|
マイティ・ハート/愛と絆
|
|
2008/04/26(Sat)
|
|
「マイティ・ハート/愛と絆」
原題 : A MIGHTY HEART (2007年 米 108分) 監督 : マイケル・ウインターボトム 出演 : アンジェリーナ・ジョリー、ダン・ファターマン、アーチー・バンジャビ、イルファン・カーン 鑑賞日 : 4月19日 (DVD) ![]() 2002年1月、パキスタンのカラチ。出国を翌日に控え、最後の取材に出かけた米国人記者ダニエル・パール(ダン・ファターマン)が消息を絶つ。同じくジャーナリストであり、妊娠5ヶ月の妻マリアンヌ(アンジェリーナ・ジョリー)と共に、パキスタンのテロ対策組織、米国領事館、所属するウォール・ストリート・ジャーナルの上司、さらにはFBIも加わり捜索が進められる。数日後、誘拐され人質となったダニエルの写真が送られてくる。マリアンヌは激しく動揺するが…。 (goo映画より) マリアンヌ・パールの手記である原作に感銘を受けたブラッド・ピットが製作を手掛け、マイケル・ウインターボトムがドキュメンタリータッチに仕上た社会派ドラマ。 結末を知っていただけに、見ている自分の気持ちは映画の最初からなんとなく重い。 幸せに満ち足りている夫婦のいつもと変わりない朝の風景にも悲しみに襲われた。 人と車であふれかえっている市街の喧騒、貧困さ漂う一本路地裏の家々。 そんな風景が神経を執拗に刺激し、不安感に加え恐怖感さえ煽るような気がした。 ![]() 名声のためではなく、事実を報道するため、明らかにするために信念のままに危険をも顧みないジャーナリストはテロリストの対極に位置する人のような気がする。 ダニエルもまさにそのような人物だったからこそ、妻で同じくジャーナリストであるマリアンヌは、夫の安否がわからない言いようの無い不安に潰されそうになりながらもテロリストには屈しないという強い姿勢を貫けたのだと思う。 時に情緒不安定になりながらも、信仰心を精神的な拠り所として心を落ち着け、常に人前で平静さを失わないでいた彼女は本当に強い。 そしてダニエルも想像を絶する恐怖の中で、きっと希望と強さを捨てなかったのだろうと思います。 MIGHTY HEART、 非常に寛容な心という意味ではなくて強靭な心、屈しない心という事なのでしょうね。 行方がわからなくなったダニエルを見つけ出すためにキャプテンと呼ばれるパキスタンのテロ対策組織、米国領事館職員、ダニエルの上司のジョンが夫妻の住む家を本部として集結し、身重のマリアンヌの胸中を気遣いながら手がかりを求めて必死に捜索を続ける人たちの様子は、トーンを押さえた映像の色調や手持ちカメラの効果か、緊迫感が溢れ、本当にドキュメンタリーのように感じた。 国籍も立場も違う即席の捜索チームが、イスラム過激派に拉致されたアメリカ人のダニエルを何が何でも無事に救い出したいという思いで力を合わせている一方で、パール夫妻と公私共に行動をともにしていたイスラム系インド人のアスラ(アーチー・バンジャビ)に対する中傷などパキスタンとインドの根深い問題も垣間見える。 ![]() マリアンヌを演じたアンジーが本当に素晴らしい。 ベオウルフで妖艶の塊みたいな彼女を見た後だけに余計に感じるのかもしれないけれど、こういう普通の人を演じる時の彼女の方が私は好きだなぁ・・・。 ダニエルの死が確認されたときの彼女の慟哭は、人間、これ以上の悲しみと苦しみはないのだろうと思わずにはいられないほどのものだった。 マリアンヌを気遣い一時も側を離れないアスラを演じたアーチー・バンジャビも強さと優しさを持ち合わせた人柄をうまく出していて好印象。 この映画の中でも犯人グループのメッセージにあったグアンタナモ米軍基地での捕虜の不当な扱いについてマイケル・ウインターボトムが映画化したノンフィクション「グアンタナモ、僕達が見た真実」もなるべく早いうちに見なくては。 |
|
マイケル・コリンズ
|
|
2007/06/06(Wed)
|
|
「マイケル・コリンズ」
原題 : MICHAEL COLLINS (1996年 英・米・アイルランド 133分) 監督 : ニール・ジョーダン 出演 : リーアム・ニーソン、アイダン・クイン、アラン・リックマン、ジュリア・ロバーツ 鑑賞日 : 6月2日 (DVD) ![]() 舞台は英国統治下のアイルランド。 アイルランド独立運動家、実在の英雄マイケル・コリンズを中心に、失敗に終わったイースター蜂起(1916年)以降マイケル・コリンズが内戦時に同胞に暗殺される(1922年)までの激動のアイルランド情勢を描いている。 ほぼ一ヶ月前に見た「麦の穂をゆらす風」のおかげで時代背景がよく分かっていたので、展開の速いこの映画にも無理なくついて行く事ができた。 国内の事情が違えば武器を取ることもなかっただろうという、ごく普通の庶民たちが主人公の「麦の穂をゆらす風」と、一国の運命を握る国の上層部内の実在の英雄を中心に描いた作品とを対比させながら鑑賞できたのも意義深い事だったように感じる。 このような映画を見る度に、人間のたどってきた長い道のりは、文明の進化と闘いの歴史の積み重ねなのだと痛感させられる。 一つ一つの過去がなければ現在はないのだけれど、激動の時代に生まれて生きなければならなかった人たちに遠く思いをはせて、無性に敬意を払いたくなる。 そんな思いにさせられる。 イースター蜂起の際に捕らわれたコリンズが出獄した後、彼に近づき重要な情報を提供するようになる、アイルランド人ではあるけれど英国側だったブロイ警部。 コリンズが英国Gメンの主要メンバーを次々に暗殺できたのも、彼の情報があったゆえで、ブロイの存在はとてつもなく大きいはずなのだけれど、ブロイが何故そこまで危険な行為を犯すに至ったかという事が、ただコリンズの演説に感化されてという理由しか描かれないのは物足りない。 1921年、ついに英国は休戦を決意し、英国に忠誠を誓う事を条件にアイルランドを政府を持つ自由国とみなす条約の締結を求める。 その条約の批准を巡って、賛成派と反対派に二分され内戦状態に陥るが、内戦突入後のコリンズには、無情な運命が待ち受けていた。 志を共にし、兄弟のように支えあってきた親友のハリーが、自分の恋人と思っていたキティーがコリンズを選んだ事に深く傷つき、デ・ヴァレラ率いる反対派の幹部となってしまう。 そのデ・ヴァレラも、コリンズがそれまで生死をかけて共に戦ってきた盟友だった。 劇中、コリンズの「疲れたよ。 もう引退したい」という台詞が幾度が聞かれたけれど、さまざまな苦悩をかかえて、まさに心身ともに疲弊していたのが痛いほど伝わってきた。 ![]() 内戦終結の話し合いのためにコリンズが向かった彼の故郷のウェストコーク。 「まさか、故郷で暗殺を企てるという事もないだろう」と言っていたコリンズの心中はどうだったのだろう? 「麦の穂をゆらす風」で目に焼きついたあの起伏のある美しい丘が、またもや惨劇の場所になってしまったとは・・・。 スクリーン上のリーアム・ニーソンは、一人、その体格のよさが目立っていたけれど、マイケル・コリンズ本人も背が高く恰幅のよい人物だったそうだ。 リーアム・ニーソンは、民衆の前では熱弁をふるい、ゲリラ戦法の指揮官として秀でた能力を示し、内戦時には自由国軍の司令官として人望を集めていたマイケル・コリンズを、ある時は熱く、ある時は冷静に思慮深く、実に感情豊かに魅力的に演じていたと思う。 ハリー役のアイダン・クインを久しぶりに見た。 あの、どこか憂いを帯びたちょっぴり冷たい目が相変わらず印象的。 ブラッド・ピット主演の「レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い」でも、弟のピットの事を忘れられない自分の妻に悩み傷つく役を演じてましたっけ! 後のアイルランド共和国の大統領となったデ・ヴァレラを演じていたアラン・リックマン。 実力者だとは思うのだけれど、個人的にはこれがミスキャスト。 彼のアイロニックな口調と不遜な雰囲気が苦手なのでどうしても必要以上に悪人視してしまった・・・。 リーアム・ニーソンと組み合えるくらいの存在感を求められる役ではあるけれど、もう少し無名の役者でなんとかならなかったかな・・・・。 コリンズとハリーの2人から思いを寄せられるキティーを演じたジュリア・ロバーツ。 この役に関しても大物女優を使わない方が良かったとは思うけれど、控えめな彼女の演技はあまり気にはならなかった。 |
|
麦の穂をゆらす風
|
|
2007/05/06(Sun)
|
|
「麦の穂をゆらす風」
原題 : THE WIND THAT SHAKES THE BARLEY (2006年 アイルランド・英・独・伊・仏・西 126分) 監督 : ケン・ローチ 出演 : キリアン・マーフィー、ポードリック・ディレーニー、オーラ・フィッツジェラルド 鑑賞日 : 4月29日 (DVD) ![]() 1920年のアイルランド南部の町・コーク。医者を志す青年デミアン(キリアン・マーフィー)はロンドンでの勤務がきまり、アイルランドを離れようとしていた。そんな時、仲間がイギリスから送り込まれていた武装警察ブラック・アンド・タンズの暴行を受け、命を落としてしまう。事件をきっかけに医師になる志を捨てたデミアンは、やがてアイルランド独立を目指す戦いに、仲間とともに身を投じていく。そんな彼らのゲリラ戦に苦しめられたイギリスは停戦を申し入れ、戦いは終結するのだが、両国間に結ばれた講和条約の内容の是非をめぐって、アイルランドは内戦に突入してゆくのだった。(goo映画より) 第59回カンヌ国際映画祭パルムドール受賞作 主人公のデミアン役のキリアン・マーフィーしか知っている役者がいなかったのも幸いして、20世紀初頭のアイルランドの人々の過酷な運命を、リアリズムにこだわってドラマ化したと思われるこの作品をまるでドキュメンタリーを見ているような感じでじっくり鑑賞する事ができました。 ローチ監督に、キリアンの演技あってこそのパルムドールと言わしめたキリアン・マーフィーの演技は言うまでもなく、出演者すべてが素晴らしかったと思います。 こういう歴史を振り返るたびに、現在の日本という国で生きている自分や、今世界中で起きている様々な事を違う空間からみつめる機会を得ます。 だからどうというほどの事には繋がらないのだけれど、自分の中である精神的なリセットをする感じです。 全編を通して公式サイトのプロローグの「愛するものを奪われる悲劇をなぜ人は繰り返すのだろう」というフレーズがとても重く悲しく心に響いた映画でした。 志を貫いてロンドンで経験を積めば必ず立派な医者になったであろう優秀で人格者のデミアンが、その夢を断念せざるを得なかった現実。 人命を助ける医者になろうとしたデミアンが、裏切り者とはいえ幼なじみを自らの手で銃殺しなければならなかった事。 ブラック・アンド・タンズに捕らわれた時に、兄テディ(ポードリック・ディレーニー)の身代わりになって拷問を受ける事さえいとわなかったほどの絆で結ばれていたデミアンとテディの兄弟が、後の内戦では、アイルランドとイギリスが結んだ講和条約をめぐり賛成派と反対派として袂をわかち、兄が弟の命を奪う命令を下さなければならなかったような悲劇に、当時どれほどの人たちが巻き込まれたのだろうと思うと恐怖に身がすくむ思いがします。 これ以上私の言葉で何かを発するのは無意味な気がします。是非ご覧いただきたいと思います。 ![]() IRA(Irish Republican Army、アイルランド共和軍)というと、私の中では北アイルランドやロンドンなどのイギリスの都市で無差別爆弾テロを繰り返すテロリストグループという極悪なイメージが強いけれど、その組織を生み出した追い詰められた過酷な状況には人として同情し、悲しく思わないではいられない。 もちろん彼らにとってどんな正義や大義名分があろうとも暴力に訴える手段が許されるわけではないけれど。 現在は、2005年にIRAが武装解除を宣言して以来、和平に向けてのプロセスの最高に良い状況にあるようです。 |
|
もしも昨日が選べたら
|
|
2007/03/05(Mon)
|
|
「もしも昨日が選べたら」
原題 : CLICK (2006年 米 107分) 監督 : フランク・コラチ 出演 : アダム・サンドラー、ケイト・ベッキンセール、クリストファー・ウォーケン 鑑賞日 : 3月3日(DVD) ![]() 建築士のマイケル(アダム・サンドラー)は、家庭を顧みない仕事人間。美しい妻のドナ(ケイト・ベッキンセール)と二人の子供たちは、楽しみにしていたキャンプも行けず、寂しい思いをしていた。働きすぎのマイケルは、自宅でどれがテレビのリモコンかも分からない。全ての電化製品を操れるリモコンを買おうと、深夜も営業しているホームセンターに出かけた。そこで、一風変わった部屋を見つける。そこには、怪しげな従業員・モーティ(クリストファー・ウォーケン)がいて、何でも操作できる最先端のリモコンをマイケルに渡す。それは、電化製品だけでなく、人や時間までも操れる、夢のリモコンだった。(goo映画より) <ネタばれありです> 久しぶりに普通の女性を演じるケイト・ベッキンセールと愛してやまない(笑)クリストファー・ウォーケンが見たくて借りた一枚。 脳天気なドタバタコメディーなのかと思っていたら、マイケルがたどる運命はかなりシニカルだし、ジンとくるシーンもあったし、きちんと教訓めいたメッセージが発信されているというちょっと味のある一本でした。 何事も地道な努力が必要で、近道なんていう安易な選択をしてはいけないんですね。 大切なものを失ってから気づく事のないよう、後悔する数が少しでも少なくなるよう、今を全く生きよ!って事ですか! ラストもあのまま終わらないだろうとは思っていたけれど、ただの夢落ちにしなかったところは気に入りました。 そう!善人は報われるべきなんだよね!! 我がウォーケンさまは、バック・トゥ・ザ・フューチャーのドクのようなプチ爆発頭であーやしいんだけど、どこか温かみのある不思議な人物を好演。 今回は怪演ではなかったですね。 ![]() ベッキンセールはとってもとっても綺麗で色っぽくて魅力的。 ポカホンタスのコスチュームで息子と遊んでいる時の彼女はとってもキュート! 髪をショートにして老けたメイクをしても美しさはそのまま。 そして、なんといっても一番笑いを取ったのは、ぬいぐるみのあひるに欲情しまくる一家の愛犬サンダンスでした! さらに、ラストにサンダンスにあひるではなく本物の犬のお嫁さんを!と、連れてきた犬がまた!(笑) あの進路変更には大笑いだった! ヤンキーズ好きのマイケルが見ていたMLBの中継にはいきなり松井が映るし、2人の子役達はとっても可愛いし! 懐かしいナイト・ライダーのデヴィッド・ハッセルホフ(私は車のキットが好きだった・笑)など、いろいろ見所もありますよ(笑) |
|
M:i:III
|
|
2006/11/26(Sun)
|
|
「M:i:III]
原題 : MISSION IMPOSSIBLE III (2006年 米 126分) 監督 : J・J・.エイブラムス 出演 : トム・クルーズ、フィリップ・シーモア・ホフマン、ミシェル・モナハン 鑑賞日: 11月18日(DVD) ![]() スパイを引退したイーサン・ハント(トム・クルーズ)は教官となり、婚約者のジュリア(ミシェル・モナハン)と幸せな日々を過ごしていた。しかし教え子リンジー(ケリー・ラッセル)の危機を知らされた彼は、現場に復帰。リンジーの救出作戦に参加するが、彼女は頭に仕掛けられた爆弾で死んでしまう。その後、一連の事件の裏に闇商人オーウェン・デイヴィアン(フィリップ・シーモア・ホフマン)がいることを知ったイーサンのチームは、デイヴィアンを秘密裏に確保すべく、一路バチカンへと向かうのだった…。 (goo映画より) ![]() とても見応えがありました。 このシリーズは1作目、2作目、3作目と回を重ねるたびに面白くなっているような気がします。 こういうシリーズっていうのも、あまりないんじゃないですかね。 ただ、それぞれの作品の期間が開きすぎているので、トム・クルーズ以外の登場人物を忘れてしまってました。 ルーサー(ビング・レイムズ)って1作目からずっとイーサンの仲間だったんですね。 全く記憶の彼方だったわ。 アクションがド派手でした。 こういうの大好きだから見てい自分のテンションも高くなってしまいました(笑) ヘリでの空中戦あり、カーチェイスあり、ヘリとジェットからのミサイル攻撃ありと息をつく間もなかったです。 イーサンが上海の高層ビルから高層ビルへとダイブするシーンなどもあり得ないよなーと思いながらも、まーいいかって感じでした。 でも、最後にイーサンから銃の使い方を教わっただけで、銃など触った事すらなかったろうジュリアの、あの板についたガン捌きだけはないだろー(笑) 黒幕については、完璧に騙されてしまいました。 イーサンの冷徹な上官役のローレンス・フィッシュバーン、ついに彼も悪の片棒を担いだか!なんて思いながら見ていたんですけど、やっぱり違うのねー。 人物像が明らかになる前と後では人相も声も大違いで・・・。 ハッピーエンドのイーサンに、シリーズ4作目ってあるのでしょうかね? DVDでーたからのネタですが、カーナハン氏が監督を降板しなければ、キャリー・アン・モス(マトリックス)が演じる役があったそうです。 フィッシュバーンとは絡む役立ったのだろうか? リンジー役も、スケジュールさえあえば、スカーレット・ヨハンソンが演じるはずだったそうです。 M:i:IIでヒロインを演じたサンディ・ニュートンに、当初オフォーしたそうですが、プライベートな理由で辞退したという裏話も。 一つの映画が出来上がるまでには最初の構想とはかなり変わってしまうケースもあるのですね。 |
|
迷い婚 すべての迷える女性たちへ
|
|
2006/10/13(Fri)
|
|
「迷い婚 すべての迷える女性たちへ」
原題 : RUMOR HAS IT・・・(2005年 米 97分) 監督 : ロブ・ライナー 出演 : ジェニファー・アニストン、ケビン・コスナー、シャーリー・マクレーン 鑑賞日 : 10月8日(DVD) ![]() 33歳のサラ・ハッティンガー(ジェニファー・アニストン)は、弁護士の恋人ジェフ(マーク・ラファロ)からプロポーズされるが、自分探し中の彼女は嬉しさよりも漠然とした不安を感じてしまう。 妹の結婚式で故郷のロスのパサディナに戻ったサラは、祖母(シャーリー・マクレーン)が口を滑らせた事から、今は亡き自分の母親が結婚前にボー・バローズ(ケビン・コスナー)の元へ失踪した事を知ってしまう。 ボーは祖母ともなにやら関係があったようで、噂では、映画「卒業」のモデルだとも・・・。 サラは、自分が父親と全く違う性格なのは、自分の本当の父親がボーだからではないかとの疑いを持ち、ボーをサンフランシスコに訪ねる。 ジェ二ファー・アニストン目当てに見たのだけれど、ライトタッチのコメディーでプロットがとても洒落ていて凄く楽しい映画でした。 ![]() ストーリーも面白かったけれど、なんといっても出演者が豪華! ジェニファーは健康的なお色気が魅力的なコメディエンヌぶりがとても良かった。 彼女はドレス姿もいいけれど、白いTシャツにGパン姿が実にさわやかでいい感じ! サラの祖母のシャリー・マクレーンが破天荒な熟女を貫禄十分に演じる。 怖いし、女だし(笑)、頼もしい! 彼女は「イン・ハー・シューズ」でのキャメロンの祖母役の時もいい味出してたっけ。 サラの母親の友達が、キャシー・ベイツ。 出演時間は短いながらも存在感たっぷり。 ![]() 親子3代とベッドを共にするというとんでもない色男が、ケビン・コスナー。 久しぶりに見たけれど、まだまだスーツ姿もラフなかっこもサマになってます。 「スタンド・アップ」で保守的で寡黙な父親を演じていたリチャード・ジェンキンズが、ここでもサラの父役。 ただし、こちらでは保守的ではあるけれどお茶目でもある心優しい父親。 ボーと弾みで一夜を共にしてしまったサラも、浮気がばれてジェフとの仲もこれまでかという状況に追い込まれてやっと本当に大切なものに気が付くのだけれど、失った大事なものは2度と得られないという状況だけにはなりたくないものです。 その存在を感じている時に、ありがたみとか大切さをしっかりわからなくちゃね! でも、サラの場合、その遠回りのおかげで家族と向かい合う事ができたのですよね。 傷心のサラと父アールの会話シーンは思わずほろっとしてしまう。 特に、サラが父の安全運転の理由を尋ねたとき「お前を乗せているときだけだよ」と答えるシーンには、父親の大きな愛情が感じられてジンと来てしまった。 ケビン・コスナーのかなり昔(1990年)の映画でお気に入りだったのが「リベンジ」。 監督はトニー・スコット。 ヒロインのマデリン・ストウの透明感ある美しさがとても鮮烈。 |
|
マインドハンター
|
|
2006/09/25(Mon)
|
|
「マインドハンター」
原題 : MINDHUNTERS (2004年 米、蘭、英、フィンランド 101分) 監督 : レニー・ハーリン 出演 : LL・クール・J、ジョニー・リー・ミラー、キャサリン・モリス、バル・キルマー 鑑賞日: 9月23日(DVD) ![]() FBIの心理分析官(プロファイラー)を目指す、7人の訓練生。彼らが教官に連れてこられたのは、ノースカロライナ沖の無人島だった。軍の特殊訓練施設で、教官が仕組んだ連続殺人犯をプロファイリングし、犯人を暴くのが最終試験なのだ。翌朝、さっそく捜査のシミュレーションが開始された矢先、第一の罠にハマッた仲間が無残にも殺されてしまう。訓練生たちは状況を受け入れられずパニックに陥るが、犯人は次の殺人予告まで残していた・・・。 (映画生活より) サイコ・ロジカル・スリラーというのだそうな・・・ バル・キルマーが出ているし、FBI絡みは好きだし、バレエダンサーのウィル・ケンプも出ているので、レンタルショップで迷わず手にした作品。 ![]() <ネタバレありです> 最終試験に臨んだノースカロライナ州の廃墟のような孤島で、一人、また一人と殺されていくシーンは少しスプラッタ入っていて残酷。 ただちょっと度が過ぎるため、恐怖心が募るというよりは現実味が薄れてこちらの緊張モードが緩んでしまったのも確か。 心理分析官を目指して最終試験に臨んでいるFBIの訓練生にしては、若干シャープさが足りないんじゃないと思ったりもするけれど、自分たちの中に犯人がいて、殺人の時間を予告され、自分が殺人の標的になっているという極限状態では仕方ないとも思う。 最後のどんでん返しも、あそこまで行くと読めちゃうのがつまらなかったけれど全体的にはそれなりにスリルを味わえた映画でけっこう満足でした。 今回、私的最大の目玉だったレイフ役のウィル・ケンプ(写真がないの〜〜〜怒)。 姿を消してしまうのが比較的早くて残念だったけれど、美貌は健在だった(笑) 終わってみれば主役だったサラ役のキャサリン・モリスは、涼しくてちょっぴり気の弱そうな顔立ちがキャラにあってましたねー。 二コール役のラテン系濃い顔美女のパトリシア・ヴェラスケスはどこかで見た事あるなと思っていたら、「ハムナプトラ2」のアナクスナムンを演じてた女優なんですね。 バル・キルマー、クリスチャン・スレーター共に出番が少なかったのもちと不満。 特にバルね! しかしなー、どう考えてもあのドミノを並べるのは1夜じゃ無理だと思うんだけどなぁ・・・(笑) 作り物と分かっていても残酷な映像がダメな人でなければ、つっこみどころの多いB級映画ならではの醍醐味みたいなもの?もあって秋の夜長にお薦めです!(←ってネタばらしておいて・・・) |
|
ミュンヘン
|
|
2006/09/05(Tue)
|
|
「ミュンヘン」
原題 : MUNICH (2005年、米、163分) 監督 : スティーブン・スピルバーグ 出演 : エリック・バナ、ダニエル・クレイグ、マチュー・カソビッツ 鑑賞日: 8月26日(DVD) ![]() 平和の祭典であるオリンピックの1972年ミュンヘン大会で、「黒い9月」を名乗るパレスチナ武装グループがイスラエルの選手とコーチ11人を人質にとり、結果的に11人全員が死亡した事件のイスラエル側からの報復を描いた作品。 西ドイツにイスラエル軍による事態収拾を拒否された挙句、全員を殺害されてしまったイスラエルは、ゴルダ・メイヤ首相(リン・コーエン)を中心とする上層部の決定により、事件に関わったパレスチナ人の暗殺を決意する。そのチームのリーダーとして選ばれたのが、エリック・バナ扮するアブナーなのだけれど、モサドのエージェントといっても暗殺工作に関わった事のないアブナーがなぜ選ばれたのか、いくら彼の父がメイヤ首相と旧知の仲であった偉大な人物だったからといって、モサドのエージェントリストからはその存在を消され、存在しない刺客という役目を、身重の妻のいるアブナーがなぜ選択の余地もなく引き受けたのかという事にもう少し触れて欲しかった気がする。 ![]() アブナーをリーダーに暗殺工作員に選ばれた5人のメンバーは、個性ある好人物ばかりで、誰かを闇に葬るなど想像もできないような普通の人の集まりに見える。 ダニエル・クレイグ扮するスティーブだけが血の気が多く暗殺任務に何の迷いもないような人物だった。 白昼堂々場所も選ばずサイレンサーも使わないような彼らの乱暴なやり方や、自分の顔を簡単にターゲットやその周辺に晒してしまうアブナーにひやひやしてしまった。 情報提供者といえば自分達の命を危険に曝す可能性すらある人物なのに、地下組織の得体の知れないルイをアブナーたちへの情報提供者としてあんなに簡単に受け入れてしまうのも慎重さにかける気がした。 世界有数の諜報機関のモサドがなぜ、あぁいう形でメンバー編成をしたのだろう。 初めのうちは、同胞が殺された事への報復という大義名分の下に黙々と任務を遂行していた彼らが、部外者を巻き添えにしてしまったり、仲間を失いながら罪悪感に悩まされ、自分たちも標的になっているという恐怖と使命感との狭間で葛藤しながら任務をこなしている姿は、見ていて辛く悲しいものがあった。 報復の連鎖、暴力には暴力でという繰り返しが、いかに悲しく空しく何も生み出さないかということを改めて考えさせられる。 集団と集団、個人と個人が敵対した時、なぜ殺人という形で優位性を示そうなどとするのだろうか? テロという問題がごく身近にある今、この映画の中で起こっている事は決して他人事ではないのだ。 |
|
Mr.& Mrs.スミス
|
|
2005/12/29(Thu)
|
|
「Mr. & Mrs.スミス」
原題 : Mr.& Mrs. Smith (2005年 米 120分) 監督 : ダグ・リーマン 出演 : ブラッド・ピット、アンジェリーナ・ジョリー、ビンス・ボーン 鑑賞日: 12月29日 (渋東タワー) ![]() ニューヨーク郊外の洒落た邸宅に住むジョン&ジェーン・スミス夫妻はすれ違いの多い結婚5,6年の倦怠期のカップル。 実は、2人ともプロの殺し屋という正体をお互いに隠したまま結婚生活を送っていた。 ところが、ある時同じ一人の標的を狙った事でお互いの正体がばれてしまい、ミッションをしくじった場合にはその相手を48時間以内に抹殺しなければならないという掟があったために・・・。 ![]() 倦怠期の夫婦がカウンセリングルームで質問に答えることによってこの2人の現状を把握させて物語が始まり、ラストもカウンセリングルームで終わるなどちょっと凝ったところもある構成で、2人の出逢いのシーンなどは、その後の展開に大いに期待を持たせるような雰囲気もあったのだけれど。ストーリーに何か深みや大どんでん返しがあるわけでもなく、緊迫感溢れるアクションでもなく、ただド派手な部分が目立つ映画だったなぁ・・・うーん・・なんというか、結局はピットとアンジーを見まくったという感じでした。 ![]() ピット曰く、「ヒューマン・ドラマ、コメディー、アクションの融合」。リーマン監督曰く「この映画でアクションはあくまでメタファー。2人が夫婦として、チームとして上手くやっていく方法を学ぶというのがもっと大きなテーマ」。世の中に2人の関係に悩む夫婦は五万といるだろうけど、彼らがみんなしてバズーカぶっ放したら・・・ねぇ! ピットの役者としての幅の広さはすでに十分証明済みだと思うけれど、 とりあえず、ピットが見せるコメディという視点では成功しているんじゃないかな? ピットとアンジーの大ファンという方にはお薦めです。 かく言う私・・・ピットの映画はたくさん観ているし好きだけれど、ピット単体(笑)よりも、ブラッド・ピット&ジェニファー・アニストンというカップルが大のお気に入りだったので、これだけが理由じゃないにせよ、こんな映画が(失礼!)2人の破局の引き金になったっていうのが、なんとも悔しい・・・ |
|
マダガスカル
|
|
2005/09/07(Wed)
|
|
「マダガスカル」
原題 MADAGASCAR (2005 米) 鑑賞日 8月31日 (丸の内) ![]() ニューヨークの動物園で都会の暮らしを満喫し、人間によって快適な衣食住?を与えられているライオンのアレックス、シマウマのマーティー、カバのグロリア、キリンのメルマン。 マーティーだけが、園内の生活に飽き足りず、園外と野生の世界を覘きたがっていた。ある日、とうとうマーティーは動物園を抜け出し、夜のニューヨークシティーへ。ところがマーティーを心配して後を追いかけた3頭ともども捕まってしまい、ケニアの動物保護区に船で送られる事になる。航海中、時を同じくして動物園を脱走して一緒に捕えられ、同じ船に乗せられていたテロリストのペンギンたちが騒ぎを起し、運悪く木箱のおりごと船上から落とされた4頭は、揃ってマダガスカルに流れ着くが・・・。 ドリームワークスの最新作3DCGアニメ。夏休みに公開のアニメとあって、日中はほとんど吹き替え版で字幕版は夕方以降という映画館が多いみたいです。子供なら、当然吹き替えの方が楽しめるでしょうね! 私が観た字幕版には、数えるほどしか子供がいませんでしたが、ケラケラ笑っていて、さぞかし吹き替え版の館内は賑やかなんだろうなと余計な事考えちゃいました。 映像はちょっと原色がきついかなぁと感じだ部分もあるけれど、マダガスカルの自然の描写とか、動物たちのいかにも漫画チックな動きとか、とても丁寧で美しかったです。一番凄いのはアレックスの鬣の描写だと思います。5000本以上もあるそうで・・・ 全編が86分の割には出だしの部分が少々長いような気がしました。その分、マダガスカルに着いてからの4匹の動揺とか、アレックスの肉食動物としての本能との葛藤とかもう少し時間を割いても良かったかもしれない。十分面白かったですけどね! 主人公の4頭やマダガスカルで登場してくるきつねざるのキング・ジュリアン、モーリスのキャラクター付けが明確で魅力的なのがとても良かったな。そして、この物語をただの甘口にさせないテロリストのペンギンたちの存在も大きいのでは? あの後どうなっちゃうんだろう??とかなり気になるエンディングもGOOD! さて、マダガスカルは、大昔の大陸の移動の時にアフリカ大陸から切り離されてしまい、マダガスカル特有の動物が多く生息している島です。珍しい動物が多いために、テレビの番組でもマダガスカルが取り上げられる事は多いですね。 真っ直ぐに歩けなくて横っ飛びで移動する猿の「シファカ」がアニメの中に出てこなかったのはちょっと残念。私にとってマダガスカルといえば「シファカ」と「アイアイ」と「バオバブの木」です。 |


























