11月14日 チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ コンサート
2017/11/22(Wed)
チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ
指揮:ウラディーミル・フェドセーエフ
会場:東京文化会館


ボロディン:歌劇「イーゴリ公」よりダッタン人の踊り
チャイコフスキー:ヴァイオリン協奏曲ニ長調
          (ヴァイオリン:三浦文彰)
 --- 休憩 ---

ショスタコーヴィチ:交響曲第5番ニ短調

<アンコール>
スヴィリードフ:「吹雪」よりワルツ・エコー
チャイコフスキー:「白鳥の湖」よりスペイン



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オペラ「イーゴリ公」2幕、捕らえたイーゴリ公のために敵将が宴席を設け、ダッタン人たちに様々な踊りを踊らせる場面。 大好きな曲です。 エキゾティックで勇壮なこの曲をフェドセーエフさんはゆったりと大らかに歌い込みます。 女性オーボエ奏者の哀愁の中にも艶かしさを感じさせる演奏が魅力的だった。 パーカス隊も相変わらず存在感が大きく、サモイロフさんのスネアも絶好調(笑)♪

ヴァイオリン協奏曲は今まで聴いたこの曲のなかでも最も遅いテンポで始まりました。 文彰君のヴァイオリンの出だしの艶やかで温かみのある美音に期待は高まったものの、オケと微妙にずれるような感じがあり演奏がいまいちしっくりこない。 すでに岩手、宮崎と2度共演しているので、フェドセーエフさんのテンポには慣れたとは思うのですが、やはりちょっと弾き難いのかな? それでも一音一音、1フレーズ1フレーズ丁寧に歌わせていたと思います。 時々文彰君に語り掛けるように近寄るフェドセーエフさんに真剣だけれどなつっこいまなざしを返す文彰君、仲の良いおじいちゃんと孫みたいだわ(笑)  オケは、特に弦楽器がソリストをたてるためか終始ボリュームを抑えすぎたような感じで、輪郭も少しぼやけ気味。 なんとなく、この日はどちらも調子があまり上がりきらずに終わったように感じました。 
  
ショスタコーヴィチは一番最初に聞いたヴァイオリンコンチェルトがダメで、敬遠していた時期もありましたが、バレエ「明るい小川」を見たあたりから交響曲を少しずつ聞き始めました。 5番は惹かれる旋律の多い好きな曲です。
オペラ『カルメン』の「ハバネラ」から引用したといわれているテーマが随所に散りばめられ、曲調も次々に変わる1楽章は旋律の多彩さや多くの楽器の音のコンビネーションを楽しめるのが魅力です。 中盤の行進曲風のメロディーではパーカッションの魅力炸裂。 サモイロフさんが立ち上がったところでもう心沸き立ってしまいましたし~♪ まばたきも惜しむようにじぃ~っとフェドセーエフさんを見るサモイロフさんの表情がたまりません!
おどけた調子の2楽章は、金管や打楽器のメロディーや楽器の組み合わせがプロコフィエフのロミジュリの音使いを連想させます。 主席?の男性奏者に変わったオーボエ、フルートの落ち着いた音色が心地良く、重みのある低弦、パンチのある打楽器も良かった・・・のに、聴かせどころの終盤のコンマスのソロが精彩を欠いていたのはちょっと残念。 
3楽章は美しいメロディーが多く弦も木管も響きがとても美しかったです。 ヴァイオリンの弱音での刻みに乗せるオーボエとクラリネットの調べはどこか暗くもの悲しく、フルートの音色には寂寥感が漂う。 シロフォンの後のチェロがリードするメロディーはなんとなくカルメンの曲に似ている気もする。 その後終盤にかけてのじっくり抑制が効いたしみじみと叙情的な演奏も良かったです。 最後のもの悲しいハープのメロディーは心憎いばかりですね。
打って変わって勇壮な4楽章。 出だしの迫力あるティンパニーの音がいい。 中盤の静けさを抜け、スネアドラムがリズムを刻み始めてからフィナーレまでの盛り上がりが華やかに大仰なものではなく、何か訴えかけてくるような重みがあるものだったのが心に残りました。

アンコールのワルツはロシア民謡調で哀愁がじんわり染みてくるような素敵な曲。 コンマスも調子を取り戻したようで良かったです♪ そしてスペインは、いろいろな楽器を担当して大活躍だった方のカスタネットとサモイロフさんのタンバリンの妙技の競演!! 最高~~♪♪
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パイス100%のチリワイン
2017/11/16(Thu)
チリのマウレ・ヴァレーにあるミゲル・トーレスのRESERVA DE PUEBLO 2015(レゼルヴァ・デ・プエブロ)を飲みました。
エノテカで1,800円で購入。

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エノテカでも初入荷というこのワインはパイスというチリの伝統品種100%で作られたワインです。 パイスって初めて聞いたのですが、もともとはカナリア諸島のブドウで乾燥に対する耐性が強かったためチリに定着したと考えられているそうです。
ただ、長い間安価なワインに使用されていたために価値を軽視されていたそうで、政府がパイス栽培農家の経営を守るためにミゲル・トーレスに依頼をし、タルカ大学との3社共同研究により3年の歳月をかけてパイス100%でクオリティーの高いワインを生産する事に成功したとの事。
ファーストヴィンテージの2012年のものがいきなりデキャンタ・ワールドワインアワード2014で金賞を受賞したそうです。

色は赤みを帯びたルビーで透明感があり、花やフルーツのようなほんのり甘い香り。 
独特なスパイシーな味わいがあったのだけれど、これは何だろう? 何かに似ているのだけれど思い出せない。 
一口目はかなり甘く感じましたが、二口、三口目はバランスも整って飲み口の軽さが心地良く、止まらない危険性が・・・(笑)。 
どこかの店頭で見かけたら一度このパイス100%の希少ワインをお試し下さいませ!
おつまみはチーザ(4種のチーズ)といちじくパンですっきりと。

見た映画は「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」。 ジョニー・デップ演じるジャック・スパロウの魅力が失せたという酷評もありましたが、キャラ自体にもう新鮮味がありませんものねー。 4作目までは劇場で見ましたが、今回はレンタルBDで。 私はキーラのエリザベス・スワンとオーリーのウィル・ターナーが好きだったので、出番は少ないながら彼らが復活しただけで嬉しかったです
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マリインスキー・バレエ 2018年11月~ 12月の公演日程
2017/11/14(Tue)
ジャパンアーツから送られてきた2017年11月~2018年12月のラインナップに来年11月のマリインスキー・バレエの日程が出ていました。

東京公演(日時未定):11月28日(水)~ 12月9日(日)
会場           :東京文化会館
演目           :白鳥の湖、ドン・キホーテ、ガラ


との事です。
ラインナップチラシはこちらで見る事ができます。
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新国立劇場バレエ「くるみ割り人形」 11月3日ソワレ(小野&福岡)
2017/11/13(Mon)
3日のソワレはこの作品のファーストキャストでの2度目の舞台。 こちらも2度目の観賞という事で意表を突かれたりという事はなくなったせいで落ち着いてみる事ができました。 作品自体について思うことは変わりませんが、キャストが変わった事により印象が違ったところもいくつかありましたので、ソワレについてはその点だけ思いつくまま。 自分の席もかなり前方中央に変わりました。

一番はなんといってもやはり絢子ちゃんと雄大君!!  大好きなペアという欲目があったにせよ文句なしに素晴らしかった。 一幕終わりのクララと甥とのPDDでは、憧れの人との夢のような出来事にときめき高揚するクララの一瞬一瞬の感情を繊細にリアリティーをもって表現する絢子ちゃんにくぎ付け。 リフトの多い振付にクララの衣装がジュリエットの衣装のようだったり、雄大君のクララを全身で受け止める包容力溢れる男らしさと笑顔も最高で、まるでロミジュリのバルコニーのように甘美な世界。 二人の感情がダイレクトに伝わって来て、胸が熱くなりました。  まさか、ここでこんなに感動するとは・・・。 リフト多用の振付が生かされたのは唯ちゃんとムンタギロフのペアだったと思いますが、音楽を生かし流れるようなムーヴメントでその振付にしっかり物語を息づかせたのはこの二人ならではだとしみじみ思いました。 甥に向かって駆け出す一歩、からめる腕にもクララの感情が溢れているのですよね!
もちろん二人とも踊りは盤石。 
二幕のGPDDは一幕の2人がさらに大人になって幸福の中にいるというような温かモードと貫禄のようなものも漂っていたように思います。 絢子ちゃんの柔らかく音を纏ったような踊りと、雄大君のダイナミックながらソフトタッチで常に余裕のある踊りが素晴らしかったです。 ちょっとした間合い、さり気ないシンクロ具合などもさすがのパートナーシップ。  
ペアが固定されている事にマンネリ感が拭えなかったり、また違うパートナーだったら新たな何かが引き出されるかもしれないという思いもあるかもしれません。 でも、それでもやっぱりこの2人! いつまでもペアを組んで踊り続けて欲しいと改めて思ったソワレの「くるみ割り人形」でした。 年間の公演数がもっと多ければいろいろありかなとも思うのですが、現在の公演数だと・・・。

他のダンサーも皆見事なパフォーマンスでした。
ねずみの王様の奥村さん。 井澤さん同様ノリノリで生き生きしていました。 動きも大きくてコミカル色も一層濃く出ていたように思います。 終演後の舞台挨拶の時も勢いは止まらず、隣の絢子ちゃんの手をカリカリとひっかいてちょっかいを出していたのがとっても可愛いかったので、バクランさんが2人の間に入っちゃって残念~~(笑)  そうそう、マチネの井澤さんは手に持ったネズミの頭部だけをカーテンから出して可愛く動かしていましたっけね。 あぁいうの、子供たち大喜びですよね!
そしてドロッセルマイヤーの菅野さんはミステリアスな貝川さんとは一味違い、落ち着き払った策士のような雰囲気もあり。 
本島美和ちゃんのシュタルバウム夫人もとても目を惹きました。 パーティーのホストとしての客人たちへの気遣いぶりやクララやフリッツへ向ける母親としての温かいまなざしなど、役のなりきり方が本当に凄い。 美和ちゃんに呼応するような貝川さんの演技もまた上手く、パーティーシーンをしっかり引っ張っていたように感じました。
ディベルティスメントも皆良かったです、 ロシアの福田さんはこういった役の第一人者としてさすがなパフォーマンスでしたし、スペインの寺田さん、渡辺さん、木下さんも躍動感のある明るい踊りが良かったです。 アラビアの優里ちゃんは、ほっそりスタイル抜群ですねぇ。 蝶々の細田さんのラインの綺麗なしっとりとした踊りも素敵でした。


ダンサーたちのクオリティーの高さで良い舞台ではありましたが、次の上演の際には今回上がった観客からの意見や感想を吸い上げた上で、さらに良い作品になるよう練り直して欲しいと思います。 特に一幕のなんとなく物語として繋がっていかないような流れと、ガラのような淋しい二幕はもう少し工夫していただきたいなと。
びっくりするほど大きくて立派なクリスマスツリーと同じくらい(笑)、わぁぁぁっという感動と楽しさと美しさに溢れた作品になりますように♪ 

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新国立劇場バレエ「くるみ割り人形」 11月3日マチネ(米沢&ムンタギロフ)
2017/11/11(Sat)
イーグリング版の1幕の大まかなストーリーは・・・。
クリスマスパーティーの準備をするシュタウバウム家の家族、クララ(12歳の少女という設定で子役が演じる)・フリッツ・ルイーズ・母親などの様子が描かれ、暗転後、外の様子で次々に訪れる招待客やスケートに興じる人々が見られる。 スケートはちゃんとエッジのあるスケート靴を履いていてけっこう本格的(笑)。 (でもあれどうなっているんだろう? エッジの中に小さいローラーがあるんですか?) 最後にドロッセルマイヤーとその甥が到着して舞台はパーティー会場へと変わる。
アルルカン、コロンビーヌ、ムーア人の踊りは仮面を付けたクララの姉ルイーズと彼女を慕う3人の男たちによって子供たちを楽しませる余興として踊られる。 聖ニコラスが良い子たちに贈り物を渡すもののなぜかクララはもらえない。 一人で泣いているクララにドロッセルマイヤーがくるみ割り人形を渡す。 大喜びのクララはくるみ割り人形を床に置き人形に踊りを披露する。 フリッツがやってきて人形を壊し、それをドロッセルマイヤーが直すのはお約束。 シュタルバウム夫妻と祖父・祖母のグロースファーターの踊りをもってパーティーは終わり、客人たちが三々五々と帰り始める。 ドロッセルマイヤーと甥もシュタウバルム夫妻に別れを告げ去ろうとすると、クララが甥を呼び止めて髪を結んでいたリボン?を渡す。 クララは甥に淡い恋心を抱いていて、別れた後も何度も振り返るんですよね~♪  ただ、12歳というには子役さんはもちっと子供、小学校に上がったばかりくらいに見える。 プレゼントをもらえなくて一人泣いてる12歳ってのもね・・・。
自分の部屋に戻りベッドに入ったクララの側にネズミの王様が現れ、なにやら怪しい魔法?をかける? うなされたクララは目を覚ますとくるみ割り人形の事が気になり広間へ向かう。 
紗幕が上がり(ここまでずっと紗幕越しだったんですよ! すっごいストレスでした!!)、広間に駆け込んできたクララは18歳の乙女。 ここでようやくヒロインの登場です。 その後はお決まりのネズミとおもちゃの兵隊たちの戦いのシーンになります。 子ネズミがほんとにちっちゃくて可愛かったな。 この戦いのシーンはけっこう力が入っていましたね。 ねずみの大砲の弾がチーズだったり、捕らえられた兵隊たちを運ぶ車が出てきたり、兵隊の放った大砲の弾がポロリとこぼれてそれをクララとネズミの王様があーだこーだ(笑)してたり・・。 ここは子供の観客を楽しませたかったのかな? くるみ割り人形を助けるためにクララはスリッパを投げつけるんじゃなくて、勇敢にも王様の尻尾をいきなり引っ張りにかかるのね・・・。 そして怪我をして倒れていたくるみ割り人形はどこかの王子様ではなく、クララの憧れの甥に変身します。 2人のPDDがあってその後また甥はネズミたちにくるみ割り人形に戻されて雪の精たちの踊り。 ワルツの最後に現れたねずみたちに再び襲われたクララとくるみ割り人形はドロッセルマイヤーが用意した気球に乗り込み窮地を脱します。 いきなりゴンドラチックな乗り物が降りて来た時にはまたゴンドラか(眠りのオープニング)と思いましたけどねー。 しぶといねずみの王様は諦める事無くゴンドラの下ににぶるさがって一緒に空の彼方へ・・・。

ムンタギロフは特別なファンではない私でも見とれてしまうくらいの素敵な青年になりましたねー。 今みたいに短めの髪の方が爽やか感が増して好きだなぁ。 所作もとってもエレガントでこの優しそうな美青年に12歳のクララが淡い恋心をいだくのにとっても説得力があります。
彼の踊りは端整でパの一つ一つにも気品が漂い、ジャンプやザンレールなどの回転の着地は常に余裕があって綺麗に決まります。 18歳のクララの唯ちゃんに向ける爽やかで優しげな表情もとても魅力的。
唯ちゃん、ほっそりした体のラインが綺麗にしなり、細かいステップも鮮やか。 ムンタギロフとの舞台はこの日が初日ですが、2人で舞台数を重ねてきただけあって息はよく合っていました。 自分の観賞記録をチェックしてみたら、唯ちゃんとムンタギロフのペアを見るのは今回が初めてみたいです。 一度見ていた気がしていたのだけれど、どうもそれは絢子ちゃんとのバヤだったらしく。
私の席は一階のかな~~り後方の中央で、舞台を遠くから見下ろす感じだったのですが、リフトがこれでもかというくらいに多用されている1幕最後のクララとドロッセルマイヤーの甥(名前が欲しいぞ!!)のPDDは、身長差のある2人が演じる事によって高さというのが強調され効果的に見えたように思います。 もちろんムンタギロフの安定したサポートとリフトされている唯ちゃんの体のコントロール力があってこその美しさですが。 この振付が良いとは思わなかったけれど、二人のおかげでとても美しいPDDではありました。 
重要度がかなり高いねずみの王様は頭部がすっぽり隠れる被り物のためダンサーの顔は見えません。 目玉が赤く光ったりとそれなりに凝った作りですが、毛が少なくて短くて骨ばっていて餓死寸前っぽい(笑)。 なかなかずる賢い悪党で、好みとしてはもっと威厳のある正統派が好きですが、けっこうコミカルなキャラクターで憎めない感じではありました。 ダンス的にはダイナミックなジャンプあり、腰振り振りノリノリダンスありとお芝居と合わせてけっこう美味しい役どころですね。 井澤くんの今までのイメージからはちょっと結びつかなかったのですが、けっこう楽しんで演じていたんじゃないかなと思います。 こういう役を経験すると表現の幅もぐんと広がって主役を踊る時にもきっといい変化が出るのではないかしら。 
ルイーズと取り巻きの踊りは、ムーア人の代わりのピルエットが入ったアップテンポな踊りはともかく、アルルカンとコロンビーヌの部分は中途半端なリフトが多く、曲にあった振付とも思えないし、子供たちを喜ばすにしても中途半端な感じで、なんだかな・・・でした。 池田さんは綺麗に踊っていましたけどね。
ドロッセルマイヤーの貝川さんは長身なのでムンタギロフとの並びも良く、狂言回し的な役をミステリアスな雰囲気も漂わせながら好演していました。 白塗りに黒い目周りの化粧がちょっと怖い気もしましたが・・・(笑)
一幕最後の雪の結晶のコール・ドの踊りは、若干煩げに見える振付すら綺麗に見せる完成度の高い美しいものでした。  リードの柴山さんと渡辺さんもラインのはっきりした踊りでとても良かった。 途中で24人(だったかと・・・)のダンサーが横何列かに並び、跪いたような状態で音楽のワンフレーズを使い、前列の一番右のダンサーから一人ずつけっこうな速さで腕を大きく回す(白鳥のコール・ドが膝を折って座り一人ずつ羽をたたんでいくみたいな・・・)振付があるのですが、最後列の一番左のダンサーがその振りを終える時にぴったりと音楽も終わるという神業を見せていました。 心を一つにさせて音楽を聞いてこそのあのシーン、さすが新国のコール・ドです。 本当に美しく素晴らしい雪の結晶たちの踊りだったのですが、最後にねずみたちが乱入して来るので幻想的な世界が一変してしまう。 オリジナルのENB版がそうなのでしょうが、新国バージョンではコール・ドの美しさを最後までもっと大事にして欲しかったと思います。 


続く2幕。
気球が向かったのはお菓子の国という通常設定らしいのですが、なんとなくタージ・マハルを連想させるような館が舞台奥に設えられ、両袖には円柱のようなものが3本ずつくらい並んでいるだけというとてもシンプルな舞台装置。 
ここまでしぶとく追いかけてきたものの、ねずみの王様はとうとうくるみ割り人形にぐさっと一突き刺されてジ・エンド。 
めでたしめでたしという事でドロッセルマイヤーが進行役となり祝祭(と、プログラムに書いてある)が始まります。 が、祝祭というには淋しすぎるステージ。 ドロッセルマイヤーしかいない舞台でディベルティスマンの踊りが一組ずつ出てきてはその場に残る事無く引っ込んでしまい、まるでガラ公演を見ているような雰囲気でした。 うぅーーーむ。 ドロッセルマイヤーが見せるマジックショー?? 物語性がないというよりも舞台に温もりがない・・・。 それぞれの振付も特に秀でたものではなかったように思いますし、ともかく盛り上がりに欠けていたのが残念。
でも、ダンサーは皆素晴らしかったですよ! 新国のダンサーらしく洗練された質の高いパフォーマンス。 個人的に魅力的だったのは本島美和ちゃんのアラビア。 担ぎ手が4人もいるのでここでもリフトはてんこ盛りですが、パッとしない振付を美和ちゃんの存在感で押し切っていた感じです。 手で顔を隠して立っているだけでも全身から妖艶さが発せられていますしたしね! ロシアの小野寺さんも脚力がしっかりしていて溌溂とした踊りが良かったです。 スペイン、アラビア、中国ロシアと来て、なぜフランスが一人で踊る蝶々なのかイマイチ分からなかったのですが・・・。  
あ、セットがもう一つあったのでした。 上品なオレンジ色の花が連なるアーチ型の吊りもの(まさか、それで蝶々なの??)。 その花の色に合わせて花のワルツの女性の衣装は黄色がかったオレンジで寺田さんと細田さんの二人が濃いオレンジ。 別に決まり事ではないですが、花ワル=ピンクというイメージがあったので(教えてもらったのですがKバレエは黄色なのだそうです)、違和感がぬぐえないまま終わってしまったような気もします。 ただ、ダンサーたちの踊りはもちろんここでも美しく、寺田さんと細田さんと組んでいた原健太さんと浜崎恵二郎さんも二人で踊る見せ場があってなかなか良かったです。 
そしてそんなもやもやを吹き飛ばしてくれたのが唯ちゃんとムンタギロフのGPDD。 さすがにここはそれほど手を入れられてはいなかったのでゆったりとした気持ちで見ていられました。 ここでも二人の息はぴったりで格調高いパフォーマンス。 ムンタギロフは手先爪先まで綺麗でエレガントなムーヴメント。 ヴァリエーションも素晴らしかったです。 唯ちゃんの安定感抜群で一つ一つがぴたりと決まる踊りも見事。 
フィナーレはディベルティスメントや花ワルのダンサーも加わり、ようやくくるみらしいおとぎの国の世界が見られました。 
突然舞台は照明で切り替わり、子供のクララが舞台上手手前の自室で目を覚まします。 今の出来事は夢!? 部屋に入ってきたフリッツと窓の外をのぞくとドロッセルマイヤーと甥が家路につく姿が。 二人は急いで外へ出て彼らを見送る。 遠くには空高く昇ってゆく気球が見える・・・。 


とまぁ、とっても素敵だった~、面白かった~とは言えないイーグリング版「くるみ割り人形」だったのですが、ダンサーたちは本当に素晴らしかったです。 しつこいですが・・・・・。
(マチネで見たときは、最後のシーン、朝が来てフリッツがクララを起こしに来たのかと思ったら、窓の外は真っ暗でまだ夜な感じにびっくり。 クララがベッドに入ってほんの5分くらいしか過ぎていないんですかねー。 それにしてもフリッツは白の半そでTシャツに短パンという小学校の体操着みたいだし、クララはノースリのネグリジェで。 最後外に出ていくんだったら、フリッツにはパジャマ、そして二人ともガウンを羽織って・・・くらいのきちんとした演出はして欲しいものです)

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11月4日 チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ コンサート
2017/11/05(Sun)
チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラ
指揮:ウラジーミル・フェドセーエフ
会場:グランシップ 中ホール・大地

チャイコフスキー:交響曲第6番ロ短調「悲愴」

 --- 休憩 ---

チャイコフスキー:三大バレエ音楽 ~フェドセーエフ セレクション~
組曲「くるみ割り人形」より
        花のワルツ
        葦笛の踊り
        ロシアの踊り
        終幕の踊り
        アラビアの踊り
        祖父の踊りは
        子守唄 ~情景・深夜~ クリスマスツリー
組曲「眠れる森の美女」より
        パノラマ
        ワルツ
  組曲「白鳥の湖」より
        ポーランドの踊り
        ナポリの踊り
        スペインの踊り
 

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東海道新幹線に昼間乗るときは可能な限りE席を取って富士山を眺める事を楽しみにしているのですが、昨日は快晴にもかかわらず、まるで意地悪しているように富士山にだけ雲がかかっていて全形を見る事はできず・・・(涙)。
新幹線からの写真って電柱や電線との戦いですが、とりあえず意地で撮ってみました(笑)。 
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さて、フェドセーエフ&チャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラの今回の日本ツアーは、4日の静岡を皮切りに15日のサントリーホールの楽日までに静岡・兵庫・岩手・東京・宮崎・東京で7回の公演が予定されています。 移動距離もかなりあるのでフェドセーエフさんがお疲れにならないといいのですが。
メンバーが全員ステージ上に揃ってフェドセーエフさん登場。 お元気そうで良かったです。 いつものように指揮台にソフトジャンプ♪

悲愴のテンポは曲を通してゆっくりめ。
1楽章の出だしはアンサンブルがやや揃わずファゴットの音もあまりよく聞こえなかったのが残念でしたが、ツアー初日でアップもなくいきなり悲愴ですものねぇぇぇ。 それでも第2主題後に盛り上がってくるあたりからは纏まりが出てきて曲調が目まぐるしく変わるこの楽章をドラマティックに演奏。 終盤の金管、特にトロンボーンの良く通る音が印象的。 そして滋味溢れ、温もりのある弦の音がなんとも耳に優しかったです。
2楽章のワルツは流麗で心地よかった♪
勇壮な3楽章の前半はコントラバスとティンパニーの低音がしっかりと音楽を支えていたように思います。 後半、厚みを増していくオケの音はまるでブレーキが効かなくなったごとくの怒涛の勢い。
その勇ましい盛り上がりが嘘だったかのような切なく胸を締め付けられるようなメロディーで始まる4楽章。 左右両側から嘆き合うように重なるヴァイオリンの旋律に心持っていかれました。 (あのメロディー、私はどうしても宇宙戦艦ヤマトの映画版のあるメロディーに繋がってしまう・・・) 中盤のホルンも良かった。 そしてトロンボーンとチューバの重くずっしりとした響きには絶望感が漂い、最後はヴァイオリン、ビオラ、チェロと順に弓を置きコントラバスが重く静かに曲を締めくくりました。
曲が終わってフェドセーエフさんが早々と腕を降ろしてしまってもしばらく続く静寂。 その静寂までがこの曲だったのかなと感じます。

後半の3大バレエからのセレクションも全般的にテンポは遅め。
フェドセーエフさんが「チャイコフスキーは私自身だと思っています」というように、オケのメンバーにとってもチャイコフスキーの曲は肌に染みこんでいる音楽なのだろうと思いますが、その人たちの奏でる「くるみ割り人形」を、バレエを堪能した翌日に奏者を見ながらじっくりと聴くことができるなんてほんとうに幸せな気分です。
くるみで特に印象深かったのは威厳があって堂々とした響きが圧巻だった「祖父の踊り」。 花ワルのハープの美しさも際立っていたなぁ。 「ロシアの踊り」でこの日ようやくの出番となったサモイロフさんのタンバリンににんまり♪ ご健在で何より!!
眠りの「パノラマ」は通常バレエで聞くよりも倍くらい遅い演奏で、最初は面食らいましたが、ゆったりした演奏に旋律をじっくり味わいました。
白鳥の「ナポリ」ではトランペットが遅いテンポでも弾みのある音で頑張っていましたが、ちょっと大変そうだったかな?
そしてラストの「スペイン」はサモイロフさんの爆音での名人芸を心底楽しみました。 カスタネット担当の方もサモイロフさんに負けない熱演で、フィナーレにふさわしい華やぎと躍動感あふれる演奏でした。

客席からの盛大な拍手は鳴りやむ様子がなかったのですが、この日はアンコールはなし。 白鳥の「スペイン」はよくアンコールで聴かせてくれる曲なので、そこまで考えてのプログラムだったのかなと。 静岡、兵庫、岩手と3日続く日程なのでともかくフェドセーエフさんにはお疲れにならないでいただきたいです。
私はこの後14日と15日の東京公演を聴きに行きます。 14日はショスタコでスネアです~~♪♪
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新国くるみ マチソワ
2017/11/03(Fri)
新国立劇場「くるみ割り人形」、本日マチソワして来ました。
米沢&ムンタギロフ、小野&福岡の両ペアともそれぞれの良さを十分発揮し、出演ダンサーたちもすべてが良かった舞台。
ムンタギロフの踊りは柔らかくて美しく、唯ちゃんのダンスはほんとーに完璧。 絢子ちゃんはもうあぁいう役は絶品としかいいようがない。 そして雄大君と二人で作り出す世界はやはり特別なものがありますね~~~!! 雄大君も好調そのもの。
ただ、プロダクションについてはいろいろつっこみたいところが・・・。 
感想はまた後日、先に今日のキャストだけアップしておきます。 

明日は、チャイコフスキー&くるみ繋がりで?(笑)静岡までフェドセーエフさん率いるチャイコフスキー・シンフォニー・オーケストラのコンサートを聴きに行きます。 今回の日本ツアー、もちろん東京でも3回の公演がありますが、フェドセーエフさんセレクションの三大バレエ音楽がプログラムに組まれているのは静岡公演だけのようなのです。 スネアのサモイロフさんの演奏が聞けるのも楽しみ!!
三大バレエ音楽~フェドセーエフ・セレクションはこんな感じ。 

 「くるみ割り人形」より 花のワルツ、葦笛の踊り、ロシアの踊り、終幕の踊り、アラビアの踊り、祖父の踊り、子守唄、情景・深夜  ~クリスマスツリー
 「眠りの森の美女」より パノラマ・ワルツ
 「白鳥の湖」より ポーランドの踊り、ナポリの踊り、スペインの踊り



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イタリア、ヴェネト州 L`Arco Rosso del veronese
2017/11/01(Wed)
イタリア、ヴェネト州のL`Arco Rosso del veronese(ラルコ・ロッソ・デル・ヴェロネーゼ)2012を飲みました。 ワインマーケットパーティーで3300円で購入。

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セパージュはコルヴィーナ50%、ロンディネッラ30%、モリナーラ5%、サンジョベーゼ・カベルネ15%で、ヴェネト州の限られた地方でしか栽培されない品種というコルヴィーナとヴェネト州を代表するロンディネッラがこのワインの骨格となっています。
色はやや茶がかった明るいガーネットで透明感があり、ドライフルーツや花のような甘い香り。 プラムのような甘みと酸が複雑にからみあっていてその瞬間瞬間で感じる味が違うものの最終的には甘みが残ります。  トマト・鶏肉・ピーマンのワイン煮の残りものとクラッカーをおつまみに。
飲みきれなかった4分の1ほどは翌日飲みましたが、味は全く変わらず。 デイリーワインにはちょっと高いですが、とっても美味しいワインでした。

見た映画は「メッセージ」。 地球を侵略しにやって来たエイリアンと人類の戦争というお決まりのSFストーリーではありません。 テーマが巧妙に隠されている映画でもあり、解釈もそれぞれかもしれません。 でも見て良かったと思う映画だと思います。 監督が最初からヒロインを彼女に設定していたというエイミー・アダムズがとても良かった!!。
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10月26日 N響 第1869回定期公演Bプログラム
2017/10/31(Tue)
NHK交響楽団
指揮:クリストフ・エッシェンバッハ
会場:サントリーホール

ブラームス:交響曲第4番ホ短調

 --- 休憩 ---

ブラームス:交響曲第1番ハ短調


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前半の演目がエッシェンバッハの左手故障のためモーツァルトのピアノ協奏曲第12番からブラームスの交響曲第4番に変更となり、前週のCプロと合わせてブラームス交響曲チクルスとなった。 ブラームス大好きな私としてはとてもhappy。 そして前週手にした10月公演小冊子でBプロのコンサートマスターがキュッヒルさんと言う事を知り楽しみも倍増♪ キュッヒルさんは毎年のようにお正月に日本でニューイヤーコンサートがあるのだけれど、どうしてもそこはマールイやキエフのバレエ公演とぶつかりなかなか聴く事ができず残念な思いをしていたのでともかく嬉しかったです。

4番の出だしはテンポも比較的早くわりとあっさりと。 そして出だしからキュッヒルさんのヴァイオリンの艶やかな音がよく聞える。 私の席は一階の中央通路よりちょっと前でしたが、あんなにコンマスの音がはっきりと聞えるとは・・・。 なんだかとっても気分が高揚してしまい(笑)、私の中ではこの日はキュッヒル劇場になってしまいました。 4番で特に印象に残っているのは2楽章のホルンのよく通るふくよかな音。 続く木管群の音もどれもこれもすこぶる美しかった。 そして4楽章のフルートのもの悲しい調べは涙が出そうなくらい美しく、一転、コーダに向う弦の怒涛の盛り上がりは聴いているこちらの体も揺さぶられそうなほどの音量と迫力。 凄かったです!! まさに正統派の堂々たるブラームス。 

ブラームスの交響曲で何番が一番好きかと言われれば、どの曲も好きだけれどやはり1番。 今回、3,2,4と聴いてきて再認識した感もあります。 
この日の1番はもう何と言ったら良いのか・・・。 素晴らしかった演奏は何度もありますが、こんなに幸せな気持ちになったのは初めてだったように思います。 4楽章が終わりに近づいている時は曲が終わってしまうのが悲しいほどでしたが、終演後の純粋な感動と充足感は半端なかったです。 本当に何から何まで素晴らしかったのですが、キュッヒルさんの存在とその牽引力も大きかったのではないかと思います。  キュッヒルさん、エッシェンバッハ氏と視線を合わせ、ちゃんと合わせてますよとでも言っているかのようににこっとしながら、次の瞬間にはもうぐいぐいオケを引っ張っているのがなんともお茶目というか仕事人というか・・・。 ホールの違いもあるでしょうが、弦楽器の音が力強いながらも柔らかくまろやかだったのは驚きでした。
4番同様曲を通して演奏はオーソドックスではあったけれど、より精緻、そして情感豊かに雄大な音楽でした。 1番の中でも最高に好きな4楽章は、もうかなり舞い上がった状態で聴いていましたが、平和的な弦の音色、オーボエ、クラリネット、ホルンの美しい響き、力強く美音のキュッヒルさんのソロも素晴らしかった2楽章も忘れがたい楽章です。 N響ってやはり凄い! そして日本のオーケストラでこれほどの名演が聴けたのも本当に嬉しい事だと!!

カーテンコールが繰り返されている時の団員たちは皆笑顔。 とりわけ第1ヴァイオリンの1,2プルトの楽しそうな様子はキュッヒル教授と門下生たちの談笑という光景でした♪ 

今回のチクルス、3番&2番のCプロは10月20日の演奏が11月12日(日)のEテレクラシック音楽館で、4番&1番のBプロは25日の演奏が12月3日(日)の同番組で放映される予定です。 どちらも楽しみ。 録画もしっかりして永久保存版にしなくては!!!
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10月24日 都響 第841回 定期演奏会Bシリーズ
2017/10/29(Sun)
東京都交響楽団
指揮:小泉和裕
会場:サントリーホール

バルトーク:ヴァイオリン協奏曲第2番
     (ヴァイオリン:アリーナ・イブラギモヴァ)

  ――― 休憩 ―――

フランク:交響曲ニ短調


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近代音楽は苦手という事もありバルトークの音楽は自分で好んで聞く音楽ではなく、ヴァイオリン協奏曲第2番もファウストのCDは持っているものの最初に聞いてやっぱりどうも・・・という感じだったのですが、今回はフランクの交響曲が聴きたくてチケットを取りました。 
ロシア出身、1985年生まれ32歳のアリーナ・イブラギモヴァのヴァイオリンを聴くのは初めてです。 お顔立ちがやや童顔で可愛らしいのでもっと若く見えますね。 出だしはオケとテンポが合わなかったのかちょっとまごついた感じで、おや?だったのですがすぐに修正。 その後は身体を揺さぶりながら気持ちの入ったダイナミックな演奏で常にしっかりとした音が響きます。 彼女の推進力のある演奏に、苦手なタイプの旋律や音階がそれほど気にならなかったのが我ながら不思議。 技巧的・表現的にも相当高難度の曲なのでしょうが、彼女の演奏からはそれが誇示される事もなくひたすら曲に没入しながら自分のイメージを持って一心不乱に弾き続けたという印象を受けました。  
オケは彼女のダイナミックさ、奔放さとは対照的に端整さが勝っていたように思います。 
そんなわけで入門編ではありましたが、熱演の奏者たちを目にしながらこの曲を聴くと、様々なパートが繰り出す旋律の多彩さに、近代音楽特有の音階の苦手意識も少し和らいだ気分で、CDよりも断然楽しく聴く事ができました。 ハープとチェレスタのファンタジー色ある音が耳馴染み良かったのも要因です。

さて、以前にも書きましたが、クラシック音楽が好きとは言え、ピアノを習っていた以外は高校までの音楽の授業といくらか読んだ文献からの知識しかなく、いつまで経っても入門編にどっぷりつかったままの自分ですが、フランクの交響曲との出会いは、けっこう長い年月遠のいていたコンサート通いを再開した5,6年くらい前のタワレコ新宿店。 店内でかかっていた曲の魔力にとりつかれ、思わず視聴用のCDを聴き入ってしまいました。 「祈りの動機」のあの異様な暗さ、しつこいくらいの循環動機の繰り返し(笑) 因みにそのCDは1996年4月ライブ録音のジュリーニとスウェーデン放送交響楽団のもの。 都響プログラムの解説にある、『ドビュッシーが「転調する機械のようだ」と評したというほどの頻繁で複雑な転調と特異な楽曲構成』がその魔力だったわけですね。 それ以来、生で聞いてみたいとずっと思っていたのですが、それほど頻繁に取り上げられる曲ではなく、今回ようやく日程があいました。 
1楽章出だしは重厚で暗い響き。 実はもっと禍々しいほどの気味の悪さをイメージしていたのですが、そういう感じではなく。 小泉さんは最初からかなりオケを鳴らしていましたが、音量は大きいものの基本的にはやはり端正な趣。 もう少しニュアンスづけがあっても良かったかな? ハープと弦のピチカートのなんとなくモダンで印象的なメロディーで始まる2楽章は美しい旋律が多く聴かれますが、特に物憂げなイングリッシュホルンの音が耳に残りました。 奏者の方、とても上手かった! 中間部の弦の高音の美しさも際立っていましたね。 そして暗さと明るさが入り混じる壮大な3楽章は1楽章以上の迫力ある大音量で終盤に向けての盛り上がりは圧巻でした。
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