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光藍社さんのInstagram
2018/08/20(Mon)
光藍社さんがInstagramを始めました。 キエフのクラシックハイライトと18日に始まったばかりのロシア4大バレエ劇場の競演の写真などがあがっています。 こちら

4大バレエ劇場公演、すっごく見に行きたいんですけれど、どうにもスケジュールが調整できなくて・・・。 宇都宮に行こうと思ったのですが、仕事の都合で早退ができなくなってしまいついに断念。
コシェレワとヤフニュークでジゼルなんですね、見たいなぁぁぁ。

光藍社の正月公演、キエフの公演が12月になり、ミハイロフスキーの劇場HPにも1月以降のplaybillがまだ未発表だったので、今度こそマールイが来るのかもと期待をして冬の公演情報を待っていましたが、7月の終わりに発表された公演の中ににマールイはありませんでしたね。  光藍社のバレエ公演がお正月にないなんていったい何年ぶりの事なんでしょう?? 
自分自身もいったい何年ぶりかというゆっくりしたお正月になりそうです・・・。
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世界バレエフェスティバル Bプロ 8月11日
2018/08/17(Fri)
またまた時間が経ってしまいましたが、Bプロは4日目の11日に見て来ました。 


― 第1部 ―

「眠れる森の美女」
振付:マリウス・プティパ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
オレシア・ノヴィコワ、デヴィッド・ホールバーグ


優雅で気品のあるノヴィコワのオーロラが素敵でした。 こういう正統派プティパのオーロラは久しぶりに見たように思います。 指の先からつま先までのラインも美しく上半身の使い方も綺麗で、あ~ワガノワだわ~~と。 袖にはけていく前にちょっと横を向いて客席に向けて微笑を浮かべていたのが印象的。 
ホールバーグも絵にかいたようなキラッキラの王子様で、こういうデジレも久しぶりだったな~。


「ムニェコス(人形)」
振付:アルベルト・メンデス/音楽:レムベルト・エグエス
ヴィエングセイ・ヴァルデス、ダニエル・カマルゴ


キューバ国立バレエでダンサーとして活躍後、1970年代から振付家としても名を知られるようになったというアルベルト・メンデスの作品。 たぶん初めて見ます。 夜の間恋人同士となる人形のカップルが、朝が来て日の光が差してもこのまま永遠に添い遂げようと抗う姿を描いたPDDとの事。
前回のフェスではその並外れた身体能力を見せつけたという印象だけが強かったヴァルデスが、すごくキュートで切ない人形の女の子を好演! 踊り的には物足りなかったかもしれませんが、人形が力失って崩れていく見事な動きなど、あのコントロール能力があるからなのでしょうね。
でもって、カマルゴです! 兵隊さん衣装が似合う~~!! がっちりなアクティオンがすっきりタイツ姿です(笑) 女の子よりも踊りは美味しいし、感情を持った人形に変わった時の輝いた目の美しさに萌♪


「ソナチネ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:モーリス・ラヴェル
レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ


ラヴェルの美しい音楽に乗ったアブストラクトバレエ。 ボラックもルーヴェもこちらの演目は体がしなやかに動いて伸び伸びと踊っていて良かったです。 多分この作品も見るのは初めてなのですが、女性よりも男性の方にソロでの見せ場が多く振付けられているのですね。 ルーヴェは長身で体のラインが綺麗なのでピルエットやマネージュも型がきっちりきまると強い印象を残します。 あとは内から出てくるエモーショナルなものがそのまま踊りに乗ればもっといいかな。  


「オルフェウス」
振付:ジョン・ノイマイヤー
音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー、ハインリヒ・ビーバー、ピーター・プレグヴァド、アンディ・パートリッジ
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ


ギリシャ神話の吟遊詩人オルフェウスを描いた作品で、ここでは竪琴ではなくヴァイオリンを携えたアーティストとの事。
この作品も一度見たくらいでは理解するのは難しすぎるノイマイヤー作品の御多分に漏れずですが、会場の空気を一瞬にして変えてしまうのはやはりこの二人の凄さで、観客も無意識のうちに神経を研ぎ澄まし惹き込まれていくのですよね。
エウリュディケの存在をひたすら感じようとするオルフェウスと、浮遊しながら彼にまとわりつくこの世のものではないエウリュディケのPDDは美しかったですが, エウリュディケはなぜあんなにオルフェウスを惑わすようなのだろう? ハデスの課した試練なのですかね?


ローラン・プティの「コッペリア」
振付:ローラン・プティ/音楽:レオ・ドリーブ
アリーナ・コジョカル、セザール・コラレス


コジョカル、プティの世界とは違うと思うけれど、本当に踊りが上手いし、まんまスワルニダの可愛らしさで無敵という感じですね。
コラレスはドンキ全幕とAプロを怪我のために欠場したのが信じられないくらいの動きっぷりに逆にびっくりでした。 長丁場ですしね、Bプロの5日間くらいなら大丈夫だったのかな? 飛んだり回ったりは凄かったですが、逆にそこだけが目立ってしまうようなところもあるので、ロイヤルに入ってどんなダンサーになっていくのか楽しみですね。


― 第2部 ―

「シンデレラ」
振付:ルドルフ・ヌレエフ/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ


久しぶりに見るなぁとは思いつつ、そんなに時間が経っているとは思わなかったけれど、パリオペが来日公演で「シンデレラ」を持ってきたのは2010年で8年も前なんですね。 
マチューは華やかな映画スターそのもので、幸せそうに踊る二人の姿は甘やかで美しかったです。 


「HETのための2つの小品」
振付:ハンス・ファン・マーネン
音楽:エリッキ=スヴェン・トール、アルヴォ・ペルト
タマラ・ロホ、イサック・エルナンデス


二人ともシースルーな部分の多い黒の衣装。 ロホはスカート部分だけだけれど、エルナンデスは上半身のランニングと下半身のスパッツがシースルーでほぼTバックな黒のアンダーというお尻サービス衣装です(笑)。
ロホはカルメンよりもこちらの作品の方が自然な感じで、ダンスも良かったし、目力も強く支配感がある。 エルナンデスもそんなロホに敬意を見せながらパートナーとして十分に応えていたと思います。 彼自身のダンスも凄くこなれた感じで良かったです。


「白鳥の湖」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:マリウス・プティパ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アシュレイ・ボーダー、レオニード・サラファーノフ


サラファーノフが踊るのであれば正統路線で見たく、スタイルの違いを楽しみたいという広い心もない自分的には全くダメ。 ボーダーの黒鳥からはオデットが全くイメージできないし・・・。 サラファーノフにはノヴィコワと組んで眠りを踊って欲しかったです。 

 
「椿姫」より 第2幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
アリシア・アマトリアン、フリーデマン・フォーゲル


今の幸せが永遠に続くとしか考えていないフォーゲル@アルマンと常に不安を打ち消しながら今の幸せに浸ろうとしているアマトリアン@マルグリット。 この二人にしては珍しくリフトでヒヤっとしたところがあったけれど、アマトリアンが上手く持ちこたえました。 フォーゲルの演技が少し短調だったので、アマトリアンばかり見てしまったけれど、彼女が醸し出す死神とか不幸から逃れられないような雰囲気って独特の魅力があるわ。


― 第3部 ―

「ロミオとジュリエット」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:セルゲイ・プロコフィエフ
メリッサ・ハミルトン、ロベルト・ボッレ


恋人同士には見えたけれどロミオとジュリエットではなかったかな・・・。 ハミルトンに抑えられない恋の喜びに戸惑いながらも舞い上がってしまうような高揚感がもう少し見えれば良かったのだけれど、ちょっと演技が淡泊でした。 でも踊りは良かったし、リフトされている時の体の使い方、長い手足の動きがとても綺麗でした。 特に脚の動きは艶めかしいまでに美しかったです。 コンテ向きのダンサーかもしれないけれど、来年の来日では注目したいな。


「ジュエルズ」より "ダイヤモンド"
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン


自分にとって「ダイヤモンド」はロパートキナとダニーラだけ・・・。 この二人ではドリーブ組曲を見たかったな。


「マノン」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー


久しぶりにこのPDDを見ましたが、ここだけ切り取って来るのはやはり難しいですよね。 コジョカルの身体は宙に放り投げられている時やコボーの腕に落ちた時の脱力感がもの凄くてそこには死が見えるのだけれど、それ以外の時の動きがけっこう力強かったりしたので上手く繋がっていかない。 で、コボーがどうにもデ・グリューには見えなくてビジュアルで物語に入っていけない。 さらにサポートで心身精一杯なのかというくらいコボーにしては表現が弱く、マノンが死んでしまってから突然演技モードに入ったように見えてちょっと残念でした。 というわけで残念ながら私はあまり感動できなかったです。


「アポロ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
サラ・ラム、フェデリコ・ボネッリ


Aプロのノヴィコワとホールバーグとは全く違った印象で、この二人からは物語性というか神の中にある人間と共通する部分のようなものを感じました。 特にフェデリコかな? 着地音はもう少し消して欲しいとも思いましたが、何か苦悩する様子から威厳を感じさせるまでというような。 動きやポーズも雄弁でした。 サラは軽快な踊りがまた愛らしいのだけれど、けっこう偉そうなテレプシコーラでしたね(笑)。
来年のロイヤルの来日、二人は来てくれるでしょうか? 全幕がドンキだけというのがなんとも淋しい。 やっぱりマクミランを持って来て欲しかったです!


「椿姫」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:フレデリック・ショパン
アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ


2月のハンブルグの来日公演ではマノン&デ・グリューのアッツオーニ&リアブコでキャストを選んだためこの二人の全幕は見ていないので、今回Bプロで黒のPDDを見られるのを楽しみにしていました。
冒頭のラウデール、もうこれ以上は耐えられないというマルグリットの辛さが痛いほど伝わって来て最初から惹き込まれます。 アルマンの拒絶に怯え、恐怖すら湛えているように見えた彼女の目が印象的でした。 あの鬼のようなリフトだらけの振付も全く危なげなくこなしているのは素晴らしく、ラウデールのマルグリットは終始素晴らしかったのですが、終盤に向けてレヴァツォフに今一つのめり込むような強い感情表現がなく、狂おしいほどの激情の果てというように見えなかったのが少し残念でした。
でも見られて嬉しかったです!


― 第4部 ―

「じゃじゃ馬馴らし」
振付:ジョン・クランコ
音楽:ドメニコ・スカルラッティ/編曲:クルト・ハインツ・シュトルツェ
エリサ・バデネス、ダニエル・カマルゴ


楽しかった~~~!
カマルゴのペトルーチオがちょ~~~魅力的!! アクティオンも兵隊さんも良かったけれどワイルドでセクシーで優しさも感じさせるペトルーチオはまた格別にいい。 スカッと爽やかで豪快なダンスも巧みな演技も本当に素晴らしかった。 キャタリーナはすでにバデネスのはまり役なのかどうか知りませんが、彼女も踊りにお芝居にと~っても良かったです。  出だしの容赦なしの平手打ち(カマルゴは毎日毎日頬を計5回も叩かれたのか・・・)にはびっくりでしたが、なりきり度十分でしたね。
あーほんとにカマルゴがいまシュツットガルトにいないのがつくづく残念でなりません。 
どこかがオランダ国立バレエを招聘してくれないかなぁ。 マラインもアレンもいますしね。


「ヌレエフ」より パ・ド・ドゥ
振付:ユーリー・ポソホフ/音楽:イリヤ・デムツキー
マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ


同性愛者としての側面も描いたためにロシア社会に与える影響が危惧されて、昨年夏に予定されていた初演が中止となり、お蔵入りの可能性もあるのではといわれながらも昨年12月になんとか初演にこぎつけたいわくつきの作品。 日本にいてその一部でも見られる事なんてないんだろうなと思っていましたが、マーシャとウラドが早速お披露目してくれました。 ヌレエフとマーゴ・フォンテインのPDDなので、特に問題にならなかったシーンですね。 
ネオクラシック的な素敵なPDDで、元気印なマーシャのしっとりした大人の女性っぽい雰囲気もいいですし、ウラドがマーシャをリスペクトしながらきっちり美しく決めているのもとてもいい。 ダイナミックなリフトも組み込まれていましたが息の合った二人は軽々こなしてしまいますね。 カーテンコールでいつものようにありったけの愛情を送ってくれるマーシャに、次回のボリショイ公演で再びこの姿を見ることができればと願わずにはいられず・・・。


「アダージェット」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:グスタフ・マーラー
マリア・アイシュヴァルト、アレクサンドル・リアブコ


アイシュバルトとリアブコは普段から組んでいるパートナー同士でもなければ同じバレエ団に所属していたわけでもないのに、これだけの作品世界を作り出してしまうのが素晴らしい。 リアブコについては今更言うまでもないですが、アイシュヴァルトの表現者としての素晴らしさを改めて感じました。
ノイマイヤーはこの作品について「何かのストーリーを話したいのではなく私の言語であるバレエでこの音楽に感じることを展開させた」と言っていますが、アイシュヴァルトとリアブコが踊りで対話をしているだけでドラマです。 深遠な精神性や高い芸術性だったり、ささやかな幸せだったり、様々な事を感じさせてくれました。 
バランシンの音楽の可視化とはまた違うけれど、音楽を振付と感情に取り込んでそこから自然に物語が生み出されるというか・・・。  初めて踊るダンサーたちにノイマイヤーはどういう指導をするのだろう? どうやって彼のイメージを伝えるのだろう? 家に帰ってからそんな事を思った作品です。


「オネーギン」より 第3幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジョン・クランコ/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アレッサンドラ・フェリ、マルセロ・ゴメス


動揺に震えが止まらないフェリのタチヤーナ。 動揺の中にはなんで今になってという憤りのようなものと絶対に流されてはいけないという理性も感じられました。 葛藤が凄すぎる・・・。 最初から憔悴しているゴメスのオネーギンはタチヤーナの部屋に入って来る前のためらいも尋常ではなくもう自分でも自分がどうしたいのかわからなくなっているくらいに心が乱れている。  互いの葛藤と狼狽がごちゃごちゃになりながら悲しみと絶望に向かっている二人の姿に胸が詰まりました。 タチヤーナが振り向いてくれるならとなりふり構わないようなオネーギンの姿には哀れを誘うものすらありましたね。 フェリも素晴らしかったのですが、私のまぶたの裏にはゴメスのオネーギンが鮮明に焼き付いてしまいました。


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
マリア・コチェトコワ、ダニール・シムキン


ジゼルではなんとなく存在感が薄く感じたシムキンですが、ドンキはさすがのパフォーマンス。 安定の片手リフトに速度を変えたピルエット、トゥール・ド・レンのマネージュや連続540など、超絶技巧も次から次へと涼しい顔して決めてましたものねー。
コチェトコワも派手さはないですが、上手いです。 グランフェッテはシングルでしたけれど、回転の時の腕と脚の動きがとても滑らかでスィースィーっと綺麗なんですよね。 コーダが一部省略されていて、若干の故障とかで意識的にセーブしているのかと思いましたが、大丈夫なのかな?
フィニッシュはビシッと決まって華やかなフィナーレとなりました♪ 


Aプロ以上に充実していたBプロ、この猛暑の中お疲れなのではと体調を気遣いたくなるダンサーもいなくて、それぞれのパフォーマンスが非常に素晴らしく、本当に見応えがありました。 
バレエフェスが始まって10日経って、ダンサー同士の親密度も増している感じです。 フィナーレでのリラックスして楽しそうな雰囲気がとってもいいですし、そういう姿を見られるのもバレエフェスならではですね。
今回のバレエフェス(佐々木ガラは行きませんでした)、自分的にはカマルゴに開眼しちゃったフェスでした♪ 見た目も含めて才能あふれる良いダンサーだなーと。 3年前のシュツットガルト来日の際、フォーゲルが有能な若手と絶賛していましたが、本当にその通りですね。  



指揮:ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス  
管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
ピアノ:フレデリック・ヴァイセ=クニッテル(「ソナチネ」「椿姫」)
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世界バレエフェスティバル Aプロ 8月3日
2018/08/10(Fri)
少しずつ時間を見つけながら感想を書いていたら一週間も経ってしまいましたが、Aプロは8月3日(金)に見て来ました。


― 第1部 ―

「ディアナとアクテオン」
振付:アグリッピーナ・ワガノワ/音楽:チェーザレ・プーニ
エリサ・バデネス、ダニエル・カマルゴ


始めのうちは少し動きが硬い? でもふっと見せる蠱惑的な視線など、表情のつけ方がとても上手いダンサーだなぁなんて思いながら見ていたバデネスですが、後半に向けて体もしなやかに歌いだし、キレもスピード感もあるダンサーなのだなと認識を新たに。  アクティオンのカマルゴは2015年のシュツットガルト公演のマキューシオでバネの効いた軽快な踊りが印象的なダンサーでしたが、こんなにたくましかったでしたっけ? スカッとダイナミックなアクティオンでした。 二人の息も合っていたのでルックスも踊りもナイスなカマルゴが移籍してしまったのはつくづく残念・・・。


「ソナタ」
振付:ウヴェ・ショルツ/音楽:セルゲイ・ラフマニノフ
マリア・アイシュヴァルト、アレクサンドル・リアブコ


マラインの怪我降板(見たかったよぉぉ)でリアブコとのペアとなったアイシュヴァルト。 いつまでも可憐なダンサーですねぇ。 こういうロマンティックな作品が本当に良くあいます。 リアブコのくしゃっとくずれそうな甘々の顔が可愛い(笑)。  


「ジゼル」より 第2幕のパ・ド・ドゥ
振付:ジャン・コラーリ、ジュール・ペロー/音楽:アドルフ・アダン
マリア・コチェトコワ、ダニール・シムキン


シムキンが長身に見えるなんて、どれだけコチェトコワは小さいの!と登場時には思ったのですが、踊りだすと彼女は大きく見える。 二人の間にあまり情愛は感じられなくて、コチェトコワはアルブレヒトに裏切られたショックで心が壊れたままの感情のないウィリに見えました。 シムキンのノーブルな踊りが控えめな感じがしたものだから、舞台上は完全にコチェトコワの世界でなんだかシムキンの存在感が薄かったなぁ。


「アポロ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:イーゴリ・ストラヴィンスキー
オレシア・ノヴィコワ、デヴィッド・ホールバーグ


ホールバーグの均整の取れた身体が美しく神話の神を思わせる風格も感じます。 ノヴィコワも相変わらず愛らしく動きがとても綺麗でした。


「コッペリア」
振付:アルチュール・サン=レオン/音楽:レオ・ドリーブ
サラ・ラム、フェデリコ・ボネッリ


サラもキュート♪ ローズアダージョのプロムナードのような振付やアチチュードバランスで、前半はなんとなく眠りっぽい感じもしましたが、バランスのたびに少し顔が真顔になってしまったので、音楽にのってさらっと普通に踊ってくれても良かったのになぁ。 でも後半はとっても良かった。
ボネッリは、自分にとってはもう見られただけで嬉しくてハッピーという今では数少なくなってしまったダンサーの一人ですが、盤石のサポートに端正なダンスと彼らしい甘さで魅力十分♪


― 第2部 ―

「瀕死の白鳥」
振付:ミハイル・フォーキン/音楽:カミーユ・サン=サーンス
ヤーナ・サレンコ


身体能力全開なバリバリのコンテのソロで来ると思っていたので「瀕死」とはかなり意外な演目でした。 出の時とラスト近くの細かく波打つような腕の動かし方がフィリピエワの白鳥を彷彿とさせます。 脚を上げる時など少し勢いがよすぎたところもあって自分の好みとは違いましたが・・・。 最後は白鳥が死んでゆくというより何かが終わっていくという感じでした。


「カラヴァッジオ」
振付:マウロ・ビゴンゼッティ
音楽:ブルーノ・モレッティ(クラウディオ・モンテヴェルディより)
メリッサ・ハミルトン、ロベルト・ボッレ


この作品はビゴンゼッティが2008年にベルリン国立バレエのために創作した全2幕の作品だそうで、カラヴァッジオの人生を描いたのではなく、彼の7つの絵画作品がモチーフとなっているのだそうです。 
まぁ、私には何が何だかよく分かりませんでしたが、動くギリシャ彫刻のようなボッレが美しく、ハミルトンも高い身体能力を必要とされるようなリフトを何なくこなしていて良かったと。


「くるみ割り人形」
振付:ルドルフ・ヌレエフ(マリウス・プティパ、レフ・イワーノフに基づく)
音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
レオノール・ボラック、ジェルマン・ルーヴェ


昨年のバレエ・スプリームでの印象が良くなかった二人ですが、う~~~~ん、この演目も・・・。
ともかく振りをこなすだけで精一杯、人形のようにぎこちないボラックの踊りを見ながら、ヌレエフってなんでここまで音楽に振りを詰め込むのだろうと、なんだか釈然としない気持ちが強くなってきてしまい、それでもミリアムが踊ったらもっと音楽的に可憐に見えるのだろうか?なんて事まで思いながら見てしまいました。 
ルーヴェは相変わらずピルエットの着地が決まらないけれど、誰もが羨むような綺麗な体のラインを持っているし、柔らかい彼の踊りにはエレガンスもあるので頑張って欲しいなぁ・・・。 これでもけっこう応援しているんだぞぉー。


「・・・アンド・キャロライン」
振付:アラン・ルシアン・オイエン/音楽:トーマス・ニューマン
オレリー・デュポン、ダニエル・プロイエット


1999年の映画「アメリカン・ビューティー」に想を得て振り付けられた作品との事。  見てはいるけれどほとんど覚えていない映画の内容・・・。 ただ、赤は映画の中でも象徴的な色で、オーレリの赤い靴下はそれを意識しての事なのかな?  けっこうインパクトが強い。 その靴下が少女っぽさも引き出していて、この日のオーレリはとても若々しく可愛らしかったです。 パートナーのダニエル・プロイエットはオーレリが連れてきたパリオペの若手だと思っていたらノルウェー国立バレエ団のダンサーなんですね。 振付のアラン・ルシアン・オイエンがノルウェーを拠点に活躍しているそうなので、バレエ団にも作品を提供しているのかな?


「ファラオの娘」
振付:ピエール・ラコット(マリウス・プティパに基づく)/音楽:チェーザレ・プーニ
マリーヤ・アレクサンドロワ、ウラディスラフ・ラントラートフ


前回のフェス以来3年ぶりのマーシャ、お帰り~~!! ボリショイで舞台にたつ機会は減っているようですが、体はしっかりしぼれていて動きは軽快だし、マーシャらしい明るいオーラ全開のこれぞプリマという舞台。 指先の動きまで綺麗でしたしね! 
ウラドもプリンシパルな立ちふるまいが板について、華も存在感もあるダンサーになりましたねぇ。 衣装のせいもあるけれど堂々としたプレゼンスと意外としっかり肉のついた太腿での(笑)見事なアントルシャの連続になんとなくフィーリンを思い出しました。 
まだ振付に負けているダンサーによるヌレエフ作品の後に見たから余計に感じたのですが、作品全体に流れる緩急と間というのはとても大切なものなのですね。 好みの問題かもしれませんが、旋律に自然に同調したダンサーの動きの方が断然美しい!


― 第3部 ―

「カルメン」
振付:アルベルト・アロンソ/音楽:ジョルジュ・ビゼー、ロディオン・シチェドリン
タマラ・ロホ、イサック・エルナンデス


小柄で年齢的な丸みも帯びているロホの体系ではあまりぴんとくる演目ではないのだけれど、目力の強さとホセを易々と手玉に取る小悪魔的妖艶さはロホならでは。 強靭な足は健在だし、音楽性も素晴らしく、できる限り長く踊っていて欲しいと思わせるダンサーの一人です。 わりとお気に入りなエルナンデスのホセは思った通りワンコ系(笑)。 コロっとまいっちゃって後はもう翻弄されるのみのホセには切なさすら感じてしまいました。 しなやかに上品な踊りとしっかりしたサポートが良かったです。


「ルナ」
振付:モーリス・ベジャール/音楽:ヨハン・セバスチャン・バッハ
エリザベット・ロス


ベジャールの2部からなる作品「ヘリオガバルス」からの抜粋との事ですが、太陽神をテーマにしている「ヘリオガバルス」は見た事がなく、太陽に相対する「月」を描いたのがこのソロと言われても理解不能なのですが・・・。 ともかく白いユニタードに身を包んだ長身のロスがかっこよすぎ・・・。 しなやかでいながら硬質で強靭で、冷たい月の女神による神事のような踊りですね。   


「アンナ・カレーニナ」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:ピョートル・イリイチ・チャイコフスキー
アンナ・ラウデール、エドウィン・レヴァツォフ


長いテーブルの両端でくつろぎながら幸せそうにワインを飲む二人に思わず演目を確認してしまった・・・(笑)。 ブロンスキーとの満たされた時間の中に思い出される我が子。 ラウデールの演技、踊りともに素晴らしく、レヴァツォフの万全のサポートでリフトシーンも綺麗でした。 物語を現代に置き換えてはあるものの、やはり列車は重要な意味を持つシンボルのようなもの。 ここでは子供の玩具として使われていましたが外せないですよね。 この列車を見た瞬間思わずハッとして小説の世界に戻ったりもしましたが、ノイマイヤー版ではどんなラストへと続いていくのか、全幕で見たくなりました。 


「タランテラ」
振付:ジョージ・バランシン/音楽:ルイス・モロー・ゴットシャルク
アシュレイ・ボーダー、レオニード・サラファーノ


ボーダーの踊りは躍動感、スピード感、茶目っ気もあってバランシンのタランテラというのは本来こうやって踊られるものなのかと勉強させてもらった感じです。 嬉しいびっくりだったのがサラファーノフ! 踊りはエレガントなラインを描いているのだけれど、その中にも崩すところ、遊ぶところがちゃんとあって、すごく楽しそうに弾けてました♪ いい具合にボーダーに引っ張られたのかなぁ? 二人の息も良く合っていてタンバリン合戦も良かったわ!!


「アフター・ザ・レイン」
振付:クリストファー・ウィールドン/音楽:アルヴォ・ペルト
アレッサンドラ・フェリ、マルセロ・ゴメ


50歳半ばとは思えない身体の柔らかさとコントロール力を持つフェリ。 そのフェリのためだけにそこにいて献身的にサポートに徹するゴメスが素晴らしすぎ。 踊りとは無関係に、光と影、表と裏のような印象も持ちましたが、しみじみとした良い時間でした。


― 第4部 ―

「ドン・ジュアン」
振付:ジョン・ノイマイヤー/音楽:クリストフ・ウィリバルド・グルック、トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア、トマス・ルイス・デ・ヴィクトリア
シルヴィア・アッツォーニ、アレクサンドル・リアブコ


女好きの放蕩者にはあまり見えないリアブコのドン・ジュアンですが、いい男を気取ってアッツォーニにちょっと自信満々な視線を投げかける様もまたかわいい(笑)。 ドン・ジュアンの誘惑になびかない、アッツォーニ演じるふわっとした白いドレスを着た謎の女性は、実は彼の運命のカギを握る死の天使だそうです。 この世の存在なのかドン・ジュアンの妄想の存在なのか? 得体がしれない、でもピュアで魅惑的というアッツォーニならではの表現力。  リアブコは体が良く動いていて踊りは好調のようでした。 リフトも多い作品でしたが、終盤?彼が片手だけで水平状態のアッツォーニをリフトするシーンは圧巻。 アッツオーニがまるで魔法で浮かんでいるようでしたものね。 しっかり見ると右手をリアブコの肩にかけてはいたのですが、二人重なった姿が十字架のようで、ちょっと衝撃的でした。 この作品、もう一度見てもっとしっかり見たい!! 


「シェエラザード・パ・ド・ドゥ」【世界初演】
振付:リアム・スカーレット/音楽:リムスキー・コルサコフ
アリーナ・コジョカル、ヨハン・コボー


なんの疑いもなくゾベイダと金の奴隷のPDDと思って見始めましたが、コボーはどう見ても金の奴隷じゃないし、コジョカルもコジョカルだからとはいえスウィート過ぎるわ・・・と思った瞬間、これって千夜一夜物語なのかと。 シェヘラザードとシャリアール王のPDDなんですね。 振付やドラマ性に特に秀でているところはなかったように思いますが、コジョカルの愛らしい魔性と身体能力を生かしたダンスは堪能できました。  コボーのスキンヘッドにはどうしても目が吸い寄せられて困りましたが(自前なの? それとも鬘~??とか・笑)、踊りに見せ場もありましたしサポートは鉄壁。 二人とももうちょっと物語の背景がわかるような感情表現が欲しかった気もしますが、コジョカルが本当に幸せそうな顔をしていたんで、ま、いいか・・・。 


「ヘルマン・シュメルマン」
振付:ウィリアム・フォーサイス/音楽:トム・ウィレムス
ポリーナ・セミオノワ、フリーデマン・フォーゲル


最後にポリーナを見たのがいつだったのか思い出せないくらいお久しぶりな彼女。 筋肉質で引き締まった体でのダイナミックな踊りは変わらないけれど、なんとなくすべてに柔らかく温かい空気を感じるのは気のせいか?  フォーゲルはこういう作品、本当にいいですね。 解放感があってフリーダムな感じ。 オフバランスにしても体幹がしっかりしていてブレがないし踊りにキレもある。 ペアとしても昔からいい感じでしたが、久しぶりに見た今回も、息の合った視線のやり取りやお互いにちょっと挑発しながら競い合って楽しんでいるような雰囲気もとても良かったです。


「マノン」より 第1幕のパ・ド・ドゥ
振付:ケネス・マクミラン/音楽:ジュール・マスネ
ドロテ・ジルベール、マチュー・ガニオ


美男美女でとっても絵になるんですけどね~。 なんか違うと感じてしまうのはやはりマクミランの語彙が足りないのか、マチュー萌えしない自分のせいなのか・・・。 
サラとフェデリコがいるんだから、彼らにこそ踊ってほしかった!!


「ドン・キホーテ」
振付:マリウス・プティパ/音楽:レオン・ミンクス
ミリアム・ウルド=ブラーム、マチアス・エイマン


パリオペの二人なのでヌレエフ版だとは思いますが、音楽はあんまりランチベリー、べリー(笑)してなかったような曖昧な記憶・・・。
ミリアムにキトリのイメージは湧かないのだけれど、GPDDでお芝居しまくるわけじゃないので違和感はそれほどなし。 二人のGPDDは予想通りのエレガントテイストでした。 なのでドンキらしい盛り上がりはいまいちでしたが、煩く見えがちのヌレエフの振りをそう感じさせる事もなく音楽に乗って(やや遅めのテンポでしたが)上品に涼しい顔してこなしてしまうのはさすがです。 マチアスのエレガントラインには目を奪われるばかりですが、空気抵抗がないような軽やかさでふぁっと上がったジャンプもしなやかに空気を切ってゆくマネージュもとても美しく素晴らしかったです。 


タイムテーブル通りに進行しても18時開演の公演が終わるのは22時20分。 どれだけ押すのだろう?とちょっぴり恐々としていましたが、すべての演目のカーテンコールが1回(暗黙のルールを守った客席も凄い!)、地下一階以外のトイレはすべて女子用という配慮?の上の徹底した休憩時間コントロールでほぼ時間通りに終わってのカーテンコールとなりました。
ロシア組が少なくて淋しいなぁな思いはありましたが、4時間半を長いとは感じなかった良いプログラムだったと。 自分的に理解不能なある種のコンテが全くなく、クラシックとそれ以外のバランスも良く、満足度の高いパフォーマンスが多かったです。
また、Aプロが始まったとたんに猛暑復活でダンサーの皆さん大丈夫なのか心配でしたが、みんな元気そうだったの一安心。 半端なく蒸し暑い夏のせいで日本を嫌いにならないでね~~と心底思った事でした。


指揮をお二人で振り分けた4時間半近くの長丁場、オケの方たちも大変だったと思いますが、演奏はとても良かったです。  

 指揮:ワレリー・オブジャニコフ、ロベルタス・セルヴェニカス
 管弦楽:東京フィルハーモニー交響楽団
 チェロ:伊藤悠貴(「瀕死の白鳥」)
 ピアノ:原久美子(「瀕死の白鳥」、「タランテラ」)
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松井の始球式♪
2018/08/05(Sun)
夏の甲子園100回記念大会が開幕しました。 その開幕戦の始球式を務めたのは松井!
今日は朝からその始球式を見るのを楽しみにしていました。 ジャイアンツ時代から大好きだった松井が夏の甲子園の高校野球に戻ってくる。 しかもその開幕戦は母校の星稜高校が引き当て、後攻を取り、松井の球を受けるのが母校のキャッチャーだなんて、奇跡的なシナリオですよね。 野球の神様に愛されている松井だから!!と私は勝手に思っています(笑) 
本当に夢みたいなシーンでしたが、投げたボールはまさかのワンバウンドで本人も頭をかかえてましたけど、いい顔してたなぁ!! そして星稜が勝利をおさめ一緒に校歌を歌っている時も嬉しそうでしたね。 
ジャイアンツでもヤンキースでもいいから、またユニフォーム姿の松井が見たいです!!
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カリフォルニア州 ローダイの美味しいワイン
2018/08/02(Thu)
エクストリーム レア ブラックブレンド2014を飲みました。
三鷹と調布の境にある島田屋さんで1850円で購入。

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ワインというよりはウィスキーっぽいエチケットに惹かれた夫のセレクト(笑)。 でも大正解で、お値段以上のとても美味しいワインでした。

アメリカ、カリフォルニア州、ローダイ地区にあるスコット・セラーズのワインで、ジンファンデルを主にプティ・シラーとシラーがブレンドされたもの。 スコット・セラーズは5世代続くアメリカ最古の家族経営のワイナリーだそうで、イタリア時代を含めるとワイン造りの起源は1800年代半ばまで遡るとの事。 また、ローダイ地区というのはセントラル・ヴァレー内にあり「ジンファンデルの首都」と呼ばれるほどジンファンデルの栽培が多く、質も高いのだそうです。

色は若干黒みがかった紫で透明感あり。 ベリー系のフルーツの甘い香りにちょっとシダーのような樹木の香りも。
まろやかな舌触りで、最初の一口を口にした瞬間は甘みが広がりましたが、その中に酸も隠れていてバランス感良し。 フルボディですが、上品な濃厚さなので飲みやすく、お料理にも合わせやすいワインだと思います。 ボトル4分の1ほどは翌日飲みましたが、翌日の方がより重厚な味わいに感じました。

おつまみはすっかりお気に入りのイル・ド・フランス・ミニブリーと夕飯で残ったブロッコリーと人参サラダにオリーブオイルをちょっと多めにあえて。

見た映画は「ギフテッド」。 最近はアメコミのスーパーヒーローの印象が強いクリス・エヴァンスが、ちょっと陰りがありながら人間味あふれる心の温かい主人公の叔父役を好演しています。 キム・ベイシンガー主演「セルラー」(2004年)の駆け出しの頃から気に入っている役者なのでちょっと嬉しい。 で、天才的な数学の才能を持つ7歳の少女を演じたマッケナ・グレイスがキュート過ぎて・・・。 ハートウォーミングなとってもとっても素敵な映画♪
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新国「こどものためのバレエ劇場シンデレラ」 7月21日 細田&奥村
2018/07/29(Sun)
新国のこどものためのプロダクションを見に行ったのは初めてでした。 さすがにくるみのマチネよりも子供たちが多く家族連れが目立ちましたが、思ったよりはお子さんなしの観客もいて、肩身の狭い思いはしなくて済みました(笑)。 この小倉佐知子さん振付バージョンは20分の休憩をはさんで1幕が35分、2幕が40分とコンパクトですが、物語はしっかりしているし見どころ満載なので大人が見ても楽しいですし、小さいお子さんも退屈することなく舞台に集中できていたみたいです。

悪役に開眼しちゃったような中家さんの王子が見られなかったのは残念ですが、代役は奥村さんですからね! 細田さんと組んだらまたどういう違った面が見られるのか、とても楽しみな公演でもありました。

本公演のアシュトン版「シンデレラ」では凛とした美しさと慈愛に満ちた優しさが漂う仙女役が素晴らしかった細田さんのシンデレラは清楚で慎ましやかな娘さん。 何事にも控えめで遠慮がちなシンデレラだったけれど、踊っている時はキラキラしてとても楽しそう。 2幕での王子とのPDDでは、細田さんらしいしなやかな踊りがとても良かった。

奥村君は誠実そうで爽やかな王子。 踊りは丁寧で所作も王子らしくて良かったです。 細田さんがトゥで立つと彼女の方が身長が高くなってしまいますが、サポートは安定していて、細田さんも落ち着いて安心して踊っていたようでした。 常にシンデレラに優しい視線を送っていたのもいいですね! 

いじ悪姉妹は女性が演じ、姉は渡邊与布さんで妹は広瀬碧さん
渡辺さんは強気でちょっと男勝りな姉娘を、変顔も恐れず全身をフルに使った分かりやすく大きな演技で好演。 その体当たり的な熱演にとても好感を持ちました。 アリスではやはりハートの女王にキャストされるかしら??
一方広瀬さんはちょっといじいじしたおとなしめの妹を可愛らしく。 踊りは生き生きリズミカルでとても良かったです。

2幕の最後のシンデレラと二人の姉の別れのシーンはアシュトン版もほろりと来ますが、こちらの版もいいですね。 特に最後まで素直になれなかった広瀬妹娘とともかく優しいシンデレラが心を通い合わせたシーンはしんみりと良いシーンでした。 子供たち、こういうシーンでどんな事を感じるのかなぁ?

四季の精は盤石!
柴山さんはめりはりのある動きでいつもながらの安定感とラインの美しい踊り。 飯野さんの優しくふわっとした踊りには本当に心が和みます。 彼女も本当にいいダンサーですね!
五月女さんもきっちりくっきりで音楽にも綺麗に合わせてさすがの上手さ。 廣田さんは初めて見ましたが、ゆったりと大きな踊りで良かったです。 

若生さんの仙女、美しいダンサーなので立っているだけでも目立ちますが、優しさと温かさでシンデレラを幸福に導く役がぴったりでした。
シンデレラに用意したカボチャの馬車、アシュトン版の豪華な馬車も素敵だけれど、しっかりカボチャな馬車はメルヘンチックでとってもいい!!   

この版では星の精たちの踊りに男性ダンサーが二人入るのですが、そのうちの一人の中島君は長身に長い手足という恵まれたプロポーションが目を惹きます。 エレガントなラインも持っているので、早くソロを踊れるようなダンサーへと育って欲しいなと。
ファースト・アーティストからソリストに昇格した原さんの道化、ちょっと意外なキャスティングのようにも思いましたが、軽快な踊りに的確なお芝居でとても良かったです。 

そんなわけでダンス&演技と、ダンサーたちの見事なパフォーマンスをたっぷり堪能できた楽しいシンデレラでした♪
また、この公演では特別にカーテンコールでの写真撮影が許可されたのですが、後方の席で見ていたため、スマホで頑張ってもこれが精一杯・・・。

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シンデレラ:細田千晶
王子:奥村康祐
姉娘:渡辺与布
妹娘:広瀬碧
仙女:若生愛
父親:清水裕三郎
ダンス教師:小野寺雄
春の精:柴山沙帆
夏の精:飯野萌子
秋の精:五月女遥
冬の精:廣田奈々
道化:原健太
ねずみ/小姓:亀井瑠奈、高瀬水綺
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7月25日 三浦文彰 X 辻井伸行 デュオ・リサイタル
2018/07/28(Sat)
会場:紀尾井ホール

三浦文彰
バッハ:無伴奏ヴァイオリン・パルティータ第3番 ホ長調

辻井伸行
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ第14番嬰ハ短調「月光」

    ――― 休憩 ―――

三浦文彰 & 辻井伸行
ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ 第1番ト長調「雨の歌」

<アンコール>
エルガー:愛のあいさつ
ガーシュウィン:プレリュード第1番
服部隆之:真田丸メインテーマ 


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<パルティータ 第3番>
冒頭の高音から伸びやかなヴァイオリンの音が艶やかで美しい。 色彩豊かで躍動感に溢れていたガボットとメヌエット、若者の実直さが感じられるようなラストのジーク、見事な演奏でした。

<月光>
1楽章はとても穏やかな静寂の中にさまざまな感情が隠されているようでしたが、目を瞑って連想されたのは柔らかな月の光。 2楽章の明るく優しい音色に弾むようなリズムはベートーヴェンの恋心? 一転、1楽章で隠されていたさまざまな感情を吐き出すように沈うつさと激しさを増していった3楽章、それぞれに素晴らしい演奏でした。
全くの余談ですが、まだピアノを習っていた高校生の時、「悲愴」の次に取り組んだこの「月光」はどうしても3楽章が上手く弾けず、結局ものにならないまま終わってしまったというビターな思い出が・・・。 自分には本当に難しかった曲です。

<雨の歌>
気持ち和らぐ慈しみ溢れるような出だしのピアノの和音。 続く文彰君のヴァイオリンの音色の艶やかさと瑞々しさはため息もので、すぐさま弾き込まれてしまう。 優しく寄り添ったりメロディーラインを歌う辻井君のピアノも美しい。 二人によって奏でられるブラームスの旋律の美しいこと。
2楽章では辻井君のピアノの旋律が楽想観をしっかりと構築し、ヴァイオリンもそれにしっかりと呼応し一つの物語を作っていくようでした。 
3楽章では二人の対話がさらに密接になってゆき、二つの楽器の音が一つの流れとなって緩急自在に表情豊かに歌われていく様が素晴らしい。 音楽観がぴったりと重なった阿吽の呼吸から生み出される音楽は本当に美しく熱く感動的。 

アンコールのエルガーは辻井君の楽しそうな表情がとても印象的。 ガーシュインのプレリュードはちょっと奔放でジャジーな雰囲気たっぷりの息の合った演奏。 そして、コンサートを締めくくった3曲目の「真田丸」はもう「俺たちの曲!」って感じで、会場の観客すべてを魅了!! この場にいる幸福感を新にしてくれました♪


2016年の2月、前半後半に分かれ、それぞれがソリストを務めた「究極の協奏曲コンサート」という公演のアンコールで二人でガーシュウィンのプレリュードを弾いたのがこのデュオのスタートで、昨年の夏には八ヶ岳と軽井沢でそれぞれのソロ&デュオという今回と同じスタイルのコンサートを開催。 その時に演奏しながらの音楽での対話が楽しくてたまらなかったそうで、次はブラームスを弾きたいという話になっていたそうです。 それが1年後に早くも実現されたのですが、今回のアンコールでの様子を見ても二人の親密度というのがぐんと増し、お互いを尊重し合った良いデュオへと深化しているというのが感じ取れました。 演奏後に文彰君がすっと近寄って辻井君に腕をかして二人並んで袖に下がっていくときの雰囲気もとても自然で微笑ましかったです。 この先、それぞれに多くのアーティストとの出会いがあり、新しい音楽との出会いも待っていると思いますが、二人でのデュオコンサートもずっと続けてもらって、さらに磨きのかかった音楽を聞かせて欲しいです。
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2019年7月 エイフマン・バレエ来日♪
2018/07/26(Thu)
エイフマン・バレエの来日が決定したとのお知らせがジャパンアーツのサイトに載っています。 こちら

日程:2019年7月18日(木)~7月21日(日)
会場:東京文化会館
プログラム
  「アンナ・カレーニナ」(全2幕)
       振付・演出:ボリス・エイフマン
       音楽   :チャイコフスキー
  「ロダン」(全2幕)
       振付・演出:ボリス・エイフマン
       音楽   :ラヴェル、サン=サーンス、マスネ、ドビュッシィー、サティ


まだ生の舞台を見た事がないエイフマン・バレエ、どこか招聘してくれないかとずっと思っていたのでとても嬉しいです♪
「アンナ・カレーニナ」は新国立劇場バレエ団の公演のおかげで物語の展開も分かっているので、ご本家のダンサーによる上演をじっくり楽しめそうだけれど、 「ロダン」の方はストーリー含めきちんと予習しなくちゃ! 
詳細は10月発表との事です。
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うさぎのコースター♪
2018/07/23(Mon)
土曜日、シンデレラを見た帰りに新宿の高島屋でティーマットを探していた時に見つけたコースター。

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高知県にあるばうむ合同会社という木材加工の会社のレーザーカット加工商品です。
もくレースにはコースターの他にも、ティッシュボックス、写真立て、ペン立てなど揃えたくなってしまう商品がたくさんあるみたいです。 高島屋ではコースターしかなかったように思いますが、その中で迷わずこのうさぎのコースターをお買い上げ♪ 一つ1058円です。 サイトを見ると、りすと小鹿のコースターもあるようです。 柔らかい杉で作られているそうですが、袋から取り出した瞬間、木の香りが漂いました。 コースターに置いた紅茶を飲んだ時にもほんのり杉フレーバー(笑)。
で、肝心のティーマットは気に入るものが見つからなかったので、また探しに行かなきゃ!
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7月20日 N響「夏」2018 東京公演
2018/07/22(Sun)
NHK交響楽団
指揮:ユッカ・ペッカ・サラステ
会場:NHKホール

シベリウス:アンダンテ・フェスティーヴォ
シベリウス:ヴァイオリン協奏曲2短調
     (ヴァイオリン:バイバ・スクリデ)

  ――― 休憩 ―――

ブラームス:交響曲第1番ハ短調 

<アンコール>
ヴァイオリン:ウェストホフ ヴァイオリンソナタ第3番2短調第3曲「鐘の模倣」
オーケストラ:シベリウス 「鶴のいる風景」 作品44-2


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ヴァイオリニストでもある1956年生まれのフィンランド、ヘイノラ出身のユッカ・ペッカ・サラステはシベリウス音楽院で指揮を学んだ指揮者。 エサ=ペッカ・サロネンは音楽院での同級生だそうです。 BBC交響楽団、オスロ・フィルハーモニー交響楽団など多くのオーケストラを率い、現在はケルンWDR交響楽団の首席指揮者を務め、フィンランドを代表する指揮者の一人との事。 

アンダンテ・フェスティーヴォは1922年の冬に、フィンランド中部の町スヴァスキュラ近郊のサウナトサロ製作所の25周年記念式典のために依頼されて作曲した作品との事です。 ただ依頼されたのは祝祭カンタータだったそうなのですが、シベリウスが作曲したのは唱の入らない弦楽四重奏曲です。
今回演奏されたのは1938年に弦楽合奏とティンパニのためにシベリウスが編曲したものですが、ヴァイオリンの澄みきった美しい高音と寄り添うようなチェロとコントラバスの温かい低音のバランスが印象的な曲。 最後はティンパニが弦楽だけの清らかな響きに荘重さを加えていました。 
演奏時間は5,6分です。

シベリウスのヴァイオリン協奏曲は好きなヴァイオリン協奏曲の一つなので、今回のコンサートの中でも特に楽しみにしていました。
1981年にラトヴィアの首都リガに生まれたバイバ・スクリデは、母国の音楽学校を経てドイツのロストック音楽演劇大学で学び、2001年のエリーザベト王妃国際コンクールのヴァイオリン部門で第1位を獲得したヴァイオリニスト。 ベルリンフィル、ボストン響、ロイヤル・コンセルトヘボウなどにも出演している実力者です。 
音量豊かで2階席でもとてもよく聞こえる彼女のヴァイオリンは力強くエネルギッシュ。 ただ、1楽章の中盤あたりから重音が割れたり、音が擦れたりと、おや?と感じるところがあり、濃厚でやや大味な感じの表現のつけ方も好みではなかったため、自分的にはあまり良いとは思えませんでした。 
オケはソリストの奏でる音楽と上手く嵌らないというような感じに聞こえてしまい、なんとなく乗り切れていない印象。 それでも3楽章の後半からクライマックスへの盛り上がりはスケール感もあって良かったです。
演奏後の客席の反応は良く、多くの人には素晴らしいと感じるシベコンだったのであろうと。 
スクリデのアンコールは初めて聞く曲。 かなりテンポの速い弱音の分散和音で弾かれる曲。 凄い技巧を要する曲なのでしょうね。

オールシベリウスプログラムでどっぷりと北欧の空気を浴びたかった気もするのですが、後半に持ってこられた交響曲はブラームスの1番。 大好きな曲だからこれはこれで嬉しいのですけどね♪
サラステさんは、指揮台に上がり客席が静まるのを確認して・・・というタイプではなく、すぐに指揮棒を振り始めるので客席の空気には少々雑音が混じっている状態で曲が始まります。 ブラームスの1番をこれだけあっさり始めちゃう指揮者もそういないような・・・。 
彼のブラームスはなんというか重苦しさがそれほど強調されていなくて、低音が効いていても全体的には洗練されたすっきりした響きのように感じました。 
全楽章を通して木管が素晴らしく、特にオーボエ、フルート、クラリネットはともかく上手くて、あぁいい音だなぁと聴き惚れる箇所が多かったです。 聴かせどころの多いホルンもまた見事で、3楽章のクラリネットとの掛け合い、4楽章の第1主題前のふくよかでしっかりした音色が途切れなかった1番と2番の連携も素晴らしかった。 続くトロンボーンも音が綺麗に響き渡り、高揚感たっぷりに第1主題に繋がりました。 その後は推進力を増し、フィナーレ直前に見せた、華やかさを感じさせるような絶妙なテンポの揺らしはなんとも鮮やか。 
ブラ1、こんな風に品よくスタイリッシュな演奏もありなんですね!

アンコールの「鶴のいる風景」は「悲しきワルツ」に少し雰囲気が少し似ていますが、
繊細な弦の音が非常に美しかったです。 

来年は日本・フィンランド外交関係樹立100周年という事で、今後のコンサートではシベリウスの曲がプログラムに組まれることが増えると思われます。 貪欲になるべく多くの曲を聴いてみたいと思います。
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