の毒。 姫タイプではなくキトリタイプのダンサーだと思うので16歳のオーロラの雰囲気はあまりなかったです。 ルダコもそんなイサエワを一生懸命サポートしていましたが、時折彼女の勢いに振り回されかけているような様子がいかにもルダコチックで思わず笑ってしまいましたがな・・。 「ラ・シルフィード」よりパ・ド・ドゥ 音楽:H・ロヴェンショルド 振付:A・ブルノンヴィル アレクサンドラ・バディナ、エゴール・モトゾフ ブラボー! モトゾフ君!! ブルノンヴィルの難しい足捌きをしっかりと軽快にこなしていました。 シルフィードへの恋心がそのまま彼の弾むような身のこなしになっていて、なおかつとってもキュート! この演目だったっけ? 200度くらいの開脚ジャンプ5連発は素晴らしかったです。 モトゾフ君にかなり気を取られていましたが、バディナの無邪気でコケティッシュなシルフも良かったです。 残念だったのは、まさかと思った会場からの手拍子。 確かに手を叩きたくなるようなテンポではあるけれど・・・。 「ドン・キホーテ」よりグラン・パ・ド・ドゥ 音楽:L・ミンクス 振付:M・プティパ/A・ゴルスキー イリーナ・ペレン、マラト・シェミウノフ、アナスタシア・ダヴィドワ この二人のドン・キを見る日が来ようとは・・・。 ペレンは激務のロンドンの後の休みなしの公演とは思えないくらい元気でした(笑) アダージョでは片手リフトもまずまず成功。 特に二回目は綺麗な180度開脚での静止時間も長かった。 フィッシュダイブも普通のものでは物足りないらしく、ペレンの2回捻り入り。 これをチュチュで決めるのが凄いですね、ちょっとタイミングや距離がずれればマラトも痛い思いをするし、彼らならではのフィッシュダイブでした。 マラトのタイツ姿を見るのは1年ぶりかもしれないけれど、あの足の長さは人間として反則じゃないかと思ってしまう。 ヴァリでのピルエットも軸足が動かなくて綺麗だったけど、それ以上になんというか、あの長い足で回転し始めた円運動の加速度と迫力って凄いなと・・・。 二人してあまりケレン味のないドンキではあったけど、キラキラと迫力で盛り上げてくれました! |
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ABT「白鳥の湖」 7月24日ソワレの感想
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2008/08/04(Mon)
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<プロローグ>
幕が開くとそこには薄気味悪い化け物が・・・。 一人やって来たオデット姫に気づいた化け物が姿を消したと思うと、入れ替わりにセクシーで魅力的な男性が現れる。 オデットは彼に惹かれ彼と踊リ始める。 始めは優しく寄り添い甘いムードを漂わせていた彼の踊りがだんだん荒々しくなる。 頭上にリフトされたオデットが不安そうな表情に変わると男はオデットを抱きかかえ暗闇(太い幹につくったロットバルトの棲家)に連れ去る。 間をおかずして逃げようとする一羽の白鳥を腕に抱えてなだめている化け物が再び現れる。 実際にはぴくぴくしている白鳥の首を絞めているようしか見えなかったのですが、まぁ、こういう解釈なのかな?と。 二人のロットバルトが登場するマッケンジー版はこのプロローグの持つ意味も大きいそうです。 この物語は、王子がオディールに魅せられたようにオデットも見知らぬ美しい若者に惹かれたというごくありふれた人間の一面を見せ、悲劇は起こったがそれは誰の罪でもないという事を言っているのだと理解しているそう。 <1幕> 衣装は色とりどりのわりには品良くまとめられていると思うけれど、農民の衣装が半ズボンというのが違和感。 貴族の中でグリーンがかったブルーのベストにブルーのブラウス、ブルーグレーのタイツのイケ面長身のダンサー、多分ダニエル・マンテイがサポートはあまり上手くなかったけれどジャンプが高く踊りが綺麗だった。 それでもベロセルコフスキーが踊ると、やっぱり全然違うもんだと改めて感じさせられる。 トロワのメンバーはすべてコール・ドからの抜擢。 王子の友人のベンノが芯。 あまりラインが美しくないけれど踊りは悪くはない。 回転の着地が乱れ気味なのとノーブルな雰囲気がなかったのが惜しい。 トロワには海賊で気に入ってしまったサッシャ・ラデツキーを期待していたのだけれど彼は初日に踊ったようで今日はどの役にもキャストされていない・・・、かなり残念! 女性の一人は音楽性がなく踊りもこれから。 もう一人は踊りはそこそこだけれど雰囲気が発表会風。 トロワの踊りが終わり、王子が一人の女性と踊る。 けれども彼女はベンノと親しげに話し出し、気づいてみれば周りはカップルや友達同士で和やかに歓談し、王子は孤独感に包まれる。 哀愁を帯びた旋律にのってベロセルコフスキーのソロ。 幸せそうな周囲の人々を見ているうちに、義務として明日お妃を選ばなければならない事が重くのしかかってきたのか、王子は一人祝宴の場を後にする。 <2幕> 王子を追いかけてきたベンノが狩に行こうと誘うが王子は断る。 森の木々を表した幕の背後から不恰好な姿のロットバルトが王子を凝視する。 この怪物・ロットバルト、もっと長身の人だったらまた違うのだろうけど、どうしてもずんぐりとした緑カメムシの化け物にしかみえない。 オデットがグラン・ジュテで登場。 ドヴォロヴェンコのオデットは儚さやもの悲しさをあまり感じさせない気高く強く気丈な王女。 王子と出会ってもなかなか王子の手は取らず、警戒心を緩めずに身の上を明かす。 グラン・アダージョは二人の息がぴったりあっていてとても美しい。 ベロセルコフスキーはドヴォロヴェンコの輝きになんとなく霞みがちだけれど、リフトを含めサポートが万全で、バレリーナを美しく見せる事に徹する理想的なパートナー。 ただ好みの問題で、二人を見ていてうっとりとはいかなかった・・・。 コール・ドは足音はわりと静か。 彼女たちの体型、動きなどが揃っていなかったのは覚悟の上なので不思議とあまり気にならなかった。 ただ、小さい4羽と大きな2羽に関してはそうはいかない。 あまりにも不ぞろいの小さい4羽はそれぞれの間隔くらいはきちんと取って欲しいし、大きな2羽はもう少し音楽性をもって繊細に踊ってもらいたい。 休憩 <3幕> 舞台中央奥、5,6段の階段の上にホール入り口の豪華で大きな扉がしつらえてある。 王妃とジークフリートが扉を開けて入ってくる。 この演出はとても素敵でした。 この扉はラストシーンでも演出効果が高かった。 ディヴェルティスマン、・・・・が期待していたほど面白くない。 海賊のパワフルで演技達者な男性陣を見てきっといいんじゃないかと楽しみにしていたのに肩透かし。 特にパッションも感じられない上に全員黄色の衣装だったスペインはスペイン好きにはプチブーイング。 男性二人で踊るナポリは目にものめずらしいし、ジャンプや回転の連続で盛り上げてくれたのだけれど、華やかなテクニック合戦となるべきこのダンスは、ダンサー二人の力量が拮抗していないと楽しめない。 ジョゼフ・フィリップスは良かったです。 花嫁候補には目立っていたサラ・レインとミスティ・コープランドのソリストがキャストされている。 1幕のトロワのメンバーが3幕でも踊るシーンがあったので、やはりトロワの方にソリストを使って欲しかった。 フォン・ロットバルトのゲンナジー・サヴェリエフはお疲れ気味だったのか、踊りに海賊で見せたような切れがなかったし、若干不安定。 私の頭の中にあったのはパリオペのカール・パケットのようなロットバルトで、登場と同時に一瞬にして女性の心をかき乱し視線を釘付けにするような美しい魔性が欲しかった。 音楽はルースカヤを使っているのでアダム・クーパーまで出てきてしまうし・・・。 オディールと王子のPDD。 ドヴォロヴェンコのパフォーマンスとしては、オディールの方がアピール性の強いドラマティックなオデットよりもすんなりと受け止めることができた。 アグレッシヴで切れのある踊りに妖艶なムードが漂う彼女のオディールは本当に魅力的。 オデットとしてはやや強そうに見えた性格がオディールに無理なく繋がるようにも感じられてこれはこれでありなのかな?と思ったりもする。 ベロセルコフスキーも磐石な出来で、ピルエットが入ったABT仕様な?ヴァリも美しく決めていました。 騙されたとわかった王子が膝から崩れてホールの扉を叩きつける様はとても痛々しく、その大きな扉はオデットへと繋がるすべてのものを王子の前から完全に遮断するかのように見えた。 <4幕> 1幕の終わりと同じ幕が下り、その前を白鳥たちがかわるがわる出てきては悲しげに舞っている。 でも、ちと皆さん逞し過ぎ・・。 しばらくして湖に向かう王子が現れ白鳥たちを通り越していく(確かそうだったと・・・)。 幕が開き、雷鳴とどろき通常王子が登場する音楽で現れたオデットが岩場で毅然とポーズをとる。 かなりびっくりな展開でした・・。 死を決意したオデットは慌ててかけつけた王子にも心迷わされることなくあっという間に湖に身を投げる。 そして後を追う王子。 ベロセルコフスキーの落ちる姿もとても綺麗に決めていたのですが、どうも落ちて舞台から姿を消すというのがパリオペ白鳥のあのジロの捻挫事件を思い起こさせ、ふと現実に・・・。 二人の死で魔力を失った怪物ロットバルトは、魔力だけではなく肉体すら自由が利かなくなりやがて事切れてしまう。 夜が明け、上っていく太陽の向こうに天国で結ばれたオデットと王子の寄り添う姿が映し出され幕。 う〜〜ん・・・、見終わって少し納得のいかない思いに包まれた物語でした。 最後の太陽のシーンは視覚的にチープ感を与えるし、あまりに潔くアイアンウーマン的に逝ってしまったオデットが天国で王子としっとり寄り添っているのもちょっと違うような気がして・・・。 やはり個人的にはいろいろと微妙な「白鳥の湖」でありました。 見て良かったとは思うけれど、よっぽどの事がなければリピートはしないでしょう。 キャストはこちら。 |




