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チャーリー・ウィルソンズ・ウォー
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2008/06/16(Mon)
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「チャーリー・ウィルソンズ・ウォー」
原題 : CHARLIE WILSON`S WAR (2007年 米 101分) 監督 : マイク・ニコルズ 出演 : トム・ハンクス、ジュリア・ロバーツ、フィリップ・シーモア・ホフマン、エイミー・アダムス 鑑賞日 : 6月7日 (新宿プラザ) ![]() 下院議員チャーリー(トム・ハンクス)は、酒と女が好きなお気楽政治家。しかし、その内面では、平和を愛するゆるぎない心を持ち、ソ連の攻撃に苦しむアフガニスタンを常に気にしていた。 国防歳出小委員会がアフガニスタン支援に500万ドルしか用意していない事を知ると、委員会のメンバーである彼は、予算を倍にするよう指示する。そこに、テキサスで6番目の富豪で、反共産主義者のジョアン(ジュリア・ロバーツ)が目をつけ、アフガニスタンを救うよう彼に訴える。 (goo映画より) 映画はラストシーンから始まる。 この演出が良かったとは思っていないけれど、功績を称えられているらしいチャーリーの気乗りしない顔とセレモニーへの出席者の晴れやかな顔の対比が妙に気になるプロローグだった。 まぁ、その理由は最後にはきちんとわかるのだけれど・・・。 一人のお気楽議員が500万ドルから始めたアフガニスタン支援を、武器調達やゲリラ訓練など10億ドルに膨れ上がるまで東奔西走し、ついにソ連軍をアフガニスタンから完全撤退させたという話を9.11の後に見せられてもなんとも思うところがない。 ブラックユーモアが散りばめられているとはいえ、それほど自嘲的なわけでもないし・・・。 米ソ2大国がそれぞれの思惑、国益、威信のためにある一つの国を舞台に立ち回った結果の、皮肉な連鎖を改めて思い知らされただけのような気がする。 ただ、一つ印象に残っているのはCIAの武器担当のマイク・ヴィカースという若いエージェントが、ソビエトの人間を殺すと局内でいきり立っている事。 こんな台詞を言わせちゃってとも思ったけれど、あの冷戦当時はこんな事、双方で日常茶飯事だったんですよね・・・。 ![]() 映画を見る前に見てしまったチャーリー・ウィルソンご本人の写真は、何をするにもその度合いが半端ではない豪傑で破天荒なキャラクターを想像させるのだけれど、トム・ハンクスはその辺が大分ソフトな感じ。 でもそれはそれで魅力的なキャラだったとは思うし、CIAのはみ出し者、フィリップ・シーモア・ホフマン演じるガスト・アブラコトスとのコンビが絶妙なバランスに思えた。 ガストという人物は、非常に頭が切れて洞察力もあり冷静沈着そうに見えるのに気性は激しかったり、卑屈なのかと思えばけっこうな自信家だったりととても興味深い人物。 こんなに強烈な印象を残しているのに、フィリップ・シーモア・ホフマンの出演作をそこそこ見ていたわりには覚えが無くて・・・、「カポーティ」も見なくてはと思った次第です。 久々にスクリーンで見たジュリア・ロバーツ。 あー、やはり年を重ねたのね〜と思ったけれど、ジョアン本人が整形手術をしたと言って憚らない人物だそうで、苦心のメイクを施し50代の女性を演じたのだとか・・・。 バスルームで鏡に向かってマスカラを塗って固まってしまったまつ毛を安全ピンの先で一本一本ばらしている姿はちょっと恐かった(笑) 今後も頑張っていただきたい好きな女優の一人です♪ チャーリーの秘書の一人、健気なボニー役のエイミー・アダムスもキュートでしたね! |
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ドレスデン 運命の日
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2007/11/28(Wed)
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「ドレスデン 運命の日」
原題 : DRESDEN (2006年 独 144分) 監督 : ローランド・ズゾ・リヒター 出演 : フェリシタス・ボール、ジョン・ライト、ベンヤミン・サドラー 鑑賞日 : 11月17日 (DVD) ![]() 第2次世界大戦末期の1945年1月、敗色濃厚なドイツで唯一空爆を免れていた東部の都市・ドレスデン。 恋人の医師・アレクサンダー(ベンヤミン・サドラー)を助け気丈に働く看護師のアンナ(フェリシタス・ボール)は、病院の地下に潜んでいた英国空軍の負傷兵ロバート(ジョン・ライト)の手当てをして匿う。憎むべき敵と知りつつ密かに惹かれ合うようになるアンナとロバート。ついにアレクサンダーがロバートの存在に気づいた2月13日未明、英国軍の爆撃機が彼らの上空に迫る…。 (goo映画より) <思いっきりネタばれです♪> 1945年2月のドレスデンの大空襲で破壊された聖母教会の再建がなった2005年に、戦後60年という年月を経て作成されたこの映画、ようやく時を得て製作された映画だっただけに、ドイツ人看護婦とイギリス人パイロットの悲恋が核になるというようなキャッチに違和感を覚えたけれど、いい意味で予想を裏切られた映画だった。 敵地に不時着した英兵を見つけ、罵りながら復讐の怒りにまかせ銃殺するドイツ人の村民、街中でユダヤ人にまとわりついてユダヤ人を揶揄する歌を歌うドイツ人の子供たち、爆撃機の中で爆撃を正当化する英国空軍兵、逃亡者を匿ったドイツ人の婦人を見せしめに銃殺してしまうドイツの軍人。 空襲の夜、逃げ込んだ地下壕の中で恐怖におののく人々や、その苦しみから逃れるために拳銃を持ったドイツ兵に自らを撃ってくれとすがる老人。 空襲の翌日、残った家財道具をまとめて、生き延びるためにドレスデンから離れていく人たちの列。 主役2人の恋愛にあまり振り回される事がなかったので、かえって彼らの周囲の人々の描写にリアリティーを感じ、共感や同情を覚えた。 監督からのメッセージである戦争の無意味さ、戦争や紛争で犠牲になるのは決まって罪のない市井の人々だという酷さを受け取り心が痛んだ。 そして爆撃のシーン、高温で激しく燃え立つ炎と灼熱の爆風の中を人々が逃げ惑うシーンはとても恐ろしかった。 ヒロインのアンナ。 裕福な医者の家に生まれ、何不自由なく育った快活奔放な娘が戦時下においても自由奔放さに酔っているようであまり心惹かれなかった。 過酷な状況で明るく健気に生きるという感じには取れないんだよな。 ロバートの母親がドイツ人でドイツ語がわかるというのも都合が良すぎるけれど、敵地で一人負傷しながらも生き残ってしまった彼の大胆な行動には軍人として、人間としての強さとしたたかさを感じた。 あの状況下ならアンナに惹かれるのは分からなくもないけれど、病院の大部屋のベッドで人目(一応皆眠っていたようだが)も気にせずmake loveとは、ひたすら呆れる・・・。 アンナの婚約者のアレクサンダーは苦学の末に医者になった努力家であり誠実な人物。 堅物な感じで、激しい恋に落ちるような情熱的な恋人ではないけれども、空襲から逃れるために批難した地下壕で、不安に怯えて泣き出した少女に指で影絵を作ってなだめるなど子供好きで優しい面も見せている。 ユダヤ人の夫ジーモンと暮らすアンナの友人マリアは、戦争が自分たち夫婦を引き離してしまうのではないかという恐怖と不安にさいなまれながらも夫を気遣い気丈に生き、またアンナの信じられないような言動にも理解を示す心優しく健気な女性。 空襲の夜、戦火の中を逃げ惑いながらお互いを見失ってしまったマリアとジーモンが、瓦礫の山と化した彼らのアパートで再会できたシーンは本当に泣かされるシーンだった。 戦時下の愛というテーマなら文句無くこの夫妻こそだろう。 マイセン、マイセンとドイツの高級陶磁器を愛するアンナの母親と、ナチの将校の恋人になり権力の庇護の下に自分を置こうとするアンナの妹。 空襲の夜を無事生き残ったこの親子はどこか憎めない。 アンナが働く病院の医院長であるアンナの父は、モルヒネを不正に流す事によって資金を得、家族のために国外脱出を画策する。 結局は思いも掛けなかった空襲によりドレスデンを出る事が出来なかったばかりか、資金は炎の中に消え、砲弾に倒れる。 偶然居合わせたアンナとアレキサンダーに看取られながら命を落とした彼も憐れだし、父の遺体を残したままの父娘の永遠の別れも悲しい。 ![]() 地下壕での様々な出来事を経てアンナはアレクサンダーとは別れ、死を覚悟してロバートと共に地下壕に残る。 翌朝、奇跡的に脱出したアンナとロバートが目の当たりにしたドレスデンの街の変わり果てた姿も衝撃的だった。 「戦場のピアニスト」でも似たような瓦礫の廃墟が映し出されていたのをふと思い出した。 石造りの建物がすべて壊れ、瓦礫の山となったドレスデンの街でいったい何人の人が命を落としたのだろうか。 焼け残っていた聖母教会を登りつめたロバートが見下ろした焼け跡の街は、まるで死滅した珊瑚の塊のように見えた。 アンナの言葉を借りれば、石でできた建物を焼き尽くした炎の温度は1000度を超え、石はスポンジ状態になってたという。 聖母教会もなんとか1日持ちこたえただけで、無残にも崩れ落ちたという事だった。 無事帰国したロバートは、アンナとの間に生まれた娘に会いにドレスデンに向かい飛行機を操縦中に北海に墜落したという。 敵地で戦火を生き延びたロバートがそのように命を落としたのは残念だったけれど、アンナとの繋がりが消えていなかった事になんとなくほっとし、初めてアンナとロバートの悲恋物語を意識した。 アンナと別れたアレクサンダーには、空襲がおさまり、ドレスデンから逃れていく道すがら手をかした母子づれとの間に、新しい人生が開けたのだろうと勝手に信じている。 エンディングシーン、2005年、聖母教会の再建を祝う人々の中にアンナの姿がある。 アンナの孫娘といったところなのだろうか? 美しく甦ったドレスデンの街並みを見下ろすその女性は祖母から聞かされた恋物語を思いつつ平和のありがたさを噛みしめていたのだろうか? ドレスデン爆撃に関してのウィキペディアの記事はこちら。 |
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トリスタンとイゾルデ
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2007/07/21(Sat)
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「トリスタンとイゾルデ」
原題 :TRISTAN+ISOLDE (2006年 米・独・チェコ・英 126分) 監督 :ケビン・レイノルズ 出演 :ジェイムズ・フランコ、ソフィア・マイルズ、ルーファス・シーウェル 鑑賞日 :7月7日 (DVD) ![]() ローマ帝国の崩壊後、イギリスは事実上、アイルランド王の権力下にあった。各地に割拠する部族長の1人・マーク候(ルーファス・シーウェル)は、幼いトリスタン(トーマス・サングスター)の命を救い、孤児となった彼を大切に育てる。9年後、立派に成長したトリスタン(ジェイムズ・フランコ)は戦いで負った傷から瀕死に陥り、葬船に乗せられ海に流される。やがてアイルランドの海岸に流れ着いたトリスタンは、薬の知識を持つ王の娘イゾルデ(ソフィア・マイルズ)に救われる。若い2人は間もなく深い仲になるが、葬船がアイルランド軍に発見されたトリスタンは、この地を去らねばならなくなる。こうして引き離された2人は、思わぬ形で再会することに。イゾルデがトリスタンの恩人であるマーク候と、政略結婚することになったのだ。トリスタンは忠義心と愛情の間で苦しみながらも、イゾルデと密会を重ねるが……。(goo映画より) ![]() ケルトの伝説として誕生したこの物語が「ロミオとジュリエット」のベースになったという事で、そういう関係の主人公を思い描いていたのだけれど、私の中ではロミジュリには結びつかない。 どちらかといえば、少しずつ事情は違えど光源氏と藤壷の宮と桐壺帝を思い起こさせる。 「麦の穂をゆらす風」「マイケル・コリンズ」と20世紀初頭に英国がアイルランドを支配下においていた頃のアイルランド視線の映画を2本見たあとで、今度は中世にアイルランドが、諸国に分裂していた英国を支配していた時代の英国側を舞台にした物語を見る事になると、長い歴史の中における栄枯盛衰を改めて感じる。 出だしの大地の映像が綺麗だったな・・・。 おまけに嬉しいサプライズだったのが、主人公トリスタンの子供時代を演じた子役のトーマス・サングスター。 「ラブ・アクチュアリー」のリーアム・ニーソンの義理の息子のあの子だったのだ! くるくる巻き毛に意志の強そうな目は健在! やっぱりシヴァコフ(バレエファンしかわかりませんが)に似ているわ!! ストーリーとしてはトリスタンとイゾルデのラブストーリーというよりも、史劇的な要素も強く、国の存亡をかけた騎士たちの生き様を描いているように感じました。 ラブストーリー的に楽しめたのは、前半、解毒の知識のあるイゾルデの必死の看病でトリスタンが治癒し海辺の小屋をささやかな愛の巣としている間くらいだった。 成人したトリスタンを演じたジェイムズ・フランコが良かった。 政略結婚で他人のものとなってしまった恋人イゾルデへの狂おしいほどの想いとそのイゾルデを娶った、自分の育ての親であり心底敬愛していたマーク王への忠義心と罪悪感の狭間で苦しみ傷つく青年のあの悩ましい目が切なく美しかったですね〜。 マーク王もまた、非の打ち所のないような高潔で慈悲深い王でトリスタン以上に魅力的な人物。 ルーファス・シーウェルのキャスティングも良かったと思う。 そんな2人に比べると、私的にはイゾルデがイマイチでした。 アイルランドでの彼女は初々しく可愛らしいのだけれど、魅力的な2人の男性から愛され、一国を破滅寸前まで追い込んだヒロインとしてはちと物足りない。 マークや家臣の目を盗んで逢引しながら、トリスタンに「私の前に愛した人はどれくらい? 私の後に愛した人は・・」というような台詞が似合うヒロインには思えなかった。 あくまでも好みの問題だけれど、パイレーツ・オブ・カリビアンの一作目でキーラが見せたような絶対的な煌きが欲しかったなぁ・・・。 マーク王は、トリスタンとイゾルデの関係を知った時には、自分がそれぞれ宝物のように思っている2人に裏切られた事で激怒したものの、2人の出逢いが自分がイゾルデを娶る前だったという事実を知ると身を引こうとする。 イゾルデのためというよりも息子同然に愛情を注いできたトリスタンを苦しめてしまった事への深い後悔と懺悔のようにも感じた。 そのトリスタンへの溺愛が災いして、マーク王の甥でトリスタンとも兄弟同然のメロートの悲劇が起こってしまったのだと思う。 マーク王に認められたい、ただそれだけの願いが叶わない無念さを心に抱きながら死んでいったメロートが哀れだった。 物語の前半でメロートにトリスタンの戦死を告げられたマーク王の嘆きの様を見つめていた彼の訝しげな困惑の表情が伏線でもあるのね。 という事で、ラブストーリーというよりは、時代の大きな流れの中で翻弄される暗黒時代のイングランドにおける一つの領国の悲劇という歴史ドラマに思えました。 |
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ディパーテッド
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2007/06/24(Sun)
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「ディパーテッド」
原題 : THE DEPARTED (2006年 米・香 151分) 監督 : マーティン・スコセッシ 出演 : レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン 鑑賞日 : 6月16日 (DVD) ![]() 貧困と犯罪が渦巻く、ボストン南部で生まれ育った2人の男。犯罪者一族に生まれ、自らの生い立ちと訣別するために警察官を志すビリー(レオナルド・ディカプリオ)。マフィアのボス・コステロ(ジャック・ニコルソン)に育てられ、忠実な“内通者”となるために警察官を目指すコリン(マット・デイモン)。2人は互いの存在を知らぬまま同じ警察学校で学び、それぞれ優秀な成績で卒業。コリンはマフィア撲滅の最前線に立つ。一方、ビリーに命じられたのは、マフィアへの極秘潜入捜査だった…。(goo映画より) スコセッシの大望がようやくかなって第79回アカデミー賞で監督賞、作品賞とともに脚色賞と編集賞に輝いた作品。 ![]() ほとんど予備知識なしに見た映画で香港映画のインファナル・アフェアのリメイク作品だったという事すら全く知らなかったけど、そもそもインファナル・アフェアを見ていません。 勝手な思い込みで、警察側に潜入するマフィアに育てられた青年がディカプリオだと思っていました。 ただ、何となくですが・・・。 さほど納得して任務についたようには思えないビリーが、万が一にも身元がばれれば即命がないという状況で、常にピリピリ、恐怖と背中合わせに神経をすり減らしながら、時には精神科医の手助けも借りて(とりあえずメンタルな部分で・笑)、文字通り命がけの毎日を送っているのをみれば、どうしたってビリーに感情移入して見てしまう。 ディカプリオも、優秀でありタフではあるけれど、しょせん生身の人間という繊細さ、弱さのようなものを上手く演じていたと思います。 先日観た「ブラッド・ダイヤモンド」に続き、レオ君点数高いわ! ついに開眼してしまったようです(笑) それに対し、フランクとの繋がりさえなければ、本当に警察組織の中でエリート志向の権化と化してしまいそうなコリンは心底いや〜な奴に思えました。 ビリーの上司であるクイーナン警部(マーティン・シーン)は、ビリーへの要求は厳しいものの、彼の身の安全を気遣う父親のような優しさもみせていて魅力的。 それが彼にとっては命取りとなったのだろうけれど・・・。 往年の、野性味がほどよく混ざった2枚目の印象は今はほとんどなくなっていますが、スクリーンで見られればそれだけで嬉しい役者の一人です。 クィーナンと対を成す、任務の成果しか関心のない鬼のようなディグナム巡査部長のマーク・ウォルバーグの言葉の汚さと発言の冷酷さの徹底度には参りました・・・。 しかし、「ミニミニ大作戦」から、わずか3年なのにずいぶん丸っこくなったな・・・。 その他、アレック・ボールドウィンなどかなり豪華メンバーが揃っていたけれど、なんといっても一番存在感があったのはジャック・ニコルソン。 眼光鋭く、にやりと笑えば笑うほど不気味で、情け容赦は一切なしというマフィアのドンを地でいっているようなド迫力の怪演・・・。 これはDVDデータねたですが、ジャック・ニコルソンは撮影中予測不可能なアドリブを連発させて現場を常に緊張の嵐にしていたとか・・・。 コリンとの密会シーンでは台本にない男性器の模型を取り出してデイモンを慌てさせたり、ビリーがネズミかどうか詰問するシーンでは突然ディカプリオの顔に銃をつきつけたそうな・・・。 きっと心臓が止りそうだったんじゃ??? コリンの婚約者でありながらビリーとも関係をもってしまう紅一点である精神科医マドリン役のビーラ・ファミーガは初見ですが、なんとなくTVドラマのヒロイン向きな女優さんですね。 男性俳優が大物・豪華メンバーだっただけにちょっと淋しく感じました。 コリンの一見優しく誠実そうで完璧な雰囲気とエリートという肩書きを選んだ一方で、ビリーの自分の弱さもさらけ出してくるストレートな純粋さに惹かれてしまったのだろうか? 頭で惹かれた男と本能で惹かれてしまった男と言ったら言い過ぎか? 多分、彼女のお腹の子供がビリーの子供であろう事はやはりアメリカ的だな・・・ 物語のラスト、ビリーに関する結末は想像外だった。 もの凄くドロドロと、重く暗い映画になってしまう可能性もあったのに、ハリウッドらしくないラストに殺伐とした空しさを漂わせながらも、後味が悪いというのではなくて意表を突かれたエンディングとなったのが、さすがはスコセッシという事なのでしょうか? |
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トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合
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2007/04/06(Fri)
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「トラブル・マリッジ カレと私とデュプリーの場合」
原題 : YOU, ME and DUPREE (2006年 米 109分) 監督 : アンソニー・ルッソ 出演 : オーウェン・ウィルソン、ケイト・ハドソン、マット・ディロン、マイケル・ダグラス 鑑賞日 : 3月31日 (DVD) ![]() ハワイで完璧な式を挙げ、2人だけの甘い新婚生活に胸躍らせるモリー(ケイト・ハドソン)とカール(マット・ディロン)。そんな矢先、カールの親友ランディ・デュプリー(オーウェン・ウィルソン)が仕事も家も失ってしまい、同情したカールは少しの間だけ新居に居候させてあげることに。ところが自由奔放なデュプリーの迷惑三昧に、2人の新婚生活はメチャクチャにされてしまい…。 (yahoo映画より) HMVのこちらから予告編を見る事ができます。 話の展開も読めるし、キャラクターの設定もありがちではあったけれど、 とても面白かったです。 多分、役者が皆自分の好みだったのと、上手くキャラにはまっていたからだと思います。 ![]() <ネタばれあり> オーウェン・ウィルソン演じるデュプリーは、他人の迷惑あまり顧みず系の自由奔放な生きる才能に溢れた人。 居候の身分でもお構い無しにすっぽんぽんで寝たり、 デートの相手を連れ込んで体中にバターを塗りたくってHした挙句の果てに火事まで起す始末・・・。 でも、彼的お約束キャラとでもいいましょうか、実はナイーブで心優しい友達思いの憎めない奴。 オーウェンの魅力を十分に引き出しているキャラでした。 カールの妻のモリーは、新婚生活を邪魔する招かれざる客だったデュプリーを一度は追い出したものの、行く当てもなく雨に打たれながらベンチで途方にくれている彼をほってはおけない優しい性格。 ケイト・ハドソンの持ち前のキュートさと相まってとっても可愛かった! モリーの父親役のマイケル・ダグラスもあの不遜でいや〜みな感じがはまってましたね! 義理の息子にパイプカットを迫るってどういう奴だ! この方も、最近は役を選ばないというか芸域が広がったというか・・・(笑) しかしながら! 私的ポイントが高かったのは、久々に見たマット・ディロン! 映画の中でも自分の事を「どうせ、おれはデブで・・・」なんて言っていたように確かにちょっと肉がついたけど、どうしてどうしてまだ十分いけると思った(笑) オールバックになでつけた髪型はちょっと勘弁して欲しいけど、ちょっぴり斜視っぽいような、ぽくないような目線がセクシーでした(笑) 私が見ていなかっただけで、80年代後半にデビューして以来、映画には順調に出演していたんですね。 絵に描いたようなSweet Homeになるはずだったモリーとカールの新婚生活が、デュプリーの出現によって波乱続きになるなかでも、それぞれが自分の置かれた状況と格闘し、ギクシャクしながらも互いへの想いを大切にし、まっすぐ前を向いていたというのが見ていて気持ちが良かったです。 余談ですが、話の展開にはさほど意味のない「デュプリーはほんとはランドルフって呼んで欲しかったのよ!」というモリーの台詞がやけに耳に残っています。 モリーとデュプリーは男女関係とは無縁だったけど、そんな打ち明け話もしちゃった凹凸はまっちゃった2人だったのね。 そういわれてみれば、男友達たちはなんでファミリーネームで呼んでいたんだろ?(笑) 主要キャスト4人のお薦めの一本 「エネミー・ライン」 オーウェン・ウィルソンを初めて見た戦争アクション映画。 これを見たとき、コメディー路線に走るとは思わなかったけど・・・。 「10日間で男を上手にフル方法」 ケイト・ハドソンのキュートな魅力がこちらも全開。 お相手はマシュー・マコノヒー。 「アウトサイダー」 マット・ディロンを初めて見たのは確かこの映画。 ダイアン・レーン、トム・クルーズ、パトリック・スウェイジなどが出演。 「セイブ・ザ・ワールド」 こちらでは花婿の父のマイケル・ダグラスとアルバート・ブルックスのおやじコンビが最高です。 ともかく笑える映画! |
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トゥモロー・ワールド
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2007/04/03(Tue)
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「トゥモロー・ワールド」
原題 : CHILDREN OF MEN (2006年 英・米 109分) 監督 : アルフォンソ・キュアロン 出演 : クライブ・オーウェン、ジュリアン・ムーア、クレア・ホープ・アシティ 鑑賞日: 3月24日 (DVD) ![]() 西暦2027年。ロンドンには移民が溢れ、当局は移民たちを厳しく取り締まっていた。街にはテロが横行し、全てが殺伐としていた。18年間、人類には子どもが誕生しておらず、人々は未来のない世界を生きていた。ある日、エネルギー省官僚のセオ(クライブ・オーウェン)は、元妻・ジュリアン(ジュリアン・ムーア)が率いる地下組織FISHに拉致される。彼らはセオを利用し、人類救済組織“ヒューマン・プロジェクト”に、人類の未来を担う一人の少女を届けようとしていたのだ……。(goo映画より) <ネタばれあり> 映画で設定されている2027年は、今からちょうど20年後の世界。 20年後というのは、テロや国際紛争が少なくなり、世界の貧困の状況も改善され、というような希望も抱ければ、現状がさらに悪化するという可能性もあるし、今とそれほど違わないかもしれないスパンにも思える。 ただ、原因不明により子供が生まれなくなって18年という事は、最後の子供の誕生は2009年というわけで、今からたった2年後。 そう考えると妙に怖くなりませんか? 世界中の都市が荒廃し壊滅状態にある中、唯一政府が国を統治しているイギリス。 それでもテロは日常化し、街のいたるところを軍がパトロールし、他国からの不法侵入者への取り締まりはきびしく、街はどんよりとした空の重苦しい色そのままの雰囲気に包まれている。 冒頭、しばらくは、この重苦しさと息苦しさにめいりそうになってしまった。 セオの元妻で反政府組織フィッシュのリーダーであるジュリアンが、セオを彼らの企てに巻き込んでからは展開も早く、この映画にどんどん引き込まれていった。 クライブ・オーエンは、そのとろんとした目が、最初は気力を失っている男セオに妙な説得力を与えていたけれど、ジュリアンを殺され、奇跡的に生命を宿した少女キー(クレア・ホープ・アシディ)を、彼女を政治的に利用しようと企むフィッシュの手から守ろうと命がけの逃亡劇を繰り広げる頃には、眼光も鋭く、人間味溢れる頼もしい存在に変わっていたのが見事だった。 ジュリアン・ムーアの存在もとても魅力的だったのに、あまりにも出演時間が少ないのにはがっかり! せめて、なぜ仲間に裏切られたのかというような事はより詳細に描いて欲しかったな。 セオの心強い友人のジャスパー、誰だっけ誰だっけと思い出せないままクレジットで名前を見るまでマイケル・ケインだとはわからなかった・・・。 やけに若く見えました。 彼の家には政府が配ったという自殺薬があったけれども、ほんとにメチャクチャな世の中だな・・・ ![]() 物語の圧巻はクライマックス。 長回しで撮ったというフィッシュと政府軍による銃撃戦は、無駄な演出が一切なく、ドキュメンタリータッチの緊張感溢れるシーンの連続で、まるで自分がその場に投げ込まれたような感覚を覚えました。 その銃撃戦の中、生まれたばかりの赤ん坊を大事に抱きかかえながら廃屋から抜け出してきたキーにゆっくりと道をあけ、じっと見守る兵士たちの柔和な顔が、戦場との見事なコントラストになっていた。 ラストシーンはいささかメッセージ性が弱いような気もするけれど、監督からの様々なメッセージが巧妙なアプローチによってもたらされている秀作だと思いました。 ちなみにVFXの乱用は避けたそうですが、出産シーンをはじめ、赤ちゃんに関してはCGを駆使し、皮膚の質感や光の当たり具合まで計算したそうです。 |
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父親たちの星条旗
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2006/11/23(Thu)
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「父親たちの星条旗」
原題 : FLAGS OF OUR FATHERS (2006年 米 132分) 監督 : クリント・イーストウッド 出演 : ライアン・フィリップ、ジェシー・ブラッドフォード、アダム・ビーチ 鑑賞日 : 11月19日 (新宿ミラノ2) ![]() 第2次世界大戦も終盤の1945年2月、アメリカは日本本土への攻撃の基点として硫黄島を占領するための戦いに踏み切った。アメリカ側がわずか5日で終わるとしていた「硫黄島の戦い」は、最後の一人まで戦い抜くという日本軍の決死の反撃のために、凄惨を極めた1ヶ月もの長期戦となった。 その戦いの中、摺鉢山に星条旗を立てた米兵6人の写真が本国でプロパガンダとして利用され、6人の内、本国に生還したドク(ライアン・フィリップ)、レイ二ー(ジェシー・ブラッドフォード)、アイラ(アダム・ビーチ)の3人は、英雄としてもてはやされながら、戦費を調達するために国民に国債を買うように呼びかけるキャンペーン・ツアーに借り出されるが・・・ ![]() 冒頭のアメリカ兵たちの硫黄島上陸直後の銃撃戦は、「プライベート・ライアン」を彷彿させるほど凄まじい映像だった。 日本軍の兵士がどこに隠れていて、銃弾がどこから飛んでくるのか分からない恐怖の中で、全身に神経を集中させながら前進し続ける米兵の姿もリアルで、見ている自分の体までこわばってしまった。 イーストウッド監督の映画は、題材を選ばずいつでも冷静な視点から淡々と描かれている気がする。 彼の伝えたい事を過不足なく描きあげた結果、常に上質のものが生み出される、本当にそういう感じを受けます。 この映画では、主要登場人物にいわゆるハリウッドの大物は使わず、無名性に賭けたというイーストウッド。 俳優の持っているイメージに惑わされる事なく、ある人々のたどった運命を、ありのままに受け止められた気がします。 戦闘のシーンでともかく耳に残っているのは「コーマン」(corpsman・衛生兵)という言葉。 他の戦争映画でも聞いた事のある単語だけれど、ともかくこの映画では、何度も何度もその悲痛な叫び声を聞いた。 戦場においては「コーマン」と叫んで助けを求めるのが、傷ついた兵士が命を繋ぐための唯一の手段であり望みなのだと、ただただ悲しい気持ちにさせられた。 そして、ただの兵士以上に辛く重い役目を背負いながら戦場を駆け回っている衛生兵のドクの、ひた向きさと真面目さに胸が締め付けられるような思いがした。 そんな彼が摺鉢山で星条旗を立てる場に居合わせたのは、本来彼の誇りであり栄誉な事として彼の胸の内に刻まれるはずだったのに、その時に撮られた1枚の写真が本国で思わぬ事に利用されてしまったのが、彼のみならず、その後の3人の人生を戦争以上に狂わせるなど誰も思いもよらなかっただろう。 帰還後、3人がキャンペーンで周る先々で、一枚の写真に愛国心を揺さぶられた群集が狂喜し、心をひとつにまとまろうとする姿は、状況は全く逆ながら、9.11後にブッシュ大統領を中心に一つになろうとしていたアメリカを思い出させた。 英雄に祭り上げられた3人のうち、最初からその役割を受け入れがたく思っていたアイラは、アルコールに頼って気持ちを紛らわすという習慣をつけてしまい、英雄視されながらも、ネイティブアメリカンへの差別にさらされ、次第に人生のレールを外れて行き、後に飲酒により命を落とす。 正義感に溢れた真面目な若者だっただけに、この1枚の写真さえなかったらと思わずにはいられない。 英雄という役を利用しようとしていたように見えたレイニーでさえ、思い描いたような未来を手にする事はできず、いつしか世間からは忘れられた存在となっていく。 キャンペーン中、どんな時にも私情は殺し、荒れていくアイラを気遣いながら最後まで責務を果たしたドクの姿は戦場にいる時と全く変わらない。 そのあまりにも立派な彼の姿は逆に見て痛々しい。 その後の人生をうまく乗り切りながらも、戦場で守る事の出来なかった親友のイギー(ジェイミー・ベル)への思いと戦う毎日だったのだろうと思う。 役者たちは、みな素晴らしかったと思います。 実在した人物、そしてその家族が今この世に存在している人物を演じるのは、大変な重責だと思う。 それぞれが遺族と話したり、事実を調べたり、役作りには余念がなかったという事です。 特にドクを演じたライアン・フィリップは秀逸でした。 個人的にとても印象に残っているのが、キャンペーン中、3人の世話をしていた海軍のPR担当キース・ビーチ役のジョン・ベンジャミン・ヒッキーの彼らを見守る父親のような優しい顔。 特にアイラには、なくてはならない人だったのでしょうね。 一枚の写真に纏わる、それまで語られる事がなかった真実の数々。 イーストウッドがこの原作に惹かれ、彼ならではの映画を制作してくれた事をとてもありがたく思います。 彼は音楽も担当しています。 いつもながら、彼の音楽のセンスにも脱帽です。 クリント・イーストウッドからのメッセージ ![]() <引用> 私が観て育った戦争映画の多くは、どちらかが正義で、どちらかが悪だと描いていました。しかし、人生も戦争も、そういうものではないのです。私の2本の映画も勝ち負けを描いたものではありません。戦争が人間に与える影響、ほんとうならもっと生きられたであろう人々に与えた影響を描いています。どちらの側であっても、戦争で命を落とした人々は敬意を受けるに余りある存在です。 だから、この2本の映画は彼らに対する私のトリビュートなのです。日米双方の側の物語を伝えるこれらの映画を通して、両国が共有する、あの深く心に刻まれた時代を新たな視点で見ることができれば幸いです。 <引用終わり> |
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ダイヤモンド・イン・パラダイス
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2006/07/14(Fri)
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「ダイヤモンド・イン・パラダイス」
原題 : AFTER THE SUNSET (2004年 米 98分) 監督 : ブレット・ラトナー 出演 : ピアース・ブロスナン、サルマ・ハエック、ウディ・ハレスソン 鑑賞日: 7月8日(DVD) ![]() ナポレオンが持っていたという、3つの「ナポレオン・ダイヤモンド」の内、2つを手に入れたマックス(ピアース・ブロスナン)は、これを最後に泥棒家業から足を洗い、仕事のパートナー兼恋人のローラ(サルマ・ハエック)とカリブ海の島で優雅な隠居生活を送り始める。 しかし、その島に3つ目のダイヤモンドを展示した豪華客船が1週間停泊する事を、二つ目のダイヤをマックスにまんまと奪われ、彼への復讐に燃えるFBI捜査官スタン(ウディ・ハレルソン)から聞かされるとマックスの心は再び・・・ ![]() いや〜、思った以上に面白かったです。 というか? こんなにコミカルタッチの強い映画だとは、思っていなかったので、ダイヤを狙う大泥棒の巧妙な手口と、その宿敵であるFBI捜査官の追撃のスリル満点のマットウバトルなんていうのを期待していたとしたら大ハズレです! 舞台はカリブ海のリゾート。 海好きの私にはたまらないロケーションです。あんなところで1ヶ月くらい俗世を忘れて、好きな音楽を聴き、映画を観、好きなお酒を飲んでゆっくりできたら、これぞまさしく極楽だろうなぁ〜〜〜。 ローラ役のサルマ・ハエックが惜しみなくナイス・バディーを披露してくれるのだけれど、一番最初に海に飛び込んでいったシーンは、「007・ダイ・アナザー・デイ」でハル・ベリーが海から上がってくるシーンをパロッているような気がしないでもなかったけど、考えすぎか・・・ ![]() マックスとスタンの掛け合いはもう面白すぎ! (この2人を見て、ルパン3世と銭形警部を思い浮かべる人もきっと何人かいるはず! もちろん銭形ほどの愛はないけれど・・・)ピアースはそれほど2枚目路線をくずすほどではないけれど、ウディ・ハレルソンの方は大爆発! 成り行きで2人でボートの上で裸の体に日焼け止めを塗り合うとか、一つのベッドで一夜を過ごす?とか・・・ ハレルソンの貢献度大です! 「スタンドアップ」でのクールな弁護士役がまだ記憶に新しいだけにギャップの大きさにびっくり! しかしなぁ、私にとってのFBI捜査官というのはモルダー&スカリーだけに、そっちの方もメチャクチャにしてくれたよなぁ! そんなドタバタの中にも、征服欲を満たしてきた泥棒稼業への未練とローラとの約束の狭間で揺れるマックスの葛藤なども描かれているのだけれど、その辺は付け足し程度の描写かな? でも、決して観て損のない映画です。 疲れている時に、自家製トロピカルドリンクでも飲みながらどーぞ! レンタルDVDは何の特典もなかったけれど、NG集が見てみたいです。 多分たくさんナイス・カットがあるのでは!(笑) あー、それにしても、ピアース! まだまだボンドイケルのに!! ピアースは、「華麗なる賭け」のリメイクである「トーマス・クラウン・アフェア」でも、泥棒を趣味とする主人公を演じていますが、そちらの方がスリリングだし、ジェームズ・ボンドなみの彼の麗しいスーツ姿を拝む事もできます。 映画自体もとてもお洒落な感じで、私の好きなルネ・ロッソが共演していて、まさにゴージャス・カップルという感じです。 まだ観た事がないという方にはお薦めの一本です! |
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ディック&ジェーン 復讐は最高
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2006/06/18(Sun)
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「ディック&ジェーン 復讐は最高」
原題 : FUN WITH DICK AND JANE (2005年 米 90分) 監督 : ディーン・パリゾット 出演 : ジム・キャリー、ティア・レオーニ、アレック・ボールドウィン 鑑賞日: 6月17日(DVD) ![]() 大手企業に勤めるディック(ジム・キャリー)は部長への昇進も決まり、手に入れたマイホームと美人の妻ジェーン(ティア・レオーニ)と可愛い息子に囲まれたバラ色の人生を送っていた。 ところが、会社が突然倒産し、職を失ってしまう。 ディックの昇進とともに仕事を辞めてしまったジェーン共々再就職の口が見つからず、貯えは減る一方でついに24時間以内の立ち退きを命じる通達が届く。 食べるものもなくなった二人は思い余って強盗を働いてしまう・・・。 ジム・キャリーがコメディアンとしての本領をいかんなく発揮した作品だと思います。 実はジム・キャリーがあまりにも強い個性を120%くらい発揮するキャラの時は敬遠がちなのですが、この程度なら十分許容範囲(笑)。 全体的には楽しめた映画でしたが、ストーリーとしては、いささか中途半端な気がしました。 復讐は最高というほど痛快コメディーにはなっていないし、もう一つ二つインパクトが欲しいかなというところ。 ジェーン役のティア・レオーニはかなり好きな女優です。 あのX-fileのモルダー役、ディビッド・ドゥガブニーの奥さんなんですよね。 彼女は美しい顔としゃがれ声のアンバランスなところが個性ですよね・・・ 「バッド・ボーイズ」でのボーイッシュな役なんてとても良かったです。 ![]() アレック・ボールドウィンが社長役で出演していますが、先日観た「エリザベスタウン」でも思ったけれど、「レッド・オクトーバーを追え」の頃のスマートで、いかにも2枚目だった昔が懐かしい・・・ ところで、この映画は1977年のジェーン・フォンダとジョージ・シーガルの「おかしな泥棒 ディック&ジェーン」のリメークだったのですね。 こちらのオリジナル版も同時にDVDがリリースされています。 |
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ダ・ヴィンチ・コード
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2006/06/15(Thu)
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「ダ・ヴィンチ・コード」
原題 : THE DAVINCI CODO (2006年 米 150分) 監督 : ロン・ハワード 出演 : トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ポール・ベタニー 鑑賞日: 6月10日(新宿プラザ) ![]() パリのルーブル美術館でソニエール館長の死体が発見された。 館長はレオナルド・ダ・ヴィンチの「ウィトルウィウス的人体図」のような格好で床に横たわり不可解なダイイング・メッセージが残されていた。 ハーバード大学の宗教象徴学教授のラングドン(トム・ハンクス)はファーシュ警部(ジャン・レノ)から調査協力を頼まれるが、実はファーシュから容疑者の疑いをかけられていた。 そこに、ソニエールの孫娘でフランス司法警察の暗号解読官のソフィー(オドレイ・トトゥ)が突然現れる。 フランスにも、イギリスにも行った事がないので、ルーブル美術館の雰囲気が楽しめ、シャトー・ヴィレットの美しい佇まいや、テンプル教会、ロスリン礼拝堂などの映像を見られただけでもこの映画の観賞価値はありました。 キリスト教関連の知識はあまり豊富なほうではないですが、今まで見た映画や漫画の旧・新約聖書などからの知識でわりとなんとかなりました。 もちろん、もっと詳しかったら更に楽しめたと思うし、興味を持った事柄もいくつかあったので、やはり原作を読んでみたいと思います。 「モナ・リザ」「岩窟の聖母」「最後の晩餐」に隠された暗号の解読自体はそれほど面白くはなかったけれど 話の展開がスピーディーだったし、殺人事件の解明とソフィーの素性が明らかになるという2本仕立ての構成は良かったと感じました。 歴史を語りながら随所にはめ込まれていた映像が美しく、音楽も好みで、2時間半があっという間の面白い映画でした! 人物設定は、わりと分かり易いと思うけれども、銀行の責任者の行動が不可解だったのと、 リーと執事の関係も、もう少し説明が欲しかったような気がします。 トム・ハンクスはとりたてて好きな役者ではないけれど、彼の映画はそこそこの数を見ているような・・・。 どんな役でも、その人物に求められるキャラクターをしっかり作りこんで演じているのが凄いと思います。 それでトム・ハンクスのxxとならないのがいいのかな。 反対に共演していたジャン・レノは、どうしてもジャン・レノって感じで・・・ 良し悪しは別として強烈過ぎる個性なのでしょうねぇ・・・ フランス映画苦手な私は「アメリ」は見ていないので、オドレー・トトゥは今回初めて見ましたが、ずいぶん華奢な女優さんですね。 アメリのポスターのあの顔は好きじゃなかったけど、この映画の彼女は芯が強そうで気品もあったし、とてもチャーミングでした。 リー役のイアン・マッケランも良い味だしてました。 個人的に一番、印象が強かったのはシラス役のポール・ベタニーでした。 「ビューティフル・マインド」でラッセル・クロウの架空のルームメイトを演じていた時もかなり好印象だったんだよなー。 どうしても、あのフードで顔を半分隠し、上目遣いの虚ろな表情となるとアナキンか?って感じなんだけれど(笑)、凄く存在感がありました。 ベタニーは、シラス役をオファーされた時は興奮したそうですが、あぁいう、何かに強烈に取り付かれて精神的に突き抜けちゃっている役を演じるってやはり魅力なのでしょうか? オンとオフが大変だと思うけどな・・・ 特に参考にはなりませんが、関連のある映画を2本ご紹介。 テンプル騎士団などが描かれているオーランド・ブルーム主演の「キングダム・オブ・ヘブン」。 私の感想はここです。 メル・ギブソン監督で、やはり公開時に物議をかもしたキリストの生涯を描いた「パッション」。 この映画はメルの「ブレイブハート」同様、ちょっと直視できない痛々しすぎるシーンがありましたっけ。 |



























