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バトル・イン・シアトル
2009/07/23(Thu)
「バトル・イン・シアトル」
原題: BATTLE IN SEATTLE (2007年 米・加・独 99分)
監督: スチュアート・タウンゼント
出演: マーティン・ヘンダーソン、シャリーズ・セロン、ウディ・ハレルソン、レイ・リオッタ
鑑賞日: 7月3日 (DVD)

バトル

1999年11月、シアトル。
WTO(世界貿易機関)の閣僚会議が予定される中、 地球温暖化や発展途上国での低賃金労働を懸念した活動家たちによる、 大規模な非暴力デモが行われた。 市長が市民と武力行使を行わないことを約束していたが、突如街中のウィンドウガラスが割られ、テレビでは警察がデモ隊に催涙ガス弾を撃つ、 衝撃的なニュースが流れた。 避難勧告が発令され、道はデモ隊と警官隊との衝突で塞がれ、街中が荒れ始めて行く。 そしてシアトルは戦場と化す――。
平和的に始まったデモ行進が騒乱へと至る5日間を、活動家、ニュースキャスター、警官とその妻、市長、そして会議に参加したアフリカ代表と学者など、 さまざまな視点を通して再現した群像劇。 (amazonより)

バトル2


シアトル市が米国内の他の都市と争った末に漸く成功したWTO会議の誘致が思わぬ負の遺産を市と市民に与えた。 この作品で映し出されるシアトル市内のさまざまなシーンはとてもリアルで、当時、テレビの画面に映し出される防護服に身を固めた警官たちが無防備なデモ隊や一般市民に警棒を振りかざして襲い掛かっていく様子や店のガラスが投石などで割られる様子を見て、シアトルは仕事上でも関わりがあった身近な都市であり、アメリカの中でも最も住みやすい街の一つと聞いていたせいもあって本当にシアトルなの?とかなり驚いた事を鮮明に思い出した。

本作は実際に起きた出来事をベースに一部のカメラワークなどドキュメンタリー的な印象も与えながら、さまざまな人々のWTO閣僚会議へのかかわりあいを描いているのだけれど、99分という時間の中に少し多くのものを詰め込みすぎなのではないかと感じる。 それぞれの思惑で抗議活動を続ける活動家たちの対立や団結、何かに扇動されて抑制の効かなくなった群集の恐ろしさ、警察官の夫を持つ妻が夫の仲間の警官による暴力で流産をしてしまった事によって試される夫婦の絆、戒厳令を出すまでに至った市長や警察側の対応などなど物語の語り手の対象が多すぎて、WTO自体の問題はそれほど掘り下げないこの映画を見終わった後には逆に焦点のぼけた物足りなさを感じてしまった。

それでもシャリーズ・セロン、ウディ・ハレルソン、レイ・リオッタなど、出演していた役者たちはなかなか豪華なメンバーでそれぞれ良かったと思います。 ミッシェル・ロドリゲスは相変わらずこういう鼻っ柱の強い男勝りな役がよくお似合い。  活動家のリーダー、ジェイを演じたマーティン・ヘンダーソンはニュージーランド出身の期待の新人との事。 ニュースキャスター役の女優はコニー・ニールセンなんですね。 グラディエーターでの名演が懐かしい。
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フェイク シティ ある男のルール
2009/06/29(Mon)
「フェイク シティ ある男のルール」
原題: STREET KINGS  (2008年 米 109分)
監督: デビッド・エアー
出演: キアヌ・リーブス、フォレスト・ウィテカー、クリス・エバンス、ヒュー・ローリー
鑑賞日: 6月13日 (DVD)

フェイク

ロス市警のラドロー刑事(キアヌ・リーブス)は、事件解決のためには手段を選ばず、強引なやり方を貫き通す男。上司のワンダー警部(フォレスト・ウィテカー)だけは彼を理解し、かばってくれていた。そんな時ラドローは、かつてコンビを組んでいたワシントン刑事が彼の違法捜査を密告していることを嗅ぎつける。コンビニ店内で捕まえようとしたその時、覆面強盗が店に押し入り、ワシントンは銃弾を浴びて死んでしまう。四面楚歌の状況に陥ったラドローは…。(goo映画より)

「スピード」のジャックに陥落して以来ずっと見ているキアヌだけれど、役作りのための場合もあるだろうし、自然に任せた場合もあるんだろうけど・・・、彼ほど体重の増減が激しい俳優も珍しいのではないかと、新作を見るたびに感じさせられる。 昨年末に見た「地球が静止する日」ではスリムな肢体と透明感のある美貌にうっとりしたのだけれど、今作では若干重力を感じる顎のラインと胴回りが気になった。 ま、現場命のタフガイロス市警という役どころなので悪くはないけれど・・・。 

フェイク1



ラドロー刑事の周辺事情や黒幕についてはわりとすぐに見当がついてしまい、「誰が」という犯人探しにそれほどスリルはなかったのだけれど、ラドローがワシントン刑事の死の真相に迫ろうとすればするほど真実が遠くなり、何かがおかしいと気づきだしてからの話の展開は面白かった。

キアヌは決して演技派ではないし表情も平坦、台詞回しも単調なのだけれど、演じるキャラクターのイメージが自分の中ではっきり出来上がっているからなのか、どんな役も雰囲気で魅せてしまうように思う。 今回も己の正義のまま突き進むタフで寡黙な一匹狼を好演。
元LAPD警官がテクニカル・アドバイザーとして参加し、銃の扱いや職務への重圧などをキアヌを始め警官役の俳優者たちに教えたとの事です。

フォレスト・ウィテカーをラドローの上司ワンダー警部にキャストしたのが良いのか悪いのかは微妙なところだけれど、存在感は抜群だった。

犯罪がはびこり警官と犯罪者たちの距離があまりに近いLAだけに、警察署内での腐敗に目を光らせる内部調査員のビッグス。 ヒュー・ローリーの詮索好きそうな高慢な目つきと、慢心にギラギラしているけれどどことなく宙を彷徨いがちなウィテカーの目つきのコントラストもなかなか良かった。 

強引で向こう見ずだけれどもLAに巣食う犯罪を憎むラドローの姿と現場の魅力に惹かれていくディスカントを演じたクリス・エヴァンスは、アウトロー的ヒーローとダークな悪党たちの間に挟まれ置かれるお決まりキャラなような気もするけれど、今までのちょっと軽い明るい青年というのと異なるイメージで新鮮。

監督のデビッド・エアーはデンゼル・ワシントンがアカデミー主演男優賞を獲った「トレーニング デイ」の脚本家なんですね・・・。 後味がわりとあっさりだったこの作品とは違い、あの映画は警察内部の腐敗を不快感たっぷりに描いていて、デンゼルが悪人を演じたというのもあって、かなりの後味の悪さは今でも忘れない。
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ヘルボーイ/ゴールデン・アーミー
2009/06/17(Wed)
「ヘルボーイ/ゴールデンアーミー」
原題:HELLBOY II THE GOLDEN ARMY (2008年 米・独 120分)
監督:ギレルモ・デル・トロ 
出演:ロン・パールマン、ダグ・ジョーンズ、セルマ・ブレア、ルーク・ゴス 
鑑賞日:6月6日 (DVD)

ヘル

極秘機関・BPRDのエージェントのヘルボーイ(ロン・パールマン)は、恋人のリズ(セルマ・ブレア)や水棲人のエイブ(ダグ・ジョーンズ)と共に怪事件の捜査にあたっていた。ある夜NYのオークション会場が凶暴な怪物に襲われる事件が発生。ヘルボーイたちはなんとかこれを退治するが、人前に姿をさらしてしまう。その頃闇の世界ではヌアダ王子(ルーク・ゴス)が人間を抹殺すべくゴールンデン・アーミーの復活を目論んでいた。しかし復活に必要なパーツを王女のヌアラ(アンナ・ウォルトン)が持ち出しており……。(goo映画より)


前作ですっかりスマートで優しいエイブのファンになってしまい、楽しみにしていた続編。 レンタルショップでずっと貸し出し中でようやく借りられた!

ヘル2


オープニングにいきなり人形劇が始まったのは面食らったけれど、その人形劇で大昔に起こった人間とエルフの対立、ゴールデンアーミー誕生のいきさつなどが語られている。 
その後のデル・トロ監督の実写にこだわった究極の映像世界との対比も印象的。

ヘル1


エイブにヘルボーイに、ともかくキャラクターが魅力的で、グロいクリーチャーが次から次へと出てくるのでストーリーそっちの気でそれだけ見ていても楽しい感じ(笑)
新キャラクターで、BPRDのメンバーの監視役として送られてきたヨハン・クラウスという官僚ロボットがユニークだった。 一見、普通の被り物キャラのようだけど、肉体のないエクトプラズムで煙のようなものでできてるのねぇぇ。 常に冷静でマニュアル通りの判断を下すヨハン・クラウスと感情的激情型のヘルボーイの対立の構図が面白く、それでも最後に血の通ったところも見せるのが心憎い。

ストーリー的には、欲深い人間を抹殺するためにゴールデン・アーミーの復活に執念を燃やすヌアダ王子とその手下たちとそれを阻止しようとするヘルボーイたち人間サイドの闘いという単純なものだけれど、ともかく新出のクリーチャーの奇抜性とCG技術が素晴らしく、そこにアクションバトルや自分自身と向き合うヘルボーイの葛藤、リズの不安や苛立ち、ヘルボーイとリズ、エイブとヌアラ王女の恋愛模様をさり気なく織り込んでいるので飽きさせない。

話の本筋からちょっと離れたところで、悩めるヘルボーイとエイブがビールを飲みながら、男同士、誰に遠慮するでもなく本音を晒すシーンにバリー・マニローの「涙色の微笑/Can't Smile Without You」がBGMとして使われているのが面白い。  昔懐かしいバリー・マニローのとろ~んとしたメロディーと歌声がみょーにこの悩める酔っ払い男達のセンチな一面にマッチしている。

エイブ役のダグ・ジョーンズは侍従と死の天使も演じているのだそうですが、パンズ・ラビリンスでも
パンとベイルマンの2役を演じているし、ギレルモ・デル・トロ監督作品を象徴するようなクリ―チャー役は彼なくてはという感じです。 もともと役者としてのキャリアのスタートは学生時代のパントマイムという彼なので、台詞のない身体での表現に秀でているという事なのだろうか。
ファンタスティック・フォーのシルバーサーファーも彼だったんですよね!

王女のヌアラを演じているのはアンナ・ウォルトンという女優さんなのだけれど、アリー・マクビールのキャリスタ・フロックハートに雰囲気が似ていると思っちゃったら、ずっとそれが頭から離れず・・・。 

幻想怪奇ファンタジーのお好きな方には超おすすめです♪
デル・トロ監督の「パンズ・ラビリンス」も是非見ていただきたい映画。 悲しいダークファンタジーではあるけれど、決して後味の悪くないエンディングが秀逸です。
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BOY A
2009/06/03(Wed)
「BOY A」
原題: BOY A (2007年 英 107分)
監督: ジョン・クローリー
出演: アンドリュー・ガーフィールド、ピーター・ミュラン、ケイティ・リオンズ、ショーン・エヴァンス
鑑賞日: 5月23日 (DVD)

ボーイ

24歳のジャック(アンドリュー・ガーフィールド)は、子供の頃に犯した犯罪により少年院に入れられ、14年間の刑期を終え再び外の世界へ出ようとしている。ソーシャルワーカーのテリー(ピーター・ミュラン)から仕事とアパートが与えられ、彼は過去を隠し、名前も変え新しい生活を始める。運送業の会社に就職した彼は、同世代の青年クリス(ショーン・エヴァンス)とコンビを組むことになる。職場にはミシェル(ケイティ・リオンズ)という気になる女性もいた。ある日ジャックは、クリスに後押しされてミシェルを誘う…。( goo映画より)

久しぶりに心にずしんと響いた秀作。
過去に凶悪犯罪を犯した人物はいかに更生したとしても新たな人生を送る事は許されないのだろうかという事を深く考えさせられる作品です。

ボーイ1


この映画を素晴らしい作品にした要因の一つとしてキャスティングがあげられると思う。
10歳で外界から遮断され、多感な時代を少年院で過ごしたジャックは、24歳の青年にしては幼く、頼りなげだけれど、純粋さと繊細さを持ち合わせている。 そして新しい世界に希望を見出しながらも孤独感や不安や新たな悩みに苦しみつづける。 そういう難しい役をアンドリュー・ガーフィールドが気負うことなくとてもナチュラルに演じている。 
作品はジャックの日常と少年時代の彼の様子を交互に展開させていくのだけれど、暴力的な男の子と出会い常に行動を共にするようになり、次第に自分を見失いそうになっていく少年時代を見せられても、今のジャックに無理なく感情移入できたのもガーフィールドの力ではないだろうか?
24歳のジャックが最初から否定的に見えてしまっては結果的にこの作品が投げかけているメッセージが弱くなってしまう。

もう一人、少年院からずっとジャックの更生を支え続けているソーシャルワーカー役のピーター・ミュランの深みのある演技も素晴らしかった。 どんな時にも情に流されず厳しい目で現実を見ながらも父親のような暖かさでジャックを守ろうとするテリー。 けれども皮肉な事に、その2人の強い結びつきが悲劇を招く事になったというのがなんともやりきれない。 

テリーには仕事に打ち込みすぎたあまり、愛情を注ぎきれなかったジャックと同世代の息子がいる。 その息子がジャックの新生活に合わせ住居を変えたテリーのもとに転がり込んでくる。 職があるわけでもなく一歩も外に出ない息子に苛立ちを感じながらも、過去への罪悪感から息子と本音で向きあえず、救いを求めている彼の心に気づけない父親。 遠慮がちな会話の中には息子の期待するものがないばかりか、酔った父親が無意識に呟くのは自分ではなくジャックの名前。 息子の心にジャックへの嫉妬と憎悪が生まれる。
ジャックの少年時代も両親の愛情に恵まれていたとは思えず、兄弟から暴行を受けていたと打ち明けたジャックと共に少年院に送られた少年も家庭環境には問題が多かったと思わせる。
愛情に飢えている人間がすべて過ちを犯すわけではないけれど、家族の愛情、支えあう事の重要さというのも原作者や監督が伝えたかった事なのだろうか?

仕事もまじめにこなし、クリスという兄のような友人と、ミシェルという恋人を得、勤務中に自動車事故にあった少女を無我夢中で助け出したジャック。 けれども優しくて純朴な青年にしか見えない彼を待ち受けていた結末はあまりに非情だ。

ミシェルとクリスさえ、ジャックを拒絶しなければ、ジャックの人生はまた違ったものになったのだろうか?  ジャックが過去に犯した犯罪はおそらく国中を震撼させるほどのショッキングなニュースとして報道されたのだろうから、釈放されても尚その身に懸賞金がかかるほどのジャックを彼らに受け入れろという事の方が無理な事なのだろうか? 

ただ、この映画で描かれたジャックの子供時代を見る限り、彼は無自覚な共犯者であり、凶悪な性質ではなかったように思う。 実際に何をしたのかしなかったのかも明らかにされてはいないし。 それだけに14年という長い年月をかけて刑に服し、自分の犯した事に向き合ってきた彼には人々の許しが与えられて欲しかった。 難しい事ではあるけれど、10歳の時の殺人事件に関し、彼ともう一人の少年の罪状がきちんとしていればと思わずにもいられない。

携帯に届いたジャックからの最後のメッセージを聞くテリーとクリスの半分放心したような虚ろな表情。 ジャックの悲痛な告白にクリスは何を思ったのだろう? またテリーは自分からジャックを奪った息子とどう向き合っていくのだろうか。 いろいろな事が疑問符のまま残った作品だった。 
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ブラインドネス
2009/04/27(Mon)
「ブラインドネス」
原題:BLINDNESS (2008年 加・ブラジル・日 121分)
監督:フェルナンド・メイレレス
出演:ジュリアン・ムーア、マーク・ラファロ、伊勢谷友介、木村佳乃、ダニー・グローバー
鑑賞日:4月18日 (DVD)

ブラインド

とある都会の街角。日本人の男(伊勢谷友介)が運転する車が交差点で立ち往生していた。 突然目の前が真っ白になり、完全に視力を失っていたのだ。親切な男に助けられ家まで送り届けられるが、そのまま車を持ち去られてしまう。男は妻(木村佳乃)に付き添われ病院に。 医者(マーク・ラファロ)は、眼球に異常はなく原因はわからないと告げるが、各地では失明者が続出していた。車泥棒も、そして、診察した医者までも。 驚異的なスピードで“ブラインドネス”は感染していった…。 (goo映画より)

ブラインド1


周囲の人が次々と目が見えなくなるという恐ろしい感染症が発生した社会で、主人公のジュリアン・ムーアだけが「見える」という予告編に、いったいどういうストーリーが展開するのだろうと思って見た映画だったけれど、最初に失明した日本人男性を端から車を盗むのが目的で親切ごかしに家まで送った男性に始まり、秩序が保てなくなった感染者の収容所の極限下での集団心理など、人間の本性の醜い部分や欲が容赦なく描き出された内容に、伝染病の終焉と再生への希望を仄めかすラストシーンを見ながらも沈鬱な思いに包まれてしまった映画だった。
いきなり視力を失って白い闇の世界に放り込まれるという事は、年齢や社会的立場、職業に関係なく同じ境遇にたたされるという、始まりは平等という状況を与えるだけのもので、この感染症の原因やなぜ治癒したのかというような事は全くどうでも良いことだったのだ。

物語の舞台はとある都市だったのだけれど、英語だし車は右走行だし、最初っから自分の中ではアメリカ、ロス・アンジェルスあたりだった(笑)。 第3収容所のキングを名乗るバーテンダーがピストルを持っていたところでもう決定的! 収容所の周りは武器を持ったガードが固めているので、収容する感染者には接触したくない気持ちも働いて持ち物チェックも疎かなんだわね。
目の見えない感染者たちだけの収容所は、当然の如く時間が経てば経つほど不衛生になり、通路などにも排泄物が散乱している有様。 それでもまだ押さえられた描写だろうし、実際には臭覚にも訴えるものだからその凄惨さは想像もつかない・・・。 そんな場所で果たして物が食べられ眠る事ができるのだろうか??? 極限状態というのは生きるためにそんな事さえ問題ではなくなる状況なのか? 現実に原因不明の失明の伝染病が発生したら、感染者だけの隔離病棟にせざるを得ないんだろうか?
鑑賞後、時間が経つと最初に書いたような思いより、こんな事が気になってくる。

折も折、豚インフルエンザなる伝染病が発生している・・・。
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ブーリン家の姉妹
2009/04/20(Mon)
「ブーリン家の姉妹」
原題:THE OTHER BOLEYN GIRL (2008年 米 115分)
監督:ジャスティン・チャドウィック
出演:ナタリー・ポートマン、スカーレット・ヨハンソン、エリック・バナ、ジム・スタージェス
鑑賞日:4月11日 (DVD)

ブーリン

16世紀のイングランド。新興貴族のトーマス・ブーリン卿は一族繁栄のために才気あふれる美しい娘アン(ナタリー・ポートマン)を国王ヘンリー8世(エリック・バナ)の愛人に差し出すことを目論む。ところが、王の心を捉えたのはアンの妹で凡庸だが気立ての良いメアリー(スカーレット・ヨハンソン)だった。一家は宮中に移り住み、メアリーは王の子を身籠る。一方、妹に栄誉を奪われたアンは一時フランスへ追放されるが、やがて呼び戻され、大胆にも王妃の座を狙って策略を巡らすのだった。 (goo映画より)

エリザベス一世の実母であるアン・ブーリンについては、ヘンリー8世の2度目の妻で後に処刑されたという事を知っていたくらいで実際にどういう人物だったのかという事にはあまり関心がなかったのだけれど、この映画で見る限りかなり自信家で野心家な人物らしい。 映画のアンは自分の美貌も武器にしているけれど、実際のアンは背が低く痩せていて色黒黒髪というその時代の美人の条件を満たさない女性だったようで、逆に色白、金髪、豊満だったメアリーの方が容姿的には優れていたのだそうです。

ブーリン1


ある程度の家柄の家長がその家を守り繁栄させていくために、子供の縁組に賭けるというのは洋の東西と時代を問わないのですねぇ。 子供の頃から商家に嫁がせるにはもったいないなどと言われ、父親の頼みの綱だったアンが自尊心の強い娘に育つのも無理はないし、実際アンは才知にはたけていたのだろうけど、プライドと傲慢さが最後には仇となり身の破滅を招く。 そんなアンの言動は見ていて哀れというよりどこか愚かしく感じてしまう。 知的だけれど控えめな女性を演じる女優というイメージが強かったナタリーがアンを好演。 
スカーレット・ヨハンソンは役柄によってはあまり好きな女優ではないけれど、彼女はこういう無垢で芯が強い役の方が実は合っているような気がします。
弟ジョージ(実は兄という説あり)でさえ一族繁栄の道具である事には変わりなく、望まない相手との愛のない結婚を強いられる。 その上にアンと姦通したという無実の罪をきせられたまま処刑されてしまうという彼の悲運を、演じたジム・スタージェスの甘いルックスが色濃くさせていたように感じました。 どこかで見た顔と思ったら「ラスベガスをぶっつぶせ」で天才的な数学力を持った主人公を演じた彼なんですね。 若手で期待の英国俳優との事。   
家の繁栄と権力のために手段を選ばない父親や叔父、運命に翻弄されていく姉妹弟の中にあって現実を静かにみつめていた母のエリザベスの印象も思いのほか強いです。 クリスティン・スコット・トーマスって、相変わらずいい女優さんですねー。
監督がこの映画の中でヘンリー8世をどういう人物として描写したかったのかはわからないけれど、エリック・バナだとどうしても女性への執着心もそれほどいやらし~くは見えず、黙っていれば賢王に見えてしまい、多くの側近を処刑した冷酷な内面は感じられなかった。 苦悩っぷりはとっても様になってましたけどね。

敬虔なカトリック教徒だったヘンリー8世が最初の妻のキャサリンと離婚をするためにローマ教会からイングランド国教会を独立させたり、彼の娘のメアリー1世がプロテスタントを迫害してブラッディ・メアリーと呼ばれたり、メアリーの後を継いだエリザベス1世はプロテスタントとカトリックの中道路線をとったりと、この時代の宗教が社会に与える影響力も興味深いです。 ケイト・ブランシェットの「エリザベス」をまた見てみたくなってしまった。

話を戻すと、チューダー朝色濃いセットや衣装もとても豪華で素敵でした。 時代物をみる楽しみってこれもあるんだよな。 でも女性たちのあの衣装、重いんでしょうね!
さらにポール・カンテロンの弦の音の美しさが強調されたオーケストラの音楽が庶民が夢見る宮廷社会の華麗さと重苦しさの両面を見事にバックアップしていたように思います。

この映画の原題である「THE OTHER BOLEYN GIRL」。 嫁ぐ準備をしているメアリーをアンとジョージが訪ねた時に、アンが自分の事として言っているのですが、どちらとも主人公と取れる二人なのでこのフレーズもどちらにも当てはまりそうですね。 同名の小説はメアリーの視点で書かれているそうなので時間があったら読んでみたい!
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ベオウルフ 呪われし勇者
2008/04/19(Sat)
「べオウルフ 呪われし勇者」
原題:BEOWULF (2007年 米 114分)
監督: ロバート・ゼメキス
出演: レイ・ウインストン、アンソニー・ホプキンズ、ロビン・ライト・ペン、アンジェリーナ・ジョリー
鑑賞日:4月12日 (DVD)
ベオウルフ

6世紀のデンマーク。フローズガール王(アンソニー・ホプキンズ)が盛大な宴を催す中に、醜く巨大な怪物グレンデル(クリスピン・グローバー)が姿を現した。人々を虐殺したグレンデルに対し、王は褒賞を用意して討伐隊を募集。これに応じた戦士ベオウルフ(レイ・ウインストン)は、見事グレンデル撃退に成功する。戦勝を祝い再び華やかに繰り広げられる宴。しかし翌朝ベオウルフが目にしたのは、皆殺しにされた兵士たちの姿だった。彼はその犯人と思しきグレンデルの母親(アンジェリーナ・ジョリー)の元へと向かうが……。 (goo映画より)

映画「ベオウルフ 呪われし勇者」は作者未詳のイギリスの英雄叙事詩をベースに、ロバート・ゼメキス監督が「ポーラー・エクスプレス」製作時よりもかなりグレードアップしたパフォーマンス・キャプチャー技術を駆使して映像化した英雄伝。

ベオウルフ1


<ネタバレありです>
感想を一言で言ってしまうと、期待していたほど面白くなかったというのが正直なところ。
英雄べオウルフへのフォーカスがなんとなく中途半端な気がする。 フローズガール王が治めるデンマークで暴れまわる魔物のグレンデルの退治に駆けつけた強力自慢のべオウルフが、プライドと名声のために怪物グレンデルに挑んでいくまでは良かったのだけれど、悪の元凶であるその母親をも倒したとフローズガール王に報告した時から始まったはずのべオウルフの苦悩や葛藤が、いきなり50年後の年老いた彼の後悔という形でしか描かれなかったのがちょっと物足りない。
原作がそうなっているから仕方ないのかしらね?

べオウルフの苦悩や葛藤は同じ思いに苦しんで来たフローズガール王が代弁しているという事なのかな。 グレンデルの母親の死の証拠を差し出さないまま彼女も殺したと言うべオウルフに「本当に母親も殺したのだな」と低い声で呟き暗い表情を見せるフローズガール王は、べオウルフも自分自身と同じ過ちを犯した事を確信したに違いない。
実際の叙事詩ではグレンデルの父親については全く触れていないそうだけれど、その存在を匂わせた事によって、フローズガール王とべオウルフが背負い込む事となった苦艱、王妃ウィールソーの悲しみなどがじんわりと伝わってくる。
物語の最後の方で、「ずっと愛していた」と王妃に向かって吐露するベオウルフの表情にも、ずっと抱えてきた悔恨の念と空しさが見えた。

ベオウルフ2


物語はべオウルフ自らが生を授けた事になるゴールドドラゴンとの相打ちで彼が命を落とし、彼の後を継ぎ王となった腹心ウィグラーフの前に再び魔物たちの母親が現れたところで終わっている。
果たして、過ちはまた繰り返されるのだろうか?
「とどのつまり、男は性的な魅力に溢れた美しい魔性の女の誘惑には勝てない」というメッセージとは受け取りたくはないですねー(笑)

ゼメキス監督ご自慢のパフォーマンス・キャプチャー技術がすべて効果的だったかというとそうとも感じられない。 特にべオウルフがドでかいグレンデルの体の上を裸で飛び回るシーンは逆にチャチに映って一昔以上も前のテレビゲームのCGという感じだったし、涼しげな顔立ちの王妃役のロビン・ライト・ペンの機微をかえって消してしまっていたように思った。
ジョン・マルコヴィッチの胡散臭さにも生気がなかったし(笑)

でも、まぁ、イメージどおりの声という事で選ばれた(P.C.だから、その辺の基準はアニメの吹き替えと同じなんでしょうね)べオウルフ役のレイ・ウィンストンを、実物とは比べ物にならないほどの精悍な顔つきの大男に仕立てられたのもP.C.技術ならばこそですね。(2メートルの巨漢のベオウルフとは違い、ご本人はもっと背が低くやや小太りとか・・・)
アンジーにP.C.技術を使う必要があったかどうかは疑問だけれど、魔性の女というのが実にはまっているように思うのは失礼な事なんでしょうかね?
アンソニー・ホプキンズの出演はこの作品に重厚さと格を与えていると思います。


ウィキペディアのロバート・ゼメキス監督作品を拝借させてもらうとこれだけあるようです。
(太字は自分で観た映画)

主な監督映画
「抱きしめたい」 -I Wanna Hold Your Hand (1978年)
「ユーズド・カー」 -Used Cars (1980年)
「ロマンシング・ストーン 秘宝の谷」 -Romancing the Stone (1984年)
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」 -Back to the Future (1985年)
「世にも不思議なアメージング・ストーリー」 -Amazing Stories (1986年)
「ロジャー・ラビット」 -Who Framed Roger Rabbit (1988年)
「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2」 -Back to the Future Part II (1989年)
「バック・トゥ・ザ・フューチャー PART3」 -Back to the Future Part III(1990年)

「ハリウッド・アドベンチャー」 -Tales from the Crypt (1991年)
「永遠に美しく…」 -Death Becomes Her (1992年)
「フォレスト・ガンプ/一期一会」 -Forrest Gump (1994年)
「コンタクト」 -Contact (1997年)

「キャスト・アウェイ」 -Cast Away (2000年)
「ホワット・ライズ・ビニース」 -What Lies Beneath (2000年)
「ポーラー・エクスプレス」 -The Polar Express (アニメ)(2004年)
「ベオウルフ」 Beowulf (2007)

編集/製作・製作総指揮
「さまよう魂たち」 The Frighteners (1996)
「TATARI」 House on Haunted Hill (1999)
「13ゴースト」 Thir13en Ghosts (2001)
「ゴーストシップ」 Ghost Ship (2002)
「マッチスティック・メン」 Matchstick Men (2003)
「ゴシカ」 Gothika (2003)

「蝋人形の館」 House of Wax (2005)
「モンスター・ハウス」 Monster House (2006)
「リーピング 」The Reaping (2007)

「バック・トゥ・ザ・フューチャー」に「ロジャー・ラビット」。
この人って、本当に初期のころから映像に革命的なチャレンジをする人だったんですね。
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バイオハザードIII
2008/04/15(Tue)
「バイオハザードIII」
原題 : RESIDENT EVIL-EXTINCTION (2007年 仏、豪、独、英、米 94分)
監督 : ラッセル・マルケイ
主演 : ミラ・ジョボビッチ、オデッド・フェール、アリ・ラーター、イアン・グレン
鑑賞日 : 4月5日 (DVD)
バイオハザード

ラクーンシティに広まったTウィルスの感染は、数年後には世界中へと広まっていた。アンデットに埋め尽くされた地上は砂漠と化し、わずかな生存者が限られた資源でその日暮らしをしていた。そんな状況下、ウィルス蔓延の元凶であるアンブレラ社による人体実験後、監視衛星に追跡されているアリス(ミラ・ジョボビッチ)は、立ち寄ったガソリンスタンドで、赤いノートを手に入れる。ノートにはアラスカは感染が及んでいない安息の地だと記されていた…。 (goo映画より)

バイオハザード1


1も2も見てるから、とりあえず最終作も見ないとね・・・という感じで見ましたが、結局はゾンビ映画なんだよな・・・。
1作目、2作目と細かいストーリーなんぞ、全く覚えていないけれど、1作目は仲間が一人一人アンデッドの犠牲になっていく事に衝撃があったけど、ここまで来るとそれすら何とも感じなくなっちゃうのよね・・・。
DVDがリリースされて2週間借りられなかった(土曜日しか借りにいかないけれど)映画は最近では珍しいので、相変わらず人気作ではあるのでしょうね。
ミラ・ジョボビッチもこの映画のアリス役ですっかり名前が売れてしまったけれど、ブルース・ウィリスと共演した「フィフス・エレメント」のリールー役で見たときの方が印象は強烈でした。
2作目「アポカリプス」のキャラクター、ラクーンシティ市警特殊部隊員のジルがお気に入りだったのに、ジルを演じたシエンナ・ギロリーのスケジュールが合わないために今作での出演がなくなってちょっと残念。 アポカリプスではミラ・ジョボビッチを食っていた感もあったものね。

今作品は2本の映画にオマージュを捧げているそうです。
アンデッド・カラスの大群が空一面を埋めたシーンは気持ち悪かったけれど、こちらは疑いもなくヒッチコックの「鳥」へのオマージュですね。 もう一つはあまりピンと来なかったけど、砂漠を爆走するトラックのイメージが「マッドマックス2」なんだそうです。 なんか違うけどなぁ・・・(笑)

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パーフェクト・ストレンジャー
2008/03/01(Sat)
「パーフェクト・ストレンジャー」
原題 : PERFECT STRANGER (2007年 米 110分)
監督 : ジェームズ・フォーリー
出演 : ハル・ベリー、ブルース・ウィリス、ジョヴァンニ・リビシ、ニッキー・エイコックス
鑑賞日 : 2月23日 (DVD)
パーフェクト

議員のスクープを握りつぶされて会社を辞めた元新聞記者のロウィーナ(ハル・ベリー)。彼女はある夜、幼馴染のグレース(ニッキー・エイコックス)から広告業界の大物ハリソン・ヒル(ブルース・ウィリス)
の不倫スキャンダルの話を聞いた。その数日後、グレースは変死体となって発見されてしまう。 死の真相がハリソンの口封じではないかと疑ったロウィーナは、大スクープを得るべく独自の調査を開始。
元同僚のマイルズ(ジョヴァンニ・リビシ)の力を借り、偽名でハリソンの会社にもぐりこむことに成功するが…。(goo映画より)

<ネタバレもしかしたらありです>
チラシなどのキャッチコピーは「ラスト7分11秒まで、真犯人は絶対わからない」だったけれど、映画館やDVD発売前の予告編を見て一番耳に残っていたのが「誰かが嘘をついている・・・」だった。

真犯人は絶対わからないと言われても、限られた登場人物で、彼らの関係もそれなりに見えている中で、真犯人を仄めかす事になるような映像なりシーンが入ってしまうと、キャッチコピーは逆に犯人推理の楽しみを半減させる。
だいたい、物語中、主人公が犯人ではないかと怪しんでいる人物はまず第1に真犯人から外して間違いないわけで・・。 その状態であのフラッシュバックが入った時点で、真犯人は自ずと浮かび上がって来てしまった。 「誰かが嘘をついている・・・」 この人が嘘をついていたら一番話がめちゃくちゃ・・・完全な別人・・・という人が犯人なのよね。
でもって、その犯人がグレースを殺すにいたる駄目押し的なものが弱かったから説得力もいまいちのような気がるすなぁ。
ストレンジャー1


という事で、あまりスリリングなドキドキ感を味わう事はできなかったけれど、ブルース・ウィリスが不死身アナログ男とは全く別の、不敵な感じのたらし男の顔を見せてくれたので楽しめました!
だから見ないというほどではないけれど、ハル・ベリーってあまり好きじゃないので、内容の満足度が若干低めだったこの映画、個人的にはブルース・ウィリスに救われた感じ(笑)
シャリーズ・セロンとかがロウィーナ役だったらまたどんな感じだったんだろうな~?とも意味なく思ったり(シャリーズ好き)。
なんというか、犯人を見つけ出すサスペンス的要素よりも、ネットのヴァーチャルな世界の怖さみたいなものを強く印象付けられたような気がします。 そういう点からも、一癖ありそうでちょっと神経いかれちゃっている感じのネットお宅のマイルズが美味しい役回りでしたね!
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ファンタスティック・フォー 銀河の危機
2008/02/10(Sun)
「ファンタスティック・フォー 銀河の危機」
原題 : 4-RISE ON THE SILVER SURFER (2007年 米・独・英 92分)
監督 : ティム・ストーリー
出演 : ヨアン・グリフィス、ジェシカ・アルバ、クリス・エバンス
鑑賞日 : 2月9日 (DVD)
ファンタスティック

Dr.ドゥーム(ジュリアン・マクマホン)の野望を打ち砕き、すっかり有名人となったファンタスティック・フォー。世界中で異常現象が起こる中、アメリカはそのメンバーの二人、リード(ヨアン・グリフィス)とスー(ジェシカ・アルバ)の結婚式の話題で持ちきりだった。しかし挙式当日、NYで式を行う彼らの上を謎の閃光が駆け抜けた。これにより上空を飛んでいたヘリが墜落。“ヒューマン・トーチ”ジョニー(クリス・エバンス)が閃光を追うと、そこには銀色の未知の生命体――シルバーサーファー(声ローレンス・フィッシュバーン)がいたのだった。 (goo映画より)

いきなり駿河湾から臨む富士!にびっくりでしたが・・・。 世界中に起こる超常現象としてピックアップしたのが駿河湾の凍結とエジプトの砂漠に降る雪だったのはなぜ・・・(笑)。
全く期待しないで見た前回がなかなか面白かったので、劇場鑑賞ではなくDVDだけれど、今回は見るのを楽しみにしていました。 題名も銀河の危機なんて壮大なスケールを感じさせるものだったし、宇宙物は好きなので・・・。 

このシリーズは、ひねりとか伏線とか深みいうものが皆無なために、スリリングな味には欠けるのだけれど、憎めない4人のキャラがそれぞれに純粋で、簡潔なストーリー展開に映画を見ながら頭働かせる必要がないために、なんとなく貴重な類の映画ではあるような気が・・・。 
それでも誰もお目当てがいなかったら結構辛いけど、クリス・エバンスがわりとお気に入りなのでまーいいか! リード役のヨアン・グリフィスはただのお人よしという感じで相変わらずあんまり魅力がないけどな・・・。
ジェシカ・アルバはちょっと目元の化粧がイマイチでキュート度が下がっているような感じ。 ベンの彼女の盲目のアーティスト役のケリー・ワシントンのナチュラルな美しさが目にとまった。
silversurfer_14.jpg


極悪非道(言い過ぎか・・)のターミネーターのT1000がちらつくシルバーサーファーも、悪役としては詰めが甘いし、ちょっと良い人顔だし、スーをミサイルから守ったあたりで、最後は地球を救うだろう事は容易に想像がついてしまうし・・・。 やはり死人を復活させてまで悪人は悪人ということで・・・。

シルバーサーファーはマーベル・コミックのアメコミに登場するキャラクター中屈指の高潔さを誇るキャラクターだそうで、しばしばキリストにたとえられるほどのヒーローなんだそうですね。 全く知りませんでした。

例によってDVDでーたネタですが、監督はシルバーサーファーをすべてCGで処理する予定だったのを、リアリティーと迫力を出す為に、人間の体の動きを実写で取り込み、その後CG化する事に変更したのだそうです。 そのシルバーサーファーの動きを演じたのが「ヘルボーイ」の半魚人エイブを演じたダグ・ジョーンズなのですって。 足の関節が非常に柔らかいところを買われたようです。
ファンタスティック・フォーは当然次回作があるのでしょうが、シルバーサーファのスピンオフも可能性があるかもしれないようです。
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